‘Football 07/08’ カテゴリーのアーカイブ

Liga Espanola Jornadas 30 – 1

2008 年 3 月 30 日 日曜日

■Betis 3 – 2 FC Barcelona
もうショック過ぎて言葉が出ない。
前半のバルサの攻勢はベティスが4-1-4-1のフォーメーションを採用していたところへ、そのアンカーが一枚の左右のスペースを利用することでボールを受けやすくしていたのが大きな部分かもしれません。一枚のセンターがディフェンスラインを押し下げ、サイドバックが上がることで相手のウイングがバルサのウイングをマークしきれないようにしていたのもそれを助けていたのかもしれません。
それが後半から出来なくなったのは、一枚だったアンカーの部分を二枚にして左右のスペースを消し、中央のマークを厚くすることでディフェンスラインが下がらず前でパスカットを狙えるようにしたことで、サイドのスペースが消え、エトーなりアンリにマークを付けられるようになった、ということでしょう。オフ・ザ・ボールの動きに定評のあるボヤンを下げてジオバニを入れるという無駄な采配をしたライカールトにも多少の原因はありますけどね。ボヤンを置いたままでジオバニを入れるのであればアンリを下げて右にジオバニを置き、サイドバックが上がるまでの時間を稼ぐ役割を担わせた方がよかった。得点することが無理でも、相手を押し込みさえすればスタート位置を下げることが出来て後半通して押され続けるという事にはならなかったでしょう。それもオドンコールが入ったことで崩れてしまっていたかもしれませんが。
オドンコールへの意識過剰さは、アビダルだけではなく殆どの選手がそうなってしまったがために、マークとカバー、そしてラインの裏側を取られないためにライン全体が下がるという悪循環を生んでました。一番最初にゴールラインを割ったとはいえオドンコールがアビダルをぶっちぎった場面がそういった意識を植え付けたわけです。彼のことをもしバルサの面々がよく知っていれば、スピードを恐れる必要はあっても、ディフェンスラインを下げてまでクロスを警戒しなければならないと思うことはなかったはずなんです。ドルトムント時代からサイドバックの裏へ圧倒的なスピードで抜け出すことはあっても、そのあとのクロスに精度はまるでなく、まぐれ当たりのようなクロスでしかアシストは出来ないんですヨ。この試合でもそうだったように、ディフェンダーが横にいればそれに当ててスローインにするのが精一杯。アビダルがPKを与えてしまった場面も、ファウルで止めようとする必要はなく蹴らせておけばよかったんです。そうすれば脅威にもならなかった。
うん、まぁ、そういうこと。
オドンコールへの意識過剰と対応を誤ったのがこの試合の敗因。

こういうだめぽな時には安住の地へ…と思ったら荒れてて逃げ込めない罠。
WEYSといい某といい、どうにもこうにも。

岡田武史更迭希望

2008 年 3 月 27 日 木曜日

■Bahrain 1 – 0 Japan
再三にわたって書いていたサイドアタッカーをサイドに置くべき、という部分に関していえばこの試合ではそれがされているように見えます。ただそれが3バックの横にウイングバックを置くというスタイルである以上、それをアタッカーと呼べる状態ではないんです。デポルティーボ対マドリーのエントリで書いたように、3バックでラインを形成して相手の2トップを抑え込むというのであれば、それはいい。カウンターを抑えるという考えで選択するのなら守備に専念できるセンターバックを三枚置くのは理解できる。ただ、バーレーンのやり方でいうとサイドのスペースに一人、センターに一人、という形でのカウンターなら3バックを置く必要はどこにもなく、4バックでその都度、スライドしながら疑似3バックを形成する方が無駄が無く、中盤の構成力を犠牲にすることもないわけです。殆どの場合において、センターバック三枚が異常に近い位置に存在し、一人は余分な状況になっていて、サイドアタッカーをウイングバックで見ているから実質的には5バック。そしてさらにはデポルティーボ戦から引用すると、「両ウイングバックがウイングと連携をして二人で必ずサイドアタックをするという形を取って――」ということですね。日本がこの形を取った場合、サイドアタックをウイングバック一人に任せてしまって攻撃に厚みが出ない。サイドに数的有利を作ろうとして、フォワードのどちらかがサイドに流れてきてしまうから中が手薄になってしまってバーレーンはサイドのケアに十分に人を割くことが出来る。これでは何も意味がありませんヨ。
「そもそも」という言い方をしてもいいのであれば、5バックのシステムを採用して戦うのであれば、対戦相手がポゼッションサッカーを志向している、もしくは引いて守ろうとする相手に対して無理矢理カウンターをしようとしない、という前提のもとでなければならないんです。それをそのどちらにも当てはまらないことが明確な相手に使用する岡田監督の無能さ加減。カウンターになったときにボールホルダーに誰もチェックに行かず、ずるずるとラインと共に下がっていくのも修正の兆しもない。

本当は書くのもマンドクセ(‘A`)
だけど投げやりに書いておく。

岡田武史は本当に日本代表の監督をすべきなのか。
日本人監督の持つ戦術の少なさと、サイドアタックに関する知識の無さ、問題点を修正するためのトレーニング方法を持たないことなど、多くの面で日本人監督が代表チームを率いることが出来るほど成熟していないこの現実を受け止めなければならない。いくら優秀な選手を日本が抱えていたとして、そこへ素晴らしいストライカーが帰化したとしても、それを活かす方法をまるで持たない監督が指揮をしていたのでは何も変わらない。
それが誰を指しているのかというのは明白。もちろんそれ以外の日本人監督の多くもその範疇なんだけれど。下手をすると高校サッカーの監督の中にこそ、日本代表の監督をすべき人物がいるのかもしれませんね。そして何故彼が監督になったか、という経緯を考えれば日本サッカー協会の中に諸悪の根源があるということも書いておかなければならない。人脈もなければ戦略もない。それを変えるためなら、3次予選敗退しても構わない。

川口のミス? ハンド? ああ、そんなのもありましたね。そんなことよりも監督の更迭、川淵会長の辞任が必須。まずはそこから変えていきましょう。かなり川口も酷かったのも事実ですが、監督があれだから選手が安定したパフォーマンスを残せるわけがない。

たいそうなタイトルを付けて中身が何もないブログ(笑
書く気が失せるぐらいのサッカーをした人に文句を言ってください。

他は代弁してくれているコラムから引用。
魔術師・マチャラのわな / スポーツナビ

 結局のところ、この日の日本はマチャラに操られて低レベルのサッカーに付き合わされた上に、ミスを突かれて自滅的に敗れてしまった。地力では確実に勝る日本が、アウエーとはいえ、ほとんどの時間帯で自分たちのサッカーをやらせてもらえなかった。残念ながら、この結果は、双方の監督の格と経験の違いだったと判断するしかなさそうだ。
 岡田監督の唯一にして最大のミッションは、W杯予選突破である。そのためには、どんなにつまらない内容でも割り切って、最後まで付き合っていこう、共に戦っていこうと思っていた。その考え自体、今はまだ揺らいではいない。しかしながら、現体制では「世界を驚かせる」どころか「ぎりぎり予選突破」で終わる可能性が高いことが、この日の試合では自ずと明らかになったのではないか。

 3次予選の行方については、私はまだ楽観はしている。だが「2位でもいい」という志の低いサッカーを続けていたなら、そして限界ばかりが感じられる試合内容を見せ付けていたら、きっとファンの心は代表から離れていく。今、われわれが警戒すべきなのは、オマーンやタイやバーレーンではない。そうではなくて、代表からどんどん熱が失われていく、この不気味に静かな兆候こそが、実のところ最も憂慮すべき問題なのである。

Liga Espanola Jornadas 28 – 2

2008 年 3 月 17 日 月曜日

■Almeria 2 – 2 FC Barcelona
この試合で引き分けた責任を誰にも押しつけることも出来ないのは、バルサに発生しているあまりに多い怪我人の数を考えて、です。現状での怪我人は、ザンブロッタ、メッシ、ロナウジーニョ、ジオバニ、エスケーロ、デコ、マルケス、トゥーレ・ヤヤ、ホルケラ、とビッククラブでなければチームが崩壊しそうなくらいの人数で、特に怪我が響いているのはアンカーの位置。相当以前にも書きましたが、今日の試合でも解るとおりエジミウソンはプレッシャーのかかる場面でのボールコントロールもパスも上手くないんです。それをアルメリアのようにパスの出所を潰しに来るような相手であっても起用しなければならない、その部分の苦しさですね。もしマルケスがセンターバックにでもいれば、ロングフィードなりエジミウソンと入れ替わるようにして前に出て行くなりしてゲームを組み立てる役割を担うことは出来るんでしょうが、この試合のディフェンスラインを見てもパスの上手い選手は見当たらない。辛うじてガブリエル・ミリートのフィードがそれなりに使える、という程度でしょう。
まずはそうやって出所を潰されて、ポストプレイをしようとするエトーの所にはきっちりをマークをする。そうすることでプレッシャーのかかる状態で精度が悪い中、ボールを収めることも出来ないからサイドバックが上がれず、純粋なサイドアタッカーではない両ウイングが単独で攻めきることも出来ず、という手詰まりの状況を作り出してました。理想をいうなら、エトーとボヤンを中で使って、ポストと裏へ抜ける動きの二つを常に連動して近い位置でさせたかったんですけどね。それを繰り返せばラインを高く保つことが難しくなり、中盤にスペースが空くようになる、そして出所にもプレッシャーがかかりづらくなる、という具合ですね。ボールの出所にプレッシャーに強いイニエスタが入ってからゲームがある程度回るようになったのは、グジョンセンが高い位置でプレイすると共に上記の多くの部分を解消できるようになったからじゃないでしょうか。何にしても、ガビ・ミリートが退場したり、その後の状況を変えられるプレイヤーがリザーブにいなかったのも大きい。カンテラ上がりの若手では――。

にしてもアルメリアの上位陣を食い潰す強さには脱帽。前と後ろが連動してそれぞれバラバラの動きを出来るチームなんてそうはありませんヨ。
これで国内リーグのタイトルは難しく、国王杯も難しく、チャンピオンズリーグも次は楽でもその次からは地獄。ええと、またメジャータイトルは無冠の危機が(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

■関係のない話ですが
中国当局が行っているチベット弾圧と虐殺、その他多くのことに対して反対であり、北京オリンピックのボイコットをする国や選手がいればそれを支持する。4年に一度しか無いオリンピックだから参加する選手たちには申し訳ないけれど、こんな国でのオリンピックなんて見たくもない。
それにしても、「人権派」と自ら名乗る日本国内の人間たちが、この問題に関して全く声を上げていないのはどういう事なのだろうか。積極的に声を上げないのならば、人権擁護法案なんてどういった意図のものかが透けて見えてきそうですね。

Liga Espanola Jornadas 28 – 1

2008 年 3 月 16 日 日曜日

正直しんどい。生観戦なんてとてもじゃなく録画でも細かいところまで見てられませんので簡易的に書くだけにしときます。対戦動画? そんなのもやっている時間なんてありはしません。自分自身がまずウイイレを全く触っていないくらいですから。

■Deportivo La Coruna 1 – 0 Real Madrid
デポルティーボのやり方は久しぶりに欧州の舞台で見た3-6-1もしくは5-4-1。日本人がこのフォーメーションで挑んでしまうと完全な守備固めで引き分け狙い、攻撃は前の数人だけ、というようになってしまうんですが、この試合のデポルティーボはそうはなりませんでしたね。両ウイングバックがウイングと連携をして二人で必ずサイドアタックをするという形を取って、マドリーはサイドバックのみでそれに対応しようとするがために数的不利をサイドで作られ中のディフェンスが横へスライドしなければならなくなっていました。それでも守れていたのは、中がセルヒオとデ・ガズマンの二人しかいなかったからでしょう。リキにしてもシスコにしてもどちらも中央で待ち受けるタイプではなくサイドに流れたがる選手ですし、それも戦術の一つになっている感じでしたが。それと守れていたのにはもう一つの要因は、ラウールを始めとして本来なら攻撃に専念させておくべき選手らが戻ってきて守備をしたことでしょう。それの善し悪しは別として。
そしてそういう攻め方をして両サイドにスペースが出来たとしても、中はきっちりと常に三枚が残っていて、全員が身長はそれほどでもないけれど空中戦に強くハイボールは全て跳ね返し、サイドの攻撃で押し込んでいるがために中から攻めてくることの多いマドリーの攻撃にはチェック&カバーをしっかりとしつつパスカットで対応。他のクラブがするようなファウルで相手を止めるような真似を一切せず、フェアなプレイで止めきる。こういう形の3バックや5バックであれば日本でもやってもいいんじゃないかと思うんですが、日本だとウイングバック一枚で攻守両面をカバーしようという発想になるからどうしようもない。
マドリーの攻撃がこれまで機能していたのは、相手が降格争いをしているようなクラブであっても相手にボールを持たせて攻めさせることでマドリーが鋭いカウンターをやれるチャンスを得ていたことが大きな部分でしょう。どれだけの相手でもポゼッションでは五分に近い、下手すると負けてしまうくらいのものだったのが、この試合はデポルティーボが最初から引いていたために、一時は7割近いポゼッションをせざるを得なくなっていた。これで失敗したのが先のローマ戦ですね。ローマもポゼッションはそれなりにあったが、マドリーが能動的に動かなければならなかった、カウンターを中心とした組み立てをさせてもらえなかった、というのがあったわけです。今季ずっとカウンターできていて急にポゼッションサッカーに切り替えてうまくいくはずなんてないんですヨ。ラウールもソルダードも相手を背負ってのポストプレイよりも裏へ抜ける動きの方がどちらかといえば得意で、カウンターの場面では遺憾なく発揮できるんですが、裏を封じられてポゼッション員あると飛び出すタイミングを失ってしまうんですよね。とりあえずこの試合のようにラインが低く、グティやスナイデルといったパスの出し手が深い位置まで入り込めず遠くからパスを出しているような状況では。
チーム全体の調子がいい頃であれば、完全に引きこもられても個人の力でサイドを打開して得点の可能性のあるクロスを放り込むことができたり、ドリブルからミドルシュートで得点、なんてこともできてしまうんですが、今の下降線をたどっているチーム状況でそういうことを期待するのは難しく、まぐれ当たりで何かが変わるとも思えませんね。例えば、クラシコなんかでバルサが思いっきりポゼッションサッカーを展開して、そこを今までのように徹底してカウンター一本狙いに絞ることで得点を出来れば、本来の形を取り戻すことが出来るかもしれません。調子を取り戻すためには、相手が前に積極的に出てきてくれることが大事。引かれると無理。こんな感じでしょうか。

失点はミゲル・トーレスとペペのミスよりも、サイドのカバーが無く、いつでも数的不利の状況を作り出していた中盤の三人と、右ウイング不在のフォーメーションを組んだシュスターでしょう。

UEFA Champions League 2ndLeg – 2

2008 年 3 月 6 日 木曜日

■FC Porto 1 – 0 FC Schalke 04 (total 1-1 PK 1-4)
前後半のチャンス数でいくと9:1でポルト。単純なスピードと、ドリブルでの突破力とパスの展開力、密集地帯のプレッシャーをかいくぐる方法も知っていて、さらにはワイドに使えるだけ攻め慣れていることもあって多くの時間はポルトの攻撃でしたね。シャルケの攻撃陣にはどれもなく、押し込まれているからラフィーニャの突破力も活きてこない。右のグロスミューラーがもう少し守備をし、味方と連携する意志を持てばそこを活用出来もするんでしょうが、守らない、走らない、動かない、ではどうしようもありません。何故ラキティッチを先発で使わなかったのか。ねぇ長谷川健太スロムカ監督。といいたい所なんですが、スロムカ監督は精神的にも肉体的にタフな試合展開を作ろうとしていたようですね。体を張ることに関してはブンデスリーガでプレイしている方が慣れているわけで、貫徹するだけの精神力もある。時間がかかればかかるほど相手は攻め疲れでどんどんと疲弊していく、それで味方の消耗を考えて、献身的ではあるが若くタフとはまだ言えないラキティッチを使わなかった、ということなんでしょう。グロスミューラーがタフかどうかは別にして(笑
しかしながら現代サッカーで最初から最後まで守りきるなんて事は不可能なんですよね。運も含めて、ですが、あれだけの猛攻を90分間受け続け、守備陣形をしっかりと維持したまま集中力も維持しなければならない。それはレンジャーズがバルサ相手にやったように、アンチ・フットボールとしてサッカーを壊さなければ出来ない方法なんです。シャルケがやろうとしたのは、サッカーをしながら守りきろうとしていたということですね。2トップを置いてまがいなりにも攻めようとはしていた。全員の頭の中が後ろ向きではありましたが。前半はそれで凌げても後半はしのぎきれず、後半9分あたりのノイアーの神懸かりセーブに代表されるように、キーパーが当たっていたからこその守備でもありました。あとはノイアーの苦手部分である飛び出しで、運良く相手に当たってラインを割った、なんてこともありましたね。神懸かりセーブの場面は本当に凄く、足一本でゴールになるはずのシュートを防いでしまうなんて、そりゃヘディングをしたタリク・セクティウイも呆然となる罠。
延長でもクアレスマとの一対一を冷静に最後まで動かずに耐えるとか、デビューからずっと見てきましたが、予想よりも早く一流のゴールキーパーになるかもしれませんね。年功序列の色が濃いドイツ代表の正ゴールキーパーというのはまだ先でしょうが、課題となる空中戦の処理と飛び出しのタイミングと勇敢ささえクリアすれば、レーマン以後の候補はあまり多いとも言えませんし、可能性はあるかもしれない。PK戦で二本も止めてしまうという信じられないこともやってのけてくれます。ええ、本当に彼は凄い。

ポルトの選手がするロングスローがことごとくファウルスローな件はどうなんだろう。国内では許されていてもあれはあまりにも酷い。

■Real Madrid 1 – 2 AS Roma
ファン・ニステルローイ間に合わず、せっかくロビーニョが戻ってきたというのに右を一人で担当するセルヒオ・ラモスも出場停止で怪我を抱えたサルガドが代役。苦肉の策でバチスタがセンターフォワードをやっていましたが、少なくともバチスタは中盤の選手であり、センターフォワードをやるにはボール受けに下がりすぎる傾向があってポストプレイも上手くはない。何よりラウールを活かすための囮にならなければならないのに、バチスタは前の二人が動いてできたスペースを利用しようとする動きをして、形としてはまるでなっていませんでした。それを相手にするローマはアウェーゴールを取られているから一点も取られてはいけないと考えて守備的に来るのかと思いきや、右にシシーニョを入れてさらに攻撃的な布陣にして一点を取ってしまえば、アウェーゴールの面で同じ条件で戦える。そしてかなり有利な状況を作り出せる、とでも言いたげな戦い方。先に見たシャルケの非常に消極的で大きな大会になれていない戦い方と比べると非常に潔いくらい。

ローマはマドリーを試合開始序盤に苛々させることに成功した、あるいはマドリーが先日のレクレアティボ戦の精神的に疲弊した状況を引きずっていて、簡単にファウルを犯してしまっていたのかもしれない。マドリーはもともと些細なことでファウルを犯しカードをもらう選手が多いのも事実で、グティやエインセ、ペペ、ロビーニョらは早い段階から苛立っているように見えるほど。特にグティは最初から最後まで精彩を欠いていて、いつものようなスルーパスで相手を苦しめることもなく、ボールを受ける位置もスタート位置も低く、時間のかかるやり方を選んでしまったのも高い位置でローマが自由を与えなかったからでしょう。さらにいえば審判の判定一つで自らに有利な判定がないと文句を言い続ける性質もマドリーのマイナス要因。そういったものがスタジアムの雰囲気と相まって後半の異常なテンションを作り上げて、自らピンチを作り退場者を出す結果に。普通の監督がするような交代で選手を落ち着かせる工夫をシュスターはせず、恐らくハーフタイムでも逆に煽るようなことをいったんでしょう。それは異常なテンションを作り上げて攻撃へ何が何でも向かわせるには十分な効果があるかもしれない。ヘタフェを指揮していた頃の後期がこんな感じでしたしね。シュスターなら十分にやっていた可能性はあるでしょう。でもそれは守備の集中力を著しく欠くということでもあり、必要以上に審判と相手にプレッシャーをかけて荒れさせるだけです。レクレアティボ戦で何も書くことがなかったように、これもまた何も書く必要がないくらいのサッカー。サッカーともいいたくないんですが、その中でローマは冷静さを失わずにノートップを貫き、フルトップを貫いた。どの面においても勝者はASローマ。
後味( ゚Д゚)マズー マドリーの試合はいつもこうだから困る。

と愚痴はその辺で、バルサとローマが勝ち上がりでオイラとショウ氏は(*´∀`)人(´∀`*)ナカーマ
直接対決だけはまだ避けたいところです。なんていってたら当たったりするんだ(w

UEFA Champions League 2ndLeg – 1

2008 年 3 月 5 日 水曜日

■FC Barcelona 1 – 0 Celtic
もう勝負が決まっているだけに見る必要もなかったんですが、一応見ておきました。これからもし試合を見ようとする人がいるならば、先制点の所で見るのを止めても十分でしょう。あるいはメッシが怪我をするところまででも……。

バルサの守備は、ファーストレグとは違い、センターにプジョルとテュラムを置いて右へザンブロッタ、左へシウビーニョという布陣。そしてアンカーの位置にはトゥーレ・ヤヤを置いて、前回対戦時に得られた情報を基にして修正された布陣ですね。ローテーションでこうなった、というのではなく。守備時の安定感という面では、右にプジョルを置いて左にアビダル、というのは二人ともセンターバックも出来る選手ですから、あるように思えるかもしれませんが、それは相手による部分でセルティック相手の場合はそれが安定へと繋がらないわけです。サイドバックが中へ絞って守備をすることを求める必要のない相手ですから。むしろ攻撃的に前へどんどんと出て行って、ミッドフィールダーやフォワードと連携をしてフォアチェックに行ってしまった方がチーム全体を考えると効率がいい。そのために中がテュラムとプジョルで、横のカバーに優れた二人がサイドバックの上がりを促し、ラインを高く保つ。中央に出来るスペースはトゥーレ・ヤヤの絶妙なポジショニングでスペースを使わせないのではなくそこへパスを出させないことで解決をする、そういったやり方。
セルティック側はまるで前回対戦時の教訓を活かしておらず、メッシへのプレスが分散的で、戻ってボールを受けるメッシへのプレスもなければ前へ預けてワンツーで受けながらカットインをする動きを止めるための意識付けもされていない。もしそれが出来ていたならば、あの早い時間帯のゴールは防げていたでしょうし、そのあとも幾つかピンチを未然に防げていたでしょう。そしてメッシへの悪質なタックルも防げていたはず。マークに付き切れていないリー・ネイラーがボールを受けに行くメッシへレイトタックル。ここを修正していたなら、もう一人がメッシへのマークに付いていて、中へのコースをさらにもう一人、例えばセンターバックやボランチが潰していたでしょうから、あんな危険なタックルをする必要はどこにもなかったんですよ。パスを出し終わったあと着地した足首へのタックルなんて、いったい何を考えているんだ。せっかく怪我から復帰して調子の戻ってきたメッシをまた怪我でベンチ外へ追いやるくらいなら、レンジャーズがやったようにアンチ・フットボールを展開してくれていた方がまだマシだった。負傷退場したのは上記の件のところではないんだけど、それでもあれは引き金となるには十分悪質だった。
さらにセルティックのディフェンスについて書くと、バルサの選手がボールを受けに後ろへ下がっていくときにプレスに行くのはそれなりに出来ていた。中盤から前の選手だけがしていただけで、ディフェンスラインが全く前への意識を持っていなかったために連動性が無く、一人をかわすと広大なスペースができてしまっていましたが、それが出来ていればさらによかったんですが、そこまでは期待できず。さらには前述のディフェンダーが前へ向かう動きは出来ても、後ろへ向かう動き、例えば裏のスペースへのパスやドリブルで仕掛けられたときに下がりながら守ることができず、簡単にスペースを与えたり破綻を来していたのがあれだけの数のチャンスを与えた要因ですね。ゴールキーパーがボルツでなければ、もしくはバルサの選手ががむしゃらに点を取りに行っていれば何点か決まっていたかもしれません。

それにしても中村俊輔のパスは全てが後ろ向きで、それはプレッシャーの有る無しにかかわらずそうなのだから何にも役に立っていない。バルサのディフェンスが整っていなくて、少人数であってもカウンターを仕掛ければ今後のためにもなるような場面であってもマイナス方向のスピードのないパス。フリーランでマークを外した選手が居てもマイナスのパス。スノーなんてキレてましたね(w
本当にドリブルも何もなく、パスもマイナスでリスクを全く冒さずためが作れるわけでもない。ストラカンがポゼッションサッカーを志向しているのは理解していますが、あれはポゼッションサッカーではなく消極的なだけ。もしこの試合に勝つつもりや、勝てなくともバルサを苦しめて「セルティックはやれる」という意識を外にも内にも印象づけるつもりなら、あの位置に運動量が多くタフな仕事が出来る選手を置けばもっと違った展開になっていたでしょうね。例えば、最初からサマラスをV.O.ヘッセリンクと同時に起用してヘッセリンクをポスト役、あれだけ動けるサマラスを衛星にしても面白かったのに。
俊輔は最後の最後、バルサが思いっきり流している時にだけクロスと惜しいミドルシュートを打って、試合中にも貢献したかのような印象を与えようとしてもねぇ。

Liga Espanola Jornadas 26

2008 年 3 月 3 日 月曜日

■Atletico Madrid 4 – 2 FC Barcelona
やっぱり天敵だ(つД`)
負けた原因を考えると、アトレチコが素晴らしかったのもありますが、それ以上にバルサの方にも問題があったんです。例えば過密日程。バルサはコパ・デル・レイでバレンシアという難敵を相手にして戦ったあとこの試合を迎えていたんですが、その間アトレチコは準備をすることが出来た、というのも一つの要因ですね。バルサの面々が後半になって運動量がガクッと落ちたのは、逆転を許してしまったからだけではなくて疲労の影響が強く出てきたからでしょう。あのイニエスタでさえ不用意なファウルをいくつも犯してしまうぐらいですから。そうならないためにバルサは最初に思いっきり飛ばして先制点を奪おうとしていたようでしたが、突き崩しきれず、ロナウジーニョのオーバーヘッドのゴールだけに留まってしまった。これもまた一つの要因。アトレチコのディフェンスラインの低さは、先のレバンテ戦から続く、バルサの圧倒的な攻撃力を許してしまうやり方だったんですが、左はアンリがワイドに使っていたものの、右はエトーが中に入ってきてしまい、ザンブロッタを上手く使い切れず両サイドをワイドに使い切れなかったことで、中が詰まって飛び出すスペースを消してしまった。攻撃に関してはこんなところでしょう。そういった事を繰り返している間に、アトレチコのディフェンスラインが立て直せてしまった。そしてメッシを起用せずこの三人だったのは、これからも続く過密日程を考えればしかたのないところ。
起用の問題はそこではなく、守備面でのエジミウソンが敗因といえそうです。バルサのアンカーは中盤のフィルターとしての役目とフォアスイーパーとしてディフェンスラインの中に入る役割もあり、それに加えてパスを後方から両サイドに配給する必要があるんですが、彼はどの役割もこなせていませんでした。例えば、アトレチコの中盤がほぼフラットな構成になっていて、彼らの調子を含めて、フォワードのどちらかが受けに戻ってこなければ組み立てられないフォーメーションなんですが、その戻ってくる選手を全くエジミウソンは見ていない。そこをマークさせてまずは振り向かせない、という最低限の仕事をせず簡単に受けさせサイドへ、もしくは裏へ、というボールを通させてしまうことで、ディフェンスラインがそれらを警戒しなければならず、フォアチェックでパスコースに入ってパスカットを狙うことよりも裏へと意識がいってしまい、ディフェンスラインが思いっきり下がっていってしまう。エジミウソンが中盤でフォルランなりアグエロなりを一度抑える事が出来れば、あそこまでずるずると後ろに下がらなければならない自体は生まれなかったことでしょう。攻撃に関しても両サイドへ出すでもなく二度ほど無意味なロングシュートをして攻撃陣の意志を挫いたのも問題ですね。ボールを受けてからの判断が遅くパスコースを切られてしまったのがそもそもの原因であって、それでも受けるために動き直してくれているのにシュートを選択するとは。あの瞬間はもう絶句でした。
あとはその役に立たないアンカーのせいもありますが、プジョルのオフサイドラインを整えきれないミス(だって彼はフォアチェックさせて欲しそうに動き回っていたのだから)、昨季までとは比べものにならない異質なまでのアグエロのパワーに驚きつつ、もう脱帽。

■Recreativo Huelva 2 – 3 Real Madrid
この試合の内容を書くことに何の意味があるのか。そんなものは何もなさそうなので、とりあえず迷審判の判断が悪かったこととその影響だけ。
まずはラウールの同点ゴールはオフサイドであり取り消されるべき性質のものでしたが、副審も旗を上げず主審もそれを取らず、またマドリー贔屓か、と思わせるには十分なジャッジでした。でもその程度のプレイとジャッジであれば、多くの審判がやることですしラウールの飛び出しのタイミングと上手さがそう判断を誤らせたのだから、まだ許容範囲でしょう。レクレアティボのサポーターでなければ。
そのあとの荒れる原因となった、エインセとベトと小競り合いも最初に手を出したのはエインセであり、それ以前からフラストレーションを溜めて悪質間プレイも幾つか見せていたエインセには一度もイエローが提示されず、ベトにだけ一発レッド。当然のようにエインセにはイエローカードすら提示されず、これが荒れる決定的な要素となりましたね。副審に確認にいったまではよかったものの、それで片方だけにカードを出すようでは主審と副審がセットでどうにもならないことを示しただけ。あとはセルヒオ・ラモスはまるで空気が読めていない、いつもの熱くなると見境がないプレイになって空中戦で肘を出してイエロー二枚目。それ以前にも、ゴールにならなかったとはいえ相手ゴール前でハンドをやってシュートまで持っていってもファウルにすらならず、自陣ペナルティエリア横でスライディングのファウルとハンドでパスを止めた二つの合わせ技でようやくイエローを出されたくらい。
キケ・アルバレスのレッドカードは出されて然るべきものでこれは正当なもの。ボールを蹴ったあとの軸足に足の裏を使ってスライディングをするのは、下手すれば骨折です。キケ・アルバレスが鈍足で、尚かつハードタックラーなのは周知の事実だとは思いますが、それでもあれは余計に荒れさせるだけ。なにより途中出場で出てきた選手が早々に退場したんでは、話になりません。そのファウルと退場が引き金となってレクレアティボが負けたわけですからね。余計なことをしてくれたもんだ。

主役とMVPはイトゥラルデ・ゴンザレス主審で。
彼なくしてこの試合のマドリーの勝利は訪れなかった。
そういう意味では、ゼロックス・スーパーカップの家本政明スペシャルレフェリー、もといスペシャル・”誤審”・レフェリーの如く。あの酷さに勝る審判はなかなかいないと思うけど、ヨーロッパの舞台ではかれもなかなか。家本はそろそろ審判を辞めるべきでしょう。彼がいると一向に日本サッカーのレベルが上がっていかない。

真面目な内容でいうと、グティ無しのマドリーの攻撃は単調で、特にこの試合は両サイドにウインガーを置いていたために中盤でゲームを作ることが出来ず、ディフェンスラインからの精度のないパスに頼らざるを得ない部分があったのは非常にマイナス。フォワードも脅威を感じさせるような動きも出来ず、唯一の好材料はロビーニョが戻ってきたことぐらい。
さぁ、ローマ戦が楽しみになってきました。精神的疲労を抱える試合をしたマドリーと快勝のローマ。あとはミラン対アーセナル、ポルト対シャルケの対戦が面白そうです。インテルの試合はミランとホームゲームが被ったため翌週に持ち越しだそうで、怪我人続出の状態から多少改善するチャンスをもらえた感じになって好材料?