TopicPath: No Football, No Life. Foot-Lab / Football 07/08 / La Liga 34 デポルティーボ対バルセロナ | Newer | Older
■Deportivo de La Coruna 2 - 0 FC Barcelona
多分前にも書いたと思うんですが、デポルティボのやり方は5バックといわれながらも実際の所は3バックなんですね。ただ日本代表がやっていたり日本のクラブチームがやっているような陳腐な3バックではなく、かなり高いレベルのものだ、という違いはあります。守備的になりがちな、つまりリトリートして守るようになりがちな3バックを高い位置で保つためのピボーテ二枚の運動量であるとか、センターバックがリスクを冒してフォアチェックをするとか、ウイングバックとウイングが連携してサイドの数的有利を攻撃と守備の両面で維持し続けることとか、そういった面ですね。日本代表も無理して4バックを使うぐらいならこれを参考にした方がまだ機能するかもしれませんが、無能な岡田では(ry
そんな戦術的に高い位置にあるデポルと、メンバーを落として次のアウェーでのマンチェスター・ユナイテッド戦へ照準を合わせているバルサでは勝負になりません。特に両サイドの位置では徹底して二枚で攻めるデポルが優勢で、深い位置までシウビーニョとザンブロッタを押し込むことでボヤンとジオバニにボールが入ったときにその二人を追い越す動きを出来ないようにして、守備時も一対二の状況を作り出して深い位置からのクロスはもちろんのこと縦へのドリブルすら封じてしまう、そんな状況を一人で打開できるとしたらメッシや好調時のロナウジーニョくらいでしょう。両サイドで圧倒的に負けているバルサが中で勝負するには、トゥーレ・ヤヤとグジョンセンの展開力では大きな無理があり、「どこで奪うか」という共通理解の行き届いたデポルの網にかかるのは必至。バルサにとっての安全地帯はどこにもなく、ディフェンスラインはもとよりキーパーの所でもゆっくりとボールを持てないのではどうにもなりません。バルサの中で気合いを入れていたのがプジョルとテュラムだけっていうのも、ね。二人で完全にチスコを抑え込んでも、その他の部分が雑なんでどうにもなりません。
デコを投入したあとに少しだけ状況が改善されたようにも見えましたが、最後まで一度も最も重要で改善が必要だったサイドの部分にライカールトは手をつけることが無く終えたのは残念な部分でしたね。ベンチメンバーを見れば解るとおり手をつけるだけのメンバーがいなかったわけですが、それでもサイドバックの開始位置を極端に前へ上げれば改善する余地はあったんです。トゥーレ・ヤヤをアンカーにしてマルケスをフォアスイーパーにして縦関係を作り、プジョルとテュラムで横のスペースをケアする。チスコを封じきるには不向きなフォーメーションですが、先制されてしまったあとに追いつくためにはこれぐらいの修正はしてもよかったはず。これでサイドバックを上げることによって前線の両サイドを孤立させることなく、相手のサイドアタックの開始位置を押し下げる、つまりはデポルティーボのやろうとしていることを同じようにやり返して優位に立てばいいということ。サイドで勝つことが出来れば、中でゲームを組み立てる困難さも少しは改善されるはずで、マンチェスター・ユナイテッド戦もそうでしたが、今のバルサにはリスクを冒すタイミングをつかんでいる選手が少ないのが難点で、チームの調子の悪さに引きずられて消極的になっているようにも見えますね。
とはいえリーガは既に優勝が決まっているような状態ですから、クラシコに勝ち、チャンピオンズリーグで優勝しビッグイヤーを掲げることさえ出来ればいいわけで、この負けはそれほど意味はないのかもしれません。予選からの出場になったとしても世界金策ツアーの中止がもしかすると選手のコンディションにはプラスになるかもしれませんしね。ただユナイテッドはチェルシーに負けたとはいえ、得失点差にあれだけの開きがあれば優勝は堅いかな。CLで転けて精神的に転ければ解りませんが。