TopicPath: Winning Eleven Blog - No Football, No Life / Football

キリンチャレンジカップ 日本対ウルグアイ

Date
August 20, 2008 10:00 PM
Category
Football

■Japan 1 - 3 Uruguay
感覚としては、中村俊輔や遠藤が出場できないときの代わりとして小野がゲームを組み立てることが出来るのか、というのをやろうとしていたようでしたね。特に前半の段階ではその傾向が強く、中盤の高い位置で小野にボールを渡して展開させようという意図がありありと見えすぎてウルグアイのマークを集める結果になってしまっていました。
手詰まりになって小野にボールが渡らなくなったときに誰が動いてスペースを作るのかが、この試合の先発メンバーの組み合わせには欠けていて、中村憲剛は慣れない中盤のサイド気味の位置をやらされていて、ボールをさばくことも受けることも飛び出すこともできないでいましたし、長谷部にしてもどこのポジションでどの役割を担うのかが不安定でスペースを作る動きも組み立てるのも難しく結局は二人のスピードのあるフォワードに頼むだけでした。
後半それが改善できたのは、中盤の底を担当していた人物を変えることで、そこの部分から前への正確なつなぎがある程度出来るようになったのが影響しているんでしょうね。青木は守備で貢献できていたとしてもボールを受ける動きもパスを出す技術も周囲と比べると一段劣っていて、例えば小野のようにマークが付いている相手へのパスを、勇気を持って出すことも出来ていませんでしたし、サイドに流れてボールを受けての展開というところでミスをして奪われてカウンター、なんて場面も作り出してしまっていました。このポジションの守備の大事さは昔から変わりませんが、現代サッカーで必要なのはそれに加えてパスのセンス。ユーロではマルコス・セナやフリングスがその役割を担い、チームの攻撃を活性化し、チームの勝利に大きく貢献していたように、最重要ポイントでもあるわけです。だからこそ、攻守両面である程度の計算が出来る阿部を置いたことで日本の攻撃が立ち行くようになり、中村憲剛をサイドから中央に戻したことで本来の動きも出来るようになった。岡田監督にしてはまともな采配だったように思えますね。

小野は前半のように攻撃を組み立てる役割をしようとするのを後半は辞めていましたが、自分よりも前にいる人数を考えればそうなってもしかたのないところでしょう。本来なら後半の中村憲剛のポジションに置いて、サイドアタッカーとサイドバックの両サイドとフォワードの、自分より前に向かう広いスペースをパスコースとして利用させてこそですから、おかしな人選では彼の実力は発揮できないわけで、ボールを受ける側へと移行して幾つかチャンスには絡んでましたね。前半からペナルティエリアに入ってパスに絡む場面はあったんですが、あれはフォワードがあまりにもサイドへ逃げてしまうのと両サイドが効果的に使えていないことや、マークの中でもボールを失わない自信があるのにパスを出してもらない事に関する脱力感というか、サボリでしょうけど。そうなるだろうというのはスターティングメンバーの中盤とサイドバックの名前を見ただけで解ることなので、小野の組み立てる力を試したのか、それとも小野の動きが流れの中でどこまで役に立つのかを試したのか、岡田監督の意図は図りかねるし、自分の首を絞めているだけのような気がしましたね。

守備の部分は相変わらず、守備戦術=中澤という体たらく。開始早々から両サイドをスピードとドリブルでえぐられて、攻撃的ではないサイドバックを置いているのにその効果を何も感じられない守備で、深くえぐられてディフェンスラインを下げられるいつものパターン。いつ裏を取られるかという恐怖心を植え付けられてディフェンスラインの押し上げが出来中うなりプレスが効かなくなって、中盤での構成力と攻撃に移る速度がどんどんと遅くなり、4バックなのか6バックなのか解らなくなるような守り方までしてしまってますよね。もし中澤がクロスボールへの対応を失敗すれば、ドリブルで抜きにかかる相手に体を寄せられていなければ、カバーリングが一歩でも遅れれば、という場面ばかりでディフェンスラインの形成すら出来ていませんでした。ある意味においては中澤がフリーマンとなって一人で守備をしているようなもので、マンマークをして中澤がスイーパーをしているような生やさしい状況ではありませんね。マンマークをして彼の負担を少しでも軽減させられるのであればそれでもいいんでしょうが、役割を明確に形成して、それぞれが身体能力で劣っていても対応して形にさせないこと彼が怪我で欠場でもしたら形を作るのすら難しいかもしれませんね。あるいは見方を変えると中澤が役割を無視しているのかもしれませんが。

あとは書くとすれば、日本の選手たちは得点に結びつけられそうなシュートチャンスを幾つか得ながら「ゴールチャンス」ではなく「シュートチャンス」に止めてしまっているのは大きな問題でしょう。アジアレベルの三次予選とかならともかく、最終予選や世界を相手にしようとしたときに、シュートを打ってるチャンスで余計なことをしてシュートすら打てずにカウンターをされたり、躊躇している間にコースをふさがれて他へパスをしなければならなくなったり、コントロールミスをしてディフェンダーにボールを奪われているようでは話にならないんですヨ。シンプルにしていればシュートを打てていることが多いのは玉田で、シュートさえ打っていれば得点になるチャンスもあるだろうに、シュートに行くまでに自分の形を作ろうとして動かすから何も始まらないまま終わってしまうんです。他の選手も大差ないですけどね。シュートを打つまでの動きを自分で難しくしてしまっていては、どうしようもないでしょう。

あとは共通理解と絶対にボールを失ってはいけないところでボールを失うケースを改善すること。バックパスであるとか、自陣内であるとか、セットプレイのあとであるとか、相手がカウンターに移行しようと共通理解を持っているチームならなおさら、その場面で奪われれば失点に直結するのは当たり前で、日本が持っていないのはそういう共通理解でもあるわけですね。「行けるか行けないか」ではなく「行く」という意思が見えるプレイが必要で、だからウルグアイの最後の点のように、こぼれた所にしっかりと人がいるんです。
身体能力やテクニックの面ではなく、如何に勝負をするかという精神面で大きく劣っている。ただそれだけです、今のこの形でやるならね。

余談ながらもうすぐJWE2008CCですね。
某PSPoも買ってから一度も(ry なのにどうしましょう。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

北京五輪サッカー - 日本対オランダ

Date
August 13, 2008 10:00 PM
Category
Football
■Japan 0 - 1 Netherlands
日本代表のこれまでの試合で不満だったのは、各選手の間隔とサイドの攻撃ですね。
多くのチャンスは両サイドからシュートに至る、またはシュートまで持っていけそうなものばかりで中央を崩したものは殆どありませんでした。ですが、不満なのはそのサイドアタックの部分で、サイドバックのオーバーラップをカバーするもう一枚のサイドアタッカーの不在であったり、連動した攻め上がりから両者が追い越しあって相手のサイドを切りくず事もない。形だけでいえば、女子の日本代表がしているようなサイドアタッカーとサイドバックのポジションチェンジと攻め上がりは、自分が望む形に近いものだと言えるかもしれません。それとサイドバックの選手がペナルティエリア内にまで入り込みシュートをする、あるいはフォワードとの位置関係を近くしてミッドフィールダーよりも先にカバーとサポートをするような選手同士の間隔もいいですね。日本男子の問題はどの世代もこの部分で、フォワードとそれ以外の選手との間隔、サイドアタッカーがサイドバックのみでしかないこと。この試合でもサイドアタックを担っていたのは右の長友くらいで、中盤の選手たちがサイドアタッカーとしての役割をするということはなく、流れの中で流れることはあったとしても、攻撃の軸としなければならないところを効果的に使えてません。選手の間隔でいい位置につけているのは谷口くらいで、彼が豊田や岡崎との位置関係でいい位置にポジションを取っていることが多く彼自身のポストプレイや空中戦に対する対応も効果的で、守備にも顔を出すのだからいい選手ですね。

日本の守備はそれほど問題な部分はなく、オランダのロングボールを放り込んでくる単調な、それでいて徹底されている攻撃にもよく耐えていましたし、身体能力に負けていてもポジショニングと人数と献身さでやれていましたから特に書くことはなく、本田圭佑がやはり余計なことをして、戦犯になったということぐらい。攻撃面でもフリーの状態でクロスを宇宙開発するなど戦犯として扱われてもしかたのないプレイばかりですね。この試合でもここまでの試合でも。「俺がヒーローだ」とでもいいただけなプレイと要求の数々は実力が伴ってからにしていただきたい。自分の対応のミスやプレイのミスを棚に上げて、審判に邪魔をされたとか審判がどこかでPKを取るために、とか言い訳をしている時点で駄目でしょう。まるで亀田兄弟のような(ry

あとはもうミートしないシュートとか枠に全く飛ばないシュートとか(略
本当に酷いですよね。
アジア各国で得た勝利が韓国の一つだけ、しかもホンジュラス相手という「おまけ」で得た一つだけっていうのがもう末期症状。いや、何も始まっていないから末期症状も何もないんですが、何でこんなアジアに開催国枠があるとしても4つも枠があったのか。

検索で来る方が多いようなので戦犯の動画をどうぞ。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

北京五輪サッカー - 日本対ナイジェリア

Date
August 11, 2008 11:40 AM
Category
Football

■Japan 1 - 2 Nigeria
この試合の方向性を決定づけてしまったのは、前半7分に得たカウンターのチャンスで本田圭佑が裏へ抜け出そうとしている選手にパスを出さずキープからスローダウンをし、遅攻へと移行してしまった部分でしょう。カウンターになるパスを出して、シュートまで持っていくことが出来なくても問題ないんです。ナイジェリアがカウンターをされてしまう恐怖を感じてくれることが一番の効果で、その次に味方が体力を消費しても走れば見てくれていてパスが出てくる、という信頼を試合中に築くことの効果ですね。それらがあそこで前へパスを出すことで多少なりともあったわけです。さらに何度も繰り返すことが出来ればディフェンスラインを押し下げ相手の攻撃を単調にし、中盤のプレッシングを緩める効果が出てくるはず。その芽をつみ取ったに等しい行為でした。日本の選手たちがナイジェリアのカウンターとスピードを警戒するが故に下がりペナルティエリアに簡単に入り込んでしまうような恐怖を日本も与えなければならないのに――ということですね。
ただよかったのは、審判との相性が悪ければ、前半だけで三枚か四枚くらいのイエローカードが出てしまいそうなプレイでナイジェリアの選手たちを止めていましたが、相手が萎えるぐらいのことをすれば攻撃のスピードが鈍り、どちらかといえば、ボール際はともかく、あきらめの早い選手たちでしたから、相手の動きを止めることに繋がっていたかもしれない。もっと続けることが出来て入れ歯の話ですが、あれ以上してしまえばイエローカードを出されてしまいますし、ただでさえカードを出されてもおかしくない、むしろカードを出されるべきファウルも幾つかしていましたしね。ダーティであっても、抑え込むための意識付けとしてはいい方法だったのかもしれません。
前半の15分の2番のオコンクォのシミュレーションもしっかりと審判が見てくれていたから助かったものの、あの抜かれ方であのタイミングであれば、PKを取られてしまいかねないプレイでしたね。スライディングそのものはきっちりと足を引っ込めていてファウルにならないものでしたが、裏を返せば、ダイブしてくれなければ、それに繋がるミスをしなければ失点していたということでもあります。相手のスピードを警戒しているんだかしていないんだか、横パスよりも縦へのコースを警戒しないといけませんよね。
日本のディフェンダーがナイジェリア相手にスピードで負けるのは当たり前で、両サイドを中心にスピードで負けてクロスまで上げられるかもしれませんが、それでも深くまでついていくことが大事で、ボールを奪えないのであればクロスを簡単に上げさせずコースを限定することがディフェンダーの仕事なので、前半のように簡単にスライディングでボールを奪いにいったり、ボールへ注意を向けすぎて人に向かっていかず、簡単に飛び込んでしまってクロスを上げられたり、ファウルになりそうだったり、クロスをフェイントにして中に切れ込まれたり、というような守備は禁物。スピードで負けるのだから不用意な飛び込みは駄目だということをもうちょっと事前に監督が選手に言い聞かせてすり込ませておくべきでしたね。あのマズイ守備で失点しなかったのは偶然でしかないのだから。

先制点を与えてしまったところは左サイドの安田が、右で受けたオコロンクォのトラップが大きくなったところを取りに行ける間合いになっていたにもかかわらず取りに行かず、リトリートすることを選択してしまったがために、余裕をもってプレイさせてしまったことが一つの要因ですね。取りに行くことのリスクを考えたとしても、あの場面でコントロールミスしたのを取らなければ、ナイジェリアのテクニックやそれまでで十分に見えていた懐の深いキープを考えればより奪いづらくなってしまうのは当たり前で、そのままペナルティエリア内に入られてファウルすら出来なくなるのを考えれば、取りに行き、奪えなければファウルで止めることも必要だったはず。そして二失点目はミスからカウンターで、数的不利でどうしようもなく、いい繋がれ方をされてしまったもの。
日本の攻撃が単純なパスミスと悪い芝の状態を克服できないトラップ、それときっちりとポストして次に出すこともせず縦へ急いでみたり、マークが居ないのにあわててパスを出したり、受けて振り向ける場面でスルーをしてボールを失ってみたり、自分の状況を読めていないプレイが多く、それが失点へと繋がり、失点へと繋がらなくてもディフェンスラインや中盤の底へハードワークを強いる結果になって、押し上げから攻撃に厚みを持たせることが出来ない要因になっていました。あまりにも軽率なミスから起こるものだから予測が出来ずカウンターの時には人数がいないなんて事もざらで、特に攻撃を担っている選手たちがそれなのだから目も当てられない。

久しぶりの予約投稿ではないリアルタイム更新でした。時間があるっていいね(わら

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

北京五輪サッカー - 日本対アメリカ

Date
August 7, 2008 10:00 PM
Category
Football

■Japan 0 - 1 United States
中国で試合をしているのに日本よりの歓声が上がったり、日本に不利なジャッジだと思われる場面でブーイングのようなものが会場から比較的大音量で聞こえてくるのは意外でしたね。中国で開催されるのだから完全なアウェーでどんなときにでも日本の敵になるのかと思っていたんですが、そうではないようでした。それがどうした、という話ですが、気持ちが悪かったのでとりあえず(笑

この組み合わせを見たときにオーバーエイジ云々は抜いておいても、フィジカルの面で大きな差があることは明白でした。単純にパワーの話だけではなくて、日本人の身体が完成されていくのは欧米人のそれよりも遅く、この年代だと日本人はまだ完成されていない選手が多く大きく差が出るのだそうです。聞いた話なのでソースはありませんが、それでも納得してしまいそうな体格ではなく体躯の差があったのは一目で解るとおり。日本に有利な部分があるとすればスピードだとか敏捷性だとかそんなことではなくて、この時期のあの時間に試合をし慣れていることでしょう。湿度と気温の高さに慣れるために、アジアのトーナメントに参加して云々という程度では解決しきれない問題ですからね。民族的な部分とでもいいましょうか。だから、後半途中まで粘ることが出来れば、アメリカにそれ以降得点を許すことはないだろうと踏んでいたんですが、予想は外れである種の当たり。
後半開始早々の失点は右サイドから、それほどアメリカが狙っていたような鋭いものではない鈍いカウンターであったんですが、クロスのコースを限定して中に入る選手きっちりとマークをして防ぐ所までは出来ていた。それでこぼれ球を入れられてはしょうがない、というものではありません。左の長友はきっちりとマークをしてコースも消していたので問題はなく、中央の二枚もニアのコースを消していて問題のない対応をしていたんですが、本田圭佑の対応は非常にまずかったですね。永友のケアをしに行くわけでもなく中を気にするわけでもない。さらに自分がマークに付いていた選手を全く気にもとめず離れてしまう。セカンドボールのケアをする意識も持たず、完全なボールウォッチャーになっていただけですね。あの失点はリバウンドを決められた不運なものであるとはいえ、原因を求めるとすれば、そこに求められそうです。あるいは本田圭佑がやらなければならなかった部分をカバーすべき他の選手、といったところでしょうか。
他にも自分はこの失点の布石になったんじゃないかと思う場面がありまして、その部分は前半終了時のコーナーキックなんですが、ロスタイムが一分と短くそのロスタイムの目安となる時間は過ぎていてのコーナーキックだったんです。こういった国際大会でロスタイムが厳格に取られるのはままあることで、国内リーグの話ではありませんから、ワンプレイ終わるまで待ってくれる、なんてぬるい事はしてくれないんです。本来ならあれは、給水にいったりキッカーがボールを置き直して蹴りやすいようにしたり、なんてしている場面じゃないんです。確か親善試合か何かで同じ事をやらかしていた記憶があるんですが、まるで成長していないようでがっかりしましたヨ。あの集中力の欠如(環境の厳しさを考慮しても)が後半の失点を産んだんじゃないかと思うわけです。

前半は日本の効果的なボール支配率は比較的高くて、ボールを動かしていこうとする意識も見えていたんですが、それをするにはディフェンスラインの位置が低くてやりきれていない印象を受けましたね。相手のフォワードがマクブライドとアドゥで守備に労力を割かず安全な位置でボールを回せることで、低く保っていれば何度でも立て直しがきくことと、相手に裏に抜けられたときのリスクを考えての行為なのかもしれませんが、あれだけ中盤で複数人のプレッシャーをかけることに成功していて、スピードに警戒をしなければいけないのはアドゥくらいで前後に挟み込んでしまえばそうそうボールが通るわけでもないのだから、もうちょっと上げてしまってもよかった。ただ、アメリカの中盤のプレスもボールサイドを重点的にケアするやり方で機能していましたから、ショートカウンターを受けないためには必要なことだったのかもしれない。でも、森本へ多く出されたロングパスとクリアボールの多さを見れば解るとおり、後ろで組み立て直して中盤を経由して前へ送れていたかどうかは疑問符の付くところで、唯一効果的だったのは相手左サイドバックの裏を何度も取った内田のオーバーラップくらいでしょうか。森本がポストプレイのパスを正確に出せていれば、もう少し中央からの展開もあったんでしょうがあまりに酷すぎたために潰したのが幾つか。サイドから得点に繋がりそうなクロスを何度も入れられていただけに中央が機能していれば本当に得点できていたと思うんですけどね。

あとは森重のQBKとでも呼べそうなコーナーキックからの得点チャンスのミスも大きく勝負を分けたポイントでしょうね。恐らくキーパーのグザンが触って方向が少し変わったのと、足下でバウンドしたことでシュート慣れしていないディフェンダーだから仕方ないとはいえ、触るだけのボールを外したのは大きく――。でもあれを決めていれば勝っていたかもしれないが、あの右からのクロスにしか活路を見いだせなかった方が問題で、人もボールも動いて相手を突き崩すことも、相手を押し込むことすらも出来ず、というのではこの先に二つは難しいかもしれない。
選手交代も、フォワードを三枚投入しても誰が中央なのか誰がどの動きをするのか役割を明確に出来ていない点で問題でしょうね。形に拘っているような時間帯ではないとしても、肝心のストライカーがサイドに出てクロスを上げようとしているのでは何のための三枚のフォワードなのか解りませんし、そうするのであればサイドアタッカーを配して徹底してサイドを突き崩すことに徹してもよかった。パワープレイなのかサイドを崩すことを継続するのか、明確すぎるほど明確な指針が初戦だけに必要だったと思うんですが、「攻め」の方向は出てもあれでは崩しきれない。

豊田がペナルティエリア内で倒されたのはPKじゃないのかい?

と、とりあえず書いておく。サッカーとはそういうスポーツだから「だから何だ」程度でしかないんですが、日本人なので一応。
まとまりも何もありませんがこの辺で。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

W杯3次予選 日本対バーレーン

Date
June 22, 2008 10:00 PM
Category
Football

■Japan 1 - 0 Bahrain
得点は内田のヘディングからバウンドを見誤ったバーレーンのキーパーが置かした凡ミスによるものなので省略しておきましょう。あんなものに戦術的価値はありませんから。

日本の守りの特徴であるフォアチェックは弱点がはっきりしていて、プレッシャーをものともしない技術を持った選手が多くいたり、プレッシャーの連動性が悪く共通理解が未熟であれば何の役にも立たない戦術なんです。バーレーンにはそのプレッシャーをかいくぐる選手もいなければ、日本の選手たちも合宿と試合を通じて連動性を高めているから効くはずだ、と思ったら大間違い。テクニックを相手が持っていなくとも、自分たちが上手くプレッシャーをかけていても簡単にそれは無効化できてしまうものなんです。この試合のバーレーンは上手くそれを実行し、自らのミスでピンチは多く招いていましたが、日本のプレッシャーが前線からかからないようにしていましたね。
例えば、日本のフォワードがボールを奪われた瞬間に連動してプレッシャーをかけに行く。ボールを持っている選手への速い寄せに対して、それよりも速くボールを蹴って日本のディフェンスラインの裏へ出せばいいだけで、そのプレッシャーから解放されるんです。一見すると意味のない行為で、それだけ焦ったようにボールを出していれば当然精度が落ちてチャンスになるはずもない。でもプレッシャーをかける選手たちにとっては、何度プレスに行っても簡単にボールを裏に出され奪うことが出来ないまま後ろへと一時的に下がらなければならない状況を作られてしまう。その繰り返しをすることで、プレスに行ってもボールを派も後ろに行く、無駄なんじゃないか、と一瞬でも思わせてしまえば、それはバーレーン側の戦術が勝ってしまうことになるんです。一歩の遅れが連動性を無くし、フリーの選手を作り、パスを繋げる状況を作ってしまう。ボールを奪えなくても最初から最後までやり続ける鉄の意志が必要な戦術ですから、日本のアタッカー陣を見て、その守備の意志を持ち続けられる人材だと思えたら、あなたは幸せな人だ。

他には闘莉王のオーバーラップは前線が停滞したときには有効でしょう。ユーロでもそうやって状況を打開選手もいましたから、程度の差こそあれ状況を変化させるプレイはいいことで、やっても構わない。しかし、闘莉王のそれが悪いのは、自分がボールを奪われた後処理を他の選手に任せてしまっているところでしょう。もちろん、センターバックがオーバーラップをするときにはサイドバックやボランチの選手がカバーに入っておくのが当たり前ですが、ドリブルをカットされてしまえば、一枚少なくなったところをカウンターで狙われてしまうのもまた当たり前。だからこそ、オーバーラップする選手たちは最低限奪われないようにファウルを貰ってフリーキックを獲得するとか、奪われたとしてもファウルで止めるというのが必要になってくるんですが、彼はそのどちらも出来ず、さらにカウンターを受けた後半11分でしたか、その場面では全力で走って戻ることすらしませんでした。本田が全力で戻ってカバーしましたが、カバーする選手が居たとしてもセンターバックは全力で戻らなくてはいけない。その上、この試合では両サイドバックに内田と安田という攻撃面はよしとしても守備力に難のある二人が担当しているのだから、より、奪われたときの切り替えを速くしなければいけないんですよ。前線の選手たちがしているようにね。

前線でのゲームの組み立ては、批判する以前の酷さだったので書く必要もないでしょうし、多くの人が見て「これでいい」と思った人は殆どいないはずです。だけど少しだけ書いてみる。いつものことだけど縦の連動性はないんです。特にサイドの部分においては縦関係でどうにか使用という意志は少なく、左が辛うじて本田のキープから安田が出て行ったり玉田が出たり、というのはありましたけど、本田が縦の関係を利用しようとしていると言うよりは自分のスペースを作ってくれと言っているようにしか見えないのが難点です。それで、パスをもっとくれ、とアピールしても駄目で、パスを出させるような動きをしなければならないんです。このチームが今しようとしているサッカーは王様がいては成り立たないサッカーをしているんですから。短い距離でパスをだし、動き出し、展開をしていく。岡田監督が自ら口にした「接近、展開、連続」。この試合でどれか実践できていたでしょうか。守備の接近はあるかもしれない。でも上記の通り奪えなかったから展開までは至らない。攻撃も近い間隔でパスを出すことはあってもそのあとの動き出しがないから展開も出来ていない。基本的な部分ではパスの距離が長いので前後が分離しがちなのも変わりませんね。もっと前でキープをして押し込むことを念頭に置いてプレイをし、その間にディフェンスラインを押し上げてハーフウェーラインまで最後尾が来れば、求めているプレッシングもパスワークも出来てくると思うんですけどね。
あとは代表合宿に呼んだ選手から追加招集をすることなく、佐藤寿人をいきなり招集するのは悪いことではない。他の国でも往々にしてあることですから批判の材料にはなりません。調子の良さそうな選手を積極的に招集して使うのはありで、例えそれが二部であってもパフォーマンスに問題がなければそれで構わないでしょう。もちろん先発させたことについても。
でもバーレーンが人数をかけて守ってくるのはある程度予想のつくことで、玉田と佐藤寿人の二人で人数のかかったところで点を取ることが出来るか、というのは難しいんじゃないかというのも想像できたところだと思います。ディフェンスラインがもし引いてしまえば裏へ抜けるために必要なスペースが出来ませんし、裏へ出すために必要な高い位置でのボールキープも出来なくなってしまうわけですからね。彼ら二人にポストプレイなんて酷なことを要求するわけにも行きませんし、サイドのクロスからヘディングをさせようとしても体を張ることも高さも足りない。なら何故両サイドバックを安田と内田にして深い位置までえぐらせようとしたのか。中村や本田も飛び込んでくれる選手ではありませんし、誰に中で合わせて欲しかったのか意図が不明です。もしユーロでのロシアのようにサイドを切り崩してマイナスのパスを中心としてペナルティエリア内でボールを繋ぐことを意図していたとしたら、バーレーンの人数をかけた守備でそれをやるのは自殺行為に等しい。スペースがないのにパスが出せるはずがないでしょう? いったい意図は何だったのか、理解に苦しむ布陣ですね。両サイドバックを上げるにはボランチの二人がボールを配球する選手で守備のスペシャリストではない。闘莉王も上がるのに、本田も中村俊輔も守備に労を惜しまない選手ではない。徹底した攻撃を展開するための布陣にしてはポゼッション時のボール回しが後ろ向きでオフ・ザ・ボールの動きも無いから効果的なパスでの崩しもありません。

ここまで書いておいてアレなんですが、本当はこの試合にそれほどの価値なんて無いんです。勝つ必要も本当はなかった。第3次予選を一位通過するか二位通過するかは重要なことではなく、もう最終予選の組み合わせ順は決まったも同然なんですよね。前回の2006年のワールドカップの成績によって優先順位は決められているわけで、三次予選の通過も決定していますから。マスコミの視聴率と観客動員数を稼ぎたいがための「大事な一戦」と煽り文句が飛び交っていただけで、本当なら負けてもいいから最終予選に向けて好材料になるような選手を発掘してもいいんです。バーレーンが主力を4人温存させてきたようにね。
だから、怪我から復帰したばかりで足に痛みが残るとか残っていないとか情報が正確に出てこないの中村俊輔を強行出場させる必要もないんです。彼が今後最終予選で日程の都合上帰国できないときや、怪我をしてしまって出場できないときのためのテストだって構わなかった。そこまで選手たちにプレッシャーをかけ続けて「勝たなければいけない」とか「叩きつぶす」とか言わせる必要もなかったんですよ。もっとマスコミは緩めてもよかったし、見ている自分たちも条件を緩めてもよかった。そうなっていないのはまだ監督に対する不信感があるからなのかもしれませんね。
この試合で払拭できたとは全く思いませんけど。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

W杯3次予選 タイ対日本

Date
June 14, 2008 9:36 PM
Category
Football

■Thailand 0 - 3 Japan
勝って当たり前の試合を勝つことがどれだけ難しいか、得点が二つもセットプレイでしかなく、流れの中での決定力不足はフランスの比ではないというのは別にして、書きたいことは別のこと。

この試合中村俊輔が出場しないのではないかと言われるほど足首の状態が悪いのは各種ニュースサイトでも書かれていたので周知の事実だったんですが、松井も練習中に腰を打撲して万全の状態ではないとか、多くの選手に故障や体調不良があったようですが、中村俊輔はその中でも状態が悪い、なんて事が言われていました。実際にそのプレイを見てみればコンディションの悪さは明らかで、パスを出す部分にはあまり現れていませんでしたが、ボールを受ける部分やオフ・ザ・ボール動きの部分では顕著で、パスを受ける際に自分の思っていた場所と少しでもずれてしまえば一歩も足が出ずにボールを失ってしまう場面が多々見られ、フリーランニングが多い選手ではありませんが、この試合は際だって前線へ飛び出していく場面は少なく、サイドでボールを受けてもいつものように軽くドリブルでいなす場面も見られません。セットプレイの最中も後方に位置してフィジカルコンタクトを避ける場面がいつもより目立つなど、これだけでも状態が悪いと解るでしょうし、さらに書くとすれば、中村がサイドでフリーになっていても、中でボールを持つ選手たちは簡単にそこには出さず限界が来るまで中でキープ、もしくは他の選手へのパスコースを出すなどチームメイトからも状態の悪さを懸念されているほどでした。
果たしてそんな状態の選手を先発させる必要があったのか。

交代で入った中村憲剛が俊輔のポジションを完全にこなせないにしても、テーピングで足を思いっきり固めていなければプレイできないような怪我人と、コンディションの整っている選手がいれば、よほどの実力差がない限りコンディションの整っている方を起用すべきでしょう。中村俊輔と中村憲剛の二人にそこまでの実力差があるとは思えず、特にこの試合のように、相手が格下であり、引き分け以上で最終予選へと駒を進められるぐらいに条件の緩い中での試合であればなおさら怪我人を強行出場させる必要なんてないはず。松井も試合中に腰を押さえている場面が何度か見られましたし、実際にその二人に交代枠を消費し、足をつった香川に最後の人枠を消費してしまっているのだから戦術的な交代を何一つ出来ていないことになる。怪我人を出していなければ、戦術的な交代をしてもっと効果的に試合を進められたのではないだろうか。その上で、同点のまま後半途中まで進んでしまってどうしても俊輔の力が必要なときに出場させれば、選手を潰してしまう危険を減らせられるというのに、前半23分、39分という早い段階で得点を取って余裕が出たのに、後半25分まで引っ張って起用し続ける理由も、また存在しないはずだ。
勝ち点3を得ることが大事だとしても、そこまで選手を酷使しなければならないほど大事な試合だろうか。疑問でならない。

試合内容でいうと、攻守の切り替えを速くするのは一向に構わない。むしろいいことで、前から守備をすればそれだけ相手のゴールの近くから攻撃を開始できることにもなるのだから、否定はしない。でもユーロが行われているような気候でこの試合は行われているのではなく、ホームであるタイの選手ですら足がつるほどの高温多湿な中で行われている試合なのだから、素早い守備と素早い攻撃でどんどんと運動量を増加させて攻めるのではなく、ボールを動かし続けて相手を左右に揺さぶり守備に奔走させることで消耗をさせるという狙いがあってもいいのではないだろうか。特に早い段階で得点をして、いつまでも攻め続けなければならない理由はなく、途中から戦術の転換をして遅攻に変更をして、相手が崩れる隙を狙ってもよかった。
いくら速い攻めをしても、何度も裏へ抜け出したフォワードに一切スルーパスを出さないぐらいなら、その方が選手の消耗は確実に抑えられたはずだ。
それをしてしまうとアジアカップのように、相手に引かれて攻めあぐねてしまうかもしれない。だが、リードしているのならいくら攻めあぐねても構わない。ボールを持ち続けている限りは相手の脅威にさらされる心配はなく、守備に終われるよりも疲れないのだから。積極的に前線からバックパスをも追いかけ回さなくても、相手がディフェンスラインでボールを回していても、時間を浪費してくれていると考えれば、きっちりと中盤以降をマークできていればロングボールを送り込まれるぐらいは重要な事じゃない。もう思い切って徹底的に引きこもって守備を固め、スピードのある選手でオランダのようにカウンターを仕掛けてもいい。試合開始から終了まで全く同じ戦い方を貫徹する理由もないはずだ。その辺の試合内での戦術変更を柔軟にできるようになれば、もっと楽にアジアでは戦えるようになるでしょう。気候に合わせて如何に戦うかってのも、最終予選を見据えれば重要になってくるでしょう? ここら辺から実践していきましょうよ。

  • Comment : 2
  • TrackBack (Close) : 0

W杯3次予選 オマーン対日本

Date
June 8, 2008 8:30 AM
Category
Football

■Oman 1 - 1 Japan
日本の失点の原因は、なにも闘莉王の不必要なファウルのせいだけではなくて、体調不良の選手が多く、条件の悪いアウェーであっても戦術を前の試合から変更しなかった監督にも責任があるのかもしれません。オマーンは前回の対戦から攻撃の部分を修正してきており、日本センターバックの前へのチェックに苦しめられて形を作れなかったポストプレイ中心の攻め方を極力少なくし、ディフェンスラインの裏側へのロングボールを主体とするようになってきていました。
岡田監督はフォアチェックから攻撃をスタートするスタイルを目指しているわけで、そのスタイルを維持するためにはディフェンスラインを高めに設定し、フォワードとの位置関係を近くしておく必要があるわけです。そうすることによって、フォワードの後ろへの運動量を軽減することができ、前への運動量に費やせるようになるわけですから、それは必要な行為なんですが、オマーンがしてきた裏へのロングボールによって、開始早々から何度かシュートまで持って行かれ、その修正からラインが低くなってしまったのが攻撃も立ち行かなくなり守備も出来なくなった要因ですね。パスの出所を防げなければラインを上げられず、ラインを上げなければ出所を抑えられない、という負のスパイラルに陥って中盤は特に疲弊したのかもしれません。
また、オマーンが修正してきた点として、守備のラインを低く下げてきたというのも日本のプレッシングを機能させなくした要因の一つです。先日の日本で行われた試合では、異常なほど高く設定したラインに固執してくれたおかげで、裏へのボールをいくつも通しチャンスを作らせてくれましたし、日本にとって敵陣深くまで攻め込みすぎていない位置で奪われることで高い位置からのプレッシングを欠けやすくなっていましたが、スタミナの面も含めて連動してプレスできない位置でボールを回されることで、奪えず、かといって失点してしまっているので追わずに前へ蹴るのを待つわけにもいかず、消耗させられる戦い方を強いられてしまっていました。
つまりはそういったことになるのは、前回の対戦で手の内を見せてしまっているわけですから、修正されてしまうのは当たり前。それを予見して日本側も対応していけるだけの作戦を用意しておかなければなからなかったはずです。例えばロングボールを主体とした戦い方をされればこうやる、先制されてしまったらこうやる、という明確な作戦があれば、前半のうちに追いつくことも可能だったんじゃないでしょうか。(具体的に書くだけの時間がEURO2008のお陰で取れないのが残念)
後半になってからは、ディフェンスラインが低くなっていることで前からのプレッシングで何とかしようとする意識を減らして、中盤よりも後ろの方で相手の人数が少ないところを狙って囲むようにしたことや、前のスピードのある二人を活かしたカウンターを中心にしたのは好材料。ハーフタイムを挟まずに試合中に変化させられるようになるともっといいんですが。
日本の攻撃はサイドアタックの連動性は相変わらず非常に少なく、今日の攻撃は特に体調の面だとか環境とかスタミナとかが影響しているんだとは思いますが、サイドアタッカーの攻撃位置が低くドリブルで仕掛けるわけでもなく、相手の裏へ飛び出すのでもなく中へボールを預ける場面が目立ちました。低い位置からアーリークロスを上げても中の人数が少なく高さもないのでよほどの精度がなければ得点にはならないんですが、それが多かったのは残念ですね。さらに中へ預ける頻度が高く、ドリブルで抜く動きが少ないので相手にとって驚異になっておらず、中へのパスを完璧に潰されていましたね。後半開始直後は深い位置まで攻め込んでクロス、というのもいくつかありましたが、その後はすぐに元に戻ってしまって相手の人数の多い中へ中へ、という動きになってしまったのがさらに状況を悪化させていました。サイドをもっと深く、何度もしつこくえぐれば中にも密集した状態ではなく、もう少し余裕のある状態が生まれ、いろいろな可能性を試せたのに。
前回の試合で大きく改善されていたバックラインでのパス回しの際のパススピードが落ちているのは残念。もっとも、後ろでボールを回している場面は少なかったですし、ピッチの環境も違いますがね。

遠藤のPKを決める技術と精神力は素晴らしいんですが、よく玉田のあの倒れ方でシミュレーションを取られなかったな、と思いますね。引っかかっているか、いないか、ではなくて、そのタイミングで倒れているのではなく一歩進んだ後で倒れているので、ヨーロッパならダイブでイエローカードも十分に有り得るプレイでした。オマーン側にも同じような判断基準でPKが与えられたのを見ると、日本にとって有利な判断だっただけではなく、審判の技術の問題なんでしょう。その後に何度かペナルティエリア内で倒れた場面では何もなかったので、最初の二本を除き基準がふらふらしすぎで、さすがアジアの審判だと思わざるを得ないぐらいに判断基準がばらついてました。何はともあれ、楢崎と遠藤はぐっじょぶ。そして大久保は普段の闘争心はいいとしても、接触プレイのたびに相手へダーティなプレイをし続けるのはよくなく、あのレッドカードを出されたプレイは赤紙が出て然るべきプレイで、あれを擁護することは出来ない。同点の場面であの不用意な行為はチームにとってマイナスでしかない。でも引き分けた原因をそこに求めるのは短絡的すぎて、あそこで両チームに退場者が出なかったとしても、あまり変化は出なかったでしょう。

環境や審判の判断が影響したとしても、引き分けで良しとはしない。

  • Comment : 2
  • TrackBack (Close) : 0

W杯3次予選 日本対オマーン

Date
June 2, 2008 10:00 PM
Category
Football

■Japan 3 - 0 Oman
岡田武史監督自らが「引き分けでも辞任」と口にしていたがために、恐らく殆どの日本サッカーを思っている人たちは引き分けになることを願っていたと思うんですが、日本代表の空気の読め無さはかなりのものでした。引き分けで監督が辞任、会長も引責、って展開を願っていたんですが、本当にそうならなくて残念。目先の勝利よりもその先の未来が大事だというのに…。

ただ改善されていた点が全くなかったわけではなく、幾つかの改善点は簡単に見つかりました。例えば、バックパスと横パスのスピードを上げて停滞しがちなディフェンスラインからの組み立て速度を向上させたことがそれです。中盤の底に入ったのが遠藤で展開力があるがために多少のプレッシャーがあっても早めに預けられるのが利点で、それよりも前のポジションの選手たちが戻ってくる必要がない状況を作れる、というのもあります。まぁ、オマーンのプレッシャーがほとんど無かったことと、連動性もなかったことでそこにプレッシャーがかからなかったので正確な評価ではないと思いますが。それと関連して、センターバックからサイドバックへのパススピードも上がっていて、停滞しない攻めに一役買ってましたね。が、褒められるのはそこまで。体を張った守備と荒っぽい守備をはき違えている選手が居ることや、フォアチェックに焦点を絞りすぎている(でもオマーンはポストに拘ってくれたから問題はなかった)のも問題で、予選を通じて考えると弱点も露呈してしまったのかもしれません。闘莉王のロングフィードの下手さはどうにもならず、あれが「縦ポンサッカー」といわれる要因の一つにもなっているわけで、いくらオマーンのディフェンスラインが高く裏へスペースがあるからといって、精度も意図もないロングボールをぽんぽん放り込んでいるようでは、この先に影響が出るのは必至。
前線からの守備は積極的で、見ようによってはいい守備に見えるかもしれませんが、あれは必要以上にがむしゃらすぎるんですよ。バルサが2シーズン前くらいの最も調子のよかった頃の守備は、これに似てフォアチェックからショートカウンターの形を作ってはいましたが、無理に運動量を増やして奪いに行くのではなく、攻撃時にお互いの距離が一定に保てているが故に守備に回ってもそのままの位置関係で相手を囲い込めるというもの。エトーという運動量はあったとしても、あそこまで必死に追い回してスタミナを消耗させるということはしていません。さらには、もっと高く押し上げることで運動量を減らす工夫、自分たちが楽に試合をコントロールする方法を身につけていたわけで、この日本代表のように、開始から20分の間だけ思いっきりプレスをかけて攻撃をして、点を取れれば万々歳、取れなければgdgdへ、というような戦い方ではないんです。攻守の切り替えの速さは運動量によるものではなく、攻撃時から作られるものなんですヨ。
この試合はオマーンが戦術分析に失敗してくれていたお陰でスタミナがある時間帯に点が取れたからよかったものの、残り時間の落ち方を見れば暗澹たる気持ちになっても不思議はないでしょう。
あとは前回も書いた縦の関係を強化出来ていない点もマイナス。

これ以上に書く気が起きないのは、岡田が続投になるだろうから。
トルシエが貯金をしてジーコが使い切る → オシムが貯金をして岡田が借金生活。これで借金返済ができたと思ったら大間違い。岡田のやろうとしているのは香川や内田ら若手を起用した貯金ではなく、貯金をしているように見せかけて多くのものを切り崩して生活しているところに絶望を感じる。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

キリンカップ 日本対パラグアイ

Date
May 27, 2008 10:10 PM
Category
Football

■Japan 0 - 0 Paraguay
時間を無駄にしたくなかったので前半しか見ていませんが、その部分での批評、というか観戦日記をネタがないので書いておきます。忙しいんですがね。

前半の序盤、10分ぐらいまででしょうか。前線から積極的にプレスに行きボールを奪取しショートカウンターやポゼッションをして攻撃らしい攻撃が出来ていたのは。ただ、それがあっという間にプレスも出来なくなり攻撃の形も作れなくなったことからも解るとおり、かなり無理のある戦術でした。前線のメンバーでプレスを積極的に行えるのは巻ぐらいなもので、他のメンバーはプレッシングに不向きなタイプの選手たち。それをプレッシングに利用しても、後方の選手がそれらの選手がどこまで出来るのかを理解しての行動を取るわけですから、ディフェンスラインが連動して上がってプレスに参加できていないわけです。あのプレッシングをするのであれば、ロングボールの対処をしなければならないとはいえ、ハーフウェーライン付近まで押し上げて全体をコンパクトにしなければ、効率的なプレッシングが行えず、中盤の選手の疲労度も増してしまいスタミナ切れを起こしてしまうのは明白。90分間あのプレスを続けろとはいいません。ただ、要所要所でそれをしてゲームを支配し続けなければならないのに、やれていたのは前半開始直後だけ、というところに無理が見えるわけです。やらなければいけなかったのは、フロントラインとバックラインの間隔を如何に狭められるか、如何にディフェンダーとミッドフィールダーより前の選手の連動した動きをとれるか。
攻撃ではいくつかのパスと、いくつかのミドルシュートがありましたが、決定的な場面は闘莉王のヘディングぐらい。あれも決していい形とはいえないので、実質的にゼロだったといっておきましょう。効果的なオーバーラップをしていた長友ですが、あの動きは効果的であってもチームとしての連動性がある動きではないので、チャンスを作るには無駄が多く、疲弊するばかり。あの動きを、例えばマドリーで活躍した頃のロベルト・カルロスであるとか現在のセルヒオ・ラモスのように、反対サイドでゲームを組み立てて、全体の重心をそちらサイドへ移したときに猛然とオーバーラップをするなら、相手のマークもずれ、意表をついた効果的な動きになるんでしょうが、全体が右に移ることもなく、むしろ左側に移ってしまい、オーバーラップする頭のスペースを見事に消している場面も多々ありました。オフ・ザ・ボールに優れたタイプを起用するのであれば、前にスペースを作ってやり、そこで停滞しないゲームメイキングをしなければなりませんし、そうでないのならば、左サイドでボールをキープして、長友がボールホルダーを追い越していく動きをする、それをフェイクとするのもパスを出してクロスさせるのもどちらも出来る形を作ればいい。相性からすると、右にいた中村俊輔なら、単独突破が出来ない分これができていたかもしれませんね。彼のいる右のサイドバックに阿部を起用しているところはさすが岡田監督としか思えません。突破力のない右サイドバックに突破力のないサイドバックを使う。中村俊輔の守備をケアさせたかったのかもしれませんが、サイドの攻防は受け身に回ってどうにかするのではなく、相手を押し込んでどうにかするものだというのを、WOWOWでリーガ・エスパニョーラの解説をしていたのに学ばなかったのだろうか。前にドリブラーがいるのならそれでよし、前にオフ・ザ・ボールに優れた選手ならドリブラーでもパサーにでもなれる選手を後ろに置いたり、キープするのならオーバーラップをしかけさせたり。バルサ戦の方で腐るほど書いた繰り返しです。メッシとザンブロッタの相性の悪さの部分ですね。今日の場合は、消極的な二人を並べた事による右サイドの沈黙、それが及ぼす左サイドの活性化と大渋滞、ってところでしょうか。
守備においても攻撃においても、岡田監督のやるサッカーというのは、中盤なら中盤での横の繋がりでサッカーをすることはできても、縦の繋がりで選手を考えていないから連動性が無く、チームとしての組織だった動きが出来ずにロングボール主体になってしまうってことでしょう。あのイングランドでも縦の繋がりは強く、チャンピオンズリーグの決勝でも、どちらのチームのどちらのサイドもしっかりと二人でプレイしていたように、それが世界の主流であり、それを蔑ろに出来るほど日本の選手のレベルは高くないんです。それを補うための前後の連動であって、ユーロのスペイン代表がそうであるように常にサイドアタッカーが二人いなければならないということもなく、縦の連動性が横の連動性とかみ合うことで産まれるチームの一体感がなければいけない、ってことです。

要するに、岡田監督は辞めろ、更迭されろ、ってことです。ついでに川淵も辞めてしまえ。
こんな日本代表はW杯予選で敗退しても仕方がないとさえ思えるぐらいに酷い試合ばかり。


-------ここからは余談。
色んな意味でクソ忙しくてサッカーの観戦日記もウイイレをやることもできていませんが、それもこれもユーロ2008のため。連日試合があるあの大会を見るためには…ということで、しばらく動画はないかもしれません。時間が出来たら二人に声かけて対戦したいんですけどね。PSPのアナログもあぼーんしちゃってることだし(つД`)
とりあえず、目標としてはユーロ前に大会の予想を書いて、毎試合のレビューを書き、そして最後に反省会って流れでしょうか。その前に体が持っているかどうかが心配ですが…

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

CL 07/08 Final マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー

Date
May 22, 2008 12:00 PM
Category
Football

■Manchester United 1 - 1 Chelsea (PK6-5)
どちらのファンでもないので見ていたのはどちらが勝利するか、というよりも戦術的な部分でした。PKまでもつれ込んだのは見ている側としては面白くもあり残念でもあったわけですが、チェルシーには乙、ユナイテッドにはおめでとう、といっておきます。

戦い方としては多少の違いこそあれどちらも似たり寄ったりで、守備に含まれる人数と攻撃に移ったときのやり方は好きではないです。ユナイテッドの方は、ある程度パスを繋ぎながらサイドを利用してクロスを上げる、という方法をとっていて右は守備的に抑えながら左のエヴラには積極的にオーバーラップをさせ、クリスチアーノ・ロナウドの負担を減らすことをして、二人のフォワードには相変わらず守備を強いる。バルサ戦でみせたようなあまりに酷い守り方ではないにしろ、クリスチアーノ・ロナウドの守備負担を他の選手が肩代わりをするというのは変わりませんでしたね。
対するチェルシーはフォワードからディフェンダーに至るまで全ての選手が守備をし、その役割を免除された選手が居ないという部分で歪みが出来づらく、さらにはフォワードからの連動したプレッシングでマンチェスター・ユナイテッドのボールポゼッションを減らし、パスミスを誘うことに成功していました。この辺はテンカーテのやり方が反映されているんだと思いますがプレッシングは見事でした。ただそこから攻撃に移る際に、ロングボールをドログバに預け、そのこぼれ球を拾うという旧態依然としたスタイルには無理が多く、スマートなボール奪取に拘ることが多いとはいえファーディナンドにも強さと高さがあるわけで、ビディッチと二人がかりで潰されてしまえば正確な落としは望めない。ジョー・コールへの審判の判断で不利な結果が多かったのは不運ではありますが、そういった部分の運を自らに呼び込めない戦い方をしていたとも言えるわけで、ラインをもう少し高く保つことが出来ていれば、ドログバに当てるボールにしてもそのあとのボールにしてももう少し有効に使えていたのかもしれません。が、後半から顕著になった両チームのカウンタースタイルを考えると、チェルシーが押し上げられなかったのも解りますけどね。ただ、ユナイテッドにはドログバのような屈強なポストプレイヤーもいなければ本格的なストライカーもいないわけで、ポゼッションを高めて崩すことが出来ないのであればカウンター、という戦い方は自らの首を絞めるだけ。特に後半途中からの中盤のスペースが空いた戦いならよりパスを繋ぐことを重視しポジションチェンジを多くすれば、多少なりとも混乱を生み出せたのに。今日のクリスチアーノ・ロナウドには別段の魅力を感じることはなく、ただ左にいるだけのサイドアタッカーでしかなかった。クラックではなくただの選手です、あれでは。

システムでいうとチェルシーは4-1-4-1の両サイドアタッカーに相当の運動量を強いるやり方で、相手の左側に対応するために右側を守備的に配置し、後半はその配置のまま攻撃的に行き相手を押し込むことに成功した。流動的なポジションチェンジは非常に少なく、中盤のランパードとバラックがある程度動いていたくらいで、連動性だとか混乱を生み出す動きは少なく、唯一の混乱を生み出したのがその役割を変えた右側だった。
マンチェスター・ユナイテッドは4-3-2で一人が孤立していた形。通常の言い方をすると4-4-2なんだろうけど、システムとして連動していたとはいいがたい選手が一人いたが、その左サイドの部分だけでは連動しているように見えたけれど全体としてその部分だけが連動してなかったと言ってもいい。サー・アレックス・ファーガソンのやり方がどうなのかは知らない。ただあそこまでやるのであればフリーマンにしてしまった方がより効果的だったように思う。で、こちらも連動したポジションチェンジは少なく、ルーニーとテベスの位置関係ぐらいでしょうか。それらがサイドに流れたりディフェンスライン近くまで戻ることで縦の関係になったり横になったり、ただそれ以外の選手が彼らを追い越していくという動きがあったわけでもなく、シュート数からも見られるように、チャンスは作れていない。

残念だったのはドログバの退場とそこら中で抗議をする全く成長を見せないバラック。いい加減に抗議でイエローもらうのは辞めろ、バラック。
それにしても揉めた場面の殆どにテベスが絡んでいたように見えたのは気のせい?

続きを読む


  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

La Liga 最終節 ムルシア対バルセロナ

Date
May 18, 2008 10:51 AM
Category
Football

■ Real Murcia 3 - 5 FC Barcelona
最終節といえども消化試合で、さらには両者共に順位の変動が関係のない位置にいるので、それぞれのモチベーションは高くなく、必死さというのはあまり感じられませんでしたね。この試合の目的は底ではなくて如何に来季へ繋げられるか、という部分でムルシアはそのための布陣。バルサの方は監督の交代を始め多くの部分が変わるために、明確な「これ」という形は見受けられませんでした。が、ジオバニ・ドス・サントスの新しい可能性は見られた気がしますね。もともとが中央でプレイすべき選手でしたから、右の高いサイドでプレイしているときのようなメッシのモノマネや特攻ドリブルはこの試合はなく、中央の低い位置での簡単なボールを散らす動きと、プレッシャーの少ない位置から開始するスピードに乗ったドリブルはそれなりに機能していました。それもシャビがアンカーの位置にいてゲームをコントロールしているからできることで、ここに守備を中心とした人材を置いていたのなら出来ない芸当ではありますが。あとは守備に対する積極性の問題もあるので、来季に彼をここで固定するのは難しいとしても、メッシとのポジションチェンジを軸として突っ込ませるのは面白いかもしれません。そのジオバニも移籍するかもしれないっていう噂があるので何とも言えませんけどね。あとはここにきてエトーの放出やカピタンのトレード放出といった信憑性のない噂や、マテラッツィやキヴの獲得をしようとしているとか、ラームがバイエルンと契約延長をして獲得が不可能な状況になったり、とバルサを取り巻く環境は変化しすぎで、来季の予想なんて立てられる状況ではありません。
本当にグァルディオラが何をチームに求めているか、ラポルタがどこまでチームに介入しようとするか、という部分が問題なくらい。

ともあれ、消化試合であってもジョバニの欲しがっていたリーガ初ゴールおめでたう。残りの二つのゴールは(゚д゚)ウマー! でいきなりのハットトリックもプレッシャーのない試合だからこそ、という感じですかね。ボヤンやメッシと違い、そういった意識が強すぎるのが難点ですが、彼もカンテラーノとして残して欲しい。ファリはちと身体能力の高さは見られたけどテクニックと判断力に難あり、一昔前のオレゲールに近い感じ(というかバルサカンテラ出身の右サイドバックはこればっかりだw) で、ルエダですか。彼はクロッサスとあまり変わらないかな。レンタルバックしたあとの彼の去就ってのはどうなのか知りませんが、ここは飽和状態なので誰かに何かがなければ難しいだろうなぁ。そんなことは望みたくはないし。

ということでライカールト乙。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

La Liga 37 バルセロナ対マジョルカ

Date
May 12, 2008 12:00 PM
Category
Football

■FC Barcelona 2 - 3 Mallorca
消化試合という事なかれ。マジョルカにはUEFA CUPをかけた試合であり、バルサはホーム最終戦でサポーターの反応が顕著に表れる場所であり、バルサがUEFA Cupに回るかもしれないという危険をもはらんだ試合だということです。ただ、リーガ・エスパニョーラの順位を決める方法は、1.勝ち点、2.当該チーム同士の勝敗、3.当該チームの得失点差ということなので、セビリアとの直接対決との関係からUEFA CUPに回ることは事実上無いんですけどね。
ただスタジアムは混沌としたカオスの中にあって、観客席はガラガラ、選手たちには容赦のないブーイング、そして会長には白いハンカチが振り続けられる、という異様なもの。特にブーイングを浴びていたのはバルサにとって不利益となる言動を取った選手たちで、デコ、エトーは先日のクラシコへ出られなくなったイエローカードを巡る行動と発言からブーイングを浴び続け、ジオバニ・ドス・サントスは「コンスタントに出られるチームに行きたい」という発言からブーイングを浴びる結果になっていました。それらの選手の中で最後までブーイングを浴びていたのは、得点をしたとはいえ精彩を著しく欠いていたエトーだけであり、ジオバニはドリブルから相手をいなしてゴール前間出来た場面ではブーイングを浴びることなくプレイできていましたが、多くの部分に消極的で満足のいくプレイをすることもなく、倒されては苦笑いとはいえ笑みを浮かべているのは心証がよくない。
逆に最初から拍手を受けていたのは、メッシくらい。他のプジョル、ピント、アビダル、アンリらはプレイの質を評価されての拍手で、彼らは自らの力でサポーターの意識を変えさせるだけのモチベーションを持っていたとも言えるわけですね。他に拍手を受けていたのは意外にもライカールト監督。自分個人の意見を言えば、ライカールトの戦術に固執した姿がテンカーテを失ったあとに顕著になり、ロナウジーニョ専用のスタイルをロナウジーニョがいない中で続けようとしたのがここまで状況を悪化させた原因でもあり、マルケスを中心とした選手起用の下手さも相まって、彼にこそブーイングを浴びせたかった。いや、もしかするとライカールトではなく、ニースケンスやエウゼビオといった人たちが無能だったのかもしれない。そうだったとすれば彼らこそブーイングを浴びるべきであり、次のグァルディオラ政権には彼らがいなくなること喜ばなければならない。グァルディオラの下に誰がアシスタントコーチとして就くのか凄く興味のあるところですが、例えばドイツ代表のクリンスマン、ヨアヒム・レブのようないい関係で、尚かつレブのように単独で監督としても成功できる人物とセットでやってくれるといいですね。来季のクリンスマンはどうなるのか知りませんが。もしかしてライカールトと同じ道を(ry
最後に退場をしたエジミウソンは本当に要らない。ブーイングをする価値すらない。

こんな試合を見ていると、ラポルタやライカールト、ロナウジーニョがやってくる以前の末期症状を示していたころのバルサを思い出しますね。それはそれでいい思い出で、チームとそれを取り巻く環境が非常に悪かったとはいえ、試合内容はある種のファンタジーに満ちていて、今のような絶望的なまでの内容の悪さはなかったからよかったんですが――。フランク・デ・ブールのとんでもなく軽率なミスとか、ボナーノの足下の弱さとか、右サイドバックで下手くそなプジョールターンを披露する人とか、闘志剥き出しのルイス・エンリケ兄貴とか、サイドをひたすら駆け上がるオーフェルマルスとか、左足のみのリバウド大先生にファンタジーの塊のクライファートとかね。何もかも皆懐かしい。
でもそのサイクルを終わらせた人たちが、全て去ろうとしているのもまた何かが始まろうとする前兆なのかもしれませんね。いい方向にしろ悪い方向にしろ。

つかね、あれだけ優勝確実な状況だったインテルも最終節まで優勝がもつれ込むとか、もう、さすがだめぽ3兄弟と言うしか……。いや、セリエAのgdgdっぷりもかなり酷くてミランがナポリに負けるとかもうね。もうカオス。ガンペール杯のジンクスとか色々合わさってもう(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ

夜にプレミアの優勝決定戦でも見て折れた心をつなぎ止めておきます(つД`)

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

La Liga 36 レアル・マドリー対バルセロナ <クラシコ>

Date
May 8, 2008 10:00 AM
Category
Football

■Real Madrid 4 - 1 FC Barcelona
前半5分も経たないうちに試合の結果が見えたのは自分だけではないはず。それほどまでにバルサの動きが悪く、マドリーの動きが悪くなっていなかったのが残念でなりません。前節のイエローカードが意図的であろうがそうでなかろうが、チーム状況が致命的なまでに悪いのは確実で、ただでさえエトーとデコがおらず前線からプレッシングをするための鍵がいない、そこへイニエスタが怪我で出られずグジョンセンを置くしかないとなるとこうなるのも必然ですね。シーズンの悪い時期に何度も繰り返された選手起用でしかありません。ただ問題なのは、前節のマドリー戦のエントリに書いたとおり、エインセのイエローカードが取り消されてやっぱり出場していることです。イエローに十分値するファウルをしておきながら取り消され、さらにはPKとなったあのファウルで本来二枚目のカードをもらって退場してもおかしくなかったにもかかわらずカードを出されてもいないのだから、そう思わざるを得ませんね。さらに書くと、この試合の先制点はグティがマルケスを確実に何度もリプレイで流されたとおり倒していて、そこで得たこぼれ球をラウールが押し込んだだけなのでこれもまた審判の裁量一つ。後半にプジョルのハンドでPKを取るのであれば、これもまたファウルでしょう。プジョルの手は明らかに体の正面であり、手を伸ばさなければ触れることが出来ないところでボールに触れたのではないのだから。さらにもう一つ審判に関する事を書けば、二点目もセルヒオ・ラモスのダイブ、つまりシミュレーションによるものです。アビダルはしっかりと避けていて、まったくセルヒオ・ラモスには触れてもいない。そこで得たフリーキックから点が入ったのだからもう――。直後に受けたメッシへの三つ連続したファウルで一枚のカードモでなかったのが象徴的ですね。

マルケスが些細なミスを繰り返しそこから失点をする、というのはテンカーテがいなくなってからいつものことで、この試合のグティに倒された部分もセンターバックなら耐えなければならず、ファウルではあったけどファウルをアピールすべきではないんです。ただあの展開力はチームにとって必要不可欠で、怪我の影響で運動量にもプレーの精度にも影響の出ているトゥーレ・ヤヤをアンカーに起用するよりも、マルケスを一列前で使うことにより、ミスをしてもカバーできる環境を提供してやるべきで、前回出場時に見せたようなパフォーマンスをテュラムがしてくれるならテュラムを先発で起用してプジョルと組ませるべきでした。そうすることで中盤の底に展開力と安定感が生まれて、多少なりとも中盤の一枚がグジョンセンであることのカバーにはなったはず。

そこから先は見ていても苛々が募るだけの試合です。グジョンセンを見限るのも早すぎで、二枚目のイエローをもらいかねない精神状況だったとはいえ、マルケスを下げてアビダルを中央に持ってくるぐらいなら、先に書いたことを実行すべきだった。全く展開力もなく、ボールを支配しなければいけないチームがボールを支配されて、プレッシングから前にボールを出せず単純なミスを繰り返し、オフ・ザ・ボールの動きは皆無で、マークに付かれパスコースを読まれ、サイドの深い位置までボールを運んでも中の動きがないから何のチャンスも生まれず。この状態で一点を返せたのは奇跡でしかなく、もっと大差でやられていてもおかしくなかった。前節のバレンシアのようにね。
プレイしている本人らの苛立ちが見ているこっち側に伝わるようで、これでビジャレアルが勝利したために三位以下確定で、金策ツアーの一部中止は余儀なくされるでしょう。一番の問題は、ここから下に落ちる可能性が次のアトレチコ次第ではあるということ。もしさらに一つ下の順位に落ちてしまったら、それこそ監督だけではなくて会長のクビも飛んで選手たちが方々に散るだろう。もうバルセロナの花は散ってますけどね。

今度の散り際は美しくなかった。むしろ痛々しすぎて、嗚呼バルサ…もうだめぽ。

  ∧∧ 
 ( ゚Д゚)   ∫      ・・・流石に言葉が見つからない
 //\ ̄ ̄旦\       これは夢なんだ
// ※\___\ 
\\  ※  ※ ※ ヽ 
  \ヽ-―――――ヽ 

  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/


そうやってもう一度寝られるなら寝たいぐらいです(つД`)
このエントリが投稿される頃には…ちょっとは元気が出ていたらいいな。多分一日中廃人だろうけど。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

La Liga 35 オサスナ対レアル・マドリー

Date
May 5, 2008 2:40 PM
Category
Football

■Osasuna 1 - 2 Real Madrid
相変わらず期待だけさせやがって、オサスナのこんちくしょう(つД`)
オサスナの試合を見ていると毎試合思うことなんですが、前半は非常に素晴らしい。でも後半はてんで駄目、という展開が多すぎますね。特にこの試合は、マドリーの優勝を意識するあまり浮き足立っていた部分と入れ込みすぎていた部分があって、本来の力を発揮できていたのもありますが、攻守の切り替えの速さと複数人できっちりと囲み奪うポジショニングが出来ていて、マドリーに全く中盤の構成を許さなかったオサスナの守備が目立ってました。もちろん攻撃でもそれだけ切り替えが速ければ高い位置を保つことが出来るわけで、ボールホルダーを追い越す動きも活発で、決定的なチャンスこそ少なかったものの、いい攻めをしていましたね。ただ後半は運動量の低下からプレスが効かなくなりディフェンス位置が下がり、攻撃に移る差異の距離が伸びてしまって追い越す動きが減り――、という負のスパイラルに陥ってしまいました。パンディアーニとキケ・ソラの二人を同時投入したのは、カンナバーロが退場をして数的有利が出来たこともあってなんでしょうが、それでもその時に必要だったのは中盤から前でプレスをして再び連動性を取り戻せる人材で得点を取ることに固執する事じゃなかったんじゃないかと思うわけです。例えば、ポルティージョを残し、一枚だけの交代にとどめておき、もし得点を奪うことが出来れば、さらにいえば不利になって押し込まれそうになったとき、高い位置からプレスできる選手を交代で入れることで有利に試合を進めることが出来るようになっていたでしょう。その辺の甘さがオサスナがオサスナたる所以で、この位置に沈んでいる原因でもあるわけですね。

で、前のエントリの訂正をしなければならないわけですが、カンナバーロは二枚のイエローカードで退場をして次節出場停止、エインセも累積でクラシコの出場停止になったんですが、マドリーの場合は必殺のカード取り消しが使えますからね(わら
ただ本来ならエインセはPKを与える場面になったハンドの局面で二枚目のカードをもらってもおかしくなかったわけで、もしそうやって退場になっていたらその後の展開もなかったかもしれません。何にしろメディナ・カンタレホの試合コントロールに疑問符が付くのは珍しいことではなく、オサスナ側にも開始早々ともう一つハンドがあったわけですが、レアル・マドリーがPKを取られたものと心象として違ったのは、最初のはサビオラの手にも当たっていたということ、二つ目はラウールが後ろから押していたがためのものだった、という点。この二つではさすがにカードはおろかPKは取れません。
それにしても珍しくガゴやスナイデルの二人が入れ込みすぎて無駄なファウルをしていたのには驚き、あのセルヒオ・ラモスが落ち着き払って状況を広く読み取れていたのにも驚き。この試合でオサスナが引き分け、もしくは勝ちを拾っていたら、次のクラシコを相当に楽しめていたのに悔しいです。

これでバルサはエトーとデコ、マドリーはカンナバーロとエインセですか。ポジション的に多少面白くなりましたね。ただ優勝が決まっているために、それ以上の期待は出来ません。今節の期待の裏切り方は異常。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

La Liga 35 バルセロナ対バレンシア

Date
May 5, 2008 11:48 AM
Category
Football

■FC Barcelona 6 - 0 Valencia
前日にアトレチコ・マドリーが勝利したために、チャンピオンズリーグ圏内というのも脅かされると思っていたらこの結果です。思いも寄らない大差での勝利で、戦術的なこととか選手個人のことなど特に書くこともないんですが、一応少しだけ書いておきます。

バレンシア側の覇気の無さは試合開始直後からではなく、メッシに中央をこじ開けられてPKを取られた部分から少しずつ失っていった感じでした。それまではプレッシャーは多少薄くてもボールに行くことも出来ていましたし、何よりあのメッシを取り囲んだ人数から解るように一定の集中力は持てていました。あそこでPKにさえならず、得点さえ取られなければ、多少は持ちこたえられていたでしょう。あのファウルの判断は微妙で、最初にコンタクトがあったのはペナルティエリアのわずかに外。そこから転かすファウルになってしまったのはエリアの中。審判によっては最初の接触部分でファウルを取ってフリーキックにしていたかもしれません。二点目だったか三点目だったか、それとも得点の部分ではなかったのかも覚えてませんが、アンリがディフェンスラインの裏に飛び出したのも審判によってはオフサイドでした。そういう運もあったんでしょう。でもブーイング一色で埋まったカンプノウを変えてやりたい、というバルサの選手たちの気迫がプレイの随所に見られ、例えばメッシがミゲウに徹底的にチェックに行ってクリアをさせなかったり、前線から連動して守備をして高い位置でボールを奪い、普段なら躊躇するカウンターをしっかりとしたり、ホアキンをアンリとアビダル、そしてプジョルが完全に抑え込んだり、随所にそれはありましたね。そして後半には既にいいプレイが生まれると自然と拍手が出るようになって劇的にスタジアムの雰囲気を改善していました。多分、それがバルセロナの意地だったんだと思う。バレンシアにはその意地を受け止めて跳ね返すだけの意地がなかった。唯一それを持ち合わせていたのがホアキンで、でも一人だけではどうしようもなく唯一の得点機はビジャのミドルシュートだけ。
バルサは得点チャンスをことごとくゴールに結びつけられたんですが、それはいつもの決定力の無さが改善されたのではなくて、バレンシア側のディフェンダーや中盤の選手たちが全くと言っていいほどプレッシャーを与えられていなかったから、でしょう。殆どの場面でシュートを打つ選手たちにプレッシャーはなく、近くに選手が居たとしてもそれはマークをしているのでも守っているのでもなく、ただ立っているだけ。あの状況でシュートを打たれれば、あまりにもコースが多すぎてキーパーは止める術がないでしょう。そういう意味ではあの大量失点はキーパーのヒルデブラントの責任ではなく、守備陣だけの責任でもなく、チーム全体の責任。堅守速攻のチームとは思えないくらいで、途中から見てて悲しくなるぐらいでしたヨ。

これでクラシコに向けて多少の弾みはつけられたと思うんですが、問題は恐らく出場停止になるであろう二人。デコの出場停止に関してはしかたがないと思うんです。マルチェナがした、ファウルを受けて倒れているエトーへ対してボール思い切り蹴って当てるという行為は、本来ならイエローカードを出されて警告をされるべきもので、最低でも審判は厳重に注意をすべき行為なんですが、このプレイに関してそれほど注意が与えられたわけではなかったんです。エトーもイエローカードの累積でリーチの状態にありましたし、デコもリーチだった。でもエトーがもしマルチェナにファウルをすれば報復行為とさえ取られかねないわけで、エトーがファウルを犯さないために、カードをもらわないために、警告をろくにしてくれなかった審判に代わってデコが警告を与えた、ということ。不用意なファウルというよりはチームのためのファウルで、仕方ないと思ってます。デコの調子も戻りきっておらず、どちらかといえばクラシコに必要なのはエトーでしたしね。ただそのエトーが不用意にファウルをしてカードをもらってしまったことで水の泡。ボヤンの動きはマドリーの中でマルセロだったりセルヒオ・ラモスのような裏の動きに弱いディフェンダー相手なら通用しますが、カンナバーロやエインセのような狡猾さのある相手なら難しいでしょうね。好調のペペもパワーとスピードがあるんでボヤンの未完成な体では少し難しいかも。

この試合の調子でバルサが挑んでもレアル・マドリーに勝つのは難しいでしょうね。中盤を支配してもサイドのケアをしなければならず、裏のスペースを意識しなければならない。本来ならバレンシアもこのタイプで苦労するはずだったんですが、モチベーションのかけらもないチームとでは比べられない。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

バルサの選手補強について考える。

Date
May 2, 2008 2:18 PM
Category
Football

今日は珍しく試合でもなく対戦動画でもない記事を。というかチラ裏でやれ、って話ですが、ここはチラ裏同然のブログだから書いても文句を言わないで(ぉ
だってウイイレの対戦をしばらくやっていないからリーガとチャンピオンズリーグとかの試合ぐらいしか書くことが無くて(つД`)

■バルセロナ、来季に向け改革に着手
この記事にある中で実際に放出されるであろう選手はテュラム、エジミウソン、エスケーロ、ザンブロッタ、ロナウジーニョといった所でしょうか。
デコは復帰後に見せたパフォーマンスとチーム戦術の貢献度を考えれば現時点での放出は難しいかもしれない。もちろん監督も替わるだろうけれど、その候補がモウリーニョであったり、グァルディオラだったりすることから前者なら監督との関係を考えて残留する可能性は高く、後者ならチーム戦術上、イニエスタとシャビの両者が出ずっぱりでパフォーマンスが落ちた今季などを考えると必要な選手だとして残したがるのではないか、という具合。
マルケスもテンカーテが不在になったあと低下したパフォーマンスには以前に自身がインタビューで答えていたように、ミスを犯してもそのミスのどこがいけなかったのかを指摘してもらうことが出来なくなり困惑していたから、という部分がある。さらにはテンカーテがいた頃の守備戦術と現在のそれは違い、マルケスが最も得意としている他の味方選手を利用した守備が出来ない状況になっているが故のもの、それと単純なミスですね。そこをケアすることが出来れば、マルケスがパフォーマンスを取り戻すことは容易で、トゥーレ・ヤヤの怪我を考えればアンカーとしても使える彼は置いておきたい。
グジョンセンはなんだかんだと残りそうな気がする。特に理由はない。
去るであろう選手について書くと、ザンブロッタのプレイスタイルはこれまで幾度も書いてきたように、左サイドバックを務めてきたファン・ブロンクホルストやシウビーニョらに比べるとオフ・ザ・ボールの動きに乏しく、前にいるメッシやジオバニと相性がとても悪いのが原因だろう。ジュリがまだいたのなら良好な関係を築けただろう。守備も国際大会では持ち味のセリエで培った狡猾さを武器にして守ることが出来ても、多くのイタリア人及びセリエ出身者が苦労してきたように、得意な守備スタイルのリーガでは難しいのかもしれない。デュラムもその部分では同じで、以前よりスピードは幾分落ちたものの技術もパワーも申し分なく、第一線で活躍するだけのものを持ちながらレギュラーを奪取できなかったのは高いディフェンスラインを保つことに対する抵抗感や、そのスタイルに合致できなかったからでしょう。またセリエに戻れば多分活躍してくれるはず。
あとは書くほどのこともしていない、エスケーロとエジミウソンは本当に要らない。

補強のことを書くにはまず監督が誰になるか、っていうのが問題でしょうね。モウリーニョを狙っているクラブとして名前が挙がるのがインテルなんですが、チャンピオンズリーグでは勝てていないものの、自力でのリーグ連覇は目前でマンチーニとの関係もそれほど悪い訳じゃない。でも辞任騒動があったり、なんだかんだと本人から辞めてしまう可能性も否定できないのもあり、モウリーニョが就任する可能性も十分にある。会長とうまくいくとは思えませんが。そういう意味では、バルサにモウリーニョが来たとしたら、会長以上に権力を持つとさえいわれるクライフがバルサから離れてしまう可能性がある。それはクレにとっても辛抱なら無いことかもしれないし、現地紙のアンケートでは歓迎するという声もあることから意外に歓迎されるのかもしれない、という話もある。でもモウリーニョがやるサッカースタイルを見て「バルサみたいだ」と思う人はいるだろうか。あれはバルサスタイルではないし、攻撃的だと言い切ることも難しい。もし監督に就任したとしてもカペッロ同様にタイトルを取っても一年でクビ、なんてのが関の山だろう。だからそれは期待しない。
現状の改善を目指すのであれば偉大なカピタンの一人であったグァルディオラを昇格させサポーターの求心力を得、カンテラ上がりの選手たちをまとめることが最善策かもしれない。これは理想でしかなくて、現実的に考えると監督経験の無さが響いてくるから、別の監督を招聘することになるかもしれない。またオランダ人? 誰にしろバルサのスタイルを崩す監督を選ばない、ということを前提として補強を書こう。未来は誰にも解らないからね。

さて本題。離れる選手たちから見ていくと中盤はそう大きな補強は必要なく、名前が挙がっているセスク・ファブレガスにしてもアーセナルの心臓部であることには違いが無く、彼の出来次第でチーム全体が上下してしまっているアーセナルが彼を放出するとは考えられず、これはないでしょう。ベンゼマにしても、素晴らしい選手ではあるけれどリヨンが彼を出すだろうか。国内連覇中でも変革をしなければならない時期にさしかかっているリヨンがこれからの軸になりそうなベンゼマを放出して――というのは難しそうだ。もし彼を獲得できてしまったら、アンリとエトーとベンゼマでセンターを争わせるのだろうか。アンリはリーガの中央は出来ないから左サイドだとしても無駄が大きすぎて、さらにはボヤンやジオバニ・ドス・サントスもいるのだから、そのタイプは必要ない。もし、その位置で使うのならバレンシアのシルバを強奪して、ボールの収めどころとしてしまうのが一番かもしれない。
一番に可能性があるのはバイエルン・ミュンヘンのラーム。契約延長をしないと決めたラームを獲得するのは容易いでしょう。ザンブロッタがやっていた右も出来て左でも遜色ない働きを出来る。ドリブルで切り込んでのミドルもクロスもあって攻撃的なバルサにぴったり、かもしれない。ディフェンス面での負担は増えるのは間違いなく、そこをケアするために結構苦労しそうだけれど、あのバイエルンでやっていたのだからその心配も必要以上に大きくする必要もまた無い。ただザンブロッタのようにオフ・ザ・ボールの動きの面でチームにフィットするかどうか、という問題もありますね。ドイツ代表やバイエルンで左を担当していたときのシュバインシュタイガーとのコンビのように、オーバーラップを頻繁にしてくれれば問題無くやれるはず。フォワードとの信頼関係が重要にはなりそうですが。
他にはダニエウ・アウベスなんかが名前として挙がっていますが、彼の移籍金を考えると難しく、さらにプレイスタイルからしても、先日の試合で右のサイドハーフでプレイして機能しなかったのを見て解るように、彼を獲得すると間違いなくザンブロッタの二の舞。彼を獲得するのならばメッシを右で起用するのを諦めて、ダニエウ・アウベスを中心に据えなければならないでしょうね。だからこれは無い、というか、これには反対。
で、他にはサラゴサでいい活躍をしながらマンチェスター・ユナイテッドでチャンスをもらえないジェラール・ピケとか。彼なら右サイドバックを急遽務めることになっても出来るでしょうし、アンカーの仕事もとりあえずこなせる。ただ動きが鈍く運動量も豊富とは言えない。テクニックも――となるとオレゲール越えをまずしなければならないことから、大金をはたいてまで補強する価値はないかもね。
あとは失敗しない補強として、ポウルセンとかデデとかヂエゴとかフェルナンド・メイラとかサニョルとかヌリ・サヒンとか。ええ、まぁ個人的な趣味ですが(わら

多くを放出しても、チャンピオンズリーグを予選から戦うことになれば、金策ツアーの短縮を迫られるわけで、そうすると選手獲得も「有名選手をずらり」とはいかないでしょうね。モウリーニョが来てしまったら、大量に来てしまうかもしれませんが。そうならなくてもランパードは欲(ry

バイエルンが負けてむしゃくしゃしてやった、今は反省している。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

UEFA CL 07/08 マンチェスター・ユナイテッド対バルセロナ 2nd Leg

Date
April 30, 2008 10:06 AM
Category
Football

■Manchester United 1 - 0 FC Barcelona
先のファーストレグの戦いを、マンチェスター・ユナイテッドは6割の力で戦い守備に全力を使い守りきった、と評する人もいれば、WCCFユーザーなら解る表現だとは思いますが、リアル7バックをして守った、と蔑む人もいる試合でした。あれは守り抜くためだけの試合、そう捉えてよかったのかもしれませんし、バルサが押しまくったがためにそうせざるを得なかったと捉えるのも自由です。ただこの試合もスタイルとしてはあまり変わりませんでしたね。
前半はバルセロナを抑えるためのセオリー通り、デコとシャビに非常に近いマンマーカーを配し、メッシの前のスペースを潰しディフェンスラインに時間を与えない、ということをやっていました。ロナウジーニョがいた頃であればそこに預けることも出来るんでしょうが、イニエスタはリスク管理をし過ぎて前線で溜を作る仕事よりも繋ぐ仕事とカバーの方に重点を置いてしまっていて消えている時間が長く、セオリー通りにやられたときの打開策としての役割は担えてませんでした。が、ユナイテッドの戦い方も前半はテベスを頂点としたフォーメーションで攻撃的に行き、完成されたプレッシングと共に連動した攻撃を仕掛けていたんですが、バルセロナがそうであったようにマンチェスター・ユナイテッドも決定的なチャンスを作り出せていたわけではありません。スコールズの一点もザンブロッタの苦し紛れのクリアを叩き込んだ「ごっつぁんゴール」と呼んでも差し支えのないものでした。それが彼の魅力なんですがね。
後半はさらにユナイテッドの評価を落としてしまってもいい。やっていたのはファーストレグでやっていた7バックと嘲笑されるような戦い方と同じやり方で、とにかくスペースを潰すやり方。言うなれば、レアル・マドリーやバルセロナを相手にしたリーガの下位クラブ、それも得点力のないクラブがやる戦い方であり、ある種のグラスゴー・レンジャーズに近いものすらありましたね。テベスをディフェンダーのように使い、トップに残るのはクリスチアーノ・ロナウドだけという状況を作り出してひたすらカウンター。彼がもしメッシ程度の粘りと精神的なタフさがあれば多くのファウルを貰いチームにもっと貢献していたんでしょうが、あまりにもファウルを受けられず、逆に苛々してファウルを犯す場面が目立つなどトップとしては不合格。見ている側としてはオドンコール程度のプレッシャーでしかなかったといえます。
ただ、状況を打開するために必要なのはアンリじゃなくボヤンでもない。ライカールトの戦術眼の無さには呆れるばかりで、スペースを埋められたあとに勝負をするためには、トゥーレ・ヤヤをグジョンセンにまず代え、飛び出しを多くさせることで前線の層を厚くし、両サイドのイニエスタとメッシにはドリブルで中に切り込ませてサイドバックでクロスを上げる。一瞬のエトーのひらめきと身体能力も「まぐれ当たり」を期待するためには必要で、完成されたディフェンダーを相手に未完成なボヤンを投入するのは自らチャンスを潰すことにも等しい。体を張れる選手が居ない中で彼を入れても誰も潰れない、クロスを上げても誰も触れられない。そんな状況を作り出してどうやって得点するのか。

とにかく残っているクラシコだけは勝たないとクラブが終わりかねない。むしろこのタイミングでライカールトをクビにしていいんじゃないか? と思えるくらいに監督に覇気がなさ過ぎる。あの顔を見たら勝てる試合も勝てなくなるぐらい目に生気がない。ラポルタにも飛び火をしていて、本当にだめぽ。流石だめぽ3兄弟の次男。でも美しく散ることは出来ない、かもね。クラシコに勝って盛大に散れればそれでいい。

で、チャンピオンズリーグ圏内まで失ったりはしないよね?(ぉ

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

La Liga 34 デポルティーボ対バルセロナ

Date
April 27, 2008 11:35 AM
Category
Football

■Deportivo de La Coruna 2 - 0 FC Barcelona
多分前にも書いたと思うんですが、デポルティボのやり方は5バックといわれながらも実際の所は3バックなんですね。ただ日本代表がやっていたり日本のクラブチームがやっているような陳腐な3バックではなく、かなり高いレベルのものだ、という違いはあります。守備的になりがちな、つまりリトリートして守るようになりがちな3バックを高い位置で保つためのピボーテ二枚の運動量であるとか、センターバックがリスクを冒してフォアチェックをするとか、ウイングバックとウイングが連携してサイドの数的有利を攻撃と守備の両面で維持し続けることとか、そういった面ですね。日本代表も無理して4バックを使うぐらいならこれを参考にした方がまだ機能するかもしれませんが、無能な岡田では(ry

そんな戦術的に高い位置にあるデポルと、メンバーを落として次のアウェーでのマンチェスター・ユナイテッド戦へ照準を合わせているバルサでは勝負になりません。特に両サイドの位置では徹底して二枚で攻めるデポルが優勢で、深い位置までシウビーニョとザンブロッタを押し込むことでボヤンとジオバニにボールが入ったときにその二人を追い越す動きを出来ないようにして、守備時も一対二の状況を作り出して深い位置からのクロスはもちろんのこと縦へのドリブルすら封じてしまう、そんな状況を一人で打開できるとしたらメッシや好調時のロナウジーニョくらいでしょう。両サイドで圧倒的に負けているバルサが中で勝負するには、トゥーレ・ヤヤとグジョンセンの展開力では大きな無理があり、「どこで奪うか」という共通理解の行き届いたデポルの網にかかるのは必至。バルサにとっての安全地帯はどこにもなく、ディフェンスラインはもとよりキーパーの所でもゆっくりとボールを持てないのではどうにもなりません。バルサの中で気合いを入れていたのがプジョルとテュラムだけっていうのも、ね。二人で完全にチスコを抑え込んでも、その他の部分が雑なんでどうにもなりません。
デコを投入したあとに少しだけ状況が改善されたようにも見えましたが、最後まで一度も最も重要で改善が必要だったサイドの部分にライカールトは手をつけることが無く終えたのは残念な部分でしたね。ベンチメンバーを見れば解るとおり手をつけるだけのメンバーがいなかったわけですが、それでもサイドバックの開始位置を極端に前へ上げれば改善する余地はあったんです。トゥーレ・ヤヤをアンカーにしてマルケスをフォアスイーパーにして縦関係を作り、プジョルとテュラムで横のスペースをケアする。チスコを封じきるには不向きなフォーメーションですが、先制されてしまったあとに追いつくためにはこれぐらいの修正はしてもよかったはず。これでサイドバックを上げることによって前線の両サイドを孤立させることなく、相手のサイドアタックの開始位置を押し下げる、つまりはデポルティーボのやろうとしていることを同じようにやり返して優位に立てばいいということ。サイドで勝つことが出来れば、中でゲームを組み立てる困難さも少しは改善されるはずで、マンチェスター・ユナイテッド戦もそうでしたが、今のバルサにはリスクを冒すタイミングをつかんでいる選手が少ないのが難点で、チームの調子の悪さに引きずられて消極的になっているようにも見えますね。

とはいえリーガは既に優勝が決まっているような状態ですから、クラシコに勝ち、チャンピオンズリーグで優勝しビッグイヤーを掲げることさえ出来ればいいわけで、この負けはそれほど意味はないのかもしれません。予選からの出場になったとしても世界金策ツアーの中止がもしかすると選手のコンディションにはプラスになるかもしれませんしね。ただユナイテッドはチェルシーに負けたとはいえ、得失点差にあれだけの開きがあれば優勝は堅いかな。CLで転けて精神的に転ければ解りませんが。

  • Comment : 0
  • TrackBack (Close) : 0

UEFA CL 07/08 バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッド 1st Leg

Date
April 24, 2008 4:00 PM
Category
Football

■FC Barcelona 0 - 0 Manchester United
開始早々のハンドからPKへの流れは至極当然で、あのジャッジに疑問を挟む余地もないぐらいにガブリエル・ミリートは手でブロックしていました。下手をすればイエローカードを提示されるようなものでしたから、それをされなかっただけバルセロナにとっては幸運だったということでしょう。それ以上にクリスチアーノ・ロナウドがPKを外してくれたことを幸運だったといわなければならないかもしれません。もしあれが決まっていたら、ここまでの試合は出来ていなかったでしょう。もしくは、相当に攻め込んでとんでもないことになっていたのかもしれませんが、結果として幸運だったといっておきます。

バルサが一方的に攻め込み、マンチェスター・ユナイテッドに攻撃をさせなかったのは、中盤のスペースをイニエスタとメッシを含めた5人で大きなポジションチェンジを繰り返しながらワンタッチでボールを逃がせる位置取りを続けられていたことが大きな要因でしょう。つまりボヤンとアンリが入ってからボールポゼッションに関しては変化がなかったものの、中盤の高い位置でボールを回せなくなってきたのは二人の問題でもその他の選手のスタミナの問題でもなく守備がよくなったからでもないわけです。ポジションチェンジを繰り返すことで相手がそれに対応しようとしてフォーメーションにずれが出る、そこを利用してパスを回していたのだからポジションチェンジのパターンが減ってパスが回らなくなるのは当たり前。あとは、エトーがフリーマンのように前後左右に動きまくるお陰で、エリア内まで入ってシュート、という場面は殆どありませんでしたが、リーガ・エスパニョーラやブンデスリーガのようにディフェンス面でスペースを作らないことを基調としているリーグではないために、パスでゲームを支配することは容易かったようです。デコが帰ってきた事によるボールの戻し場所が出来たのも大きいかもしれませんね。
ユナイテッドの方はクリスチアーノ・ロナウドをカウンター要因でワントップ気味に残して、その後ろにルーニーとテベス。ユーティリティーな選手ではありますが、パスがこなければどうすることも出来ませんよね。ルーニーはまるでサイドバック化のように自陣深くに押し込まれている時間が長く、プレッシングをかいくぐるだけの時間を得るのは難しい状況でした。お陰でクリスチアーノ・ロナウドの消耗は避けられましたが、パク・チソンが空気だったのもあって他の選手に相当な負担がかかって全くボールが回りませんでしたね。それもバルサのプレッシングの速さがあってのことで、デコの切り替えの速さだけではなくて、まるでリーガでの不振が嘘のように全体が連動できていたからの守備でした。。それで中盤の底から出てくるパスを封じてしまえば、比較的プレミアの中では足技を持っているディフェンスラインとキーパーであっても、リーガと比べると雲泥の差です