TopicPath: No Football, No Life. Foot-Lab / Football 08/09 / Liga Espanola Jornadas 9. マラガ対バルセロナ | Newer | Older
■Malaga 1 - 4 FC Barcelona
試合中は大雨ではなかったようですが、雨天のままで芝の状態は非常に悪い。所々に大きな水たまりが出来ていて、ボールの勢いを完全に止めてしまうほどでした。ただフィールド全体がそうだというわけではなく、一部ではボールが伸びるだけしか水分を含んでいないところもあって、難しいコンディションであることは確か。その中で各選手の芝の状態を見極める技術は素晴らしく、序盤こそ状態をつかめずにパスを繋ごうとして失敗するとか、ドリブルを上手くコントロールできずに前に進めないという場面が見られましたが、途中から水のある場所と無い場所の切り替えでドリブルもパスもつなげるようになっていましたし、十二分に試合として成り立っていましたからね。Jリーグでも何度か豪雨の中の試合だとか、大きな水たまりの中で試合をしているのを見たことがありますが、ここまでサッカーらしいサッカーではなかった記憶があります。例外は二三あるにしろ。
バルサのシステムはチャンピオンズリーグで多く見せていた疑似3バックでした。ピッチコンディションの関係上、細かいつなぎや上下運動を多用することは出来ませんから、この形になったんでしょう。一応守備時には4バックにはなるんですが、中央にピケを置いてロングボールの対策をしつつ、マルケスとプジョルという高さと平面に対応できる人材を後ろに配して、コンディションに合わせた対応ができたという点では文句なしですね。失点こそしましたが、多くの部分でボールの出所を抑えることに成功していましたし、ハイボールから崩れることもありませんでした。
それを助けた一つは素早い攻守の切り替えで、マラガのディフェンダーに対するプレッシャーが強く、相手はタッチラインにボールを自ら蹴り出して逃れる回数が多く、ボールを奪われたあとに直接ロングボールを放り込ませずカウンターの出来る環境を作らせなかったのが大きい。反対にバルサ側はプジョルこそ明確にクリアを狙っていましたが、全体からすると相手にボールを当ててマイボールのスローインに変えることが出来るほどの余裕を与えてもらっていたお陰で、あれだけの攻撃が出来たのではないかと思ってます。プジョルのそれはセーフティであると同時に、ピッチコンディションを考えると明確な判断でいいもの。人の動き灸よりもボールに気を遣うことと、一歩早めに多く動き出すことで体の正面で全てを受けようとしていたのがこういう状態では大きな要素ですヨ。
もう一つの要素は、ディフェンスラインの裏を脅かし続けたエトーの存在でしょう。久しく見られなかったエトーのスピードが活きた試合で、ビクトル・バルデスのパントキックから一発で相手の裏へ出てディフェンダーと競争になった場面が象徴的ですね。あの状態になれば、ボールが止まることを考えてキーパーが出てこられず、ディフェンダーは走り負ける。となればディフェンスラインを容易に上げてしまうことが出来ないために、中盤にスペースができるようになってしまう。だからこそバルセロナがあれだけのこぼれ球を拾い、中盤の主導権を握り続けられたんでしょう。もちろん全体の位置関係が確かな状態にあるのも含めて。アンリの投入は、中盤のつなぎやカバーよりも前の枚数が少なく裏を狙えなくなっていた部分をカバーするための投入で、相手の裏を脅かし続けている方が効果的だから二枚で狙う、そういう意図でしょう。得点にもきっちりと現れて最高の采配でしょう。ボールが不安定なバウンドをする前に叩いたシャビも見事でしたけどね。あとは、先制点を得ることになるファウルになったメッシのドリブルも、雨で出来た水たまりを計算に入れて大きく蹴り出して足下へ残るような形にしていたり、各選手の環境適応力の高さにはびっくり。さすがとしかいいようがありませんヨ。
あと、審判はよく見ていましたね。最初の部分でカードを出して上手くコントロールしていました。肉弾戦になりがちなコンディションでそうさせなかったのは審判のお陰なのかもしれない。