TopicPath: Winning Eleven Blog - No Football, No Life / EURO2008 / EURO2008 開幕戦 スイス対チェコ | Newer | Older
■Swiss 0 - 1 Czech
両者共に守備に定評のあるチーム同士で、スコアレスドローになるかと思っていたんですが、チェコが幸運なゴールによって逃げ切り、ホスト国は開幕戦を黒星で迎えることになりました。
両チーム共に明確なゲームメーカーという選手が存在せず、変化をつけられる選手が先発をしていなかったことで、前半は特に守備側が目立つ展開でしたね。守備のスタイルは両者共にそれほど差が無く、奪われた直後からの高い位置でするプレッシングと、低い位置までリトリートしての人数をかけた守備を上手く使い分けていて切り替えも見事。ただ若干の差異があるとすれば、スイス側の守備スタイルはラインをワイドに開かせて相手のサイドアタックを封じるゾーンを中心とした守り方であるのに対して、チェコ側の守り方は人に付くマークを中心とした中へ絞った守り方であるということです。本来ならチェコはサイドをワイドに使用してクロスを上げる頻度を高くしたり、ドリブルで突破なり切り込んだりをして中のコレルを活かす方法をとるべきなんですが、コレルの運動量をカバーするためと、ロングボールを放り込んだ際の裏のスペースを利用するために、右のシオンコが中でプレイする時間が長く、左はプラシルがワイドにいてサイドアタックらしきものが出来ていましたが、ライトバックでプレイするグリゲラの攻撃力の無さと相まって右からの崩しが少なかったのが残念。後半にスヴェルコシュを投入することで、中でプレイすることから解放されたシオンコが右でプレイするようになり、幾つか形を作れるようになったのは好材料で、それが得点を産んだとはいいませんが、いいアクセントにはなったでしょう。本来なら、コレルと誰かを組ませてツートップにして、両サイドアタッカーに本来の仕事をさせてあげることが重要なのではないでしょうか。4-2-3-1というスタイルではなく、ガラセクにもっと多くの負担を強いることになるとはいえ4-1-3-2というスタイルにしてフォワード同士の連携とサイドアタックの共存を目指した方が得点力は上がるでしょうね。
守備に関していうと、スイスのハカン・ヤキンが投入されたことでそのポイントで変化をつけられるようにもなりボールの一時的な収めどころとして機能し始めていたので、その影響をもろに受けたチェコのラインがどんどんと下がってしまい、ペナルティエリア内に自ら入ってしまっていたのは不安材料でした。ただ高さに関していえば、ウイファルシとロゼフナルの方が、シュトレラーよりも明らかに強く、跳ね返す自信があったことで問題はないのかもしれませんが。
スイス側はシュトレラーに固執したのはまずかったですね。エースのフライが負傷離脱したことでそうせざるを得なかった側面があるにしろ、シュトレラーはクラブチームでもポストプレイを苦手としている選手ですし、高さはあるにしろハイボールで勝負するタイプでもなければ競り勝てる選手でもないわけです。デルディヨクの方がどちらかといえば体を張れる選手のようですから、彼を前に持ってきてハイボールに競らせた方がまだ可能性はあったでしょう。こちらもまた、チェコと同じようにサイドアタッカーが中への意識を多く持ってしまったことでサイドバックとの連携がうまくいかず、また積極的に上がるはずのマニャンのオーバーラップ頻度も低いまま終えてしまったのは要改善。
得点できなかったのは、全体的にクロスボールの精度が低かったのではなく、クロスボールの高さが不足していたのとチェコの高さに対する対処の具合を理解しながらも、それをせざるを得ない戦い方を選んでしまった不運かな。
さっそく開幕前の予想は外れましたヨ、と(笑