TopicPath: No Football, No Life. Foot-Lab / Football 08/09 / Bundesliga 1. Spieltag バイエルン対ハンブルガーSV | Newer | Older
■Bayern Munchen 2 - 2 HSV
バイエルン側から見ればこの試合は勝ち試合を落としたものであって、不安要素にはなっても得たものは少ないんじゃないかと思うんですが、ハンブルガーSV側からすれば、落としかけたものを拾い、低下した戦力でも何とかやれそうだという手応えを感じるには十分だったのかもしれません。ただ、HSVとしては交代枠の三つが三つともディフェンダーの交代であって、攻撃に変化をもたらせるような交代を出来なかったのは辛く、不安材料でもありますね。
バイエルンの布陣は、昨季のヒッツフェルト監督が指揮していた時は、スリーセンターのような形にし、リベリーを如何にフリーマンとして自由を与えるか、というやり方に近かったんですが、この試合はリベリーもトニもいませんからあてにならないとしても、クリンスマンは俗にダイヤモンド型と呼ばれる形をメインにしているようですね。
自分は左にゼ・ロベルトを置いて底にファン・ボメルという部分には疑問があって、特に底のファン・ボメルの部分。彼が今季はキャプテンをするようになったんですが、以前は放出されてしまうという噂もあったぐらいの選手で、昨季は運動量も極端に少なく、汗をかかない王様のようなプレイをしていながら、実際のプレイはそこには及ばない、そして効果的なパスと攻め上がりはするものの、ダーティなプレイも目立つ守備はアンカーの位置をこなすには不十分なものじゃないかと思っているんです。この形を維持したいのであれば、昨季の活躍からすると、ポジショニングも読みも運動量も上のゼ・ロベルトが担当した方が安定するでしょう。そんな彼が左サイドにいるもんだから、ファン・ボメルの不甲斐ないポジショニングと守備に釣られて中に絞ってしまう機会が増え、左はラームに頼らなければならなくなり、そして裏を突かれてしまうという悪い展開。必然的にシュバインシュタイガーも中に絞って安定するまでは昨季と同じ形になっていましたが、底を担当するファン・ボメルが不用意に上がってしまうケースも多いので、ディフェンスラインと中盤との間にスペースが出来ることも多く、ボールを奪われると後はディフェンダー4枚が並んでいるだけ、ということもしばしば。
で、特に左のラームが上がらないと、ゼ・ロベルトが中に絞らないといけないために攻撃が立ち行かなくなっており、オーバーラップをして攻撃での貢献は高いが、その裏を狙われる傾向になってしまってました。前半10分にその形で右から上がったクロスがファーに流れ、そこからのシュートがポストに当たって助けられたというシーンがあり、24分に失点した場面もラームをサポートしたのはヴァン・ブイテン。あとでゼ・ロベルトが来ましたが、最初の段階で中を吊り出され、中のファン・ボメルは明確なポジショニングを全く取れておらず、ファン・ボメルが中をケアしなければならないのに、彼はボールウォッチャーにしかなっておらず、ゲレーロに付いておかなければならない場面でフリーにさせてしまっての失点。今季戦い抜く上で、かなり不安ですね。
途中からはラームがオーバーラップを自重し、ゼ・ロベルトを上がらせる場面が増えて来ましたが、右のレルとシュバインシュタイガーの二人でチャンスを作り出せるのとは違い、どちらかしか上がれない環境には問題がありますね。フォワードが左右に流れてしまうので余計にここを改善しないと、効果的なサイドアタックはできません。
バイエルンのフォーメーションは基本的には4-3-1-2でスリーセンターで守る機会が多く、攻撃に出たときや、サイドバックがオーバーラップを控えて守備の安定を目指し始めてからは、4-1-3-2の形になっていることが多かったですね。この切り替えが出来るのも、ゼ・ロベルトとシュバインシュタイガーが戦術をよく理解して、純粋なサイドアタッカーではないものの、中と外どちらにも対応できるからこその戦い方。もしどちらかが怪我をしてしまうと途端に辛くなるかもしれません。ボロウスキが入ったあとの右が効果的でなくなったように。
HSVはファン・デル・ファールトの抜けた穴が痛くて、ピトロイパぐらいじゃ埋められない感じですね。ヤロリームを底に置いて、攻守両面を担ってもらおうとしても、ボールを高い位置で受けてファウルを貰ってこその選手で、守備は大したことがなくファウルが目立ちましたね。以前はブンデスリーガで最もファウルを受けた選手だったこともあった選手なんですが、あのままでは最もファウルを与える側に回ってしまうかもしれないくらいです。ファン・ボメルのような狡猾なエグさというよりも、ただ単にエグいだけになってしまうようなファウルも多いので、出来ることなら一列前に明確に上げてあげるとよりセットプレイのチャンスは増えるかもしれませんね。相手に与える回数も減りそうですし。
でもそれだけではやはり無理があるので、ファン・デル・ファールトの移籍金を活用して、ゲームを組み立てられる選手を獲得しないと、ゲレーロのポストプレイを中心としてピトロイパとトロホウスキのサイドアタックで行くのにも限界はありそうです。ある程度はやれるんでしょうが、タイトル争いとかチャンピオンズリーグ圏内とかは難しいでしょうね。
この試合のハイライトは主審で、前半15分にPKを得た場面はとても嘘くさく、通常の審判なら取らないようなファウルで、後半10分のHSVに与えられたPKもとても嘘くさいんですが、前半の基準からすればPK取られてもおかしくないわけで、一貫性はあったと見るべきでしょうか。ペナルティエリア内のハンドを見逃しまくりなのも含めて、審判が目立ちすぎ。