■Netherlands 3 - 0 Italy
戦前から危惧していたことが現実になってしまいましたね。カンナバーロの欠場でバルザーリとコンビを組むことになったマテラッツィもコンディションが悪く、その二人のコンビネーションはカンナバーロと組んだときのそれとは比べものになりません。ファン・デル・ファールトのポジションチェンジを捕まえきれなかった、というのを盛んに実況と解説はいっていましたが、彼のポジションからすると見るべきは中盤のいずれかで、底にピルロが入るシステムであるが故にそこが弱いのは周知の事実。そんなことよりもファン・ニステルローイすら捕まえられていなかったことと、サイドを意識して中を空けてしまったりディフェンスラインを整え損なうなど、ここが大きな失敗の一つで、他には右のパヌッチと左のザンブロッタのオーバーラップ頻度が高く、両サイド共に高い位置を取ることが多いのは悪いことではないんですが、両サイドが同時に高い位置を取ることがあまりにも多すぎて、そこを何度もカウンターでファン・ブロンクホルストに突かれていましたね。両サイドがそれでも中でケアを出来ていればよかったんですが、中は前述の通りだったので綻びがどんどんと拡大していった感じですね。
対するオランダの守備は、開始直後は選手間の間隔がバラバラで意図の合わないプレイも多く、近すぎて奪えてもパスの出しどころを失って停滞したり、大きな空白を作ってしまってやられてしまったり、先日の親善試合の時に見たあまりにも酷いディフェンスそのままだったんですが、一度修正されるとあれが嘘のように堅くなってました。右のブーラルーズは不安材料だったんですが、それなりにこなせてましたし、中央の二人も運動量豊富でこぼれ球を拾いまくり、サイドチェンジ一発で崩れてしまう軽い守備はどこへやら。ただイタリアがもう少し攻撃面を改善できていれば、どうなっていたのかは解りませんが。ルカ・トニが攻撃面のエースなのは疑いようのないところですが、あまりにも彼の高さとパワーに頼りすぎていて衛星のように近くにいなければならないディ・ナターレが守備に忙殺されて孤立してしまい、右のカモラネージもトニの近くにポジションを取ることなく完璧に孤立してしまって、いくらポストプレイをしようとハイボールに競ったとしても落とす相手がいないのでは、キープしても奪われるだけ。デル・ピエロを投入したあとはかなり改善されていましたが、その手を打つのが遅すぎたのは確か。
しかし、一点目の場面ですが、パヌッチがブッフォンと交錯したあとピッチの外で倒れているんですが、あの場合はパヌッチを競技者として扱ったままなんでしょうか? ルールにもこの状況下における定義が書かれていない(当たり前か)ので、判断は主審と副審らに委ねられるんでしょうが、もしあれが審判によって外へ治療に出されていたのならともかく、流れの中での出来事なのでオフサイドでなくとも不思議ではないでしょう。となると最後尾から二番目はブッフォンになるわけで、オフサイドを取るのならばブッフォンが前に出なければならなかったことになりますね。その状況下で、負傷者がいることを上手く認識しないままラインを押し上げてしまったイタリアのミス、としてしまってもいいようです。最初は「は?」と思ったものの、よく考えるとそんなに違和感のあるジャッジではないかな。
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UEFA、オランダ先制点は正当と結論 / euro2008.uefa.com