TopicPath: No Football, No Life. Foot-Lab / Football / 北京五輪サッカー - 日本対アメリカ | Newer | Older
■Japan 0 - 1 United States
中国で試合をしているのに日本よりの歓声が上がったり、日本に不利なジャッジだと思われる場面でブーイングのようなものが会場から比較的大音量で聞こえてくるのは意外でしたね。中国で開催されるのだから完全なアウェーでどんなときにでも日本の敵になるのかと思っていたんですが、そうではないようでした。それがどうした、という話ですが、気持ちが悪かったのでとりあえず(笑
この組み合わせを見たときにオーバーエイジ云々は抜いておいても、フィジカルの面で大きな差があることは明白でした。単純にパワーの話だけではなくて、日本人の身体が完成されていくのは欧米人のそれよりも遅く、この年代だと日本人はまだ完成されていない選手が多く大きく差が出るのだそうです。聞いた話なのでソースはありませんが、それでも納得してしまいそうな体格ではなく体躯の差があったのは一目で解るとおり。日本に有利な部分があるとすればスピードだとか敏捷性だとかそんなことではなくて、この時期のあの時間に試合をし慣れていることでしょう。湿度と気温の高さに慣れるために、アジアのトーナメントに参加して云々という程度では解決しきれない問題ですからね。民族的な部分とでもいいましょうか。だから、後半途中まで粘ることが出来れば、アメリカにそれ以降得点を許すことはないだろうと踏んでいたんですが、予想は外れである種の当たり。
後半開始早々の失点は右サイドから、それほどアメリカが狙っていたような鋭いものではない鈍いカウンターであったんですが、クロスのコースを限定して中に入る選手きっちりとマークをして防ぐ所までは出来ていた。それでこぼれ球を入れられてはしょうがない、というものではありません。左の長友はきっちりとマークをしてコースも消していたので問題はなく、中央の二枚もニアのコースを消していて問題のない対応をしていたんですが、本田圭佑の対応は非常にまずかったですね。永友のケアをしに行くわけでもなく中を気にするわけでもない。さらに自分がマークに付いていた選手を全く気にもとめず離れてしまう。セカンドボールのケアをする意識も持たず、完全なボールウォッチャーになっていただけですね。あの失点はリバウンドを決められた不運なものであるとはいえ、原因を求めるとすれば、そこに求められそうです。あるいは本田圭佑がやらなければならなかった部分をカバーすべき他の選手、といったところでしょうか。
他にも自分はこの失点の布石になったんじゃないかと思う場面がありまして、その部分は前半終了時のコーナーキックなんですが、ロスタイムが一分と短くそのロスタイムの目安となる時間は過ぎていてのコーナーキックだったんです。こういった国際大会でロスタイムが厳格に取られるのはままあることで、国内リーグの話ではありませんから、ワンプレイ終わるまで待ってくれる、なんてぬるい事はしてくれないんです。本来ならあれは、給水にいったりキッカーがボールを置き直して蹴りやすいようにしたり、なんてしている場面じゃないんです。確か親善試合か何かで同じ事をやらかしていた記憶があるんですが、まるで成長していないようでがっかりしましたヨ。あの集中力の欠如(環境の厳しさを考慮しても)が後半の失点を産んだんじゃないかと思うわけです。
前半は日本の効果的なボール支配率は比較的高くて、ボールを動かしていこうとする意識も見えていたんですが、それをするにはディフェンスラインの位置が低くてやりきれていない印象を受けましたね。相手のフォワードがマクブライドとアドゥで守備に労力を割かず安全な位置でボールを回せることで、低く保っていれば何度でも立て直しがきくことと、相手に裏に抜けられたときのリスクを考えての行為なのかもしれませんが、あれだけ中盤で複数人のプレッシャーをかけることに成功していて、スピードに警戒をしなければいけないのはアドゥくらいで前後に挟み込んでしまえばそうそうボールが通るわけでもないのだから、もうちょっと上げてしまってもよかった。ただ、アメリカの中盤のプレスもボールサイドを重点的にケアするやり方で機能していましたから、ショートカウンターを受けないためには必要なことだったのかもしれない。でも、森本へ多く出されたロングパスとクリアボールの多さを見れば解るとおり、後ろで組み立て直して中盤を経由して前へ送れていたかどうかは疑問符の付くところで、唯一効果的だったのは相手左サイドバックの裏を何度も取った内田のオーバーラップくらいでしょうか。森本がポストプレイのパスを正確に出せていれば、もう少し中央からの展開もあったんでしょうがあまりに酷すぎたために潰したのが幾つか。サイドから得点に繋がりそうなクロスを何度も入れられていただけに中央が機能していれば本当に得点できていたと思うんですけどね。
あとは森重のQBKとでも呼べそうなコーナーキックからの得点チャンスのミスも大きく勝負を分けたポイントでしょうね。恐らくキーパーのグザンが触って方向が少し変わったのと、足下でバウンドしたことでシュート慣れしていないディフェンダーだから仕方ないとはいえ、触るだけのボールを外したのは大きく――。でもあれを決めていれば勝っていたかもしれないが、あの右からのクロスにしか活路を見いだせなかった方が問題で、人もボールも動いて相手を突き崩すことも、相手を押し込むことすらも出来ず、というのではこの先に二つは難しいかもしれない。
選手交代も、フォワードを三枚投入しても誰が中央なのか誰がどの動きをするのか役割を明確に出来ていない点で問題でしょうね。形に拘っているような時間帯ではないとしても、肝心のストライカーがサイドに出てクロスを上げようとしているのでは何のための三枚のフォワードなのか解りませんし、そうするのであればサイドアタッカーを配して徹底してサイドを突き崩すことに徹してもよかった。パワープレイなのかサイドを崩すことを継続するのか、明確すぎるほど明確な指針が初戦だけに必要だったと思うんですが、「攻め」の方向は出てもあれでは崩しきれない。
豊田がペナルティエリア内で倒されたのはPKじゃないのかい?
と、とりあえず書いておく。サッカーとはそういうスポーツだから「だから何だ」程度でしかないんですが、日本人なので一応。
まとまりも何もありませんがこの辺で。