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オーストリア対日本

Date
September 8, 2007 11:12 AM
Category
Football 07/08

■Austria 0 - 0 Japan(PK4-3)
前半の方がおそらくはシュート数が多かったのかもしれません。それが試合内容自体をよかったと言える要素になるかというとそうではないのが残念なところなんですが、批判としては、シュートが少ない、と集約されるのだからたまったものではないでしょうね。確かにシュートは打つべきで打たなければ得点にならないのは明確であるけれど、オーストリアがこの日に打ったシュートのようないい加減なものでも打つべきか、と問われればそうではないと答える。大きな矛盾ですが、矛盾を解消するには、如何に多くのいい形を作り出して如何にシュートを打たせる環境を作るかということ。それがこの試合の前半は特に出来ていませんでした。
まず一つにオーストリアがフォアチェックをして中盤以前の部分から組織だってコースを塞ぐことで前にボールが出なかったことがあり、そのお陰で出来るサイドのスペースへロングボールを出すことで組み立てようと終始したことが問題。中央に出すと三人に囲まれてしまって前を向くどころではないので正解でもあるんですが、そのサイドにボールが流れた後に誰が組み立てるのか、という部分が不明確で加地と駒野の二人に負担がかかりすぎていました。4-4-2ボックス型の弊害でサイドバックにかかる負担の大きさと、攻撃的ミッドフィールダーの判断力――サイドに流れるか飛び出すか下がるのか――が要求されますから。そこで問題だったのは中村俊輔の後ろ向きの姿勢。中盤で受けられないからどんどんと下がってきて、パスを出す方向が横か後ろばかり。後半投入された中村憲剛がマークに付かれても前を向く努力をし実際にパスを出したことを考えれば、中村俊輔のプレイがいかに非効率的だったかということが少し分かるはず。
中村憲剛が他の選手よりも一つ早いタイミングでパスをしてゲームのスピードを上げたのは凄くいいこと。オーストリアのスタミナが切れかかって運動量が落ちたところでしたから、より効果的に組み立てることが出来るようになって、サイドバックの所に二人来ていたマークを一人に減らすまでになりましたし、松井大輔が入ったことでドリブルで仕掛ける選手が出来てパス一辺倒の状態を少しだけ変えられたのもいい要素。松井なら決定的なパスを出せなくても前へ運び、クロスを上げるところまではやってくれますから、そこを後は中に人数をかけてやればいいだけ。そうなってくると巻のワントップでは物足りなく、中村や遠藤のような体を張れない選手がいたのではなかなか得点には結びつきにくく――。
解決策としては、ボックスの前にはサイドに出ても突破力があり、中でもゲームの作れる選手が必要で、その選手とサイドバックの連携でクロスを挙げられるようになること、逆サイドは中へ絞って飛び出し、サイドバックを含め時にフォワードのように動くこと。

鈴木啓太と稲本のコンビがどうだったとか語るのは意味のないこと。彼らがどんな働きをしたか、とういうのではなくこの試合の中にある矛盾が問題なのだから。そしてPK戦がどうだったか、スコアレスドローというのも興味がない。

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