TopicPath: Winning Eleven Blog - No Football, No Life / EURO2008 / EURO2008 ドイツ対ポーランド / グループB | Newer | Older
■Germany 2 - 0 Poland
ドイツの不安材料だったレーマンは試合が始まってもやはり不安でしたね。前半の15分までの間に3度も連携ミスや判断ミスなどでヒヤリとさせられて、その後の展開によっては失点もあり得るんじゃないかと思わせるような出来だったんですが、そこはそれ以外の選手らの守備が非常によかったお陰で立ち直る時間が得られ、後半は及第点のプレイが出来ていました。今後の試合に関してはこれでとりあえず不安は軽減されたかな、という感じですね。
両チームのオフサイド数が示すとおり、どちらも弱点はラインの裏側にあったんですね。ドイツの方でいえばメルテザッカーとメッツェルダーの二人は身長が高くパワーはあるものの、裏へのスピードはそれほどあるわけではない。メッツェルダーはカバーリングに長けているものの怪我による影響で試合から遠ざかっていてまだ本調子ではありませんし、両サイドバックを攻撃的に行かせているので負担がかかっているんで、裏はやはり狙われるわけです。それを防いだのはクローゼの献身的な守備で、左サイドのケアを大きく彼がすることで、本職ではないポドルスキの部分をカバーしていましたし、何よりボールを奪われた直後のチェックによってカウンターに移行させないディフェンスが見事でした。ファウルで止める場面も幾つかありましたが、日本代表のそれと違うのは、攻撃の瞬間から守備に対する位置取りが出来ているということですね。積極的な攻めをしているからこそ、相手のポジションに対して離れておらず、奪われた瞬間に誰かは必ず近くにいるという状況を作り出しているわけで、それでも攻撃が立ち行くのはパスの正確性や想像力云々ではなく、オフ・ザ・ボールの動きの質と共通理解によるものでしょう。前から後ろまでそれが統一できているからこそ、カウンターを受けない攻撃が出来ていたように見えました。さらにはポストプレイをさせないように前後でフォワードを挟み込み、ボールを受けるためには戻らざるを得ない状況を作り出して、高い位置でボールを触らせないように出来ていましたし、4バックの前に4人のラインが整い、中央に絞りつつ人数をかけて守るやり方はとにかく堅いですね。フリングスのカバーリングが左右にも前後にも効いていて彼が鍵であることを再認識させられましたが、あれだけの統制の取れたディフェンスが出来ていれば、フリングスのコンディションが悪化したとしても、いい位置にはいけるでしょう。強豪相手でなければ。
本来ならシュナイダーがいて、もっとパスで崩すチームになるはずだったんですが、怪我で欠場して代わりに入っていたのはフリッツ。ブレーメンでもこのポジションをやったことはありますが本職はサイドバックで、その後ろに位置を取っていたラームもサイドバックですね。二人の連携で上がっていくというよりも、役割を交代しながらどちらかが上がる形を取ったり、一人が中にはいるともう一人がサイドを上がるというように、サイドバック同士でありながら決してサイドだけに留まらないのが面白い。左のポドルスキがカウンター時にのみドリブルを仕掛けるのに対してこちらはいいアクセントになってましたね。
でも不安材料がないわけでもなく、レーマンの部分はともかくとして、クローゼが守備では踏ん張っていたものの攻撃では自らシュートを打てるチャンスを何度もありながらパスを選択してポドルスキやゴメスに決めさせようとしていました。あれは抜け出しての一対一が非常に難しく決めづらいものだから確実さを取ったと言えばそうなんですが、調子のいいときであればシュートを打っていたでしょうし、二点目の場面でシュートミスをしたことからも解るように、どうにも攻撃でいイメージを持てていない様子なんです。そのぶんを守備でカバーしているお陰でチームには貢献できているんですが、早い段階で得点を挙げて復調してもらわないとトーナメントに進出したあとはこのままでは勝ち上がれないでしょう。
開幕前の予想は「Germany 2 - 0 Poland」
見事に当たってはいますが、ここまでドイツの守備が万全の状態にあるとは思ってませんでした。あとは苦しくなったときのお馴染み、「バラックの抗議でイエローカード」が出ないことを祈るばかり。