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W杯アジア最終予選 カタール対日本

Date
November 20, 2008 10:00 AM
Category
Football 08/09

■Qatar 0 - 3 Japan
事前に言われていたとおり、カタールの守備は非常にお粗末なものでした。先制点になったフィードの処理も、抜け出そうとしている長谷部にだけ注意を払っていて、その後方に田中達也が走ってきていることにまるで気付いていなかった。ボールよりも人に対する意識が強すぎる結果で、もう一枚のセンターバックも、田中達也についていかなければならないのに見ているだけだった。もちろん、あそこでボールが抜けてくることも考えてしっかりと動き出していて、状態を見極めた精度の高いシュートを決めた田中達也が素晴らしかったのもありますが、あの得点の大部分はミスで出来ている。三点目のショートコーナーからのクロスもまるでケアできていませんでしたしね。日本の攻撃が効果的に相手の苦手としているところを突くことが出来たのもあるのかもしれませんが、相手のディフェンスはお粗末。
後半開始時の二点目は前半のように守備位置が後ろにあるのではなく、高い位置からプレスがかかっていたおかげですね。攻撃を止められても素早いプレスから精度の高いボールをダサせず、そのボールやこぼれ球を日本が拾い続ける。その繰り返しをすることでカウンターのリスクを減らしながら攻撃を続けることが出来る。攻撃時のリスクを抑えられるいい攻め方で、それが出来ている時間に、流れそのままに得点を取れたことで、この試合の結果は決まりましたね。「人もボールも動く」本気なんだか嘘なんだかよく解らないことばかりでしたが、この瞬間はそう呼べそうな動きをしていたかもしれませんね。
ただ、前半開始直後にした闘莉王のロングフィードにはがっかりさせられました。試合の入り方はその試合の流れを決めるものですから、もっと慎重にやって欲しかった。フォワードに長身の選手が誰もおらず、攻撃陣に体を張れる選手が居ないのにもかかわらず、最初からフィードを利用して組み立てようとしないで、今日はこういうやり方で行く、という意識が現れるような最初のプレイをして欲しかった。慎重になっていたとしても、裏ではなく競らなければならないフィードに、今のチームには効果はありませんヨ。
その他の部分では、田中と玉田のクイックネスが大きな武器になっていましたね。相手は動きに対応できておらず、捕まえきるところまで持っていけないようでした。それらがサイドに流れたあとにエリア内へ入り込む人数もそれなりにあり、身長がないことから高いクロスを選択しなかったのもいい方向だった。もっとニアサイドで潰れる役割をする選手がいれば、さらに効果的にはなったんでしょうけどね。
終わり方もしっかりとボールをキープして終われて問題は無し。テクニックは大きくあるのだから、そういった終わり方をしても問題はなく、問題があるとすればファウルを受けて怪我をすることや荒れてしまうこと。大久保を先に下げたのはその点では正解だったんでしょう。審判がもう少し優秀であれば、もっと多くのファウルとカードが出て、退場者すら出て数的有利を作れていたかもしれませんから。

結果は出てしまったのだから、ここからは欲を言えば。
人もボールも動く、と標榜するにはロングボールが多いのが気にかかりましたね。特に前半はその傾向が強く、当初の気温やアウェーで時差もあり、他にも何らかの要因があったのかもしれませんが、高い位置からのプレスが出来ず、中盤のポジションが低く、ディフェンダーのラインも低くなっていました。そこからの一次パスが中盤のプレスに引っかかる位置で日本はパスを回さなければならないのはマイナス要因で、いくらテクニックがある選手たちであっても、高い位置からプレスに来られている段階でその位置で回すのは得策ではなく、その先にはフォワードしかおらず、距離も空いてしまっているために難しい展開を迫られていました。センターバックにテクニックがあるのならそうやって後方でのボール回しでチャンスをうかがいつつ全体を押し上げていくことも出来るんでしょうが、寺田の再三のミスからも解るとおり、この試合でやるべきプレイではありませんでしたね。相手方下位位置で追いかけてきているからこそワイドに使いつつ早いボール回しで相手のスタミナを浪費させてしまい徐々に押し込んでいく方法をとりたかった。例えば後半開始直後のようなものをもっと多くの時間で出来るようになれば。

あとは、やれる状況が限定されている中村も少し問題でしたね。怪我だなんだと言われながら結局出場だけではなく最後まで出場をしてしまうのだから事前の情報はあてにならない。もし怪我があるのならば、三点差がついた段階で下げるべきでしょう。それでもいいのに下げないのならばある程度コンディションは保てているんでしょう。なら試合前にあれだけ怪我の話が出てくるのか。パフォーマンスが出せなかったときの言い訳にしか見えないから、怪我があるのなら辞退して欲しい。出るのなら言い訳を用意しないで出場して欲しい。
彼の守備面は、それほど大きな貢献ではないにしろ奪おうとするもの。海外だとそのやり方でいいんですが、日本代表だと全員が奪うよりも受け止める意識でいるから、それをやってしまうと奪えなかったときにピンチになるんdねすよ。特に連動すべき右サイドバックの内田がその意識が強いから、俊輔が単独で奪いに行った後のサポートはうまくいっていない。それを自陣深くでもやるのだから、問題にもなります。ただ海外であれば通常の守り方ですから彼自身には何も問題はなく、それを理解したポジションでサポートしてくれていれば戦い方としても何も問題はない。だからこれはどちらかを決め切れていない試合前の設定が不十分だということ。日本全体の守備と合わせてもうちょっと前から奪いに行くようにしたいですね。リスクマネージメントのためにセンターバックと中盤が下がりたがるのはよく解りますが、全体として奪うのか、奪わないのか、その辺をどうにか。
でも素早いチェックは効果的で、カタールの後方にはテクニックがないようで、そこでミスを誘えていました。カタールは奪った後速く展開するには、奪う位置が後ろになりがちで出来ず、押し込まれているから奪ってから前へ、というよりうも横へ展開して時間がかかりカウンターにならない。プレスがかかっているから余裕も持てない、とシュートまで持っていかせなかった守備は、よかったのかもしれないけれど、個人的には不満はある。
結果が出ているから何ともアレなんですが(w

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