EURO2008 クロアチア対ドイツ / グループB
- Date
- June 13, 2008 11:00 AM
- Category
- EURO2008
■Croatia 2 - 1 Germany
両者共に立ち上がりのやり方は似ていて、守備では特にゾーンマークでありながら相手の近い位置に陣取り、ボールが出ればすぐに詰められるように、インターセプトも容易に出来るように、というポジショニングをしていました。より徹底されていたのはクロアチア側でドイツの選手らは、フリーランニングの長さはあっても多くのポジションチェンジをしませんから、マークに付き続けることはそれほど困難な事ではなく中心となる幾つかの選手にマークを付け続けることで攻撃を機能させていませんでした。特にバラックにはボールが出てこないように近づき、ボールが収まってしまってもパスコースに人を置くことで、そこにいるだけ、という状況を作り出していましたし、途中交代で入った右のオドンコールには一人のマーカーをつけ、前のスペースへボールが出ないような工夫がされていましたね。オドンコールのドリブルは速さはありますが、正確性もなければ抜くドリブルでもない。クロスも上げることは出来ても精度の高いものではなく、前に立たれるとそれをかわしてクロスを上げることが出来ないので、当ててスローインにするしかない。リーガ・エスパニョーラでバルサがやられたような過剰な反応をクロアチアがしなかったのは正解。
逆にドイツの方はポジションチェンジを多くできる布陣を取ったクロアチアに徐々にマークをずらされていって、前半の途中からは立ち上がりの時のように一定の間隔で相手に付いていられなくなっていました。その結果、余裕を持てるようなったサイドアタッカーから逆サイドへの長いサイドチェンジのパスも通るようになってしまいましたし、それはドイツのボールサイドへ寄せて密集した状態を作り出して守るやり方では弱点だと呼べるもので、逆サイドに振られたボールからクロスを上げられるまでの間に中が修正できず失点。もう一失点もサイドからのクロスでしたが、ポドルスキの体に当たってコースが変わったとはいえ、レーマンの動きはクロスボールだと読んで先に動き出していたものでしたから、もし意表を突かれてシュートだった場合には同じように失点していたでしょうし、ファーサイドへのものなら飛び出しても触れることが出来ずにやられる、ということも十分に考えられますね。反射神経の遅れを読みでカバーしようとしてしまうのはベテランキーパーの悪い癖で、大きな大会ではそれが致命的なミスとなり敗退したチームも多いわけで、不安材料だといわれ続けたレーマンが実際にチームの負けに繋がるミスを犯してしまったのは大きい。代わりに安定したキーパーがいれば、次節からその選手へ変えるいいきっかけとなるんですが、その選手を呼ばなかったことが命運を分けるかもしれませんね。
ヤンゼンの突然の不調を早期に発見、カバーもしくは交代させていれば、前半を優位に戦えていたでしょう。左に入ったラームの動きは本来のものでしたから、右のフリッツと合わせて本職をさせた時の動きの方がいい。右に入れる人材をオドンコールではなく別にしていれば、両サイドバックを積極的にオーバーラップさせて、連動した攻撃が出来ていたかもしれないので残念ではありますが、ドイツが攻撃に出たあとや、全力を攻撃に向けたがっている状態の時にするクロアチアの遅攻はオーストリア戦同様にさすが。あまりに見事すぎてフラストレーションが溜まるのも理解できますが、バラックの不用意なファウルでイエローはいつものこと。いくらキャプテンになっても成長しないのだから困ったもので、シュバインシュタイガーにしてもボールを奪えてカウンターに移れていた場面で報復行為をしてドイツの流れぶった切ってしまうのも酷い話です。ええ、もう、本当にがっかり。これが次のオーストリア戦に大きな影を落とすことにはならないでしょうが、そのあとの試合には影響が出てしまうでしょうね。攻撃のオプションとして使う選手を他に替えなければいけなくなりますから。
深夜からこんな試合を見せられてぐったりきましたヨ(つД`)