‘Football 07/08’ カテゴリーのアーカイブ

CL 07/08 Final マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー

2008 年 5 月 22 日 木曜日

■Manchester United 1 – 1 Chelsea (PK6-5)
どちらのファンでもないので見ていたのはどちらが勝利するか、というよりも戦術的な部分でした。PKまでもつれ込んだのは見ている側としては面白くもあり残念でもあったわけですが、チェルシーには乙、ユナイテッドにはおめでとう、といっておきます。

戦い方としては多少の違いこそあれどちらも似たり寄ったりで、守備に含まれる人数と攻撃に移ったときのやり方は好きではないです。ユナイテッドの方は、ある程度パスを繋ぎながらサイドを利用してクロスを上げる、という方法をとっていて右は守備的に抑えながら左のエヴラには積極的にオーバーラップをさせ、クリスチアーノ・ロナウドの負担を減らすことをして、二人のフォワードには相変わらず守備を強いる。バルサ戦でみせたようなあまりに酷い守り方ではないにしろ、クリスチアーノ・ロナウドの守備負担を他の選手が肩代わりをするというのは変わりませんでしたね。
対するチェルシーはフォワードからディフェンダーに至るまで全ての選手が守備をし、その役割を免除された選手が居ないという部分で歪みが出来づらく、さらにはフォワードからの連動したプレッシングでマンチェスター・ユナイテッドのボールポゼッションを減らし、パスミスを誘うことに成功していました。この辺はテンカーテのやり方が反映されているんだと思いますがプレッシングは見事でした。ただそこから攻撃に移る際に、ロングボールをドログバに預け、そのこぼれ球を拾うという旧態依然としたスタイルには無理が多く、スマートなボール奪取に拘ることが多いとはいえファーディナンドにも強さと高さがあるわけで、ビディッチと二人がかりで潰されてしまえば正確な落としは望めない。ジョー・コールへの審判の判断で不利な結果が多かったのは不運ではありますが、そういった部分の運を自らに呼び込めない戦い方をしていたとも言えるわけで、ラインをもう少し高く保つことが出来ていれば、ドログバに当てるボールにしてもそのあとのボールにしてももう少し有効に使えていたのかもしれません。が、後半から顕著になった両チームのカウンタースタイルを考えると、チェルシーが押し上げられなかったのも解りますけどね。ただ、ユナイテッドにはドログバのような屈強なポストプレイヤーもいなければ本格的なストライカーもいないわけで、ポゼッションを高めて崩すことが出来ないのであればカウンター、という戦い方は自らの首を絞めるだけ。特に後半途中からの中盤のスペースが空いた戦いならよりパスを繋ぐことを重視しポジションチェンジを多くすれば、多少なりとも混乱を生み出せたのに。今日のクリスチアーノ・ロナウドには別段の魅力を感じることはなく、ただ左にいるだけのサイドアタッカーでしかなかった。クラックではなくただの選手です、あれでは。

システムでいうとチェルシーは4-1-4-1の両サイドアタッカーに相当の運動量を強いるやり方で、相手の左側に対応するために右側を守備的に配置し、後半はその配置のまま攻撃的に行き相手を押し込むことに成功した。流動的なポジションチェンジは非常に少なく、中盤のランパードとバラックがある程度動いていたくらいで、連動性だとか混乱を生み出す動きは少なく、唯一の混乱を生み出したのがその役割を変えた右側だった。
マンチェスター・ユナイテッドは4-3-2で一人が孤立していた形。通常の言い方をすると4-4-2なんだろうけど、システムとして連動していたとはいいがたい選手が一人いたが、その左サイドの部分だけでは連動しているように見えたけれど全体としてその部分だけが連動してなかったと言ってもいい。サー・アレックス・ファーガソンのやり方がどうなのかは知らない。ただあそこまでやるのであればフリーマンにしてしまった方がより効果的だったように思う。で、こちらも連動したポジションチェンジは少なく、ルーニーとテベスの位置関係ぐらいでしょうか。それらがサイドに流れたりディフェンスライン近くまで戻ることで縦の関係になったり横になったり、ただそれ以外の選手が彼らを追い越していくという動きがあったわけでもなく、シュート数からも見られるように、チャンスは作れていない。

残念だったのはドログバの退場とそこら中で抗議をする全く成長を見せないバラック。いい加減に抗議でイエローもらうのは辞めろ、バラック。
それにしても揉めた場面の殆どにテベスが絡んでいたように見えたのは気のせい?

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La Liga 最終節 ムルシア対バルセロナ

2008 年 5 月 18 日 日曜日

■ Real Murcia 3 – 5 FC Barcelona
最終節といえども消化試合で、さらには両者共に順位の変動が関係のない位置にいるので、それぞれのモチベーションは高くなく、必死さというのはあまり感じられませんでしたね。この試合の目的は底ではなくて如何に来季へ繋げられるか、という部分でムルシアはそのための布陣。バルサの方は監督の交代を始め多くの部分が変わるために、明確な「これ」という形は見受けられませんでした。が、ジオバニ・ドス・サントスの新しい可能性は見られた気がしますね。もともとが中央でプレイすべき選手でしたから、右の高いサイドでプレイしているときのようなメッシのモノマネや特攻ドリブルはこの試合はなく、中央の低い位置での簡単なボールを散らす動きと、プレッシャーの少ない位置から開始するスピードに乗ったドリブルはそれなりに機能していました。それもシャビがアンカーの位置にいてゲームをコントロールしているからできることで、ここに守備を中心とした人材を置いていたのなら出来ない芸当ではありますが。あとは守備に対する積極性の問題もあるので、来季に彼をここで固定するのは難しいとしても、メッシとのポジションチェンジを軸として突っ込ませるのは面白いかもしれません。そのジオバニも移籍するかもしれないっていう噂があるので何とも言えませんけどね。あとはここにきてエトーの放出やカピタンのトレード放出といった信憑性のない噂や、マテラッツィやキヴの獲得をしようとしているとか、ラームがバイエルンと契約延長をして獲得が不可能な状況になったり、とバルサを取り巻く環境は変化しすぎで、来季の予想なんて立てられる状況ではありません。
本当にグァルディオラが何をチームに求めているか、ラポルタがどこまでチームに介入しようとするか、という部分が問題なくらい。

ともあれ、消化試合であってもジョバニの欲しがっていたリーガ初ゴールおめでたう。残りの二つのゴールは(゚д゚)ウマー! でいきなりのハットトリックもプレッシャーのない試合だからこそ、という感じですかね。ボヤンやメッシと違い、そういった意識が強すぎるのが難点ですが、彼もカンテラーノとして残して欲しい。ファリはちと身体能力の高さは見られたけどテクニックと判断力に難あり、一昔前のオレゲールに近い感じ(というかバルサカンテラ出身の右サイドバックはこればっかりだw) で、ルエダですか。彼はクロッサスとあまり変わらないかな。レンタルバックしたあとの彼の去就ってのはどうなのか知りませんが、ここは飽和状態なので誰かに何かがなければ難しいだろうなぁ。そんなことは望みたくはないし。

ということでライカールト乙。

La Liga 37 バルセロナ対マジョルカ

2008 年 5 月 12 日 月曜日

■FC Barcelona 2 – 3 Mallorca
消化試合という事なかれ。マジョルカにはUEFA CUPをかけた試合であり、バルサはホーム最終戦でサポーターの反応が顕著に表れる場所であり、バルサがUEFA Cupに回るかもしれないという危険をもはらんだ試合だということです。ただ、リーガ・エスパニョーラの順位を決める方法は、1.勝ち点、2.当該チーム同士の勝敗、3.当該チームの得失点差ということなので、セビリアとの直接対決との関係からUEFA CUPに回ることは事実上無いんですけどね。
ただスタジアムは混沌としたカオスの中にあって、観客席はガラガラ、選手たちには容赦のないブーイング、そして会長には白いハンカチが振り続けられる、という異様なもの。特にブーイングを浴びていたのはバルサにとって不利益となる言動を取った選手たちで、デコ、エトーは先日のクラシコへ出られなくなったイエローカードを巡る行動と発言からブーイングを浴び続け、ジオバニ・ドス・サントスは「コンスタントに出られるチームに行きたい」という発言からブーイングを浴びる結果になっていました。それらの選手の中で最後までブーイングを浴びていたのは、得点をしたとはいえ精彩を著しく欠いていたエトーだけであり、ジオバニはドリブルから相手をいなしてゴール前間出来た場面ではブーイングを浴びることなくプレイできていましたが、多くの部分に消極的で満足のいくプレイをすることもなく、倒されては苦笑いとはいえ笑みを浮かべているのは心証がよくない。
逆に最初から拍手を受けていたのは、メッシくらい。他のプジョル、ピント、アビダル、アンリらはプレイの質を評価されての拍手で、彼らは自らの力でサポーターの意識を変えさせるだけのモチベーションを持っていたとも言えるわけですね。他に拍手を受けていたのは意外にもライカールト監督。自分個人の意見を言えば、ライカールトの戦術に固執した姿がテンカーテを失ったあとに顕著になり、ロナウジーニョ専用のスタイルをロナウジーニョがいない中で続けようとしたのがここまで状況を悪化させた原因でもあり、マルケスを中心とした選手起用の下手さも相まって、彼にこそブーイングを浴びせたかった。いや、もしかするとライカールトではなく、ニースケンスやエウゼビオといった人たちが無能だったのかもしれない。そうだったとすれば彼らこそブーイングを浴びるべきであり、次のグァルディオラ政権には彼らがいなくなること喜ばなければならない。グァルディオラの下に誰がアシスタントコーチとして就くのか凄く興味のあるところですが、例えばドイツ代表のクリンスマン、ヨアヒム・レブのようないい関係で、尚かつレブのように単独で監督としても成功できる人物とセットでやってくれるといいですね。来季のクリンスマンはどうなるのか知りませんが。もしかしてライカールトと同じ道を(ry
最後に退場をしたエジミウソンは本当に要らない。ブーイングをする価値すらない。

こんな試合を見ていると、ラポルタやライカールト、ロナウジーニョがやってくる以前の末期症状を示していたころのバルサを思い出しますね。それはそれでいい思い出で、チームとそれを取り巻く環境が非常に悪かったとはいえ、試合内容はある種のファンタジーに満ちていて、今のような絶望的なまでの内容の悪さはなかったからよかったんですが――。フランク・デ・ブールのとんでもなく軽率なミスとか、ボナーノの足下の弱さとか、右サイドバックで下手くそなプジョールターンを披露する人とか、闘志剥き出しのルイス・エンリケ兄貴とか、サイドをひたすら駆け上がるオーフェルマルスとか、左足のみのリバウド大先生にファンタジーの塊のクライファートとかね。何もかも皆懐かしい。
でもそのサイクルを終わらせた人たちが、全て去ろうとしているのもまた何かが始まろうとする前兆なのかもしれませんね。いい方向にしろ悪い方向にしろ。

つかね、あれだけ優勝確実な状況だったインテルも最終節まで優勝がもつれ込むとか、もう、さすがだめぽ3兄弟と言うしか……。いや、セリエAのgdgdっぷりもかなり酷くてミランがナポリに負けるとかもうね。もうカオス。ガンペール杯のジンクスとか色々合わさってもう(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ

夜にプレミアの優勝決定戦でも見て折れた心をつなぎ止めておきます(つД`)

La Liga 36 レアル・マドリー対バルセロナ <クラシコ>

2008 年 5 月 8 日 木曜日

■Real Madrid 4 – 1 FC Barcelona
前半5分も経たないうちに試合の結果が見えたのは自分だけではないはず。それほどまでにバルサの動きが悪く、マドリーの動きが悪くなっていなかったのが残念でなりません。前節のイエローカードが意図的であろうがそうでなかろうが、チーム状況が致命的なまでに悪いのは確実で、ただでさえエトーとデコがおらず前線からプレッシングをするための鍵がいない、そこへイニエスタが怪我で出られずグジョンセンを置くしかないとなるとこうなるのも必然ですね。シーズンの悪い時期に何度も繰り返された選手起用でしかありません。ただ問題なのは、前節のマドリー戦のエントリに書いたとおり、エインセのイエローカードが取り消されてやっぱり出場していることです。イエローに十分値するファウルをしておきながら取り消され、さらにはPKとなったあのファウルで本来二枚目のカードをもらって退場してもおかしくなかったにもかかわらずカードを出されてもいないのだから、そう思わざるを得ませんね。さらに書くと、この試合の先制点はグティがマルケスを確実に何度もリプレイで流されたとおり倒していて、そこで得たこぼれ球をラウールが押し込んだだけなのでこれもまた審判の裁量一つ。後半にプジョルのハンドでPKを取るのであれば、これもまたファウルでしょう。プジョルの手は明らかに体の正面であり、手を伸ばさなければ触れることが出来ないところでボールに触れたのではないのだから。さらにもう一つ審判に関する事を書けば、二点目もセルヒオ・ラモスのダイブ、つまりシミュレーションによるものです。アビダルはしっかりと避けていて、まったくセルヒオ・ラモスには触れてもいない。そこで得たフリーキックから点が入ったのだからもう――。直後に受けたメッシへの三つ連続したファウルで一枚のカードモでなかったのが象徴的ですね。

マルケスが些細なミスを繰り返しそこから失点をする、というのはテンカーテがいなくなってからいつものことで、この試合のグティに倒された部分もセンターバックなら耐えなければならず、ファウルではあったけどファウルをアピールすべきではないんです。ただあの展開力はチームにとって必要不可欠で、怪我の影響で運動量にもプレーの精度にも影響の出ているトゥーレ・ヤヤをアンカーに起用するよりも、マルケスを一列前で使うことにより、ミスをしてもカバーできる環境を提供してやるべきで、前回出場時に見せたようなパフォーマンスをテュラムがしてくれるならテュラムを先発で起用してプジョルと組ませるべきでした。そうすることで中盤の底に展開力と安定感が生まれて、多少なりとも中盤の一枚がグジョンセンであることのカバーにはなったはず。

そこから先は見ていても苛々が募るだけの試合です。グジョンセンを見限るのも早すぎで、二枚目のイエローをもらいかねない精神状況だったとはいえ、マルケスを下げてアビダルを中央に持ってくるぐらいなら、先に書いたことを実行すべきだった。全く展開力もなく、ボールを支配しなければいけないチームがボールを支配されて、プレッシングから前にボールを出せず単純なミスを繰り返し、オフ・ザ・ボールの動きは皆無で、マークに付かれパスコースを読まれ、サイドの深い位置までボールを運んでも中の動きがないから何のチャンスも生まれず。この状態で一点を返せたのは奇跡でしかなく、もっと大差でやられていてもおかしくなかった。前節のバレンシアのようにね。
プレイしている本人らの苛立ちが見ているこっち側に伝わるようで、これでビジャレアルが勝利したために三位以下確定で、金策ツアーの一部中止は余儀なくされるでしょう。一番の問題は、ここから下に落ちる可能性が次のアトレチコ次第ではあるということ。もしさらに一つ下の順位に落ちてしまったら、それこそ監督だけではなくて会長のクビも飛んで選手たちが方々に散るだろう。もうバルセロナの花は散ってますけどね。

今度の散り際は美しくなかった。むしろ痛々しすぎて、嗚呼バルサ…もうだめぽ。

  ∧∧ 
 ( ゚Д゚)   ∫      ・・・流石に言葉が見つからない
 //? ̄ ̄旦?       これは夢なんだ
// ※?___? 
??  ※  ※ ※ ヽ 
  ?ヽ-―――――ヽ 

  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/

そうやってもう一度寝られるなら寝たいぐらいです(つД`)
このエントリが投稿される頃には…ちょっとは元気が出ていたらいいな。多分一日中廃人だろうけど。

La Liga 35 オサスナ対レアル・マドリー

2008 年 5 月 5 日 月曜日

■Osasuna 1 – 2 Real Madrid
相変わらず期待だけさせやがって、オサスナのこんちくしょう(つД`)
オサスナの試合を見ていると毎試合思うことなんですが、前半は非常に素晴らしい。でも後半はてんで駄目、という展開が多すぎますね。特にこの試合は、マドリーの優勝を意識するあまり浮き足立っていた部分と入れ込みすぎていた部分があって、本来の力を発揮できていたのもありますが、攻守の切り替えの速さと複数人できっちりと囲み奪うポジショニングが出来ていて、マドリーに全く中盤の構成を許さなかったオサスナの守備が目立ってました。もちろん攻撃でもそれだけ切り替えが速ければ高い位置を保つことが出来るわけで、ボールホルダーを追い越す動きも活発で、決定的なチャンスこそ少なかったものの、いい攻めをしていましたね。ただ後半は運動量の低下からプレスが効かなくなりディフェンス位置が下がり、攻撃に移る差異の距離が伸びてしまって追い越す動きが減り――、という負のスパイラルに陥ってしまいました。パンディアーニとキケ・ソラの二人を同時投入したのは、カンナバーロが退場をして数的有利が出来たこともあってなんでしょうが、それでもその時に必要だったのは中盤から前でプレスをして再び連動性を取り戻せる人材で得点を取ることに固執する事じゃなかったんじゃないかと思うわけです。例えば、ポルティージョを残し、一枚だけの交代にとどめておき、もし得点を奪うことが出来れば、さらにいえば不利になって押し込まれそうになったとき、高い位置からプレスできる選手を交代で入れることで有利に試合を進めることが出来るようになっていたでしょう。その辺の甘さがオサスナがオサスナたる所以で、この位置に沈んでいる原因でもあるわけですね。

で、前のエントリの訂正をしなければならないわけですが、カンナバーロは二枚のイエローカードで退場をして次節出場停止、エインセも累積でクラシコの出場停止になったんですが、マドリーの場合は必殺のカード取り消しが使えますからね(わら
ただ本来ならエインセはPKを与える場面になったハンドの局面で二枚目のカードをもらってもおかしくなかったわけで、もしそうやって退場になっていたらその後の展開もなかったかもしれません。何にしろメディナ・カンタレホの試合コントロールに疑問符が付くのは珍しいことではなく、オサスナ側にも開始早々ともう一つハンドがあったわけですが、レアル・マドリーがPKを取られたものと心象として違ったのは、最初のはサビオラの手にも当たっていたということ、二つ目はラウールが後ろから押していたがためのものだった、という点。この二つではさすがにカードはおろかPKは取れません。
それにしても珍しくガゴやスナイデルの二人が入れ込みすぎて無駄なファウルをしていたのには驚き、あのセルヒオ・ラモスが落ち着き払って状況を広く読み取れていたのにも驚き。この試合でオサスナが引き分け、もしくは勝ちを拾っていたら、次のクラシコを相当に楽しめていたのに悔しいです。

これでバルサはエトーとデコ、マドリーはカンナバーロとエインセですか。ポジション的に多少面白くなりましたね。ただ優勝が決まっているために、それ以上の期待は出来ません。今節の期待の裏切り方は異常。

La Liga 35 バルセロナ対バレンシア

2008 年 5 月 5 日 月曜日

■FC Barcelona 6 – 0 Valencia
前日にアトレチコ・マドリーが勝利したために、チャンピオンズリーグ圏内というのも脅かされると思っていたらこの結果です。思いも寄らない大差での勝利で、戦術的なこととか選手個人のことなど特に書くこともないんですが、一応少しだけ書いておきます。

バレンシア側の覇気の無さは試合開始直後からではなく、メッシに中央をこじ開けられてPKを取られた部分から少しずつ失っていった感じでした。それまではプレッシャーは多少薄くてもボールに行くことも出来ていましたし、何よりあのメッシを取り囲んだ人数から解るように一定の集中力は持てていました。あそこでPKにさえならず、得点さえ取られなければ、多少は持ちこたえられていたでしょう。あのファウルの判断は微妙で、最初にコンタクトがあったのはペナルティエリアのわずかに外。そこから転かすファウルになってしまったのはエリアの中。審判によっては最初の接触部分でファウルを取ってフリーキックにしていたかもしれません。二点目だったか三点目だったか、それとも得点の部分ではなかったのかも覚えてませんが、アンリがディフェンスラインの裏に飛び出したのも審判によってはオフサイドでした。そういう運もあったんでしょう。でもブーイング一色で埋まったカンプノウを変えてやりたい、というバルサの選手たちの気迫がプレイの随所に見られ、例えばメッシがミゲウに徹底的にチェックに行ってクリアをさせなかったり、前線から連動して守備をして高い位置でボールを奪い、普段なら躊躇するカウンターをしっかりとしたり、ホアキンをアンリとアビダル、そしてプジョルが完全に抑え込んだり、随所にそれはありましたね。そして後半には既にいいプレイが生まれると自然と拍手が出るようになって劇的にスタジアムの雰囲気を改善していました。多分、それがバルセロナの意地だったんだと思う。バレンシアにはその意地を受け止めて跳ね返すだけの意地がなかった。唯一それを持ち合わせていたのがホアキンで、でも一人だけではどうしようもなく唯一の得点機はビジャのミドルシュートだけ。
バルサは得点チャンスをことごとくゴールに結びつけられたんですが、それはいつもの決定力の無さが改善されたのではなくて、バレンシア側のディフェンダーや中盤の選手たちが全くと言っていいほどプレッシャーを与えられていなかったから、でしょう。殆どの場面でシュートを打つ選手たちにプレッシャーはなく、近くに選手が居たとしてもそれはマークをしているのでも守っているのでもなく、ただ立っているだけ。あの状況でシュートを打たれれば、あまりにもコースが多すぎてキーパーは止める術がないでしょう。そういう意味ではあの大量失点はキーパーのヒルデブラントの責任ではなく、守備陣だけの責任でもなく、チーム全体の責任。堅守速攻のチームとは思えないくらいで、途中から見てて悲しくなるぐらいでしたヨ。

これでクラシコに向けて多少の弾みはつけられたと思うんですが、問題は恐らく出場停止になるであろう二人。デコの出場停止に関してはしかたがないと思うんです。マルチェナがした、ファウルを受けて倒れているエトーへ対してボール思い切り蹴って当てるという行為は、本来ならイエローカードを出されて警告をされるべきもので、最低でも審判は厳重に注意をすべき行為なんですが、このプレイに関してそれほど注意が与えられたわけではなかったんです。エトーもイエローカードの累積でリーチの状態にありましたし、デコもリーチだった。でもエトーがもしマルチェナにファウルをすれば報復行為とさえ取られかねないわけで、エトーがファウルを犯さないために、カードをもらわないために、警告をろくにしてくれなかった審判に代わってデコが警告を与えた、ということ。不用意なファウルというよりはチームのためのファウルで、仕方ないと思ってます。デコの調子も戻りきっておらず、どちらかといえばクラシコに必要なのはエトーでしたしね。ただそのエトーが不用意にファウルをしてカードをもらってしまったことで水の泡。ボヤンの動きはマドリーの中でマルセロだったりセルヒオ・ラモスのような裏の動きに弱いディフェンダー相手なら通用しますが、カンナバーロやエインセのような狡猾さのある相手なら難しいでしょうね。好調のペペもパワーとスピードがあるんでボヤンの未完成な体では少し難しいかも。

この試合の調子でバルサが挑んでもレアル・マドリーに勝つのは難しいでしょうね。中盤を支配してもサイドのケアをしなければならず、裏のスペースを意識しなければならない。本来ならバレンシアもこのタイプで苦労するはずだったんですが、モチベーションのかけらもないチームとでは比べられない。

バルサの選手補強について考える。

2008 年 5 月 2 日 金曜日

今日は珍しく試合でもなく対戦動画でもない記事を。というかチラ裏でやれ、って話ですが、ここはチラ裏同然のブログだから書いても文句を言わないで(ぉ
だってウイイレの対戦をしばらくやっていないからリーガとチャンピオンズリーグとかの試合ぐらいしか書くことが無くて(つД`)

■バルセロナ、来季に向け改革に着手
この記事にある中で実際に放出されるであろう選手はテュラム、エジミウソン、エスケーロ、ザンブロッタ、ロナウジーニョといった所でしょうか。
デコは復帰後に見せたパフォーマンスとチーム戦術の貢献度を考えれば現時点での放出は難しいかもしれない。もちろん監督も替わるだろうけれど、その候補がモウリーニョであったり、グァルディオラだったりすることから前者なら監督との関係を考えて残留する可能性は高く、後者ならチーム戦術上、イニエスタとシャビの両者が出ずっぱりでパフォーマンスが落ちた今季などを考えると必要な選手だとして残したがるのではないか、という具合。
マルケスもテンカーテが不在になったあと低下したパフォーマンスには以前に自身がインタビューで答えていたように、ミスを犯してもそのミスのどこがいけなかったのかを指摘してもらうことが出来なくなり困惑していたから、という部分がある。さらにはテンカーテがいた頃の守備戦術と現在のそれは違い、マルケスが最も得意としている他の味方選手を利用した守備が出来ない状況になっているが故のもの、それと単純なミスですね。そこをケアすることが出来れば、マルケスがパフォーマンスを取り戻すことは容易で、トゥーレ・ヤヤの怪我を考えればアンカーとしても使える彼は置いておきたい。
グジョンセンはなんだかんだと残りそうな気がする。特に理由はない。
去るであろう選手について書くと、ザンブロッタのプレイスタイルはこれまで幾度も書いてきたように、左サイドバックを務めてきたファン・ブロンクホルストやシウビーニョらに比べるとオフ・ザ・ボールの動きに乏しく、前にいるメッシやジオバニと相性がとても悪いのが原因だろう。ジュリがまだいたのなら良好な関係を築けただろう。守備も国際大会では持ち味のセリエで培った狡猾さを武器にして守ることが出来ても、多くのイタリア人及びセリエ出身者が苦労してきたように、得意な守備スタイルのリーガでは難しいのかもしれない。デュラムもその部分では同じで、以前よりスピードは幾分落ちたものの技術もパワーも申し分なく、第一線で活躍するだけのものを持ちながらレギュラーを奪取できなかったのは高いディフェンスラインを保つことに対する抵抗感や、そのスタイルに合致できなかったからでしょう。またセリエに戻れば多分活躍してくれるはず。
あとは書くほどのこともしていない、エスケーロとエジミウソンは本当に要らない。

補強のことを書くにはまず監督が誰になるか、っていうのが問題でしょうね。モウリーニョを狙っているクラブとして名前が挙がるのがインテルなんですが、チャンピオンズリーグでは勝てていないものの、自力でのリーグ連覇は目前でマンチーニとの関係もそれほど悪い訳じゃない。でも辞任騒動があったり、なんだかんだと本人から辞めてしまう可能性も否定できないのもあり、モウリーニョが就任する可能性も十分にある。会長とうまくいくとは思えませんが。そういう意味では、バルサにモウリーニョが来たとしたら、会長以上に権力を持つとさえいわれるクライフがバルサから離れてしまう可能性がある。それはクレにとっても辛抱なら無いことかもしれないし、現地紙のアンケートでは歓迎するという声もあることから意外に歓迎されるのかもしれない、という話もある。でもモウリーニョがやるサッカースタイルを見て「バルサみたいだ」と思う人はいるだろうか。あれはバルサスタイルではないし、攻撃的だと言い切ることも難しい。もし監督に就任したとしてもカペッロ同様にタイトルを取っても一年でクビ、なんてのが関の山だろう。だからそれは期待しない。
現状の改善を目指すのであれば偉大なカピタンの一人であったグァルディオラを昇格させサポーターの求心力を得、カンテラ上がりの選手たちをまとめることが最善策かもしれない。これは理想でしかなくて、現実的に考えると監督経験の無さが響いてくるから、別の監督を招聘することになるかもしれない。またオランダ人? 誰にしろバルサのスタイルを崩す監督を選ばない、ということを前提として補強を書こう。未来は誰にも解らないからね。

さて本題。離れる選手たちから見ていくと中盤はそう大きな補強は必要なく、名前が挙がっているセスク・ファブレガスにしてもアーセナルの心臓部であることには違いが無く、彼の出来次第でチーム全体が上下してしまっているアーセナルが彼を放出するとは考えられず、これはないでしょう。ベンゼマにしても、素晴らしい選手ではあるけれどリヨンが彼を出すだろうか。国内連覇中でも変革をしなければならない時期にさしかかっているリヨンがこれからの軸になりそうなベンゼマを放出して――というのは難しそうだ。もし彼を獲得できてしまったら、アンリとエトーとベンゼマでセンターを争わせるのだろうか。アンリはリーガの中央は出来ないから左サイドだとしても無駄が大きすぎて、さらにはボヤンやジオバニ・ドス・サントスもいるのだから、そのタイプは必要ない。もし、その位置で使うのならバレンシアのシルバを強奪して、ボールの収めどころとしてしまうのが一番かもしれない。
一番に可能性があるのはバイエルン・ミュンヘンのラーム。契約延長をしないと決めたラームを獲得するのは容易いでしょう。ザンブロッタがやっていた右も出来て左でも遜色ない働きを出来る。ドリブルで切り込んでのミドルもクロスもあって攻撃的なバルサにぴったり、かもしれない。ディフェンス面での負担は増えるのは間違いなく、そこをケアするために結構苦労しそうだけれど、あのバイエルンでやっていたのだからその心配も必要以上に大きくする必要もまた無い。ただザンブロッタのようにオフ・ザ・ボールの動きの面でチームにフィットするかどうか、という問題もありますね。ドイツ代表やバイエルンで左を担当していたときのシュバインシュタイガーとのコンビのように、オーバーラップを頻繁にしてくれれば問題無くやれるはず。フォワードとの信頼関係が重要にはなりそうですが。
他にはダニエウ・アウベスなんかが名前として挙がっていますが、彼の移籍金を考えると難しく、さらにプレイスタイルからしても、先日の試合で右のサイドハーフでプレイして機能しなかったのを見て解るように、彼を獲得すると間違いなくザンブロッタの二の舞。彼を獲得するのならばメッシを右で起用するのを諦めて、ダニエウ・アウベスを中心に据えなければならないでしょうね。だからこれは無い、というか、これには反対。
で、他にはサラゴサでいい活躍をしながらマンチェスター・ユナイテッドでチャンスをもらえないジェラール・ピケとか。彼なら右サイドバックを急遽務めることになっても出来るでしょうし、アンカーの仕事もとりあえずこなせる。ただ動きが鈍く運動量も豊富とは言えない。テクニックも――となるとオレゲール越えをまずしなければならないことから、大金をはたいてまで補強する価値はないかもね。
あとは失敗しない補強として、ポウルセンとかデデとかヂエゴとかフェルナンド・メイラとかサニョルとかヌリ・サヒンとか。ええ、まぁ個人的な趣味ですが(わら

多くを放出しても、チャンピオンズリーグを予選から戦うことになれば、金策ツアーの短縮を迫られるわけで、そうすると選手獲得も「有名選手をずらり」とはいかないでしょうね。モウリーニョが来てしまったら、大量に来てしまうかもしれませんが。そうならなくてもランパードは欲(ry

バイエルンが負けてむしゃくしゃしてやった、今は反省している。