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W杯3次予選 オマーン対日本

Date
June 8, 2008 8:30 AM
Category
Football

■Oman 1 - 1 Japan
日本の失点の原因は、なにも闘莉王の不必要なファウルのせいだけではなくて、体調不良の選手が多く、条件の悪いアウェーであっても戦術を前の試合から変更しなかった監督にも責任があるのかもしれません。オマーンは前回の対戦から攻撃の部分を修正してきており、日本センターバックの前へのチェックに苦しめられて形を作れなかったポストプレイ中心の攻め方を極力少なくし、ディフェンスラインの裏側へのロングボールを主体とするようになってきていました。
岡田監督はフォアチェックから攻撃をスタートするスタイルを目指しているわけで、そのスタイルを維持するためにはディフェンスラインを高めに設定し、フォワードとの位置関係を近くしておく必要があるわけです。そうすることによって、フォワードの後ろへの運動量を軽減することができ、前への運動量に費やせるようになるわけですから、それは必要な行為なんですが、オマーンがしてきた裏へのロングボールによって、開始早々から何度かシュートまで持って行かれ、その修正からラインが低くなってしまったのが攻撃も立ち行かなくなり守備も出来なくなった要因ですね。パスの出所を防げなければラインを上げられず、ラインを上げなければ出所を抑えられない、という負のスパイラルに陥って中盤は特に疲弊したのかもしれません。
また、オマーンが修正してきた点として、守備のラインを低く下げてきたというのも日本のプレッシングを機能させなくした要因の一つです。先日の日本で行われた試合では、異常なほど高く設定したラインに固執してくれたおかげで、裏へのボールをいくつも通しチャンスを作らせてくれましたし、日本にとって敵陣深くまで攻め込みすぎていない位置で奪われることで高い位置からのプレッシングを欠けやすくなっていましたが、スタミナの面も含めて連動してプレスできない位置でボールを回されることで、奪えず、かといって失点してしまっているので追わずに前へ蹴るのを待つわけにもいかず、消耗させられる戦い方を強いられてしまっていました。
つまりはそういったことになるのは、前回の対戦で手の内を見せてしまっているわけですから、修正されてしまうのは当たり前。それを予見して日本側も対応していけるだけの作戦を用意しておかなければなからなかったはずです。例えばロングボールを主体とした戦い方をされればこうやる、先制されてしまったらこうやる、という明確な作戦があれば、前半のうちに追いつくことも可能だったんじゃないでしょうか。(具体的に書くだけの時間がEURO2008のお陰で取れないのが残念)
後半になってからは、ディフェンスラインが低くなっていることで前からのプレッシングで何とかしようとする意識を減らして、中盤よりも後ろの方で相手の人数が少ないところを狙って囲むようにしたことや、前のスピードのある二人を活かしたカウンターを中心にしたのは好材料。ハーフタイムを挟まずに試合中に変化させられるようになるともっといいんですが。
日本の攻撃はサイドアタックの連動性は相変わらず非常に少なく、今日の攻撃は特に体調の面だとか環境とかスタミナとかが影響しているんだとは思いますが、サイドアタッカーの攻撃位置が低くドリブルで仕掛けるわけでもなく、相手の裏へ飛び出すのでもなく中へボールを預ける場面が目立ちました。低い位置からアーリークロスを上げても中の人数が少なく高さもないのでよほどの精度がなければ得点にはならないんですが、それが多かったのは残念ですね。さらに中へ預ける頻度が高く、ドリブルで抜く動きが少ないので相手にとって驚異になっておらず、中へのパスを完璧に潰されていましたね。後半開始直後は深い位置まで攻め込んでクロス、というのもいくつかありましたが、その後はすぐに元に戻ってしまって相手の人数の多い中へ中へ、という動きになってしまったのがさらに状況を悪化させていました。サイドをもっと深く、何度もしつこくえぐれば中にも密集した状態ではなく、もう少し余裕のある状態が生まれ、いろいろな可能性を試せたのに。
前回の試合で大きく改善されていたバックラインでのパス回しの際のパススピードが落ちているのは残念。もっとも、後ろでボールを回している場面は少なかったですし、ピッチの環境も違いますがね。

遠藤のPKを決める技術と精神力は素晴らしいんですが、よく玉田のあの倒れ方でシミュレーションを取られなかったな、と思いますね。引っかかっているか、いないか、ではなくて、そのタイミングで倒れているのではなく一歩進んだ後で倒れているので、ヨーロッパならダイブでイエローカードも十分に有り得るプレイでした。オマーン側にも同じような判断基準でPKが与えられたのを見ると、日本にとって有利な判断だっただけではなく、審判の技術の問題なんでしょう。その後に何度かペナルティエリア内で倒れた場面では何もなかったので、最初の二本を除き基準がふらふらしすぎで、さすがアジアの審判だと思わざるを得ないぐらいに判断基準がばらついてました。何はともあれ、楢崎と遠藤はぐっじょぶ。そして大久保は普段の闘争心はいいとしても、接触プレイのたびに相手へダーティなプレイをし続けるのはよくなく、あのレッドカードを出されたプレイは赤紙が出て然るべきプレイで、あれを擁護することは出来ない。同点の場面であの不用意な行為はチームにとってマイナスでしかない。でも引き分けた原因をそこに求めるのは短絡的すぎて、あそこで両チームに退場者が出なかったとしても、あまり変化は出なかったでしょう。

環境や審判の判断が影響したとしても、引き分けで良しとはしない。

Comment:2

noel:June 8, 2008 1:02 PM

試合時間は本当は1時間遅かったのを、日本のエージェントが日本でのテレビ中継のため早めたそうです。真偽と経緯は知りませんが。ドイツW杯も日本の試合時間はテレビ中継のせいで?、陽が出てる時間でした。サッカーファンは、日本のエージェント(おそらく電通)の勝手をいつまでも許してはいけないと思います。

leia@管理人:June 8, 2008 8:44 PM

>noelさん
真偽はどうあれそういった話はよく聞きますね。
ですがワールドカップに関しては、今回開催中のユーロのように、ターゲットが特定の地域ではなく全世界を対象としたものですから、その中にはアジアも含まれるわけで、ああならざるを得なかった可能性もありますね。アジアでのサッカーのマーケット拡大を狙っているブラッターなら、より重視していた可能性もありますし、日本のエージェントだけの責任だとは言えないかもしれません。
ま、電通は大嫌いなので擁護はしません。もちろん日本のマスコミのやり方も大嫌いで、批判を封殺する日本サッカー協会も含めて、この国は健全だとは思えないので、その辺の問題は書いていきたい部分ではありますが、悪い成績だから書くのでは言い訳になってしまうのでそれはしませんし、真偽が解らない以上は書けないことでもあります。


ただ、いかなる条件であっても本当に強ければ勝つもので、あの過酷な環境で行われたワールドカップも、強豪国は苦しみながらとはいえ勝利しています。その中で勝つための戦術を持ち合わせていない監督を批判するのなら、これは簡単に批判できますね。

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