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Liga Espanola Jornadas 23

Date
February 11, 2008 12:08 PM
Category
Football 07/08

■Real Madrid 7 - 0 Valladolid
久しぶりの凄い展開ですが、ゴールシーンはそれほど素晴らしいものではないのが難点です。この試合の行く末を決めたのはマドリーの先制点なんですが、その先制点を生み出したのはバジャドリーのミスなんですよね。最初から積極的にプレスに行き、前に人数をかけて押し込む、という戦い方はとてもいいものだったんですが、あまりにマドリーの調子が悪くパスミスも増えていて脅威をまるで感じなかったんでしょう。ディフェンスラインを目一杯上げてしまって、センターバックまでフォアチェックに行ってしまった所へカウンターですヨ。マドリーのスリートップが残っている中で、両サイドバックを含めて攻撃をし過ぎて対応できなくなるほど人数を減らしてしまったバジャドリーの失態。
このやり方はマドリーが今季ずっとこのスタイルでやってきていて、バルサのスポーツディレクターのベギリスタイン曰く「効率的なサッカー」と言うほどのものです。守備のラインをカペッロが監督をしていたときほど下げなくなりましたが、守備のしかたに変化はなく、ディフェンスラインを一定の高さに保ちつつ、ミッドフィールダーとディフェンダーとの間に少しのスペースを置いて緩やかなポジショニングで、パスコースを限定しつつ、一歩目で寄せられる位置をキープするだけ。キープをしてもプレッシングに行かないところがマドリーのマドリーたる所以で、かわされるリスクを極力減らした守備スタイルですね。だからこそスリートップに守備負担が及ばずカウンターに備えられる、ということになり、スルーパス一本で得点が出来るわけです。
面白みはないです。パスを繋いで繋いで突き崩す、というスタイルが好みなので。こういうやりかたってのはブンデスリーガでもお目にかかれなくなった「古いスタイル」なんですが、ポゼッションサッカーの限界が見え始めている「今」にとっては最も効果的なスタイルな気がします。それも圧倒的なまでの決定力があってこその話ですが、本来はじっくり相手にボールを持たせてカウンター、っていうのは下位のチームが強豪を迎えたときにする戦法ですよね。例えばバルサを相手にした下位のチームがするような――。少なくとも勝負が決まってバジャドリーの選手らが集中を切らすまでは確実にその戦い方でした。

■Sevilla 1 - 1 FC Barcelona
マドリーのサッカーを「カウンターのつまらないサッカー」と簡単に形容したとしても、今のバルサのサッカーがそれと対極に位置するとはとても思えません。この試合のセビリアもまるで本来の調子のでない酷いサッカーを展開していたわけですが、一部の好調な人材が引っ張って形になりかけてはいました。例えば、ディエゴ・カペルや本来カードの累積で出場できないはずだったダニエウ・アウベスだとかですね。バルサはメッシが好調なのを除けば、イニエスタも蓄積疲労で動きが鈍くなってきているし、ジオバニ・ドス・サントスも一時期のキレが無くなって自己中心的なプレイに走りがち。活性化させるための人材に乏しい上に、ここに来て怪我人多発でベストメンバーとはほど遠い状態。ポゼッションサッカーをしたくとも疲労の溜まりきった選手たちと怪我明けの選手たちではオフ・ザ・ボールの動きが減ってどうにもならない。もっと裏へ抜けられる選手がいれば、中で繋ぐことも出来るんですが今のバルサにそれを望むのは酷そうです。
でも、試合の入り方としてはもう少しやり方があったと思うんです。例えばこの試合で鍵を握るのが先に挙げたディエゴ・カペルになるのは火を見るよりも明らかで、それにマッチアップをさせたのがこういったタイプを特に苦手としているオレゲールではどうにもなりません。上下動は無理だとしても守備の安定感を求めてテュラムを右に持っていって、中をマルケスでしのぐ、という方法もあったはず。疲労を考えれば取りたくないのは解りますが、三ヶ月試合から離れていた選手を好調のキーマンにぶつけるなんてのは無謀です。まだBチームから調子の良い若手をトップに持ってきて起用した方が可能性としては高かったかもしれませんね。
攻撃の方もアドリアーノのところが穴なのは誰にでも解りそうなんですが、試合前の情報としてドラグティノビッチが左で出てくるかもしれない、ということがあってメッシを右に持ってこなかったのかもしれませんが、試合開始直前にでも調整すべきでしたね。メッシを右に持っていくことで左サイドバックとと左センターバック、そしてピボーテの一人の注意を引きつけられるわけで、いくらオレゲールが上がって来られなくてもそれをカバーできるだけの効果をもたらしてくれるというのに。そうしておけば、中でシャビやイニエスタが動きやすくなるでしょうし、ジオバニも多少マシだったでしょう。
後半からは二人の選手交代をして攻撃のスタイルを変えはじめ、変化に対応するだけの調子をセビリアが持っていないだけにそれが効果的で、不幸にもアンリが負傷退場してしまうわけですが、結果からするとそれは非常にいいタイミングだった。たたみかけるように交代を三つ使い切ったことでセビリアが対応し始める隙を上手く突けたし、メッシを右に固定させるきっかけにもなった部分がよかったですね。うん、でもロナウジーニョの出来はお世辞にもいいとは言えず、フリーキックも意固地になって狙いすぎです。あの余裕の無さは本来のロナウジーニョのスタイルではないんですが、まだまだ希望を持ってみておくことにします。
それにしても、ディエゴ・カペルのクロスは凄まじいですね。ドリブルの方に目が行きがちですが、一番凄いのはクロスの方。精度が凄いのではなく、クロスを必ず中へ飛ばす能力が凄いんですヨ。ビジャレアルのマルコスだとか、マジョルカのホナス・グティエレスのドリブルも興味深いんですが、彼らよりも一つ武器が多い分、ディエゴ・カペルの方が現時点では面白い。

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