TopicPath: No Football, No Life. Foot-Lab / Football 07/08 / Liga Espanola Jornadas 11 | Newer | Older
■FC Barcelona 3 - 0 Real Betis
勝負が決まったのは、クーペルが「プレッシング」と言ったことを、まるで選手たちが実践できなかったところですね。もしくはプジョルの所にプレスをかけに行ったら簡単にかわされてドリブル突破さえ許しそうになったところでしょうか。そこは悪質なファウルで止めて事なきを得ましたが、付け焼き刃のプレッシングではまるで効果がないことを理解したのかもしれません。そうなると後はプレスのかからない位置でのパス回しから下がってきてのメッシのドリブルなどやり放題なんですが、悪い方に転がればスペースを完全に潰されてバジャドリー戦の轍を踏む事になりかねない。それをベティスの稚拙な守備戦術と試合開始直後からのイニエスタの積極的な飛び出しで解消できたのは好材料。真ん中でやれる選手がエトー不在でいないことからこういった飛び出しが必要なんですが、試合開始直後の段階でそれをやれたことで、左右にアンリやロナウジーニョが開いたとしても、中にコースを見つけることが出来しそれを警戒させることができた。そうなるとサイドが活きてくるんですね。で、ある程度警戒されてくるとヤヤ・トゥーレと同列にまでイニエスタとシャビが下がってパスでゲームを作ることに専念する、そうするとプレスが飛び出しを警戒して下がっているからかからずに自由にボールを回せる、ということですね。以前までのバルセロナならアンカー一枚が守備をやって後の二枚が攻撃、というスタイルだったんですが最近はセンターを三枚にしてそこがローテーションしているような感じ。もちろんアンカーが守備を重視するのはまだやっていますが、パスの出所と飛び出す選手やポジショニングを固定せず、相手に的を絞らせない、という部分では大きく効果が出ているんじゃないかと思うわけです。ええ、グジョンセンが入るとまるで機能しなくなるんですが、それはここのローテーションがなくなるからじゃないかと、そう思う。
アンリにいくつもチャンスがあって決められたのは一つですが、ヘディングミスは予想通り。彼のヘディングゴールの少なさは昔から知られているものだから、下手じゃないけれど期待はまるでしない。アビダルからのクロスとか、あと一歩って部分もあったりオフサイドではないのを取られたり、苦しんでますけど調子はよくなっていて、それ以上にバルサの面々が彼の活かし方をある程度解ってきたのも大きいのかもしれません。彼がバルサの中で上手くやる方法を見つけたようではないのがミソ。
バルサがかなりのローギアでプレイしていただけに批判するのは難しい。次は「サッカーをしない」レンジャーズとカンプノウでの一戦ってことでひとつ。
■Sevilla 2 - 0 Real Madrid
前節の内容が内容だっただけに、マドリーが優位に立っているんじゃないかと思っていたらそうじゃなかったみたいですね。そもそも前節のマドリーが大勝した試合では、バレンシアがどうしようもないほどに悪かったせいだというのも強く影響していましたから、それを差し引くとこの結果も納得できるもの。
オイラが何度も繰り返し言ってきた、セルヒオ・ラモスとカンナバーロは裏のスペースに対応する力が弱いというのが直接に失点に結びつきましたね。カヌーテのトラップが素晴らしかったのもありますが、彼らが二人がかりで挟んでいながらあんなにも簡単に裏へ抜け出されるのは彼らのミス以外に他ならず、先制点のケイタのミドルシュートはピボーテが他に吸収されてしまってカンナバーロが行くしかなかったところに問題があるんですが、園もmんだいの原因になったのはマルセロ。彼の守備能力の無さは恐らく誰もが知るところで、ただ守備が下手なだけならともかくプレイそのものが軽く、不用意に足を出してかわされるとそこからもう一度体勢を立て直してマークに戻れない、というのも影響しています。だからこそ、そこを突かれた際にメッツェルダーやピボーテのどちらかがカバーしなければならず、そちらに意識が向くために先制点の場面では真ん中が空いた、ということ。この試合通じてそういった部分が多くあって、何故シュスターはマルセロを重用してエインセを使わないのか、と疑問に思うばかり。怪我明けのコンディションが不安なら、ドレンテの方がまだがむしゃらに追いかけてくれる分、守備で計算できる選手ですし、何故機動力のないマルセロなのか。
あと幾つかの問題になりそうなところを挙げるとすれば、セルヒオ・ラモスへの二枚目のイエローカードが厳しすぎるのではないか、という部分は、この試合で彼がしてきたいくつものファウルまがいのことやケイタと揉めた場面を思い出せば簡単に解ること。あれは審判への心象が悪く、それ以外の行為でもファウルにならなかったりカードが出なかったり、積み重ねられた上での合わせ技一本。苛々しているのは傍目からでも解りましたしね。苛々していたのは彼だけではなくてグティもラウールもそうで、ラウールのダイブもしっかりと自分から足を絡めていますし、あれも審判の判断は恐らく問題のない行為。同じようにセビリアのディエゴ・カペルへもダイブでイエローカードを出しています。欲を言えば、クレスポを怪我させたディアラの肘打ちはカードを出しておくべき行為でしたし、セルヒオ・ラモスとケイタが揉めたあとのガゴのファウル(だったかな)にもカードが出て然るべきでしたね。
試合全体で行くと、目に見える大穴を的確に効果的に突いたセビリアが、相手のバランスを崩してボールを支配して守備でも集中を切らさなかったからこその勝利。監督を引き抜かれても、代役として務めている現在の監督が思っていたよりも優秀そうで、これはこれでいい方に転ぶかもしれません。問題は怪我人だけ。
マドリーは早々に試合を諦めたシュスターがマイナス材料。