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	<title>No Football, No Life. Foot-Lab &#187; Football 09/10</title>
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	<description>欧州サッカー観戦記</description>
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		<title>UEFA Champions League Final バイエルン・ミュンヘン対インテル</title>
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		<pubDate>Sun, 23 May 2010 01:00:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■FC Bayern Munchen 0 &#8211; 2 Inter バイエルン・ミュンヘンは立ち上がりから試合の流れを自ら手放してしまったようでした。浮き足立っているかのように落ち着きが無く、足下のボールコントロー [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■FC Bayern Munchen 0 &#8211; 2 Inter<br />
バイエルン・ミュンヘンは立ち上がりから試合の流れを自ら手放してしまったようでした。浮き足立っているかのように落ち着きが無く、足下のボールコントロールをミスしてしまい、最初にスローインやフリーキックを与えてしまった。それがインテルに落ち着きを与えてしまい、安定した守備とカウンターによってゲームを組み立てさせるきっかけになっていたかのようでした。</p>
<p>バイエルンも最初の攻撃をしのいだ以降は精神的な落ち着きを取り戻していったように見え、ボールをキープして左右に動かすことも可能になっていっていました。ただボールをキープされることはインテルにとって重要なことではなく、カウンターのきっかけを作る上で好都合でした。バルサと対戦したときもそうでしたが、サイドバックがプレッシングのために前に出てくる、あるいはオーバーラップをしてウイングを助けに出てくる、そのスペースを利用してカウンターの一歩目を作る。主にディエゴ・ミリートがその役割を担い、この試合ではラームのポジションを狙っていく。最初のカウンターこそヴァン・ブイテンが上がっていたためにデミケリスがカバーに入り防ぎましたが、本来はここへヴァン・ブイテンがケアに入るようになっていて、ディエゴ・ミリートとのスピードのミスマッチ、あるいは足下のテクニックに対応する細やかな守備ができないミスマッチを利用していました。<br />
デミケリスやヴァン・ブイテンもディエゴ・ミリートへボールを収めさせないように後方から圧力をかけて掴まえておいたり、自分たちの手前でプレイさせてしまおうとしている向きもありましたが、それでもそれに対応するのがセンターバックだけでしなければならない。中盤と挟めていないためにボールを収められてから後手の対応を踏むことが多く、またインテルの出されるパスの距離が長いために中盤が前へ出ても抑えきれない。スナイデルやパンデフと連携した動きに前へ吊り出されて裏を狙われたり、開始数分から常にインテルの術中に嵌ってしまっていました。</p>
<p>守備でもインテルの思惑に乗っかってしまっており、引いて守るラインの手前でボールを動かされるはめになった。非常に適切な距離で中盤とディフェンスラインの間隔を設定しているために、隙間に入り込んで前を向くことが出来ず、ディフェンスラインの裏側もキーパーの守備範囲の中にあることが多い。サイドから中へ切れ込もうとしても守備的な中盤の選手がスイッチをしながら最後までついていける環境にある。ロッベンの対策をしながらも、バイエルンが回すパスの縦へ収めるボールを出させず、延々と横に動かすように仕向けていく。<br />
特にロッベンには厳しいマークをつけて、まずは縦を利用させないようにした。最初に縦への突破を狙われてスピードにやられてしまった。それを教訓として縦を切ること、厳しく当たって振り向かせないようにしておくことを徹底しているようでした。そうやって単独での縦の突破の意識を削っていくことで、速攻から中のクロスを選択する可能性を減らし、インテルが中に人数を溜めておく時間を得ていく。</p>
<p>バイエルンは本来であれば縦パスやポジションを取り直して展開をするはずの中盤、シュバインシュタイガーとファン・ボメルのところで全く前への展開をさせてもらえませんでした。ボールを受ける回数はそれなりに得られていたものの、ボールを受ける際には後ろ向きで受ける回数が多く前を向くにはマークがあり、ボールロストよりも安全にバックパスを選択してしまっていた。サイドバックの二人に出してみたり、センターバックへ戻してみたり、そこから受け直すことをしようとしても横や後方からボールが戻ってくるだけで前を向くためのパスが出てこない。そのどちらのポジションの選手にしてもバイエルンには展開力を持つ選手はいませんし、中盤を飛ばしてフォワードまでボールを運んだり逆サイドへ一足飛びに出せるだけの力もない。ファン・ハールがやりたがっているサッカーと選手の不一致を利用されているようで、流れを生み出せないまま緩やかなプレッシャーにすら抵抗できずにボールをキーパーにまで戻す回数を多くしてしまっていました。</p>
<p>そういった中でロッベンはボールを収めることは出来ていたんですが、タッチライン際にまで開かなければマークを引き剥がしておくことは難しかった。それでも中でボールを収められないことからそこに頼るしか無く、ロッベンへ多くパスを出していかなければなりませんでした。ロッベンが縦の動きから裏を狙っていても、収めてもらわなければ困る、という意識から足下へのパスが多くなり、スピードに乗れずパスで展開しなければならない。サイドから中への展開をするために横パスであり、カットされやすく、縦の選択を得られない。インテルはそこまで散々縦のコースを塞いでいたものから、中へ切れ込むドリブルとパスを警戒するために横のコースを切るようになり、よりサイドへ押し出してパスの起点とすら利用しづらくしていっていました。</p>
<p>インテルが守備で主導権を握る中、先制点が生まれたわけですが、そのための条件はいくつかその中に含まれていました。ジュリオ・セザールからのロングフィードをディエゴ・ミリートがハイボールの競り合いをヴァン・ブイテンとせずにデミケリスとした。相手を抑えきるよりもカバーに能力を発揮するデミケリスに引っ付き競り合い、マークが得意なヴァン・ブイテンにカバーをさせる。その状況を作り、ボールを落としてスナイデルに渡すことでヴァン・ブイテンにチェックとカバーの二つの可能性を強く意識させて動かせなかった。それが簡単に裏へ抜けさせる要因となり、もう一つの弱点であるセンターバックのスピードの無さを利用して裏へ抜け出しての得点になっていました。</p>
<p>その後もバイエルンはインテルに主導権を握られて横パスを繰り返すことが多く、縦パスを入れられる回数は非常に少なく、逆サイドを意識したパスも多く出せていなかった。ロッベンがチームのためにパスを出すのではなく、縦の動きをするように意識を戻せてきていましたが、それにはラームが右のスペースをオーバーラップしてサポートすることが必須条件で、それがマークのズレと飛び込ませず寄せられない環境を作り、縦のスピードを使えるようにしていました。それが上手くいくようになれば、縦の意識を持った相手にそれをフェイクとして横に動いてシュートも狙えるようになっていましたが、どれも苦し紛れの要素が強く相手を引き剥がしたものではなく、他の選手も同じくミートすらしないシュートを打たされているばかりでした。<br />
そしてラームが上がってしまえばそこにスペースが出来、またディエゴ・ミリートが引き出すきっかけを与えてしまう。ブットが試合を引き締めてくれていなければ、もっと多くの失点をしていたかもしれませんし、早い段階で試合が決まっていたかもしれません。</p>
<p>ロッベンはいくつかの時間帯でポジションを動かしていたものの基本的にはマークが緩くボールが受けられる右へ定着していました。ただラームが上がってサポートこそしてくれるものの、常にその環境を作るにはリスクが高く、単独で勝負をしなければならない場面も少なからずありました。しかしながら右から動くのは二枚で中のコースを抑え込まれる要素を自分で作ってしまうようなもので、ドリブルのコースもパスのコースも得られなかった。バックパスをしてラームとの連携を図っている間にインテルがラインをコントロールして陣形を整えて縦パスのコースを消してしまう。<br />
後半はバックパスで戻された後の展開として左右に動かして逆サイドまで中盤を経由して展開するようになっていましたが、位置が低くインテルの守備のゾーンを動かしてしまえず、フォワードにチェイシングから疲労を増やしていけるかもしれない、という程度。守備陣形に乱れを生むようなものではなく縦を利用できるコースも作れていない。この試合で唯一縦を利用できていたのはアルティントップぐらいでしょうか。マイコンの対応も慎重で飛び込まなかっただけに半身だけでも先に進むことが出来てクロスやシュートを選択できていた。しかし反応する選手を中に入れられておらず、バイエルンのチャンスにするには難しい状態でした。</p>
<p>そのアルティントップを下げてしまったことでより一層縦の利用が難しくはなりましたが、クローゼを投入したことでサイドバックが深くまで入り込まなくとも、アーリークロスを選択できるようになり、縦パスを多く入れなければチャンスにならなかった環境からの脱却を図れるようになっていました。早めに入れられるクロスであってもクローゼの動き出しとポイントを絞った動きに合わせることが出来れば相手を脅かすことは出来ていた。インテルもそれに脅威を感じなければならず、ルシオとサムエルの屈強な二人が待ち構えていたとしても戻りながらの対応は難しく、可能性は高まっていました。そのアーリークロスの選択が、ロッベンがドリブルで仕掛けるしかなかった環境でも選択肢となり、キヴはドリブルを警戒してロッベンにスペースを与えてクロスのタイミングでのシュートを許してくれた。そのまま継続できていれば、クロスからの得点が見られていたのかもしれませんが、すぐに交代によってサネッティが左サイドバックに入ったことでそれも期待できなくなってしまってしまいました。</p>
<p>それでもまだチャンスをそこから作る可能性はあったんですが、作れたチャンスの直後にカウンターを受けてしまい、ディエゴ・ミリートとエトーの二人しかいない中で得点を許してしまった。カウンターとはいえ、上がるスピードを上げていかなかったインテルに合わせてバイエルンは戻るスピードを落としてしまっていたのかもしれません。サイドバックや中盤のケアが遅く、ヴァン・ブイテンの中途半端な対応もデミケリスのどっちつかずなポジションを生むきっかけになり、あっさりと抜き去られた後のサポートは出来なかった。</p>
<p>この失点の後にバイエルンはマリオ・ゴメスを投入して高さをさらに追加したんですが、チームのスタイルとしてそれを利用していこうと変化を促すことは出来ていませんでした。二点差になったことから大事にボールを扱って一点を確実に取りたい意識が強く、クロスやパスを通すことよりも失わないことの方が優先されて判断がチャンスになっても一つ遅れていた。インテルがボールを奪うチャンスを多く得られる手助けをして、クロスを上げる距離が近くなってしまい、相手の体に当ててしまう回数の増加にも繋がった。そしてバイエルンも高いボールで空中戦を仕掛ければいいものを、低いクロスを出してしまい体に当ててしまったり、グラウンダーのパスで繋ごうとしてしまう。せっかくアーリークロスを狙える環境が出来上がり、それを利用できる環境を整えつつあったのに、無駄に左右に動かして崩れない守備を崩そうとしてみたり、無理矢理縦を利用しようとしてカットされる。深くまで入ってからクロスを狙いすぎて間合いを詰められる。ヴァン・ブイテンが前に残っている時間でもそれを出来ず、ファーサイドにすらボールを出せないのではチャンスを作りようがありませんでした。</p>
<p>もし後半開始早々あった大きなチャンスをバイエルンが決めていれば試合の行方は解らなくなっていたかもしれませんが、ブットが試合を引き締めているようにインテルのジュリオ・セザールも好セーブから試合を引き締めていましたし、インテルの守備の集中力と全体の完成度には大きな差がありましたから、同点に持ち込めていてもその後に差が出ていたかもしれませんね。</p>
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		<title>Liga Espanola Jornadas 38. バルセロナ対バジャドリー</title>
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		<pubDate>Mon, 17 May 2010 01:00:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■FC Barcelona 4 &#8211; 0 Valladolid シャビやイニエスタを欠いて試合に臨まなければならず、組み立てに関しては不安を感じる中盤構成でスタートせざるを得ませんでした。セルヒオ・ブスケツがア [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■FC Barcelona 4 &#8211; 0 Valladolid<br />
シャビやイニエスタを欠いて試合に臨まなければならず、組み立てに関しては不安を感じる中盤構成でスタートせざるを得ませんでした。セルヒオ・ブスケツがアンカーを務め、ケイタとトゥーレ・ヤヤが一枚前に近い役割を担う。守備時にはそれらがフラットになるほど下がってしまうことも試合開始当初は見られ、前後の分離のようにも見えましたし、それぞれがボールを持ち上がって前線へと顔を出しても、使われる側のプレイをするためにラストパスを出せる存在がおらず、カットされてカウンターを受けてしまう、という場面も見られました。</p>
<p>そういった上手く攻撃を終われていない中で、早々に大きなミスがあったのは全体の流れを考えれば大きなマイナスになるところでした。ピケから出されたバックパスをビクトル・バルデスがコントロールミスから大きな失点の危機を迎えたものの、プジョルのお陰で失点には至らなかった。シュートコースに入った奇跡的なブロックがもしなければ、相当なプレッシャーを抱えた中で組み立てを改善していかなければならず、最低でも二点が必要という状況に焦りを募らせて、拙攻からカウンターを何度も喰らう結果になっていたかもしれません。</p>
<p>最初のピンチ以後もカウンターから裏へ抜けられて不安定なプレイを強いられてしまう回数もそれなりにありましたし、攻撃もまだ上手くいっていませんでした。左側はケイタが左に流れて納める動きは上手くいっていましたし、アビダルのオーバーラップを含めて三枚で左の主導権を握れる状態にあるものの、中央で受けるべき選手がおらず、メッシが下がって受けようとしても中央でセンターバックを引きつけておくべき選手を失ってしまうため、パスカットを狙われやすい環境になってしまう。そのことからサイドから中央への展開が選択できず、左からそのまま窮屈なプレイを強いられていました。<br />
右サイドも順調であるとは言えず、ダニエウ・アウベスが中に入って縦に動くことが多く、その分ペドロが開いて起点になろうとしているものの、パスだけではなくランニングでも横の動きが少なく、縦の展開をダニエウ・アウベスが急いでしまう。中央の上がりを待つ時間も得られないままに縦パスを選択してしまっていることから、バジャドリーの守備にカットされやすく、それがカウンターを生んで上がった右サイドのスペースを突かれてしまう原因になっていました。<br />
サイドに流れながらバジャドリーは前のジエゴ・コスタがボールを納めておくことで流れを持ったまま攻撃へと移ることが出来ていました。あるいはマヌーショがフィードに対応して収める。そのどちらにしてもバルサが動いた後のスペースを利用しているために、二人はバルサのセンターバックが対応に来る手前でボールを受けられていましたし、アンカーに挟み込まれることなくボールを収め、それからバルサのチェックを受ける。後手を踏むバルサにとってはファウルを貰われることを嫌ってか強く当たらないためにスピードを殺せていませんでした。もっとも、それによって流れを切らなかったことが、バジャドリーがセットプレイを繰り返して自分たちの流れに引き込もうとしているのを邪魔し、その後の展開を助ける結果になっていました。</p>
<p>徐々に中盤のポジションは修正をされていき、左に張ってサイドで窮屈にプレイしていたケイタが中央へと流れる回数を増やし、サイドから中へ展開するポイントとなったり、後方のケアのために下がり気味だったトゥーレ・ヤヤがトップ下のように高く上がることでフィジカルを活かした収め所にもなった。二人共が中央に入ることで強烈なミドルシュートを打てましたし、それが流れを変えるきっかけにもなっていました。<br />
特に右サイドのダニエウ・アウベスが縦に急ぎすぎている状態から中へ収める先を見つけたことと、自身が突っ込んでいくスペースを失ったことでいったん預けて再展開の動きを狙うようになりましたし、それを利用してメッシやペドロも動けるようになったのは全体にとって大きなプラスでした。それまでメッシの周囲にサポートを得られず、ボールを受ける瞬間に素早いプレスを受けて前を向くことすらままならなかった状況の改善に大きく役立っていましたし、それがドリブルからシュートまで持っていく流れを作り、縦の展開を急ぎすぎず自分たちのリズムで行えるようになり、縦の突破をフェイントに使い、横の展開で揺さぶれるようになっていった。シャビがいる時のように中央を経由しながら何度も相手を動かして隙間を見つけるようなことはできませんが、中央からサイドへ、そしてファーサイドまで大きな展開を高い位置で送り込む、大きな一つの動きで相手の振れ幅を大きくしていました。</p>
<p>先制点はオウンゴールによるもので、得点の匂いのする状況ではない部分で得点を取れたのは非常に幸運なものでしたが、流れの改善を見る限りではそれが無くてもそのうち得点は取れていたでしょう。それでも先制点を得たことでバルサは落ち着きと活気を得たのは間違いなく、より左右のバランスと縦へ急ぐ意識の改善がされていきました。横への意識の増加はポジションの修正や選手の距離感を保つ役割を果たし、パスの選択肢の多さからパススピードが早くなり、判断も速くなった。判断が速くなれば、寄せられるよりも早く展開が出来るようになり、主導権を守備に取られなくなる。<br />
二点目はメッシのキープ力とドリブルがあってこそでしたが、トゥーレ・ヤヤが中央の高い位置のスペースに入り込み、それ以前にはダニエウ・アウベスとの関係も良くなっていた。それらで相手を引きつける効果が得られたからこそ。だからこそあのドリブルが出来、そしてメッシに注目が集まったからこそのペドロのゴールでした。</p>
<p>攻撃の改善は守備にも効果をもたらしていて、バジャドリーにカウンターに移るきっかけを失わせていました。それまではジエゴ・コスタがボールをセンターバックの手前で受けて再展開をすることでスピードアップを図っていたのが、セルヒオ・ブスケツが上手く挟み込む形を取り、彼の手前でパスカットを狙えるようになった。ファウルをしないように慎重に後方から抑え込む必要が無く、サイドに押しながらずるずると下がっていく必要がない。ただ後半になるとアンカーが掴まえておけなくなり、バジャドリーが再びその部分、ジエゴ・コスタにボールを収められるようになって展開するきっかけを得るようになっていましたが、その頃にはバルサが相手を押し込み、縦を急いでパスカットされてからのカウンターではなく、シュートで終わっていたり、スローインやゴールキックなどプレイを切った後の切り替えであるためにバジャドリーが後方から押し上げる勢いを出せず、問題のないものになっていました。</p>
<p>前半の終了間際にはバルサのセンターバックがボールを持った後の展開に、中盤がやサイドバックがマークに付かれていても動き直してボールを引き出そうとしなかったり、足を止めて待つ場面が多く見られていましたが、後半はそういったものがありませんでした。バジャドリーがプレッシングを強めてもそれらからパスコースを作るために各ポジションが動いていましたし、パスを出すのに困るような場面は見られませんでした。<br />
三点目を得た後にはバジャドリーが攻勢に出るために一枚ミッドフィールダーを増やした事もあって、中盤が圧縮されてファルが増えたりばたつく場面がいくつかありましたが、それでも前半終了間際のように集中を切らして足を止めてしまうようなことはなく、ボールを引き出すための動き直しと奪われないための動き直しは集中して続けられていて、四点目を決めたことが最も重要でした。</p>
<p>その後も全体に油断はなく見え、ビクトル・バルデスも試合開始のミスを払拭するようなセーブを見せましたし、ジエゴ・コスタに対するボールに対してもセンターバックに下がったトゥーレ・ヤヤがパスカットを狙って前で押さえるように対応の変化をして成功していましたし、試合終了の笛が吹かれるまで優勝に相応しい試合運びでした。</p>
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		<title>Liga Espanola Jornadas 37. セビリア対バルセロナ</title>
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		<pubDate>Sun, 09 May 2010 01:00:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■Sevilla 2 &#8211; 3 FC Barcelona 試合開始当初のセビリアのマークはタイトでセンターバックのプジョルにこそ時間とボールを持たせていましたが、それ以外の選手には安定してボールを扱わせないだけ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■Sevilla 2 &#8211; 3 FC Barcelona<br />
試合開始当初のセビリアのマークはタイトでセンターバックのプジョルにこそ時間とボールを持たせていましたが、それ以外の選手には安定してボールを扱わせないだけの距離で相手を掴まえていました。特にパスを選択させないようにコースを切ることと収め先になるフォワードには明確に抑え込む意識ぴったりとついておく。受けに戻る動きにも対応するため全体をコンパクトに保っており、それがバルサのアンカーにすらボールを受けさせない守備を可能にしていました。</p>
<p>ただパスを中心とした攻撃に対応するための守り方で、パスを素早く動かせずゾーンを崩させない意図を含んでいましたが、その分ドリブルに対応するにはボールの出し手に対するプレッシャーとコースの切り方が甘く、パスをフェイントに使われてしまえば寄せていけなかった。それがマクスウェルの得意なドリブルでの中への切り込みをさせてしまい、フリーのまま誰が対応をすることもなくボールを出させてしまった。もちろｎ右からのサイドチェンジがその以前にあったからこそゾーンが崩れていたんですが、それでもパスだけを警戒していなければあれだけの余裕を与えることはなかったはず。</p>
<p>一度ドリブルで崩されたことからパスに対応する守備を主にしていたセビリアは、ドリブルに対しても対応をしなければならなくなり、それを必要以上に気にし始めてパスでの展開を抑えられていた厳しく当たれていた守備の距離を広げてしまい、一歩で掴まえてパスを出させない守備が出来ていたのが、シャビに前を向けるだけのスペースを与えてしまい、ウイングにもボールを受けてすぐ戻す選択肢しか与えていなかったものが、それ以外の可能性を選択できる余裕を与えてしまっていました。ドリブルの対応も縦のコースこそ切れているものの、横のコースを切れていないためにそれほど明確に抑えられていませんでしたし、余計にパスコースを作るだけになってしまった。<br />
ケイタのフリーランニングによって縦に引っ張られるようにもなりましたし、ワイドに開いたボヤンへのサイドチェンジをも通してしまうようになった。ドリブルだけではなくそういった大きな展開を許してしまうようにもなったことから、細かく横に動かすパスにもセビリアは後手を踏むようになり、ゾーンを左右に動かされるようにもなった。バルサは横に動かしながらもきっちりと裏を狙う姿勢を持っていましたから、横の動きに対して前に出て潰そうとすれば裏に出られてしまうために前へ出られず、相手を後方に押し留めておけるようになり、それまでカウンターでサイドバックの裏側を利用されていた部分をも防いでしまえるようになった。</p>
<p>セビリアはフォワードのカヌーテやルイス・ファビアーノが収めてディエゴ・カペルを多く走らせて、攻撃に再三出てくるダニエウ・アウベスの裏側を利用しようとしていました。圧倒的なスピードで駆け上がるためにダニエウ・アウベスが後追いの環境で戻っても簡単には追いつけないためにピケが大きくサイドへケアをしに出てこなければならない。しかし中央には優秀なストライカーを二人置いてしまっているためにケアに流れることでスペースが出来てしまい、対応に難しさがった。それに加えてピケの対応がスピードの問題から予測に基づいているために早めに動きすぎてスペースを相手に用意してしまっている部分があった。それを押し込んで危険を感じなくなるほど封じられるようになったのは非常にいいことでした。</p>
<p>セビリアは左右に揺さぶられることとサイドに起点を作られてしまうことから、特にゾコラがサイドへ引き出されて中盤中央に誰もいないエリアを作り出す回数が増えてしまった。ゾコラはｋびいしくめっしにマークをしにいく回数が多かったんですが、自分の本来いるべきエリアを外れてもマークをスイッチせずに自分でついて行ってしまっていた。それがセンターバック前のスペースを作るきっかけになり、シャビが多くは入れるようになっていましたし、シャビに注意をしてしまえばメッシがそこはいる回数を増やしてしまい、そして高い位置から裏へのパスが出せるようになる。<br />
二点目は正に右へ相手を引き出しておいたことが生みだしたゴールで、ダニエウ・アウベスが中央に出来たスペースに入っているシャビへ出し、そしてボヤンは飛び出してゴールを奪った。</p>
<p>二点目が決定的となり、そこまで何とか保っていたラインをセビリアは下げてしまい、バルサのセンターバックがハーフウェーラインを越えていく回数を増やしていき、アンカーのセルヒオ・ブスケツも安定して受けられるようになり、ダニエウ・アウベスも遠慮無くオーバーラップを出来るようになった。セビリアは対おするために全体が下がってしまい、ボールを奪ってからカウンターに使えていたボールをフォワードが収めるのが難しくなり、収めたとしてもウイングが近く保てず長い距離を走らなければならず、時間がかかるようになった。その間にバルサが囲い込むだけの切り替えは出来ており、下げさせられる。そうするとさらにバルサのフォアチェックが下げたボールに対してパスコースを探すよりも先に向かってきてしまうため、さらにボールが下げられる。それだけ時間がかかってしまっていては、攻撃の中心となっていたサイドバックの裏を使う攻撃も見せることは出来ず、セビリアは攻撃に出ることすらかなわなくなってラインを押し上げて守備の再構築の時間を得ることもできなくなっていきました。</p>
<p>ただルイス・ファビアーノの決定的なシュートからセビリアが調子を一時的に取り戻して、カウンターからディエゴ・カペルを裏へ走らせることが出来るようになりましたが、それでも前後の分離が招く人数の低下から恐怖を与えるほどではありませんでした。後半に入って修正された守備によってフォアチェックからラインを押し上げて、守備の距離感を縮めて試合開始当初のように粘り強い守備をするようになり、攻撃も前半よりは機能する兆しがありましたが、バルサは上手くカヌーテやルイス・ファビアーノにボールを納めさせずポストプレイを許さず、セビリアの展開を遅くすることでウイングへ直接出させないように守れていましたし、裏へも出させないように出来ていた。そういった時間をかけさせる守備によってセビリアは一気に駆け上がりすぎてアタッカーがディフェンスラインに吸収されてしまい、厚みのないものになって効果的ではなくなってしまいました。</p>
<p>コンコが二枚目のイエローで退場になってからもセビリアはプレッシャーとリトリートを切り替えつつ上手く守っていたんでアスが、ボールを左右に動かし起点を作った後の中央のスペースは埋め切れていませんでした。前半よりは大きく改善された部分ではアリアｍしたが、それでもバルサはバイタルエリアでボールを受けてそこからサイドバックの裏へスルーパスを出して走らせたり、あるいは直接シュートに向かえるように裏へ出してしまえる。距離が近いために精度の高いものが多く出せチャンスになるんですがパロップが当たっていたために追加点をその形で奪うことは出来ませんでした。ただ三点目を防ぐことまでは出来ず、そのゴールで本来なら勝負が決まっていたはずでした。あるいは決めきれなかったいくつかのシュートによって決めておくべき試合でした。</p>
<p>流れが一気に変わってしまったのは不注意によるカウンターを許して失点をしてからでした。それまできっちりと抑えられ、攻撃をされてしまうことも少なかったために油断があったのかもしれませんが、センターバックの前に広大なスペースが空いていた。アンカーがきっちりと埋めておくべきスペースにアンカーがおらず、ピケが後手を踏んで前に出なければならなくなり、遅れて向かうそれがスピードのある選手なら大きなプレッシャーになったのかもしれませんが、万全の状態でなく脅威になることはないまま前を向かせてしまった。それがディフェンスラインのギャップを生む結果になり、裏へ抜け出させる要因になってしまった。きっちりとセルヒオ・ブスケツが予め抑えておかなければならない部分でした。</p>
<p>この一点がセビリア勢いを出させてしまい、バルサは完全に浮き足立って全体が見えなくなってしまっていました。ファウルかクイックリスタートで二点目を決められてしまった場面でも、怖い選手であるルイス・ファビアーノを誰も見ておらず完全に出し抜かれてしまった。前半にもビクトル・バルデスが怒っていたように一瞬の切り替えで集中を切らせてしまっていて、それが非常に危険な状態を作り出してしまっていました。もし引き分けでもしたら首位が入れ替わってしまい、最終節は降格争いをしているようなクラブ相手でマドリーが転ける期待は出来ない。さらに全体に動揺が走ったようでもありました。</p>
<p>セビリアは得点から中央をしっかりと埋めるようになり、バイタルエリアを閉じてしまえるようになり、バルサは全体のバランスが取れなくなり、アンカーはまだスペースを埋められず、センターバックがサイドのケアに出るのをスムーズに行い得ないくらいに厚みのない守備をしなければならなくなっていた。押し込まれてカウンターで少ない人数で攻める以外に方法はなく、崩すよりも時間を使うことぐらいでした。それでもフォワードの三枚とダニエウ・アウベスが相手を押し下げて時間を稼いでくれるお陰でいくつか時間が取れるようになり、失点直後のような慌てふためいていた様子から立ち直っていき、セルヒオ・ブスケツはスペースを埋められるようになり、ケイタが下がってバランスを取り、二枚で中盤の底を担当するようにもなって安定した。<br />
逃げ切りの体勢を整えられたバルサには浮き足だった様子は殆ど無くなり、時間を稼ぐプレイを中心とした一点を守りきるための戦術を徹底し始め、上手く相手を封じて試合を終える事に成功しました。</p>
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		<title>Liga Espanola Jornadas 36. マジョルカ対レアル・マドリー</title>
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		<pubDate>Thu, 06 May 2010 02:00:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■RCD Mallorca 1 &#8211; 4 Real Madrid レアル・マドリーは組み立てに苦労していて、1トップに近いシステムを採用したことで左右に位置することになったクリスチアーノ・ロナウドやグラネロのど [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■RCD Mallorca 1 &#8211; 4 Real Madrid<br />
レアル・マドリーは組み立てに苦労していて、1トップに近いシステムを採用したことで左右に位置することになったクリスチアーノ・ロナウドやグラネロのどちらかにボールを預けて縦に展開しようとする意図が見えていました。カカやイグアインにはコースを切られていて直接ボールを入れることが難しく、ウイングの二人に預けることを選択せざるを得ないようでした。マジョルカは試合開始直後は特にその二人に厳しく当たることで、前と横に出すパスを封じてボールを下げさせ、その後のサイドバックからの展開とピボーテからの展開に対してもラインを保って前からプレッシングすることで安定した展開をさせていませんでした。</p>
<p>マドリーはその一歩目のパスこそ開いている選手へ出して外側で組み立てようとするかのように見えましたが、ボールを受けに戻る場合のみでそれ以上前に進行すると中へポジションを移してしまい、サイドバックがオーバーラップをしていかなければ外のスペースを誰も利用することが出来ておらず、中へ絞りすぎ、展開の幅を自ら狭めてしまい、中で一度スピードを落とされてしまった後の再展開、その選択肢を自分たちで無くしてしまっていました。<br />
そのためマドリーはポゼッションから明確な形を作ることが難しく、カウンターを中心とした攻撃をすることしかできていませんでした。ハーフウェーラインよりも戻ってボールを受けようとするカカやクリスチアーノ・ロナウドを予め掴まえてカウンターの一歩目を受けさせないようにするにはマジョルカが前に人数をかけているために難しく、センターバックが後方から対応するのみでスペースを与えてしまっていた。スペースがあれば振り向いてドリブルを仕掛けることは難しくなく、危険ではありましたが、トリッキーなプレイを選択してより確実に勝負を仕掛けてこなかったために防げている節がありました。あるいはスピードを落とした後にサイドへ逃げるプレイを選択させ、停滞した状態からの展開をさせてしまう。</p>
<p>先制点はマジョルカが得て、セットプレイで足の止まっている事の多かったマドリーよりも、より集中していることを示したものでしたが、それが守備面では少しのルーズさを生みだしてもいました。縦のマークが少しずつズレ始め、マドリーに前を向かせてしまえるようになってしまいましたし、中央の縦パスも通るようになってしまった。まだマドリーが遅れているとはいえ、マークで掴まえられている状態の解消を目指す動きが少ないことからドリブルで持ち上がらなければならず、どうしても中に入ってきてくれるためにまだ問題は小さいものでした。裏へ出されるボールが増えて対応を少しミスしている場面もあったものの、長い距離でマドリーがパスを選択しているために余程の精度とタイミングでなければチャンスにするのは難しく、マジョルカにとってはまだ大丈夫だと思えていたのかもしれません。ただドリブルに対するケアを考えているために中央のスペースを埋めようとする、あるいはその前に受けさせないようにするという意識があるためにマドリーが出した一発のロングパスへの対応が遅れたのかもしれませんし、アワテが飛び出すのを少し躊躇ったのかもしれません。もちろんクリスチアーノ・ロナウドの足の速さもあったからでしょうが、抜け出されて同点へと追いつかれてしまった。</p>
<p>それでもマジョルカは攻勢に出ていて全体の流れ自体は失っていませんでした。マドリー網羅を狙う回数を増やしていましたが、マジョルカは試合開始当初から裏を中心に狙っていました。狙いこそ同じであってもマジョルカはフォワードが攻撃を受けた後のクリアボール、あるいはフィードをマドリーのセンターバックの手前でボールを収め、そこから裏へと狙いボールを出すために距離が短く、精度の高いものを送り込みやすい。また飛び出す人数も揃えやすく、センターバックがパスの出し手に対しても注意を払わなければならないために足が止まって裏への対応が遅れる。何度もそれらを利用してシュートにまでいたり、得点機を作れていたんですが、カシージャスによって止められてしまい、得点するには至りませんでした。</p>
<p>後半になってもマドリーはサイドの連携も足が止まったところで行う程度で、多少はクリスチアーノ・ロナウドがスピードに乗った状態でサイドに流れてボールを受け、中へと直接ボールを入れられるようになっていましたが、前後の距離は開いたままで効果的な形を作るのは少ないままになっていました。それでも逆転をしてしまうのがマドリーで、セルヒオ・ラモスが出したロングボールに対してファーサイドのクリスチアーノ・ロナウドが裏へ抜け出してゴール。マジョルカはウイングがサイドに開く動きや中へ入ってくる動きにこそ対応は出来ていましたが、後方から上がってくるセルヒオ・ラモスへ対するマークは前半からなされていませんでした。多くの時間を持って狙いを定められる環境でボールを出せれば、距離が長くとも精度を高く保てるわけで、マジョルカはその対応を誤ってしまっていました。</p>
<p>逆転したことからプレッシャーから解放されたのか、マドリーはドリブルに頼りがちだった展開からパス回しによってボールを動かせるようになっていました。グティの投入も影響しているんでしょうが、ドリブルで前に運ぶ時間をかけていたものから、人を高く維持してパスで相手よりも素早く動かして逆サイドのフリーの選手にまで運ぶことができるようになった。パスでの展開が作れるようになり揺さぶられても対応をしなければならなくなったことでそちらにも意識を振り向けなければならなくなり、よりドリブルが活きていくようになった。相手センターバック手前の早いパスで近い距離を作り、裏へ出されるパスの距離も大きく縮み、チャンスの形を作りやすくなっていました。さらにマドリーはリードしていることから前へ急ぐ必要もなくなり、攻めずに守りのパス回しをしても問題なくなり、マジョルカのチェックの意識を徐々に削いでいき、自分たちのペースへと引き込んでいきました。</p>
<p>マジョルカが流れを失った一因としてアルハッサン・ケイタが試合に全くなじめていなかったのが大きかったでしょう。それまで前でクリアボールやフィードを収められていたフォワードが彼が投入されて以後は全くボールを収められなくなり、連続してマドリーに攻撃を許してしまうようになった。それによって全体を押し上げるポイントを失ってしまい、運動量を上げられなくなってしまった。センターバックの前でボールを収めていたからこそ裏を利用して多くのチャンスを作れていたんですが、そこで収められなくアンって締まったことで長い距離で裏を狙わなければならなくなり、クリスチアーノ・ロナウドのような圧倒的な走力を持たないフォワードと相手の対応のミスを願わなければならない環境になった。これではチャンスを作るのは難しく、フォワードに預けるボールに対しても受けに戻ってディフェンダーよりも先に触るという意識も走らなければならない環境によって削られてしまいましたし、マドリーは三点目、四点目と追加点を挙げていくことで余裕を持てるようになり、リスクを冒してパスカットを狙いに出られるようになっていた。</p>
<p>交代選手が上手く機能せず流れを掴めなかった段階で勝負は決まっていたのかもしれません。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>Liga Espanola Jornadas 36. バルセロナ対テネリフェ</title>
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		<pubDate>Wed, 05 May 2010 02:00:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■FC Barcelona 4 &#8211; 1 CD Tenerife テネリフェは守備を固めてカウンター狙いであることを試合当初から明確にしていました。この日は共存することになったイブラヒモビッチとボヤンの二人には [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■FC Barcelona 4 &#8211; 1 CD Tenerife<br />
テネリフェは守備を固めてカウンター狙いであることを試合当初から明確にしていました。この日は共存することになったイブラヒモビッチとボヤンの二人には徹底したマークがつき、受けに戻る動きに対しても継続してマークを行いボールを出させないように牽制する。右サイドにポジションを取っているメッシに対してもマークは付いていて、それ以外にもシャビやケイタのように中盤の前のポジションに対してもチェックにつく。4-1-4-1のシステムであるが故に、中盤へチェックに向かってもセンターバックが引き出されてもアンカーがスペースを埋めてしまえる状況にあり、実際に上手くスペースを埋めていました。</p>
<p>ただバルセロナの調子は先日のビジャレアル戦の前半のように良く、メッシがワイドに開いていることから左右に収め所が用意されていてボールを左右に動かせていける。ポジション修正も早く、チェックよりも球離れが早く、テネリフェは効果的にスペースを消しに来ていたものの全員が引いて守り、より後方でスペースを消す形を取らなければならず、バルサがサイドバックを含めた攻撃をするようになるまでに時間は大きく必要としていませんでした。<br />
ただ全体が上手く受けられているわけではなく、ボヤンとイブラヒモビッチに対するマークは厳しく、特にイブラヒモビッチに対しては激しく当たられるためにきちんとボールを収めることすら難しかった。左右へと流れながら受けようとしていたり、受けに戻る姿勢を見せてはいたものの、彼の動きの質よりもパスの出し手の問題としてポストプレイを要求するパスが多いために、より窮屈なプレイを強いる結果になっていましたし、奪われる回数を増やしてしまっていました。</p>
<p>フォワードへの厳しいマークを受けていることを利用してギャップを作り裏へ抜け出す形を作り、あるいはウイングが収めサイドバックがオーバーラップをする縦の連携から崩すのが難しい環境であったためにウイングが中へ相手を引きつけて空いたスペースをサイドバックが上がる形を作るなどして厳しいマークを利用した攻撃もできていました。ここのウイングの動きに対するマークの受け渡しをせず、そのまま徹底してついていくことで、テネリフェはインテルのようにスペースを埋め続けることが出来なくなり、ダニエウ・アウベスの飛び出しからチャンスを作られ、その後には得点のきっかけとなるクロスを上げさせるに至りました。</p>
<p>テネリフェは先制点から全体に少し激しさを持たせ、中盤の位置を上げて引き気味になってしまっていた全体のバランスを修正しようとしていましたが、バルサのセンターバックにまではプレスに来ずにフォワードを抑えるためのマークを中心としているままでした。ただメッシが受ける動きに対しては、戻った瞬間に対してパスは出されずタイミングをずらされてしまうためにゾーンが崩れるのを嫌がり、不徹底になりつつありました。振り向ける場面も増えましたし、ボールを受けてから判断する余裕も現れ始め、ボヤンへのマークに対してもその傾向が徐々に見られるようになっていきました。<br />
ただイブラヒモビッチに対してはバルサの面々が裏へ抜けることや大きく戻ってくることを期待しておらず、相手のディフェンスラインと戦うことを期待していた。そういった収めるボールを多くだそうとしているところに強く当たられ、奪われてカウンターをされる回数が多く、ピケとプジョルがコメを抑えて止めなければならなかったんですが、雨で足下が滑りやすい環境であることや全体を押し上げているためにパスコースに人が入りづらい状態であることもあってある程度ボールを運ばせてしまっていました。あるいは雨でパスのズレが大きくなりミスパスの回数が増えているところへカウンターで向かってこられるようになる。ダニエウ・アウベスが上がる回数を増やしていることもありましたが、その裏を積極的に利用されるためにピケが右に張りだしてケアをしなければならず、カウンターを抑えるためにトゥーレ・ヤヤもしっかりとサイドを意識した守備をする。そういった全体でカバーしようとし過ぎるあまりに右側へバランスを崩し、渋滞気味に守り、マークとカバーの関係が曖昧なまま守備をしなければならない場面が目立ち始めていました。<br />
実際に失点した場面はそういった守備のバランスを欠いたことが原因ではありませんでしたが、危険なエリアで軽率なパスを出してしまったことがミスになり失点へと繋がったものでした。それまでもシュートこそ打たれていなかったもののその形は何度か作ってしまっていて、そこに修正する意識を持っていれば未然に防げていたはずのものでした。</p>
<p>前半の途中にしたピケの怪我からペドロが投入され事実上の4トップに近い形を作り同点にされた状態を解消しようとしていましたが、フォアチェックを強めるテネリフェはバルサのパスミスの多さを利用してカウンターの回数の増加を目指していましたし、そのために前に人数をかけることをいとわなくなっていました。<br />
バルサはメッシを中盤中央に入れて後方に下がったシャビとの間をつなぐ役割を担わせたかったはずですが、相手のアンカーがメッシが入るはずのスペースを潰し、その一つ前の選手たちがさらに戻ったとしてもマークに付くために、ピボーテとフォワードを繋ぐ役割からウイングに近いポジションを多く取るようになり、中盤中央にバルサの選手が誰もいない環境を作ってしまっていました。<br />
この試合は雨の影響が強く、パスが伸びてしまうために長距離のパスでは効果的なチャンスを演出できず、シャビが持ち上がる、あるいは他とのコンビネーションからポジションを上げなければラストパスを選択できませんでした。メッシが中央に入れない代わりにペドロやボヤンがその役割を担うべく戻って受けようとしていましたが、プレッシャーの強い環境でのキープ力は劣りますし、展開力や左右への散らし方や裏へのパスも精度では劣る。受ける動きに足して強くマークされているために裏へ抜ける動きを多く選択するようになってきていましたが、それにパスがついてこられないためにチャンスになるものはあまりありませんでした。<br />
それでもフォワードと近い環境でパスが出せればチャンスにすることは可能で、二点目を演出したパスはダニエウ・アウベスがコントロールをしてボヤンと非常に近い環境を保ってのものでした。</p>
<p>その後イブラヒモビッチがセルヒオ・ブスケツと交代をさせられ下げられましたが、彼の出来が悪かったわけではなく、それよりも中盤とフォワードの間が空きすぎて効果的なパスが出せないでいる状況の方が問題で、その解消を目指すためにはメッシが中央に入れない環境を改善しなければならなかった。あるいはシャビのポジションを上げてフォワードと近く保てるようにして、多く繰り返されている裏への動き出しをもっと利用して継続させる意味合いもあったんでしょう。<br />
受ける動きにこそマークは厳しかったものの、テネリフェの守り方は裏へ抜ける動きに対する処理は曖昧でした。三点目のようにドリブルで仕掛けているときにはドリブラーへと視線が集中してしまって受けら抜け出すペドロへ払う意識がかなり少なかった。ドリブルをしていたのがメッシだから、というのもあるのかもしれませんが、後方への意識が少ないために、難しい対応を強いられていましたが、これを止められませんでした。</p>
<p>その後四点目を挙げて、翌日に試合を控えるマドリーへとプレッシャーをかける勝利を収めましたが、勝ち点の記録を両クラブが塗り替える勢い、というのは異常なシーズンですよねぇ。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>Liga Espanola Jornadas 35. ビジャレアル対バルセロナ</title>
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		<pubDate>Sun, 02 May 2010 02:00:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■Villarreal 1 &#8211; 4 FC Barcelona 立ち上がりはエル・マドリガルの中盤に人が溜まっていて、バルサは後方から前へ出すパスにスムーズさを生み出せずに苦労をしていました。ビジャレアルはライ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■Villarreal 1 &#8211; 4 FC Barcelona<br />
立ち上がりはエル・マドリガルの中盤に人が溜まっていて、バルサは後方から前へ出すパスにスムーズさを生み出せずに苦労をしていました。ビジャレアルはライン設定を高くして中盤に人数を溜めていたものの、バルサのセンターバックにはプレッシャーをかけようとしておらず、その人数すらも中盤のプレッシャーへと利用しようとしていたために通常よりも多くの密集が作られていました。それに加えてバルサのプレイが何処か軽く、ボールを失うことは仕方ないとしても、奪われた瞬間の守備への切り替えが遅く、奪い返すことよりも相手を背中から追いかける場面が目立っていました。もちろんビジャレアルのパス回しが早かったり、縦パスを早い段階で入れてニウマールかロッシへ当てようとしているプレイスタイルも影響しているとはいえ、守備への切り替えと修正が遅いことから守勢に回ったときの選手との距離が遠く、かわされやすい環境になっていました。<br />
ビジャレアルは縦に早く入れることと、そこからボールを落として展開を狙う、あるいは裏へ、と多彩な選択肢を用意していました。まず収めたところで人を集め、その間に裏を狙わせるキープも出来ていましたし、中盤から直接パスでフォワードを裏へ走らせる選択も出来ていた。その時間にはチャンスがあり、そこで先制点を奪えていれば違う展開があったのかもしれませんが、時間が経つにつれて状況は変化をしていき、チャンスは失われていった。</p>
<p>時間の経過と共にバルサは中盤を抑えられていた密集をかいくぐれるようになってきた。ビジャレアルのアプローチの仕方はボールに対するもので、予め人を掴まえておこうとしたり、引いてスペースを埋めてしまうものでもない。選手一人一人がそれぞれのマークに付いているわけではなく、それぞれのゾーンに入ったときに囲い込む形を取っている。それだけにバルサがボールをいったん中盤へ出し、そのゾーンに入り込めばプレッシングのためにビジャレアルのゾーンは崩れる。予め寄せていないためにボールを受けた瞬間にはまだ奪われる要素は少なく、連動してビジャレアルが動いている間にはたいて動き直せばスペースが出来上がる。ワイドに開いた選手に対しても、きっちりとビジャレアルはケアをしてボールを自由に持たせないように、対応をする。予め掴まえておくのではなく、対応をするためにスペースが出来やすく、バルサのポゼッションを上げる手助けをしてしまい、押し込まれる展開になった。フォワードに対しても徹底して掴まえておく意識は少なく、裏を気にしているかのように受けに少し戻ってもそれについていき抑えようともしていない。受けた後に寄せて囲い込もうとしても、フォワードにボールが収まるようになってからはバルサのパススピードは上がっていましたし、受ける動きやポジション修正が豊かになっていることもあってパスコースを探す時間が少なく、すぐにボールを動かせる。ビジャレアルの守備は多くの時間で後手を踏んで、先制点を簡単に献上してしまった。</p>
<p>メッシはこの試合では上手くポジションを取っていて、相手の中盤の裏側へと入り込み、センターバックの手前に位置している。センターバックが受ける動きに対しても密着してこようとしていないこともあって、インテル戦で抑えられたような二つのラインを相手にする場面は殆ど無く、ディフェンスラインの一枚を相手にするだけに集中していられる。ポストプレイをするにも窮屈さはありませんし、受けてからパスの展開も選べる。他の選手が作り出したスペースへと上手く入り込めていましたし、上手く必要なところで運動量を発揮していましたし、これまで抑えられていた、活躍できなかったいくつかの試合とは違い、いい動きでした。</p>
<p>バルサが二点目を取る以前からビジャレアルの縦パスを中心とした攻撃の組み立てにバルサが対応できるようになっていました。奪いきってしまうにはビジャレアルの球離れは早く難しいんですが、攻撃時に運動量が増えたことで守備への切り替えがスムーズになりプレッシャーを上手くかけられるようになった。コースをそれによって切ることが出来るようになり、縦パスに足を出して対応することが出来るようになった。<br />
バルサのフォワードがビジャレアルの裏を狙う姿勢を出していることが相手をコンパクトに保たせない要素にもなり、サイドバックを含めた上がりを躊躇させ厚み失わせて、縦パスを入れられたとしてもキープから上がってきた選手が裏へ抜け出す場面は作れなくなった。フォワードに当てても独力で抜け出すしか無く、直接裏へ出されるボールもなくなり、バルサのセンターバックの手前で受ける回数が非常に多くなった。<br />
バルサが二点目を取って以降はビジャレアルも人数をかけて攻められるようになったものの、サイドから展開した際にフォワードが裏へ飛び出す動きをしておらず、手前に戻って受ける動きをする。それによってバルサは選択を絞ることが出来、マークをしやすくコントロールの一歩目を捉えやすくなって、序盤ほどの苦労は強いられませんでした。</p>
<p>後半になってビジャレアルが3トップにしたことは大きく試合を変化させる要素になっていましたが、バルサが前半のうちに三点目を取ってしまったことで、後半に集中力を欠いていたのも流れを継続できない要素でもありました。<br />
ジョレンテがセンターバックやピボーテを追いかけ回して自由に持たせる時間を減らし、他のフォワードも追いかけ始め、それまでは自由に持たせていた部分に対しても全体が高い位置からプレッシングをしてバルサに余裕を与えなくなった。バルサは前半のそのままであれば中盤が動いてパスコースを作り、寄せられるよりも早くボールを捌けていたんですが、特にセルヒオ・ブスケツが足を止めている場面が目立ち、サイドに出されたボールに対するサポートに向かわなくなり、コースを切られる要因にもなっていましたし、窮屈さを感じる要因にもなっていた。<br />
そして前の人数の増加から、手前で受けるだけだったった縦パスを再び裏を狙うようになり、ピケやプジョルを後方に走らせるようになった。ポジションを下げさせ、そしてまたプレッシングをすることでバルサが全体を押し上げていくことを難しくしていましたし、プレイエリアを低くしてバルサのフォワードが孤立していく展開を作れていました。ビジャレアルの低い位置でマルコス・セナがボールをキープしてくれていることが上がりやすい環境を作る要素になっていましたし、それが裏へ飛び出してもボールが出る安心感に繋がっているようでしたし、要所を彼が抑えていたのも大きかったのかもしれません。</p>
<p>バルサが失点をした場面は、その以前にボヤンが倒れていてもビジャレアルが外へボールを出さなかった事への抵抗からかもしれませんが、ビジャレアルの選手が倒れていてもボールを外に出してプレイを切らなかったのが原因でしょう。多くのバルサの選手たちは攻撃に出ようとしておらず、セルヒオ・ブスケツが外へ出さずに持ち上がって奪われたのが主な原因といっていいでしょう。アンカーの彼が上がったことで守備に厚みが無くなり、センターバックの手前を埋める選手が居なくなった。ピケとプジョルは前後の二つの選択肢を考えなければならなくなり、裏へ抜ける動きへの対応の遅れに繋がった。非常に軽率なプレイでしたね。</p>
<p>その後のセルヒオ・ブスケツの交代のタイミングでの出来事もいったい何が起きたのか解りませんでしたが、一枚カードをもらっている環境で時間稼ぎをする判断の悪さはいただけず、もしあのカードが出されていて退場処分になっていたとしても文句は言えませんでした。あの審判の不安定なジャッジによって助けられてしまった感が否めず、理解に苦しむ出来事でした。いったい何があったんでしょう。</p>
<p>それでもトゥーレ・ヤヤが問題なく試合へ入れたことは大きく、セルヒオ・ブスケツが不安定なポジショニングからセンターバックの前を埋められなくなっていた部分をトゥーレ・ヤヤがきっちりとスペースを埋める動きをしてくれるようになり、守備にきっちりと厚みが出来た。センターバックが裏へ出されるパスへの対処をするのも楽になりましたし、相手の選択肢を減らせるためにそれぞれの役割が明確になりサイドへのケアにしても安定するようになった。それが四点目のゴールへと繋がったのかもしれません。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>UEFA Champions League Semi final 2ndLeg バルセロナ対インテル</title>
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		<pubDate>Thu, 29 Apr 2010 01:00:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■FC Barcelona 1 &#8211; 0 Inter (agg-win) バルセロナは第一戦の不安定な守備から失点したことを考慮してか、それともコンディションの問題か、左のサイドバックにガブリエル・ミリートを置 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■FC Barcelona 1 &#8211; 0 Inter (agg-win)<br />
バルセロナは第一戦の不安定な守備から失点したことを考慮してか、それともコンディションの問題か、左のサイドバックにガブリエル・ミリートを置いてのスタートになっていました。序盤はその形が明確ではなく、あるいはトゥーレ・ヤヤを右側に押し出して3バックになりケイタが左に張り出す形になるのかと思っていたんですが、ガブリエル・ミリートを左のサイドバックとして問題なさそうです。</p>
<p>ペドロは通常よりも左に大きく開いた状態でポジションを取ることが多く、これはサイドバックに攻撃力を求められないために、中に絞ってしまうと左をワイドに使う手段を失い、中を窮屈にさせかねないことからでしょう。メッシは右からスタートしているものの、いつものように自由にポジションを動かし、ダニエウ・アウベスが右を広く使い、両サイドに一応の起点を作れていましたし。第一戦とは違い、シャビが抑えられている場面は目立たず、前を塞がれて振り向けなかったり個人で持ち上がれはしませんでしたが、一度ボールをはたいた後に動き直すことは出来ていて、修正したポジションでもう一度受け直し徐々に前へポジションも移せるようになっていた。第一戦のように後方でボールを扱い続けなければならない、ということにはなっていないようです。</p>
<p>インテルはフィードを中心とした組み立て、というよりもバルサのディフェンスラインの裏側へロングボールを入れて後方へ走らせるのを目的としているようでした。ディエゴ・ミリートがボールを追いかけることでプレッシャーを与える。あるいは、クリアボールを拾える位置へと素早く動いて裏へ持ち込むドリブルを開始する。あまり大きな変化はないもののピケかトゥーレ・ヤヤが明確についておかなければならず、ディフェンスラインを高く保ち続けることが出来ず、ボールを奪われる度に下がって展開をしなければならない。攻守の切り替えによってフォアチェックをしてバルサも前から奪いに向かう姿勢は強く出していたんですが、ロングボールを蹴って逃げるだけで済ますことが出来るインテルは、それによってチェックの前に蹴って逃げることが出来、高い位置で奪わせてもらえなかった。それどころかセンターバックがその対応に下げられてしまうためにピボーテが受けるために下がらざるを得ず、全体を伸びさせて素早いパスワークをさせてもらえなかった。<br />
インテルがまだ高いラインを保とうとしてくれていれば、押し下げられたとしても全体の距離を近づけてパスによってゾーンを動かすことが出来ていたのかもしれませんが、インテルの守備設定が低いために相手のエリアに大きく入り込めるものの、距離を伸ばされているために守備の陣形を整える時間を与えてしまっていましたし、パスを横に動かして相手のゾーンを動かそうとしても、最初から中央を固めておけばいいラインにまで下がってしまっているため、横パスで相手を動かすことはかないませんでした。</p>
<p>後方に人数を集められていることから中央を利用することは難しく、イブラヒモビッチは第一戦のように屈強なルシオとサムエルの二人にマークされないようにサイドバックとセンターバックの間にポジションを取る回数を増やし、ある程度ボールを受けられるようにはなっていましたが、前後左右にスペースが無く、連携を取るのも難しかった。本来居るべき中央にはケイタが後方から上がってはいる回数を増やしていたものの、ディフェンスラインの前に並べられた中盤の壁によって縦パスを利用することは難しく、バルサもロングボールで後方へ押し下げられるのを嫌がるかのようにチャレンジする回数を減らしてしまっていたために最後尾を相手に仕掛けることは出来ていませんでした。</p>
<p>状況がより決定的になったのはチアゴ・モッタが退場になってから。セルヒオ・ブスケツの演技ともいえる大げさな倒れ方の前に彼が退場になったことで、よりインテルは守りの姿勢を強くしてしまい、全員で引いて守りきる決意をさせてしまった。<br />
バルサはディエゴ・ミリートの脅威から解放されたセンターバックまでもを上げて攻撃に加えることができるようになったものの、エトーがサイドの守備を担当し、より中央を固められてバイタルエリアを埋められてしまうことになってしまった。シャビのポジションも一段上げられるようになったものの、そのバイタルエリアを利用できないために、手前でパスを回すかダニエウ・アウベス、あるいはペドロのワイドな位置でしか展開を目指せず、相手中盤の背後でボールを受けられず、キーパーとの距離が近いディフェンスラインの裏を使うには距離が長く精度を出せず、相手にも予測をされて対応されてしまう。もっと多くドリブルを仕掛けて相手の注意を引きつけていられれば、そういった展開を狙えていたのかもしれませんが、メッシのドリブルは左足のコースを明確に切られて、中盤と最後尾の二つのラインで守られ、コースらしいコースを用意できていませんでした。他の選手に対しても縦のコースを緩く切り、それぞれの距離を縮めているために前へ向かってスピードに乗ることが難しく、サイドの選手にしてもそこで止められた後、足が止まってから利用するしか無く、停滞した状態からクロスや突破を求めても難しく、それをしたとしても中の変化が乏しく、掴まえられていて可能性を感じられませんでした。<br />
後半に入ってからマクスウェルがガブリエル・ミリートに代わって投入されたことでペドロを中に入れられるようにはなりましたが、相手が最初から引いているために全体が前へ向かうスピードを持つことができず、大きな変化をもたらすことは出来ていませんでした。</p>
<p>相手の術中に嵌ったまま試合を進められ、裏へ出されるボールで後方へといったん下げられて連続して攻撃をさせてもらえなかったり、抜く意識を持たないドリブルで時間を稼がれファウルを犯してしまったり時間をインテルの思い通りに使われてしまうことで、より嫌がるようになり、なるべく確実にボールを失わず、自分たちの時間を保持しようとするかのように相手のバイタルエリアへ無理にでも入ってしまう動きはなく、センターバックとも戦わず、どこか、得点を何としても取る、という意識が足りないようにすら見えるほどでした。</p>
<p>唯一挙げられた得点は恐らくオフサイドだったでしょう。奥でムンタリがラインを崩しているために副審が旗を上げなかったんだとは思いますが、とりあえずオフサイドだとされてもおかしくなかった。だたそこが問題なのではなく、あの場面ではシャビとメッシが横パスを交換することで相手の中盤、バイタルエリアを埋めている三枚を上手く引き剥がしてしまうことが出来ていて、パスを出すときに存在するのはフラットなディフェンスラインだけになっていた。それまでは二つのラインを相手にパスを出さなければならずカットされていたのが、あの場面ではたった一つのラインを相手にするだけで済ませられていたからこそパスが通りチャンスになった。その少し前にあったボヤンの飛び出してのヘディングシュートも同じく、中盤を横に動かして前にいたのはディフェンスラインだけだった。<br />
この形をあと何度か出来ていれば、もっと早い時間に出来ていれば、得点の可能性は広げられていたでしょうし、少なくともインテルのゴールを脅かす回数は大幅に増えていたでしょうね。<br />
トゥーレ・ヤヤのハンドでボヤンのゴールが認められなかった場面も、審判が見ていた位置を考えると仕方が無く、二試合共に運がなかったというしかありませんね。</p>
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		<item>
		<title>UEFA Champions League Semi final 2ndLeg リヨン対バイエルン・ミュンヘン</title>
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		<pubDate>Wed, 28 Apr 2010 02:00:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■Lyon 0 &#8211; 3 FC Bayern Munchen 怪我人などによってセンターバックに問題を抱えるバイエルン・ミュンヘンは、デミケリスはベンチからのスタートになったものの、先日のブンデスリーガで負傷退 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■Lyon 0 &#8211; 3 FC Bayern Munchen<br />
怪我人などによってセンターバックに問題を抱えるバイエルン・ミュンヘンは、デミケリスはベンチからのスタートになったものの、先日のブンデスリーガで負傷退場したヴァン・ブイテンを出場せざるを得ず、バドシュトゥバーがセンターバック、同じくコンディションの不安視されていたコンテントが左サイドバックを務めることになるいくつかのハンデを背負っていました。加えてリベリーを第一戦の退場から欠くことになっていましたが、リヨンもトゥラランを欠いていることと、第一戦のような長距離のバス移動が存在しないことと勝利してこの試合を迎えられたことを考えればバイエルンは多少有利な状況だと言えるのかもしれません。</p>
<p>最初にチャンスを迎えたのはバイエルンで、クリスが処理ミスをしてオリッチが持ち味のプレッシングによって奪いつつ裏へ抜け、中で待っていたフリーのミュラーにパスを出し、絶好のチャンスを得たんですが、外してしまい、不安定な試合開始の状態で一気に大きなリードを手にすることは出来ませんでした。</p>
<p>リヨンはある程度の高さにディフェンスラインを保ち、コンパクトな守備の中で前からチェックに向かい、バイエルンのディフェンスラインに余裕を持たせないようにして、少しでもコントロールがルーズになれば奪ってしまおうという姿勢が見えていました。それぞれが相手を掴まえておくために運動量を豊富にしながら縦のコースを切り、ボールを受ける瞬間には強く寄せてボールを後ろに下げさせ、前へのドリブルの展開をさせず、前への意識を削るには十分な守備をしていました。<br />
相手を掴まえるための運動量はそのまま攻撃に繋がり、サイドにボールを預けて展開することの多いバイエルンに対してリヨンもサイドを意識した守備をしていた。そこから攻撃に移るときにもサイドのバストスらを利用したものが多く、サイドバックの裏を狙ってフィードをして、そのこぼれ球をオーバーラップしてきたサイドバック、あるいは中央が広う形が多く見られました。デルガドもゴヴーもサイドでプレイでき、バイエルンの高さやハイボールに対する処理に難のあるサイドバックとフィードに競り合うことで中央でヴァン・ブイテン相手に空中戦を挑むより遙かに確率がよくボールを収められていました。さらにサイドから攻めることで、バイエルンの特徴でもあるセンターバックがサイドのケアに出てきてしまう部分を利用して、ヴァン・ブイテンやバドシュトゥバーを引き出し、さらに裏を使って薄くなった中央へクロスを入れてくるのが主な形のようでした。<br />
流れてきて受けようとするリサンドロ・ロペスやバストスをバドシュトゥバーやコンテントは掴まえ切れておらず、フィードに対応させてしまっていて、またヴァン・ブイテンも右に流れてこられると対応しなければならない。その時にリヨンがしているように前を向かせないぐらいに密着していられれば問題ないんですが、バイエルンの守備はそれほど相手に密着できておらず、動かれた後に動き出し、後手を踏む形で相手にボールへ先に触れる環境を提供してしまっている部分がありました。</p>
<p>両者のサイドでの攻防が序盤の主な部分で、バイエルンの攻撃もサイドに人数を割いたものでした。アルティントップは右でプレイする時よりも大きくサイドを利用する意識が強く、タッチライン際を縦にドリブルで利用をしていましたし、ロッベンにはシッソコを中心としてマークをつけておく。両サイドにきっちりとした起点を作りながらもバイエルンには多少の焦りに似たプレ猪狩、ファン・ボメルやヴァン・ブイテンが積極的に縦パスをフォワードに出してボールを失ってしまっていた。両ウイングが相手を引きつけておけるお陰でリヨンの中央に守備の厚みが無くなり裏を狙いやすく見えることもありますし、カウンターになれば縦のコースを切れていたマークも付かないために早めに裏を狙って、というのも理解は出来ましたが、距離が長くカットされやすく、効果的だとは思えませんでした。<br />
それでもバイエルンは先のブンデスリーガで見せたような先細りの展開ではなく、しっかりとワイドに使っていることは大きく、ロッベンが中へポジションを移せばラームが大きく空いたスペースへと上がり、左はアルティントップが使い、コンテントがサポートする。きっちりとペナルティエリア横までドリブルで持ち込んでいましたし、サイドバックとの連携もできている。あとは中へ勝負する姿勢が見られれば最高の状態だったんですが、それを見せるよりも早く得点をしたことでそれ以後はそこまでをする必要が無くなりましたし、試合の大きな流れを決めてしまっていました。</p>
<p>ロッベンが中に入った状態でスローインになり、そこからさらに左にまで進出したことでリヨンはそれぞれがマークする相手を失い、全体のゾーンに幅を持たせることも厚みを持たせることも出来ていませんでした。中盤の選手たちの足は止まっていて裏へ抜けるミュラーへ対応したのはディフェンスラインの選手たちだけ。他がただ足を止めて見ているだけでスペースを埋めようともカバーに向かおうともしていなかったことがオリッチのゴールを呼び込む結果になっていました。</p>
<p>この得点によって三点が必要になったリヨンは苦しく、それまでのようにマークの厳しさをもたらすことが出来なくなり、バイエルンの縦パスに対して予め寄せて前を向かせないようにしておくことが殆ど出来なくなってしまっていました。攻撃にしてもサイドでまず受けさせて裏へ抜ける一手間をかけることが少なくなり、中央に寄った位置で直接裏へ狙うことも多くなり、サイドで落とせていたからこそ利用できていたクロスも回数を減らしてしまい、きちんとした形を作ることができなくなってきていました。失点後のチャンスをバストスが決めていれば、まだ違った展開をもたらすことが出来ていたのかもしれませんが、それも外してしまったことで大勢は決まってしまってしまい、試合を落ち着かせてしまった。</p>
<p>バイエルンは守備に重点を置くだけで問題なく試合を運べるようになり、中盤のシュバインシュタイガーとファン・ボメルを攻撃のサポートのために前へ上げることなく、相手のカウンターとなる一歩目を押さえるため距離を縮めておけるようになり、前を向かせる回数も減り、後ろから追いかける形の守備も減り、安定をもたらしていました。攻撃は、リヨンが三点を必要としているために人数をかけていられなくなったことや、予め掴まえておけなくなったことで、カウンターを中心として少ない人数でも前へ勝負をすることが出来るようになり、ミュラーやオリッチが相手を引っ張りつつロッベンをフリーにさせてドリブルで仕掛ける。裏へボールを出して走らせる回数を増やし、リヨンのディフェンスラインを下げさせて運動量を増やす。距離を伸ばして精度の高い繋ぎをさせないようにしていき中盤の人数を減らして掴まえやすくする。</p>
<p>後半になってリヨンがフォワードの枚数を増やしたとしても、状況は大きな変化をもたらしませんでした。後半開始直後こそリヨンが多少の守備の復活を見せたものの、2トップにした効果が現れず、フィードにフォワードを競り合わせる回数は増えたものの、ゴミスはディフェンダーを背負ってのプレイが上手くなく、フィードへの対応もそれほど高い精度を持って出来ておらず、バドシュトゥバーにすら後方から抑え込まれてマイボールにする回数が増えたとは言えませんでした。前へ人数を送り込むことが出来た程度でしか無く、徐々に攻撃へと傾く意識が守備を疎かにさせて、バイエルンのカウンターをさせるようになってしまい、クリスの退場へと繋がっていく。</p>
<p>あのファウルの判断は仕方がないとしてもカードが出されるほどではありませんでした。深く入っていたもののスライディングはボールへと入っていて、イエローカードを提示するような悪質さはありませんでした。その後の審判を侮辱するような行為にカードが出されたことは仕方がないとしても、大きく試合を壊す判断だったのは間違いなく、ファウル自体の悪質さで言えばその後にあったマクーンとアルティントップとの接触の方が上でしょうし、そちらにこそカードが出来るべきでした。</p>
<p>これで数的有利にもなったバイエルンは、後方でボールを回しつつワイドに開いてカウンターのボールを引き出し、裏を狙って効率のいいサッカーを展開するようになり、無理をせずしてしたたかにオリッチの二点目を演出しました。リヨンはもう守備時にディフェンスライン一枚の人数しか揃えておけず、厚みを用意することは出来なくなっていましたから防げるものではなく、状況からも集中力を持続できているようにも思えず、さらにバイエルンの勝ち抜けを確実なものにし、より一層の意識を削られて、リヨンは組織としての攻撃は望めなくなってしまいました。こぼれ球を拾うための運動量も出せず、組織的な崩しも縦の連動も乏しく、オリッチのハットトリックを演出しただけ。</p>
<p>ここまでの余裕が出来てしまったバイエルンは、ブンデスリーガのために休ませる交代までもをしてこの試合を締めくくったものの、マッシモ・ブサッカ主審がもう少し違った判断をしたり、リヨンにいくつもあった決定機を枠に飛ばすことが出来ていれば十二分に解らない展開に持ち込めていた可能性があるわけですが、それでもいくつかの場面で見られたリヨンの徹底不足とオリッチのコンディションの良さを考えれば結果は変わらなかったかもしれません。</p>
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		<title>Bundesliga 32. Spieltag ボルシア・メンヘングラッドバッハ対バイエルン・ミュンヘン</title>
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		<pubDate>Sun, 25 Apr 2010 13:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■Borussia Monchengladbach 1 &#8211; 1 FC Bayern Munchen バイエルン・ミュンヘンはチャンピオンズリーグの第二戦を控えているんですが、メンバーをローテーションさせる様子 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■Borussia Monchengladbach 1 &#8211; 1 FC Bayern Munchen<br />
バイエルン・ミュンヘンはチャンピオンズリーグの第二戦を控えているんですが、メンバーをローテーションさせる様子はなく、いつものメンバーにファン・ボメルが足りないだけでした。もっとブンデスリーガで抜け出せていればメンバーを落とすことも可能だったんでしょうが、そうではないためにこうせざるを得ない、ということでしょうか。</p>
<p>スタートからボルシア・メンヘングラッドバッハはゾーンで守り、予め選手を掴まえておくのではなく、ボールを持った選手に対してアプローチをするスタイルを取っていました。多くのクラブが、ロッベンやリベリーに対して事前に激しく当たりながら苛立たせようとしていることを考えればフェアなスタイルだといえるわけですが、相手を抑えることを考えるなら非常に緩やかで相手に自由を与えているとも受け取れるものでした。それら重要な二人だけではなく、それ以外の部分に対しても総じてマークは緩く、ポゼッションを高めやすい環境にしてもらっていました。バイエルンの選手たちはゾーンの隙間に入って、簡単に縦パスを受けて、振り向く時間をもらえていて、ドリブルで仕掛けることも出来る。縦のコースを切られている場面でも横パスで逃げることは十分に出来るわけで、左は消極的なバドシュトゥバーが担当しているためにあまり上がりを期待できませんでしたが、右はラームを押し上げてワイドに展開することも出来ていました。</p>
<p>多くの場面でリベリーにドリブルで中へ切れ込む隙を与えていることから縦のコースだけではなく中のコースを切らなければならなくなっているんですが、それをできておらず、中に入った後の縦を切るだけで精一杯になっていました。多くの選手がそれに注意を引きつけられてしまっていて、後方から上がってくるシュバインシュタイガーらを掴まえきれず、ディフェンスラインの前に大きなスペースを用意してしまって、ミドルシュートを打たれたり、再展開を許してしまう。いつもであれば、バイエルンがセンターバック間でボールを回すことも多いんですが、縦のパスコースもそれほど切られていないお陰で、センターバックから前へボールを配球するのにも困っていませんでした。</p>
<p>徐々にスローなスタートから変化をしてきたのは最初のロイスのチャンスからでしょうか。決定的な形を一本作ったことで精神的な余裕を持つことが出来たようで、それまでは緩やかなゾーンのマークに加え、チェックも緩く自由にさせていたものを、運動量を増やして縦のコースを防げるようになっていった。素早くポジションを修正するようにもなってきましたし、球際の激しさから接触プレイが増えてもいましたが、それらはバイエルンを抑えるためには必要なプレイで、まだゾーンで守り、相手を掴まえておけておらず、ボールが来たところを抑えようとする姿勢は変わりがないものの、試合が締まり始めたように見えていました。</p>
<p>グラッドバッハは繋ぐサッカーをせずにボバディージャを走らせることを中心としたサッカーをしていて、距離の長いボールを裏へ出させたり、フィードを体でキープさせたり、彼の働きによって押し込まれ続ける状況から逃れていました。全体を引いてペナルティエリア付近に集めているため、人数をかけた展開は出来ず、バイエルンの前からのプレッシングによって奪われてしまうリスクを考えて一歩目が遅くなっているのもボバディージャに頼らなければならなくしている様子でもありました。ただそのカウンターにはロイスや右からヘルマン（でカタカナ表記はいいのかな）が加わることで少ない人数ながら縦の勢いを出せていましたし、ある程度形が出来てフォアチェックを切り抜けられるとバイエルンのポジションを押し下げることにも成功するようになっていきました。<br />
前線の選手たちが容易に失わずにカウンターを行うことで、バイエルンが高く保てていたラインを下げざるを得ず、前線のサポートを中心としていたシュバインシュタイガーやプラニッチもポジションを下げてしまう。そうなっていくとロッベンやリベリーをサポートする人数が減り、いくらスペースがあり、ドリブルをスピードにスピードに乗って行えていたとしても独力で攻めざるを得なくなり、複数人で受け止められてしまうようになる。前の人数が足りない状態でクロスを選択されても、ミュラーは不安定なポジションで得点を取れる場所におらず、オリッチには高さの恐怖は少ない。徐々に崩す形を作れなくなり、ペナルティエリアの外からシュートを打っているだけになってしまっていきました。</p>
<p>後半になって、デミケリスを下げてコンテントを投入したことで、グラッドバッハのサイドを大きく利用する意図が出始めていました。相変わらず緩いゾーンの中でプレイしていくことも難しくないんですが、バイエルンのシステムの関係上ウイングがボールを持っても中でサポートできる選手がおらず、中へ預けてもう一度動き直す選択ができない。さすがにリベリーやロッベンでも中のコースを切られ続けた状態でプレイするのは難しいため、両サイドバックがウイングとの連携をして追い越し、相手のマークを一枚引きつけておくようにする。それで減ったマークをかわして中へ切れ込む、という形を多く見せ、グラッドバッハが律儀にも毎回サイドバックのオーバーラップにつきあってくれているために、ある程度効果的でした。</p>
<p>グラッドバッハは低いラインで耐える時間が多くあったものの、クリアやフィードを焦ってフォワードを無駄走りさせていた印象は少なく、特にアランゴが自陣深い位置でキープをして、ボバディージャらに正確なフィードを出して預けられるのは、彼のプレイスタイルからすれば本来のものだとは思えませんが、非常に大きな貢献でした。</p>
<p>そこまで非常に頑張って攻撃を牽引して、バイエルンに一方的な攻撃をさせなかったボバディージャとロイスの二人によって先制点は得られたんですが、バイエルンのミスというよりも二人の動きが上回ったからこその得点だったのかもしれません。その少し前にヴァン・ブイテンが怪我をして全力で走れない状況だったことも影響をしていて、ロイスのポストプレイ後の動き直しに全くついて行けておらず、コンテントもそれを加味して絞れていなかった。そもそも負傷した段階で交代をし、ティモシュチュクをセンターバックへ入れるタイミングを早めることができていれば防げていた一点だとも言えるかもしれませんね。</p>
<p>バイエルンの攻撃は、先制点を取られたことから得点を急ぐばかりにウイングがサイドのスペースを利用しなくなり、相手サイドバックの外側にある、比較的自由に使えるスペースへ入り込まなくなってしまっていました。そこを使うのはサイドバックの役目と言わんばかりに中へと急ぐようになってしまったため、攻撃が中に寄ってしまって相手が守る範囲を中央に集めやすくしてしまっい、密集して蓋をされているところへ突っかかっていくだけで抜くことは難しく、形としては押し込んでいるため中央のプラニッチやシュバインシュタイガーも積極的に上がっていくことが出来ているんですが、前がふさがっているためにミドルシュートぐらいしか選択肢はなく、相手をワイドに広げる役割を担ってくれる人が欲しい状況でした。後半開始時にあれだけ律儀にサイドバックに釣られていたのを利用できていればよかったんですが、それは同点ゴールまで待たなければなりませんでした。</p>
<p>同点ゴールはラームのアーリークロスからだったんですが、ずっとフリーになれるスペースだったその相手サイドバックの外側を利用させてもらってのクロスでした。もっと深くまで入り込むことも可能だったんですが、相手の視線をサイドに向けさせておくことでクローゼにかかる集中を削いで効果的な動き出しをさせていました。<br />
ただ、この得点以後にそのサイドを利用する形を継続することは出来ておらず、ウイングは中へと入りたがり、連動した縦の崩しは見られず、グラッドバッハもサイドに人数を割いて縦のコースを切るようになってしまった。そうなってからではさすがに同じようなプレイで崩すのは難しく、追加点は奪えず、逆転もできるようには思えませんでした。</p>
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		<title>Liga Espanola Jornadas 34. バルセロナ対ヘレス</title>
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		<pubDate>Sun, 25 Apr 2010 02:00:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■FC Barcelona 3 &#8211; 1 Xerez チャンピオンズリーグの第二戦を控えていくつかの選手を休ませ、代わりに出場機会の少ないメンバーを出場させていました。メッシは久しぶりにベンチからのスタートにな [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■FC Barcelona 3 &#8211; 1 Xerez<br />
チャンピオンズリーグの第二戦を控えていくつかの選手を休ませ、代わりに出場機会の少ないメンバーを出場させていました。メッシは久しぶりにベンチからのスタートになり、ウイングにはジェフレンとアンリの二人。センターバックにもダニエウ・アウベスが出場停止の関係から左にチグリンスキが入り、右にマルケス、サイドバックにはプジョルと、チャンピオンズリーグではピケとガブリエル・ミリートでコンビを組ませると予想できるような布陣でした。</p>
<p>序盤は全体の運動量に乏しく、組み立ての際にトゥーレ・ヤヤがセンターバックの間に入り、その三枚から出されるフィードを中心とした組み立てとなっていて、ショートパスで繋いで相手を揺さぶる様子は見られていませんでした。ヘレスは一定のラインを保っていたものの、バルサが慎重な立ち上がりをしてしまったことで全体が間延びをしてしまって前後の分離が目立ち、パスを繋ごうとしても距離があることからカットされやすく、選択しづらい状況にありました。トゥーレ・ヤヤが主に引き出す役割を担いながら、シャビがその先へボールを受けに戻ってくる。しかしスピードが物足りないこともありますし、きっちりと戻ってくるシャビにマークがつき、前を向かせてもらえないためにボールを出す場所として選択をするのは難しく、サイドバックは高く上がらずウイングもボールを受けるために必要な動きをしてくれない。そういった運動量が少ないところをヘレスはきっちりとマークについて掴まえようとしているために、後方から見るとパスを出しづらい環境になっている。特に縦のコースを抑えられているのは大きく、ボールを前に運べず、横もサポートが無くなかなかボールを入れていけない。ただ、ヘレスは引いて受けに来る中盤にもマークをつけたままであり、人数を多くしているディフェンスラインも後方に残したままで、ディフェンスラインの前に広大なスペースを用意してくれていました。問題なのはバルサがそこを利用しようとしておらず、利用できそうな選手も居なかったことでしょう。先制ゴールもそこを利用することなく、一足飛びに裏へ飛び出すジェフレンへとボールを出してのゴールでした。</p>
<p>バルサは先制点を取ったものの連動した攻撃は出来ておらず、散発的な動きから限られたチャンスを作り出すだけで、バイタルエリアに入り込めているのはケイタがドリブルで利用する程度でしょうか。人数をかけた攻めが出来ず、高い位置に人を送り込むことが出来ていないことから前での守備も機能せず、足が止まっている状態でパスを受けようとしていることがフォアチェックの出足の遅さにも繋がっていて、奪われた瞬間に前へ出て奪い返すいつもの形を作れず、サイドを使われてしまいバルサはラインを踏みとどまらせることが出来ず、ずるずると下がるきっかけを作ってしまい、ウイングを守備にも奔走させなければならなかった。アンリがマクスウェルの外側まで大きく戻って何度も守備をしていたのがその形で、あそこまで戻ってしまえば攻撃に回ったときの運動量も必要となるため、前へ人数を入れられない。ただ守備自体はファウルが多かったものの効果的で、マクスウェルの軽い守備からクロスを簡単に入れられなかったのはいいものでした。</p>
<p>守備時に全体を低く保ってしまうことからミスをしてしまえばそれがサポートできないほど致命的な場所でのミスになってしまい、失点をしてしまってもおかしくないものがいくつかありました。特にチグリンスキの二つのミスは致命的で、一つはビクトル・バルデスが好判断で防いだものの、二つ目は流石に防ぐための状況は作れなかった。マルケスがさらにカバーのために大きく下がってしまったことからあれだけの強烈なシュートを打つ余裕を与えてしまった部分もあり、失点の形とピンチを作った形は非常に良くないものでした。</p>
<p>失点をしてから多少はバルサが人数を高く置いておけるようになったもの、効果的なボール運びはまだ出来ていませんでした。バイタルエリアを大きく空けてくれていた部分にも人数が入ってしまうために利用できなくなり多少窮屈さを感じる部分も出てきましたが、相手を圧縮してしまえるようになったことで、ドリブルで仕掛ける空間が出来ましたし、裏へ飛び出すための環境を整えることが出来た。縦のコースを相変わらず着られているもののサイドバックの位置を高く上げられるようになり、バルサがディフェンスラインを上げてコンパクトに保てるようにもなった。そうなることでそれまで前からの守備が出来ずカウンターを受けて下がらなければならなかった場面でも、こぼれ球を拾えるようになって連続して攻めることで解消したり、守備を前から行えるようになり、相手の攻撃を減らし、よりサイドバックのオーバーラップをしやすい環境を作れるようになっていました。</p>
<p>徐々に改善の傾向は見られていたものの、ヘレスがコンセプト通りにバルサのピボーテの所を抑えてセンターバックをフリーにしているだけなのに、センターバックからのパスが安定して出せないまま、そこは改善の様子が見られませんでした。サイドバックが引き出しても縦のコースが無く、フォワードらは受けるために戻ってこず、ある程度の高さまで持ち上がったとしても、直接得点に繋がりそうな場面以外では足が止まっていてパスコースを作る動きも、スペースを作る動きもしない。個人がドリブルで打開するしか無く、パススピードも上がらず、考える時間も長い。</p>
<p>後半になると改善をするどころかより一層流れを失ってしまい、ミスも増えて同点にされそうにもなった。バックパスの窮屈さからビクトル・バルデスが蹴り損ねて相手へのパスにしてしまった。なんとか自分自身でシュートを防いだお陰で同点にはされずに済んだものの、あまりにもお粗末なミスで、その直後にも右サイドバックの裏を取られてクロスをヘディングシュートされてしまったり、跳ね返されたボールが直接裏にでてピンチになったものもあり、いつ失点してもおかしくないほどのミスが続いて、休ませるはずだったメッシとピケの投入を余儀なくされてしまいました。</p>
<p>それまで活発に動けていたのはトゥーレ・ヤヤが攻守両面において自分で持ち上がったりサポートをしたり幅広く顔を出していた程度で、ケイタはバランスを取っていたものの、それ以上の働きは出来ておらず、他も散々で明確な収め所すらも用意できていませんでした。メッシが入ったことで、スペースのある場所へとポジションを移しながらパスを収める役割を担ってくれ、そこから縦や左右の展開をすることができるようになった。彼がボールを持てばそう簡単には失わないことで全体が連動する手助けになっていましたし、注意を引きつけてくれるお陰で後方からのパスも安定して縦に収められるようにもなった。三点目が入ったことでヘレスのマークが緩くなり、それと同時にバルサが連動して動けるようになり運動量も増やしたことでマンマーク気味に抑えられていた選手たちもボールを前を向いて受けられるようになった。シャビも同じく前を向いて受けられるようになり、ポジションも一列前にいられるようになり、フォワードもボールを受けるための動きをするようになり、全体が活性化されたような印象を受けるほどにもなりました。</p>
<p>全体が連動して動くことができるようになったことで　ボールを奪われた瞬間にも足が動いていることからフォアチェックもできるようになり、高い位置でボールを奪い返せるようにもなりましたし、センターバックが抑えておかなければならないエリアも狭まり、深く入り込まれる回数も大幅に減り、ラインコントロールも頻繁に行えるようになってコンパクトに保て、守備も安定できるようになっていった。</p>
<p>そのままで追われれば何も問題はなかったんですが、ヘレスの、悪質な、と表現してもいいような掴みかかる守備を多くされてしまい、バルサの選手も熱くなってしまいましたし、それ以上に苛立ちが前面に出たヘレスの選手たちによって危険なファウルも数多くされてしまうようになった。ボヤンに出された不可解なカードに代表されるように、主審が試合をコントロールし切れていなかったことがそれを助長してしまい、異常な状態を作ってしまっていました。メッシが相手をより苛立たせるようなボールキープをしたのもヘレスの守備に対する苛立ちからでしたし、両者共に良くない部分があったとしても、ヘレスの試合を壊すためのラフプレイは非常に良くないものでした。バルサもそれに付き合うことなくパスを安全な位置で回しておけばよかったんですが、そうしなかったためにより状況が悪化しましたね。大事な試合を控えているのだから怪我を避けるためのプレイを選択して欲しいところでした。</p>
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		<title>UEFA Champions League Semi final 1stLeg インテル対バルセロナ</title>
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		<pubDate>Wed, 21 Apr 2010 02:00:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■Inter 3 &#8211; 1 FC Barcelona 序盤からバルセロナは運動量が少なくポジションチェンジも多く行えていませんでした。パススピードも通常より遅く、相手に寄せられるだけの時間を作ってしまい、動き直 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■Inter 3 &#8211; 1 FC Barcelona<br />
序盤からバルセロナは運動量が少なくポジションチェンジも多く行えていませんでした。パススピードも通常より遅く、相手に寄せられるだけの時間を作ってしまい、動き直しの少なさと判断にかかる時間からテンポよくボールを回していけず、さすがにバスでの長距離移動の影響が出ているように見られていました。<br />
それでインテルの入り方のお陰でつけいる隙はあり、センターバックにまで強くプレッシャーを与えたり、受けに戻るシャビやセルヒオ・ブスケツにマンマーク気味について構築のリズムを与えないようにするものではなく、パスコースを切っておくことやスペースを埋めることを中心としていて、極端なまでのプレッシングをしてこなかったお陰で余裕を持ってパスを繋ぐことが出来る要素がありました。<br />
ただイブラヒモビッチであったりメッシにはきっちりとセンターバックが受けに戻る動きにも対応してつくことで、縦パスを簡単に収めさせて起点とさせることは避けていましたし、バルセロナは待ち受けるそれらの守備の手前でパスを回すことが多く、フォワードとの距離を広げてしまっていて、振り向けないように縦を抑えられているとしても縦パスのコースをインテルが空けていることを利用し切れていませんでした。</p>
<p>インテルの攻撃は明確でバルセロナのディフェンスラインが押し込む形になっている以上、ハーフウェーライン付近にまで進出する回数が多かったんですが、その裏側を利用しようとするものでした。上がったサイドバックの裏にディエゴ・ミリートが飛び出す形を多く作り、比較的長距離からでも同じようにボールを出してバルサに後ろ向きの守備と運動量を強いていました。しかしインテルの狙い通りというよりは、序盤は特にバルサがそうさせている面がありました。中盤でのプレッシングと相手のバイタルエリアやディフェンスラインに攻撃の人数を入れられていないことから守勢に回った瞬間に中央に人数がいる。インテルはそこで繋ぐことが出来ず、サイドにボールを出していく回数を多くさせられ、中のコースを切られて複数人のチェックをバルサから受けていた。そうしてサイドに追いやられることで縦パスを利用するしかない環境を作れていたんですが、バルサはそれを徹底することが出来ず、最初のピンチの場面のように、外から中のコースを切って防ぐことが出来ない姿もいくつか見られていました。サイドへ押しだそうとしている以上、そこで受け止められなければ、中央の人数は少なく、ファーサイドには存在しない。センターバックが前と後ろの両方の対応をしなければならず、難しい対応を迫られることになる。同点に追いつかれた場面もそうでした。</p>
<p>この試合のメッシのポジションはいくつかの試合よりも不明確で、どの役割も担えていませんでした。序盤は相手のディフェンスラインを下げさせているイブラヒモビッチとの距離を広げ、インテルを間延びさせて手前で受ける役割を担っていた。シャビが下がってボールを受けることが多いためにフォワードとの中間に位置して収め所と慣れれば良かったんですが、いたずらにイブラヒモビッチとの距離を広げて孤立させてしまうばかりで、シャビと同列でプレイする回数も多くありませんでしたし、振り向いて左右へボールを散らすことも出来ていなかった。相手を引き出す役割は果たしていたんですが、それ以上の選択肢を与えることが出来ておらず、バルサが相手陣内に人数を入れられない要因の一つになってしまっているようでした。</p>
<p>メッシやイブラヒモビッチが受けに戻ることで、インテルのセンターバック、ルシオやサムエルを引き出してディフェンスラインに多くのギャップを生み出すことが出来ていたんですが、殆どの選手はそれを利用できるような位置におらず、動きもしていませんでした。ペドロが辛うじてそれをしようとしていましたが、他はポジションが低すぎることもありましたし、全体を押し上げる時間も得られておらず、サイドバックを大きく広げて相手を左右に揺さぶるようなプレイも選択していなかった。それより一つ前のケイタらのところで左右に動かそうとすることはありましたが、相手のマークが近い状態でそれをやってしまうためにボールを失う回数も多く、相手だけを疲れさせることも出来ていませんでした。</p>
<p>後半になるとインテルの守備には力強さが増して、ディフェンスラインや中盤への圧力をかけられるようになってきていました。シャビやセルヒオ・ブスケツにも安定して持つだけの時間が得られず、後方で時間を使わせてくれるのが減ってきていました。またカウンターから裏へ抜ける動きを直接するために、センターバックのピケやプジョルらにはディエゴ・ミリートやエトーらが張り付く形になっていることが多く、こぼれ球を拾って連続してバルサが展開し続けることができない一つの要因にもなっていました。</p>
<p>運が悪かったのは二点目の部分で、メッシのところでチアゴ・モッタのファウルを取ってもらえなかった。この試合多く見られたパターンでしたが、バルサの選手がアピールをしたり倒れてもファウルの笛を取ってもらえず、カウンターを受けることがあった。この失点もそうで、メッシのところでファウルを取ってもらえなかったことで相手の流れを止めることが出来ず、ディエゴ・ミリートがそれまでと同じようにサイドバックの裏側へと流れながらボールを引き出し、得点のお膳立てをした。</p>
<p>三点目を奪われた場面は一度はボールを奪いながらも不用意な繋ぎから失点の形を自ら作ってしまった。あの状態での対応は難しいものがありましたが、マクスウェルの対応はよくなかった。最初の失点の時にはエトーに近づかずクロスを簡単に上げさせたまずさもありましたし、二点目の時のポジショニングを迷った動きも、そしてこの三点目も相手のとの距離を広げすぎていたり中途半端であったり、アビダルの投入を後半開始時からでも良かったのでは、と思えるほどにいつも通りの守備の脆さを見せていました。</p>
<p>ただその失点の前にはバルサがダイレクトでボールを動かす回数が増えていましたし、ポジションの修正も多くなって相手を引き剥がす動きもある程度は出来ていようになっていました。まだ活発なポジションチェンジで相手に掴ませないようにしたり、一人が動いたギャップを連動した動き直しから利用できてはいませんでしたが、鋭さをもたらす要素はありました。イブラヒモビッチが孤立している場面は変わらず多かったんですが、それでもメッシのポジションを近づけて連動する兆しは見えていました。ルシオやサムエルに捕まれっぱなしで苛立っている様子は見られましたが、二点差となってフォワードを削る選択肢に使うのはどうだったんでしょう。コンディションの問題かもしれませんが、近くでプレイできる選手を追加することでより改善してチャンスを生み出せていたかもしれません。</p>
<p>形式上はメッシのワントップとなったことでイブラヒモビッチが相手を押し下げすぎて前後の分離の原因になっていたものがなくなり、全体を押し上げてコンパクトに保つこともできるようになりましたが、コンパクトに保てるようになれば右のダニエウ・アウベスを多く使えるようになり、クロスを多く入れられる。そうなったときに中に高さが無くなってしまうのでケイタが中央にポジションを取るのを待たなければなりませんし、ニアサイドで戦ってくれる選手が居ないために相手がそれに釣られてしまわず先制点のようなマイナスのクロスを選択できない。中央を利用してもバイタルエリアに入る選手が少なく、センターバックと戦う選手も居ない。多くが受けに戻ってきてしまい、インテルが押し込まれて厚みを失っていてもバルサの選手たちが受けに戻ってくれることで守備に厚みを取り戻すことは難しくなく、中央で誰も戦わなかったためにインテルは楽に守れていたでしょう。メッシのドリブルもスピードの変化に乏しく、相手の注意を引きつける効果も薄いものでしたし、他の選手にしても自分から仕掛けていく意識が低く、ボールを失ったときに切り替えて奪い返すことも難しい状態でした。</p>
<p>イブラヒモビッチを下げてしまったことで、ピケが上がってパワープレイのようにしなければ高さが足りず人数もたりなかった。ケイタとマクスウェルのバランス感覚で成り立つ状態というのは流石に無理があるわけで、ピケを上げるぐらいならフォワードを追加しておくべきでした。特に二度はあったゴール前のチャンスをピケの鈍重さから決めきれなかったのは大きく、他の選手であれば決めていたかもしれません。もちろん、他の選手であればチャンスにならなかった可能性も大きくあるわけですが、交代枠を一つしか使わなかったことに対する疑問にも繋がるわけで、非常に良くありませんでした。残り時間が少なくなるにつれて前線の足が止まってしまい、シャビがボールの出し所を失ってジェスチャーで受けに来る選手を要求するようになっていたこともありましたし、活性化する意味でも選手交代は必要でした。</p>
<p>これで後一点取れていれば可能性はあったのかもしれませんが、モウリーニョ・インテルを相手に一点も取られずに二点を取らなければならなくなったのはかなり難しい状況ですね。恐らく第二戦はバス移動をしなければならない状況にはないでしょうから、コンディション面でのアドバンテージも期待できない。そんなナンセンスな期待をしなければならない、と思うほどにバルサの状態は悪かったですね。審判の問題は通常の試合の範囲内だと思っているので、どちらに有利だった、とかは言いたくない。</p>
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		<title>Liga Espanola Jornadas 33. エスパニョール対バルセロナ</title>
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		<pubDate>Sun, 18 Apr 2010 02:00:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■RCD Espanyol 0 &#8211; 0 FC Barcelona 最初からリズムに乗れず、エスパニョールにある程度の主導権を握られてしまった原因は守備的な先発メンバーの影響だったのかもしれません。マクスウェル [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■RCD Espanyol 0 &#8211; 0 FC Barcelona<br />
最初からリズムに乗れず、エスパニョールにある程度の主導権を握られてしまった原因は守備的な先発メンバーの影響だったのかもしれません。マクスウェルを一枚前に上げていましたが、それをウイングとして展開するには守備的な要素がついために実質的なフォワードは二枚でした。ペドロとメッシともに体を張ってプレッシングに耐えて味方の押し上げを狙うには非力でサポートを必要とするタイプでしょう。しかしながら中盤の構成がドブレ・ピボーテに近く形成されていて、二人に近く保てていたのはシャビくらいでしょうか。中央でサポートを行ったとしても相手がプレッシャーをかけるための人数を用意しやすく、この試合ではマーカーを中盤それぞれにつけられてしまっていたためにより悪い環境にありました。<br />
これを解消するためには、これまで多くサイドチェンジをすることでゾーンをずらしてギャップを生み出してきたんですが、この試合ではプジョルが左サイドバックに入ったことから、サイドチェンジをスムーズに行うには利き足が違い、どうしてもテンポが一つ遅れる。タッチライン際でのボールの持ち方や、中へ戻すときにも利き足を意識させられてしまい、左から中への展開を難しくする要因でした。それに加えて、エスパニョールは縦のコースを切ると同時にサイドチェンジのコースへ入り、パスカットを多く狙っていました。<br />
横に揺さぶるにはそれらの条件が邪魔をしてしまって、エスパニョールのマークを外すためには、相手が近い距離を保つことで消耗をしていく、それを待たなければならず、時間を多く必要としていました。</p>
<p>相手を広げてマークの距離をずらしてしまいたかったバルサですが、それができずにカウンターを受ける回数もそれなりに多くありました。ピボーテが二枚いることからサイドバックが中へ絞る必要はいつもよりも少なくても構わなかったはずなんですが、三枚がディフェンスラインの隙間に入り込もうとすることや、フォアチェックの勢いのまま前へ進出しようとしてくることからプジョルもダニエウ・アウベスも中へ絞り気味になってしまっていた。ボールを奪ったとしてもそれでは展開の幅が後方にもてず、ウイングらしいウイングを持たない状態では前に納めることも出来ず窮屈になり、パスミスを増やす原因になっていたように思えます。<br />
また奪われる位置の悪さやカウンターで深く入られてしまうことから、バルサが攻撃に回っても始動位置が低く、エスパニョールのディフェンスラインが崩れた状況で仕掛けていけていませんでした。エスパニョールは攻撃を前方に任せてしまっているお陰で、最後尾の陣形を崩すことなく多くの時間を過ごせていましたし、バルサがそれにギャップを作らせるために裏へ飛び出させたり、それを意識させるパスも出せなかったのも安定して手前で処理させる要因になっていました。</p>
<p>後半になってようやくダニエウ・アウベスが相手のサイドバックが中へ絞った外側を利用して飛び出して相手を押し下げていく動きが増えていきました。フォワードは前半と同じくボールを足下で受ける動きが中心となってスペースでボールを受ける動きもなければ相手のラインを押し下げる効果ももたらせていませんでした。ただ中央に寄ることで右のスペースを空けることだけは出来ており、ディフェンスラインを押し下げてプレッシングを機能させないようにしていく手はずは整いつつありました。そこへアンリとケイタを投入することで、アンリが最前線で受ける動きを見せつつ裏を狙い、相手が手前で処理しようとしているものを裏へ引っ張ってしまえるようになった。動きの質はあまり高くなく、アンリ自体が得点を取れる匂いはそれほどありませんでしたが、相手を押し下げていけるのは全体がスペースを得られるようになり、崩していく可能性を増やしていけるものでしたし中央に意識を集めてサイドのスペースを増やし、ダニエウ・アウベスが利用しやすい環境をより多く作り出して縦の勢いをもたらすことに貢献をしていた。ケイタもウイングとの関係を近くしてサポートが出来る選手ですから、孤立気味だった部分をサポートできる可能性が増えていました。</p>
<p>しかしながら、その良くなったタイミングでダニエウ・アウベスが退場をしてしまったことでせっかく広げて利用できるようになった右サイドのスペースを利用できなくなり、プジョルが右に回ってもリスクマネージメントのために大きくポジションを上げることが出来ていませんでした。</p>
<p>全体のポジションを修正するために中央にいたアンリが左に回ってしまう回数が増え、中央で飛び出す動きをしながら相手を押し下げられていたものが、左に回って様子をうかがう回数が増えてしまい、ボールに触る回数こそ増えましたが、効果的な動きは減ってしまって全体のスペースを生み出せなくなってしまいました。</p>
<p>イブラヒモビッチを投入したとしても、近く保ち受ける動きと飛び出す動きを連動して行えていませんでしたし、サポートも近くで得られず、中央を固められてしまった。横に動かしながら縦を利用できる時間帯ではなく、人数も少ないために難しく、精度がないボールを納めようと動くことが殆どで、イブラヒモビッチらしさを周りが出させてあげることは出来ませんでした。</p>
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		<title>Liga Espanola Jornadas 32. バルセロナ対デポルティーボ・ラ・コルーニャ</title>
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		<pubDate>Thu, 15 Apr 2010 02:00:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■FC Barcelona 3 &#8211; 0 Deportivo La Coruna イニエスタが怪我をしたほか、コンディションがここの所良くなかったプジョルや、出場機会が多く休めていなかったセルヒオ・ブスケツを休 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■FC Barcelona 3 &#8211; 0 Deportivo La Coruna<br />
イニエスタが怪我をしたほか、コンディションがここの所良くなかったプジョルや、出場機会が多く休めていなかったセルヒオ・ブスケツを休ませて、いくつかの選手を入れ替えて試合に挑んでいました。特に中盤の構成は通常のアンカースタイルからドブレ・ピボーテとしてトゥーレ・ヤヤとシャビを並べるスタイルへと変化をさせ、メッシをより中盤に近い位置でプレイをさせていました。中盤の底に二人を並べているとは言え、役割はシャビを攻撃的に高く押し上げつつトゥーレ・ヤヤが後方をケアするのがメインとなっていて、ディフェンスラインに入る動きもトゥーレ・ヤヤに任されていました。彼がボールを受けて前へ配給をしてセンターバックを大きく広げてサイドバックを押し上げさせる。序盤は特にマクスウェルを大きく上がらせてボールを受けさせる場面が目立ち、ダニエウ・アウベスがバランスを取っていることもありましたが、ピボーテが二枚いることのメリットを活かした戦い方であるように思えました。</p>
<p>デポルティボは全体を引いて守るように固め、ディフェンスラインはペナルティエリア前まで下がる。その手前に中盤のラインを形成して待ち受けておく。二つのラインはそれほど近く保たれているわけでもなく、むしろぽっかりとバイタルエリアを空けている印象すら与えるものでしたが、ボヤン一枚しかそこに入る選手はおらず、ボヤンはディフェンスラインを押し下げておく役割を担わなければならない。ジェフレンもペドロもそういったスペースへ入り込んで仕事をするタイプとは違うために、弱点として存在しているそこを利用することはなかなか出来ておらず、中盤のラインの前でボールを動かすことが多くありました。</p>
<p>デポルティボの狙いがはっきりとしていなかったためにそれでもプレイすることは可能でしたが、中盤を抑えるための布陣であることは確かなようで、シャビやメッシが手前でボールを受ければ、中盤のラインが押し上げられて人数をかけて奪いに来る。連動してそれが出来ているものの最後尾との連動は出来ておらず、前後の動きを連動させていればそれを囮として利用して裏を狙うことも可能だったのかもしれませんが、構成やスタイルとしてそれをバルサが狙っている様子はありませんでした。<br />
それよりも、ディフェンスラインにはプレスもかけられておらず、どんどんとセンターバックをハーフウェーライン以上に押し上げることも出来ていましたし、楽に横に動かせてもいた。最初はマクスウェルがメインだったサイドバックを含めた攻撃も右のダニエウ・アウベスが高くポジションを取ってもフリーであるようになり、ワイドな展開を心がけるようになっているようでした。サイドバックをそうやって高い位置に広げてしまえるために、ウイングを広げて収め所とする必要が無く、中へ絞らせて中央に人数を揃える役割へと変化させることが出来るようになり、サイドバックを起点にピボーテが左右へ動かし、相手のゾーンを広げて動かし、崩した後に縦パスを利用できるようになっていました。</p>
<p>デポルティボの狙いが、バルサに横の揺さぶりを選択させて攻撃を遅らせようとしているのであればある程度成功していたのかもしれませんが、それを狙い通りとするにはあまりにサイドバックをフリーにしてしまい、高くポジションを取らせてしまっていた。縦のコースも塞げておらず、場合によっては深く入ることも許してしまっていましたし、それをさせなかったのはデポルティボが数少ない攻撃をした直後の切り替えでフォアチェックが出来ていたときだけでしょうか。<br />
ただフォアチェックで防ごうとするあまり、すり抜けられてカウンターを招くきっかけにもなっていて、全体の連動と徹底具合は悪く、先制点のきっかけとなったコーナーキックを得た場面もそうでした。</p>
<p>デポルティボのカウンターは時折あるものの、要所要所でマルケスが体を張ってリキが収めようとするものへ当たり、深く入り込まれてしまえばマクスウェルがいつもなら緩い距離感からクロスを上げさせてしまっていたものが、厳しく奪いに行き、体に当ててクロスを上げさせず、きっちりとした守備をできていましたし、危険を感じる部分はコーナーキックのようなセットプレイか縦のフィードをリキとセンターバックのどちらかが競り合う場面ぐらいだったでしょうか。</p>
<p>一点を取ったことで、デポルティボが引いて守っていたものから少しの間フォアチェックを中心としたものに変化をして、ワイドに広がったセンターバックにまでボールを追いかけてチェックに来るようになったんですが、ジェフレンのシュートに代表されるようないくつかのチャンスをバルサが演出したことで、再び守備に引いて守るようになり、状況はさらに悪化したように思えいました。バルサがウイングを大きく中央に入れて利用しようとしているのに対して守備の改善は成されておらず、中央には行ってサイドバックを自由にさせてくれるまま。それで中央に厚みを作れているわけではなく、ただ狭められてしまって手前で自由に回されてしまうばかり。取りに向かうポイントをある程度定めてシャビやメッシに人数をかけて奪おうとしている印象を受けるものの連動は出来ておらず、カット出来たとしても全体を押し下げているために動き出しが鈍く、チャンスがあるようには思えませんでした。<br />
バルサにも、トゥーレ・ヤヤとシャビのピボーテ二人が高くポジションを取っているため、センターバックの前に利用できる空間がぽっかりと空いてしまっているんですが、デポルティボがそこを利用できるための人数を入れることが出来ておらず、さすがにフォワード一人ではセンターバックを牽制しておくことしかできず、最低でももう一人が必要だった。それでもバルサは余裕の展開でありながらも切り替えとフォアチェックによって利用させない努力をしていましたし、実際に奪い連続した攻撃に繋げて、上がる意識を削っていました。</p>
<p>ただ前半の終盤から後半にかけて徐々にバルサの攻撃が上手く回らなくなってしまい、後方でボールを回すだけの時間が増えてしまっていました。それまではウイングをそれまで中に絞らせておくことでサイドバックが上がるスペースを空け、横にボールを動かす手助けとしていたんですが、ウイングを広げてボールを収めさせようとしたことでマーカーもセットで広げてしまい、相手にワイドに守られる状況を作ってしまった。これによってボールを回すときにサイドを利用するポイントが低くなり、横へ動かしても相手の陣形が崩れる量が少なくなってしまった。ピケやマルケスが中心となってボールを動かさなければならず、縦を利用するには距離が出来てしまい裏を狙えなくなった。カウンターでしか得点機を演出できなくなってしまい、後半はさらに運動量を落としてしまったために掴みやすさを相手に与えてしまったので、より前半ほどの得点の匂いを感じられなくなっていました。</p>
<p>足下で受けるボールも増え、マークがつかれたままでのプレイを強いられることになり、デポルティボが一時的に守備の感覚を取り戻すきっかけになり、距離を縮められてしまうきっかけになってしまった。そうなるとパスを出す側と受ける側の意識が合わず、さらに運動量がたりないために、スペースを自分たちで消すきっかけを作ってしまい、少しずつパスミスが増えていく。ミスが増えていくと動き出すタイミングを掴むのが難しく、より安全に、と意識が働くのか膠着していき、デポルティボにボールを持たれる時間も少しずつですが、増えていっていました。</p>
<p>停滞しているように思えた場面でも得点を決めてしまうのが今のバルセロナで、ダニエウ・アウベスが抜け出しは抜け目なく絶妙でしたし、ペドロのシュートも見事でした。<br />
なんとか持ちこたえようとしていたデポルティボも二点差を追いつくには難しい試合内容で、必死に攻撃に出る姿勢はその後は大きく削られてしまい、トゥーレ・ヤヤが三点目を決める時間が早かったのも、よりその傾向を強くしていましたね。</p>
<p>バルサはアンリを投入して復調のきっかけとなるゴールを決めてもらいたいところでしたが、アンリの飛び出す動きはパスの出し手が出せないタイミングで裏へでようとしていたり、見ていないタイミングであったり、ボールが出てこない環境で動いていることが多く、加えてペドロの動き出しほど見てもらえていませんでした。アンリのオフサイドの解消が緩く、何度も連続して動き直してくれないことも出しづらさを感じさせる要因になっているのかもしれませんが、この日もゴールを決められる状況にはなく、追加点を得ることはありませんでした。</p>
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		<title>Liga Espanola Jornadas 31. レアル・マドリー対バルセロナ / クラシコ</title>
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		<pubDate>Sun, 11 Apr 2010 02:00:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■Real Madrid 0 &#8211; 2 FC Barcelona バルセロナの変則的な先発メンバー表は怪我でアビダルとイブラヒモビッチを欠くことになったことや、アンリの状態があまり良くなくボヤンはチャンピオンズ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■Real Madrid 0 &#8211; 2 FC Barcelona<br />
バルセロナの変則的な先発メンバー表は怪我でアビダルとイブラヒモビッチを欠くことになったことや、アンリの状態があまり良くなくボヤンはチャンピオンズリーグで酷使したことなど様々な要因があってのことでしょうが、ダニエウ・アウベスが右ウイングというのは意表を突く起用でした。ただダニエウ・アウベスのこのポジションでの起用はセビリア時代にもヘスス・ナバスの怪我からプレイしていたのを見ていますが、機能していることは非常に希でした。ウイングやサイドアタッカーがボールを持ち、それを追い越す形を取ることでマークを受けず、スピードに載ったままプレイできることで持ち味を発揮してきた選手ですから、立ち止まってボールを受けてキープも要求され、マークを受けて窮屈なプレイを強いられては持ち味を発揮できない。ただ守勢に回ったときに、サイドに流れて来ることが多いフォワードと一つ前に起用されたマルセロの縦の連動を防ぐ意図があったのかもしれません。<br />
立ち上がりのいくつかの時間で、バルサの右サイドに流れてボールを多く受けて、裏を伺う動きを見せたクリスチアーノ・ロナウドをプジョルと共に挟み込むように守備をしていましたし、マルセロに対しても対応していましたし、そういった傾向が確かにあったのかもしれません。</p>
<p>バルサは前からプレッシングに向かっているものの、イグアインとクリスチアーノ・ロナウドに最初からセンターバックが密着したマークをしておらず、ラインも必要以上に上げず、フォアチェックとは分離する形になっていました。二人のフォワードを自分たちの手前に置いておくには適当で、裏を狙われてしまうとスピードの差によって追いつけないでしょうから、先手を取られないためには必要な措置でしたが、自分たちの手前で簡単にボールを受けさせてしまっていました。まるでアーセナルがバルサと対して失敗をした守備のようでしたが、ピケもガブリエル・ミリートも不用意に飛び込まなかったことでその同じ轍は踏みませんでした。リトリートをしながら他の選手たちの戻りを待つ。フォワード同士で横のパスを選択されたり、そこにファン・デル・ファールトがからんできたり、ドリブルで仕掛けられることはありましたが、自分たちの前でプレイさせておくことに大方成功していました。</p>
<p>慎重に入ったバルセロナは、立ち上がりからボールを繋ぐことが難しく、サイドに展開をしていましたが、リトリートに合わせて戻らなければならないために、起点となるべきケイタとダニエウ・アウベスのところへサポートをする選手がおらず、孤立しやすく、受けてもすぐに失ってしまい、追い越す動きでそれらにかかるマークを軽減させてあげることも難しい。マドリーもプレッシングを行っていたものの、そういったサイドの起点になる部分やチャビ、セルヒオ・ブスケツのような起点となる選手たちにはコンパクトに保って出来ていましたが、ディフェンスラインにまでは何故か向かってこず、余裕を与えてもらえていたことで、連続した攻撃や高いポゼッションを発揮することは出来ませんでしたが、危険な失い方もそれほどありませんでしたし、改善のきっかけも与えてもらえた。<br />
特にチャビにはファン・デル・ファールトが中心となって引っ付き、受けられない環境を作っていましたが、センターバックが自由に持てるお陰で、ボールを動かしている間にポジションを取り直してマークをずれさせることができていた。徐々にその修正からチャビがボールを触る機会が増えていくと、サイドバックを含めた横への展開を多く作れるようになり、展開の幅が広がり、コンパクトに保たれていて前へ運べなかった部分の間隔を広げていくように出来ていきました。<br />
横への展開はそれで改善したんですが、いくらゾーンを広げさせて隙間を作っても、バイタルエリアはきっちりと閉じられていて、ペドロとメッシが体を張って受けられるスペースが存在しなかった。そのために縦の選択肢が無くなってしまうことで横のパスもコースを切られてカットされやすく、カットされないために出すパスは精度を欠いてラインを割ってしまうことも多い。<br />
メッシが下がってボールを受けることでそのケア衣装を目指していましたが、マドリーはコンパクトに保ってバイタルエリアを消している関係から、バルサ同様に自分たちの手前に置いておく事には成功してドリブルをするスペースは得られなかった。サイドをゆったりと使うことで、マドリーはディフェンスラインへピボーテの二人が吸収されてしまう場面も目立ち、厚みを失い、裏へ飛び出そうとする選手の動きを助けていました。序盤はまだパスの出し手を抑えられていましたから、実際に得点の形を作ることは殆どありませんでした。</p>
<p>バルサは徐々にバイタルエリアでフォワードをフリーにしてしまっていた守備の修正を図るようになり、ファン・デル・ファールトにはセルヒオ・ブスケツがきっちりとつき、センターバックもある程度フォワードとの間隔を詰めておくようになった。その分プジョルの裏側を利用されたときにピケがスピードで抜かれてしまわないように対応する苦しさが見られましたが、一人で止めきろうとせず遅らせてプジョルと挟み込むように意図した守り方をしているために大きな問題にはならず防げていましたし、中央を利用されなくなったことで得点に直結する形は作られていませんでした。問題はドリブルで突っかけられる回数の多さと、人数をかけて守るスタイルからバルサが後方に溜まってしまい、セカンドボールを多く拾われてしまったことでしょう。</p>
<p>バルサはフォワードに潰れ役がおらず、高さもクロスに対応する選手も殆ど居ませんでした。ケイタが何度か触りつつフォワードの位置に入るのを待つ程度でしか無く、サイドを使ってもクロスの選択を効果的に使えませんでしたし、縦も利用できないまま。得点を取るまでの時間は、カウンター気味にメッシがドリブルで仕掛け、それができる人数しか相手がいないときしかチャンスらしいものはありませんでした。</p>
<p>得点はメッシへのファウルからクイックリスタートをして、チャビからのスルーパスをメッシが抜け出してゴール。これまでファウルの判断で揉めることが多く、抗議も多かった。ファウルであれば流れが止まることも多く、選手たちの油断がそこにあったようです。メッシがクイックリスタートをしたり要求して早く始めるのは珍しいことではないために、マドリーの選手たちが熱くなりすぎて集中を欠いていたとしか言えず、きっかけとなったファウルへの不満もあったんでしょうが、足を止めさせていましたし、慌てさせたことで集中がチャビへと向かって全体が中央に集まってしまいました。ゴール自体はそれでも難しく、胸トラップ一つで抜いて決めるなんて芸当はメッシだからこそ。</p>
<p>マドリーは先制点を取られたことから、攻撃に出たいという意識が強くなり始め、コンパクトに保てていたバイタルエリアの部分を少し広げていくようになりました。ピボーテの横にもスペースができはじめ、チャビについていたマークもさらに緩くなり、より多くを楽な環境で触らせてくれるようになりましたが、前半はそれ以上の変化を与えることなく終わり、残りの変化は後半になってからでした。</p>
<p>選手交代はなかったものの、それまで右のウイングとして全く機能していなかったダニエウ・アウベスを本来の場所へと戻してプジョルを左サイドバックへ、マクスウェルを一枚上げることで以前に大きな働きをしたポジションへと移していました。チャビもピボーテに近くなってしまっていた前半とは違い、一枚前へ上げている印象が強く、左にマクスウェルが起点となることでケイタをバランサーとして下げているようでもありました。<br />
メッシには下がりすぎないようにさせ、チャビも高く保つことで縦の選択肢を利用できるようになり、カウンターのボールを失って連続して攻撃を受ける回数が多かったものを、まず減らせていました。左のマクスウェルもケイタと比べるとキープ力があるために左の起点としてきっちりと収められるようになり、右サイドバックのダニエウ・アウベスと共にサイドをワイドに展開して相手のゾーンを前半よりも効果的に広げられるようになっていました。メッシらがバイタルエリアにも入れるようになっていき、マドリーのプレッシャーから抜け出す形がそこで作れるようになっていました。<br />
二点目は高い位置に存在するチャビへとプレッシャーをかけてこられずに自由に持たせてもらえた。それが完璧なスルーパスを相手の裏へ出す手助けになり、ペドロの動き直しと駆け引きの時間を作ってもらえた。あれだけ自由に持たせてもらえれば得点の形は作れますね。</p>
<p>マドリーはそれまで前半と同じく中央を利用できておらず、サイドバックの裏側を相変わらず利用する程度でしかありませんでした。クリスチアーノ・ロナウドが流れてイグアインが中に待つ形が多く、そこへクロスを入れるぐらいしか攻撃の選択肢がありませんでした。クロスはアーリークロスだけではなく、深く入り込んで出せていましたが、ニアで戦ったり潰れ役になる選手が何処にもおらずファーサイドへ流れて受けようとするばかりで、一山越えるのを待たなければならなかった。流れてきたとしても精度を欠いたボールばかりで直接シュートに持っていくには難しく、形らしい形が作れたのは、グティ投入後のファン・デル・ファールトの抜け出しからシュートを放った場面ぐらいでしょうか。</p>
<p>二点差をつけられてから少しずつマドリーはクロスに対して中に人数が増えていき、一枚しか対応できていなかったのが二枚、三枚と増えていくようになっていました。後方のスペースを埋める役割を担っていた選手も高く保つようになり、前へ人数がたまり、連続して攻撃が出来るようになったこと、前の人数の増加からクロスへ対応する人数が増えて、ファーサイド一辺倒だったクロスにも種類が増えたので脅威が増えていました。<br />
サイドで脅威を作られるとそちらへ集中がいってしまい、ペナルティエリア前でフリーキックを二度蹴らせた場面が流れを失う可能性を強く持っていた場面でした。それが決まらなかったことで大きくバルサは助かりましたし、イニエスタが投入されたことも非常に大きな役割を果たしていました。</p>
<p>これまでボールを収めても奪われてしまうほどの圧力を受けていた左側に、イニエスタが入ったことで、クリアを収めてキープをして、味方が陣形を整える時間を得られるようにもなりましたし、攻撃に移ることも出来るようになっていました。複数に囲まれても奪われない彼の存在は大きく、そしてバランスも取ってくれるために、プジョルが多くオーバーラップをして、さらに幅だけではなく、縦のスピードをもたらすことでより一方的に押し込まれてしまわない環境を作れていました。</p>
<p>バルサはきっちりとプレッシングをしながら、自分たちの前でプレイさせておくことに成功をしていて、戻りながら対応することをあまりさせていない。押し込まれていることと守り抜くために攻撃に人数かけて出来なくなっているものの、ボールを横へ動かしながら相手のゾーンを動かして、飛び出しを狙うチャンスをつくることも二点目と同じく出来ていました。チャビへのマンマークが無くなって、自由に持たせられるだけ横に動かしていられることもありましたから。<br />
終了間際になってもプレッシングは見事なまでに継続できていましたし、マドリーが前方に人数をかけていたこともあって、それらのプレッシングがパスコースを大きく削る役割を果たして、ロングボールを蹴らしたり、ミスキックを誘うことも出来ていました。多少危険だったのは、そのプレッシングによって前後の分離が出来てしまっていることでしたが、マドリーが強く点を取ることを意識しているために、中央にばかり集まってしまって前を押さえられたときにサイドへ展開し直して組み立て直す作業が出来なくなっていたのには大きく助けられていました。</p>
<p>バルサは時間を消費していく戦い方へと変化しいていき、メッシだけは得点を取りたそうな素振りをしていることもありましたが、勝つためのスタイルに徹した印象があり、見事なまでにそれを実行して完封にも成功をしました。リーガ・エスパニョーラが当該チーム同士の対戦成績を重視していることから、この一勝は二試合分の価値があるといっても過言ではないわけで、最高の結果でした。</p>
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		<title>UEFA Champions League Quarter final 2ndLeg マンチェスター・ユナイテッド対バイエルン・ミュンヘン</title>
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		<pubDate>Thu, 08 Apr 2010 02:00:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>leia</dc:creator>
				<category><![CDATA[Football 09/10]]></category>

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		<description><![CDATA[■Manchester United 3 &#8211; 2(Agg-Win) FC Bayern Munchen 事前の記者会見でファーガソン監督はルーニーを出場させないことを前提としていたにも関わらずスターティングメ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>■Manchester United 3 &#8211; 2(Agg-Win) FC Bayern Munchen<br />
事前の記者会見でファーガソン監督はルーニーを出場させないことを前提としていたにも関わらずスターティングメンバーには彼の名前があり、驚異的な回復によって出場できたのか、あるいは嘘だったのか。どちらにせよルーニーの先発出場が試合を大きく動かす要素になったことだけは確かで、バイエルンは出場を想定していなかったのか彼を掴まえていられなかった。</p>
<p>バイエルンは第一戦でも勢いを持ったプレッシングによってマンチェスター・ユナイテッドの勢いを削ごうとし、それをしていましたが、この試合のユナイテッドにとってはあまり効果がありませんでした。プレッシングに寄ってセンターバックからキーパーにまで戻させることが出来ているんですが、ファン・デル・サールは足下の技術がありそれを苦にしないため効果を実感できることはなく、第一戦とは違いユナイテッドのディフェンスラインの位置が高く、プレスをかけやすい位置にあるものの、キーパーまでの距離が遠く、そこまで向かえないのもある。後方に戻させても、タッチライン際まできっちりと開いてワイドに展開されてしまい、簡単に外でボールを受けさせてしまっています。<br />
横に広く動かされることで、前は奪いに行こうとプレッシングをしているものの、サイドバックの裏側を利用されないためにディフェンスラインは押し上げられない。連動できずに中盤とセンターバックの間にスペースが出来てしまい、フォワードを抑える対応も裏へ抜けられないようなポジショニングでした。それがスペースを大きく広げる結果になり、ルーニーのポストプレイを容易にしてしまった。<br />
一点目はそういった形からされてしまい、ヴァン・ブイテンは距離を広げすぎたために受けに戻ったルーニーに間に合わず、ただ吊り出された格好になってしまった。裏にはスペースが出来てしまい、ルーニーが動き直すスピードにヴァン・ブイテンでは間に合いそうになく、デミケリスはそちらにも気を遣う必要があり、得点を決めたギブソンに当たりに行けなかった。</p>
<p>ナニが挙げた二点目も今度もまたルーニーが縦パスを簡単に受けたところから始まっており、ヴァン・ブイテンは再び間に合わなかった。周囲にバイエルンの選手は誰もおらず、サイドへの大きな展開を許し、バドシュトゥバーの外側を利用された、彼は対応をするために焦ってしまって先に動きすぎ、バレンシアに逆に落ち着きを与えてフェイントや数多くの選択肢を提供した。奪いに行くのかコースを切るのかはっきりしておらず、中の守備はタイミングが掴めず、ボールを見るだけしかできず、相手を掴まえられませんでした。シャルケとの大一番の影響が残っているのかと思うほど低調なスタートでした。</p>
<p>バイエルンがまったくセンターバックの前で相手を掴まえられていないのに対して、ユナイテッドはバイエルンのボールを収めるパスをきっちりと掴まえておくようになっている。二点を取り押し込んでいることもあって、ミュラーを抑えて前へ繋がせないようにさせ、リベリーやロッベンに対しても掴まえて後方から激しくマークをし、足下へ多く出されるパスを止めてしまう。ファン・ボメルやシュバインシュタイガーといったパスを出す側に対してはあまり密着していなかったもののそこには緩く囲むことで多くボールが収まらず、ディフェンスラインから直接パスが出てくる所はきっちりと掴まえていました。</p>
<p>二点を連続して入れられたことで、バイエルンのチェックに勢いが失われ、キーパーにまで戻させていたものが出来なくなり、ユナイテッドはラインを押し上げてコンパクトに保つ必要が無く、危険を回避するために守る意識を強く持ち始め一定の以上に上げずに済ますように全体のゾーンを引き下げにかかっていました。<br />
お陰でバイエルンが多少のキープも出来るようになり、リベリーらも徹底したマークを受けることなく受けに戻れ、ボールを受け、前を向けるようになっていきました。ボールを受けられたとしてもパスミスが非常に多く、サイドに展開しても、パスコースがない。ユナイテッドがワイドに開いてウイングの二人を警戒する守備体系をとっているためにサイドを利用するスペースが足りず、タッチライン際ぎりぎりへ出さなければならない。同点山田得点が動いていない状況ならそれでも合うのかもしれませんが、噛み合わずラインを割る回数が多く、守備の改善もなかなかできませんでした。センターバックの前を利用されすぎて、ケアのためにサイドバックが押し上げられず、バドシュトゥバーはミスを連続してボールロストもする。裏も使われてデミケリスへの負担を増大させてしまっていたり、攻撃に出ようとして奪われセンターバックがサイドのケアをしなければならない。</p>
<p>状況が少し変わってきたのは、ルーニーが状態を悪化させてしまい一時的に走れずボールを受けられなくなってからでしょう。弱点として存在して利用されてしまっていた部分を利用する選手が居なくなり、ユナイテッドは後方から押し上げる手段を失い、バイエルンが徐々に圧縮してペナルティエリア前に押し込んでいくようになる。それはユナイテッドが守備を固めるためで、シュバインシュタイガーやファン・ボメルとの距離が開き、ボールを触れているから。二人が持ち、ウイングが受けに戻り、マークから離れる。縦の連動が少し出来るようになったのもあるんですが、ロッベンが徐々にドリブルで中へと動き相手を引きつける動き見せ始め、可能性は少しずつ見えていました。</p>
<p>ですが、残念なことにまたバドシュトゥバーがバレンシアに裏を取られてデミケリスが引き出されてしまう。左サイドバックの対応が悪すぎてセンターバックが犠牲になり、遅れたために簡単にかわされた。左に引き出されたことで全体がスライドして中に入ってしまいファーサイドのナニをフリーにしてしまった。ゴールパフォーマンスは圧巻でしたね。<br />
これで三点差にされてしまったわけで、そのまま前半を終えてしまっていたら勝負は決まっていたかもしれませんが、オリッチがバイエルンがそのまま点らしくてしまうのを踏みとどまらせていました。<br />
得点を決めるまでの唯一あったチャンスがカウンターからミュラー、オリッチと渡ってシュートまでボールコントロール一つという場面だったものだけでしたが、得点を取った場面もシュバインシュタイガーからミュラーへのフィード、それを落としてオリッチが踏ん張りながら難しい角度のシュートを決め、後一点でアウェーゴール差で勝ち上がれる希望を残してくれました。<br />
この得点によってバイエルンは大きく息を吹き返し、序盤の少しの時間にあったような勢いを産み出す役に立ち、それまで全く使えていなかったペナルティエリア横のゾーンにまで進出することを許してもらえるようになり、オリッチとリベリーがそこを利用できた。そしてその縦を意識させることで、ロッベンがドリブルで相手を押し下げながら中へ向かえるようになった。それまでは踏みとどまって対応させてしまっていたのが、戻りながらの対応をさせることができるようになり、ドリブラーに主導権が移っていました。</p>
<p>後半になるとユナイテッドは自分たちの形を保って戦うスタイルを忘れたのか、守りを固めるあまりにルーニーに効果的なボールの受け方をさせなくなっていました。それまではセンターバックの前で戻りながら受けることで相手を引き出せていましたし、自由に収めることが出来ていた。それを裏へボールを出して抜け出させようとするなどバイエルンのセンターバックにとっては楽な対応へと変化したことで、苦労することなくマイボールへと出来るようになっていました。</p>
<p>ボールを多く保持できるようになったバイエルンは、相手が引いて守ることで出来たハーフウェーラインより前のスペースでボールを横に動かしながら全体を左右に揺さぶり始めていました。ウイングに縦を利用されないように幅広く守っていたゾーンを左右に揺さぶることで崩し、タッチライン際を縦に利用しやすくして、相手を中央に集めてしまえるようになった。バイエルンの横に動かすパスはサイドバックとセントラル・ミッドフィールダーを利用しながら横に幅広く動かされるために、引いて守るうちはカット出来る位置になく、横へスライドするドリブルでさらに中央に集められ縦へ意識を薄れさせられていく。そこへ裏へ一本のパスを出してしまって受けさせたり、足下で受ける一方だったパスにスペースへのものが増えて緩急をつけた展開をバイエルンが出来るようになった。</p>
<p>ラファエルが二枚目のカードで退場したことで、より鮮明に守り抜こうとするユナイテッドと一点を取るために攻めるバイエルンの構図が出来上がっていました。<br />
ファン・ボメルは何度も戻ってくるパスを受け直すだけの拠点として存在し続け、何度も受け直すことでもプレッシャーを殆ど受けることなく、縦パスの選択を出来るようになっていました。どんどんと横に揺さぶってウイングを利用する。それらに脅威を感じるほどの選手が居るお陰で、きっちりと揺さぶれてくれる。散々揺さぶって中央にスペースが出来るまで待ち、そして縦パスを収めるためにマリオ・ゴメスが体を張ることが出来、その周りをオリッチやリベリーが動くことで、キープする時間は必要無く、ダイレクトで落としてワンタッチの展開も出来るようになっていく。</p>
<p>そうやって押し込んでいくうちに、コーナーキックやクロスを数多く入れられるようになり、いくつかは左右に揺さぶられてもコースを切られていましたが、それでも多くのクロスを入れる格好は、中央にいる高さと人数を意識させるには十分でした。ゴール前に集中する高さに意識を取られているうちにロッベンをフリーにしてしまった。コーナーキックからダイレクトボレーで最高のゴールを決めたロッベンと、そこにきっちりとボールを入れたリベリーのプレイが全てとはいえ、そのお膳立てをしたのは、それ以前からし続けていたクロスと中の高さかもしれません。</p>
<p>これでアウェーゴール差でバイエルンの勝ち上がりの状況になり、マンチェスター・ユナイテッドは攻めなければならなくなった。それでも横に揺さぶられたことと焦りから、縦パスを受けるリベリーとの距離が遠くなってしまい、ボールを受ける際にぶつかっていられず、ボールを受けてからぶつかるしか無くなっている。何とか奪って攻撃にしたいと後方で待ち構えているだけだった状態から出てきましたが、それでも選手との距離感が悪いままで掴まえられなく、受けて振り向いたり、展開するだけの余裕を与えてもらっていましたし、サイドを広く使うために寄せきれさせなかった。</p>
<p>バイエルンは前半のルーニーへの対応こそ出来ていませんでしたが、この点差になってからは、きっちりと受ける相手に最初から付き、受ける瞬間に当たれるようになっていいました。フィードに対してもセンターバックがギャップを作りづらいようにファン・ボメルが対応できるようになっているし、センターバックが対応すればケアに戻り、バランスも取れていた。<br />
得点を決めるまでの多くの時間でユナイテッドを左右に動かし続けたお陰で縦へのスピードを彼らは出すことが困難になっているようでしたし、バイエルンは対戦相手のように下がってカウンターしか狙わなくなるのではなく、それまでのように左右へとボールを動かしながら、相手の奪いたがっている意識を削って消耗させ、焦らせながら徹底的に無理をせずに時間を稼ぐ。一人少なくなっているユナイテッドには酷な状況で、目立ったチャンスを得ることは出来ず、そのまま試合終了までバイエルンが一定の流れを保持したままで終われました。</p>
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