TopicPath: No Football, No Life. Foot-Lab / Football 07/08 / UEFA CL 07/08 マンチェスター・ユナイテッド対バルセロナ 2nd Leg | Newer | Older
■Manchester United 1 - 0 FC Barcelona
先のファーストレグの戦いを、マンチェスター・ユナイテッドは6割の力で戦い守備に全力を使い守りきった、と評する人もいれば、WCCFユーザーなら解る表現だとは思いますが、リアル7バックをして守った、と蔑む人もいる試合でした。あれは守り抜くためだけの試合、そう捉えてよかったのかもしれませんし、バルサが押しまくったがためにそうせざるを得なかったと捉えるのも自由です。ただこの試合もスタイルとしてはあまり変わりませんでしたね。
前半はバルセロナを抑えるためのセオリー通り、デコとシャビに非常に近いマンマーカーを配し、メッシの前のスペースを潰しディフェンスラインに時間を与えない、ということをやっていました。ロナウジーニョがいた頃であればそこに預けることも出来るんでしょうが、イニエスタはリスク管理をし過ぎて前線で溜を作る仕事よりも繋ぐ仕事とカバーの方に重点を置いてしまっていて消えている時間が長く、セオリー通りにやられたときの打開策としての役割は担えてませんでした。が、ユナイテッドの戦い方も前半はテベスを頂点としたフォーメーションで攻撃的に行き、完成されたプレッシングと共に連動した攻撃を仕掛けていたんですが、バルセロナがそうであったようにマンチェスター・ユナイテッドも決定的なチャンスを作り出せていたわけではありません。スコールズの一点もザンブロッタの苦し紛れのクリアを叩き込んだ「ごっつぁんゴール」と呼んでも差し支えのないものでした。それが彼の魅力なんですがね。
後半はさらにユナイテッドの評価を落としてしまってもいい。やっていたのはファーストレグでやっていた7バックと嘲笑されるような戦い方と同じやり方で、とにかくスペースを潰すやり方。言うなれば、レアル・マドリーやバルセロナを相手にしたリーガの下位クラブ、それも得点力のないクラブがやる戦い方であり、ある種のグラスゴー・レンジャーズに近いものすらありましたね。テベスをディフェンダーのように使い、トップに残るのはクリスチアーノ・ロナウドだけという状況を作り出してひたすらカウンター。彼がもしメッシ程度の粘りと精神的なタフさがあれば多くのファウルを貰いチームにもっと貢献していたんでしょうが、あまりにもファウルを受けられず、逆に苛々してファウルを犯す場面が目立つなどトップとしては不合格。見ている側としてはオドンコール程度のプレッシャーでしかなかったといえます。
ただ、状況を打開するために必要なのはアンリじゃなくボヤンでもない。ライカールトの戦術眼の無さには呆れるばかりで、スペースを埋められたあとに勝負をするためには、トゥーレ・ヤヤをグジョンセンにまず代え、飛び出しを多くさせることで前線の層を厚くし、両サイドのイニエスタとメッシにはドリブルで中に切り込ませてサイドバックでクロスを上げる。一瞬のエトーのひらめきと身体能力も「まぐれ当たり」を期待するためには必要で、完成されたディフェンダーを相手に未完成なボヤンを投入するのは自らチャンスを潰すことにも等しい。体を張れる選手が居ない中で彼を入れても誰も潰れない、クロスを上げても誰も触れられない。そんな状況を作り出してどうやって得点するのか。
とにかく残っているクラシコだけは勝たないとクラブが終わりかねない。むしろこのタイミングでライカールトをクビにしていいんじゃないか? と思えるくらいに監督に覇気がなさ過ぎる。あの顔を見たら勝てる試合も勝てなくなるぐらい目に生気がない。ラポルタにも飛び火をしていて、本当にだめぽ。流石だめぽ3兄弟の次男。でも美しく散ることは出来ない、かもね。クラシコに勝って盛大に散れればそれでいい。
で、チャンピオンズリーグ圏内まで失ったりはしないよね?(ぉ