2012 年 1 月 のアーカイブ

Copa del Ray Octavos 2ndLeg オサスナ対バルセロナ

2012 年 1 月 13 日 金曜日

■CA Osasuna 1 – 2 FC Barcelona
第一戦の成績からバルサ、オサスナ共にこの試合大きくメンバーを落として試合に臨んでいる。そのためクラシカルな4バックを採用して安定して試合に入ろうとしている。しかし、オサスナはディフェンスラインを高く設定してフォアチェックを行い、バルサの最後尾に対してプレッシャーを与え、ポゼッションを難しくさせている。マスケラーノがアンカーに入っていることもあって、大きく下がってボールを引き出すことも少なく、サイドバックも効果的なポジショニングを取れず、その一つ前も縦パスを引き出せるほどではない。
ただ一つそれをかいくぐってしまえば、オサスナはエスパニョールほど中盤以降が密着して掴まえにきておらず、パスカットを狙ったポジショニングを取っていない。抜けられないよう見ておくことを中心としているため、プレッシャーから逃れるためのパスであっても先に触られてカウンターを受けることも少なく、一応は先に触らせてもらえる。前に運んだ後であれば、奪われても攻守の切り替え自体に問題はなく、クイックに行えているため奪い返すことも、そこからポゼッションにはいることも出来るため、早めに縦へ入れられればオサスナのペースから逃れられる。

フォンタスの怪我によってアビダルが出場しなければならなくなったものの、オサスナのプレスに対する意識が少し緩く、センターバック同士でプレッシャーを受けながらも繋ごうとしたり、あるいはボールを動かしてそれをかわそうとしてしまい、ピンチを広げてしまった。キーパーがビクトル・バルデスであればスピードやポジショニング、パスの精度などからそういったことも出来るだけの余裕を得られるものの、ピントではそれが難しい。ただパスを積極的に前へ狙う姿勢はフォンタスよりも前線への動きを活発化させる効果はあり、バックパスや横パスの回数を減らしていった。マスケラーノが下がり気味にプレイしながらサイドバックを押し上げ、ポゼッションをしやすい環境を作っていくことで、オサスナのフォアチェックの連動を解いている。縦パスをさらわれるようなポジションこそ取られていないが、それでもボールタッチから前を向かせない、抜かれないポジションを維持し続けているため、ボールを受けてからスピードアップする場面を作れず、ドリブルを仕掛けるにしてもフォアチェックをかいくぐった直後のサイドバックや中盤がするほかはない。オサスナのディフェンダーはバルサのフォワードに対して飛び込んでいかず、徹底してみているため、抜けず、引きつけられず、相手のバランスを崩すのも難しく、ペナルティエリア内の陣形もぶれさせられていない。

バルサのクロスの本数がいつもよりも多く、サイドからサイドへの展開しかない、中央からの切り崩しが狙えていないのは、横への変化を中盤のセルジ・ロベルトやチアゴ・アルカンタラができていないから。フォワードの一枚が大きく引いてそれに参加することも出来ず、いくらか横パスを入れることは出来ていても、相手を引きつけてフリースペースを作るような余裕を持ってプレイしておらず、バイタルエリアが閉じられていることも影響しているとはいえ、そこが全く崩れていかない。バイタルエリアを広げるためにフォワードが飛び出しを頻繁に狙ってディフェンスラインを押し下げる工夫も、その動きにパスを連動させる期待もないため、ゴールへまる形が見えてきていない。

アビダルのパスが相手にさらわれ、リカバリーをして一度は止めたものの、奪い返されショートカウンターになり、レキッチにゴールを決められてしまった。その後もマスケラーノがゴール前からしたパスが相手に渡ってピンチになるなど修正も出来ていない。オサスナも一点を取ったことで守りにはいることはなく、あくまでも追加点を狙ってそれまでの形を維持しながら、それ以上の積極性をみせてパスカットができるだけのマークの距離になっており、点を取った勢いでより改善してきている。

後半スタートしてもそれほど大きな完全があったように見えなかったものの、オサスナのバイタルエリアにフォワードの全てを入れられたのは大きく得点に影響をしていた。ペドロが相手の中盤ではなくサイドバックの前で受けられたことでオーバーラップをするアドリアーノをフリーにし、余裕を持ってクロスを上げさせたのは前半には見られなかった形。そして中でクロスに対応する選手たちも、中盤とセンターバックの二つを相手にすることなく、戻りの遅れたピボーテを置いていき、ゴールへ近い位置でプレイできたことで同点ゴールに近づけた。

ゴール以後のバルサは大きくサイドへの展開も出来るようになり、サイドへの振り分けも中央のチアゴを経由しても行えた。ウイングがボールを持ったときのオサスナのピボーテがセンターバックに張り付くほどのポジションを取っておらず、フォワードをセンターバックに任せるようになった。そのためバイタルエリアではバルサの選手たちが縦パスを触ることが容易になり、ダイアゴナルな動きで中から外へ出て行くウイングに対しても突いていかなければならなくなり、ディフェンスラインの隙間が大きく開く場面も出てきた。そしてサンチェスやセルジ・ロベルトが裏へ飛び出し、そこへフィードが出てくるようにもなり、相手の前で受けるだけではなく、背後も使えるようになって、左右への揺さぶりや中盤とウイング、サイドバックの関係などサイドでも中央と絡んだ展開が使えるようになり、幅が広がった。

メッシが投入されてからは、それまでウイングを中心としてクイックに展開し、クロスを入れる回数が多かったものの、それを抑えてスローダウンする回数が増えた。横へボールを動かしながら、メッシ自身も右から横へスライドしていくようにして注意を引きつけながら陣形を揺り動かし、待ちかまえさせずに動きながらの対応をディフェンダーに迫るようになった。ペナルティエリア前で人数を集めて、相手の目の前で変化を作れるほどの余裕が出てきたのも大きく、相手をそうやって中央に集めてサイドを大きく開けさせるのも、その後の展開を考える上では重要な役割になっている。そして外へパスを出せば中を固めていた選手が引き出されて隙間を大きく作る。逆転ゴールとなったセルジ・ロベルトの動きは的確にそこを捉え、押し上げようとしたディフェンスラインのギャップを利用していた。

逆転後の展開はバルサが左右へ大きく振り分けながらポゼッションをし、セルヒオ・ブスケツはメッシの欲しいタイミングでボールを供給して、プレッシャーの中でもパスを受けるのを厭わず、そこから逃れるだけではなく相手を集めてから出す、しっかりとファウルをもらう、どちらも使うだけの余裕を持っている。守備に回ったときのバルサも、ピケがしっかりと相手とのマークの距離を縮めて、縦パスをカットしてそのまま持ち上がる場面も見られるようになり、納めさせず、押し上げさせない守り方も選択できるようになってきた。ピケだけではなく他のディフェンダーにも同じように、ボールコントロールが少しでも大きくなればカットを狙って足を出せるようにもなった。抜かれる危険は大きくなったものの、囲む余裕も出てきているため、ゴールへと直結されるようなことはなく、接触が増えてファウルの回数が増えたことぐらいが不安だったくらい。

Liga Espanola Jornada 18. エスパニョール対バルセロナ

2012 年 1 月 9 日 月曜日

■RCD Espanyol 1 – 1 FC Barcelona
イニエスタやアビダルといったところ怪我や病気から復帰し、4バックを十分に出来るだけのそろったため、通常の形でダービーに挑むのかと思っていたものの、キックオフ時には最後尾は3バックの姿勢を取っている。

エスパニョールは三枚のアタッカーを前線に残して引きすぎないようにし、カウンターへの人数と勢いを持たせようとしている。3バックの外側を狙うべく外側でスピードアップをしたり、納めたボールを直接裏へ出すことでスピードを活かそうともしている。ベルドゥーを含めたカウンターで決定的な形を作ったものの、ビクトル・バルデスのお陰で防げた。しかし、手前で納められたときに裏へ抜けようとする選手を捕まえ切れておらず、足を止めさせるためのプレッシャーをボールホルダーに与え切れていない。裏へ抜けられることを怖がり密着して守備を始められておらず、相手がダイアゴナルな動きを多用して直線的に動いてこないこともあって、3バックのマークの外側へと流れられやすくなっている。
残っているアタッカーはバルサのディフェンスラインやキーパーに対しても圧力をかけて自由に持たせる時間を大きく減らし、連動してエスパニョールはディフェンスラインを高く押し上げてコンパクトに中盤と最後尾を設定している。バルサが奪う位置を高く出来ず押し込まれていることや、プレッシャーを受けて最後尾から大きな展開が出来ない、そういうことを合わせてアレクシス・サンチェスや中盤も下がり気味にスタートし、ポゼッションもスムーズに動いていない。

時間の経過と共にバルサが主導権を握れるだけの状態を作り始め、エスパニョールは度重なるお粗末なミスによって流れを失っていった。一度はキーパーがメッシへとプレゼントのパスをしてしまいゴールを危険にさらし、もう一つはディフェンダーがバックパスをアレクシス・サンチェスにさらわれるほどの弱いパスを出してしまった。それ以前からセルヒオ・ブスケツがベルドゥーを密着して納めさせないことでセンターバックがフォワードを掴まえやすくしてバルサは守りを安定させはじめていた。ただセスクのヘディングゴールによって先制できたのはミスによって若干浮き足だったエスパニョールの影響がある。
失点後しばらくはそれを引きずったかのように動きが悪かったものの、守備に対する集中力と勢いを取り戻し、フォアチェックとそれから逃れようとする縦パスを奪うために素早い出足でカットをして、その勢いを持続させようとする。前線と後方がしっかりと前後に分離しないよう同じ意図を持ってボールを奪うためのポジショニングを取っているため、バルサに裏へ飛び出すチャンスをあまり与えず、縦パスを納めさせない。メッシがフリーでボールを納めることはあっても、守備によって押し下げているためサポートをが少なく、横の展開や近い位置に連携していく先があまりない。この試合のバルサは国王杯とは違い、ワイドに開いて中へ選手を集めてペナルティエリア内に人を集めるのではなく、ワイドに開いてディフェンスラインの隙間を広げようとする意図が強く働いているため、選手同士の距離が遠い。距離の長いパスは勢いがあっても集中している相手にはパスカットをされやすく、セカンドボールを拾うことや攻守の切り替えにも影響をしている。エスパニョールがアタッカーを多く残していることで、バルサの3バックの両サイドを担当するプジョルとアビダルが、オーバーラップをして前へのサポートをするためハーフウェーラインを越えるような場面を作れないことも、ウイングがワイドに開いたまま中へ入れない原因になっている。

攻撃が上手くいかなくなってしまうとエスパニョールへと主導権を渡してしまいがちで、一時は上手くいっていた攻撃の起点となりやすいベルドゥーを掴まえておく守備もできなくなってカウンターの一歩目を納められてしまうようになっている。事前マークの距離が伸びたことでカットの姿勢も取れず、フォアチェックがないことでリスクも高く、ばたばたと落ち着かない守備になってしまった。エスパニョールは中央で納め、人を集めつつもオーバーラップを利用して3バックを中央に集めてから外へ出し、埋めきれない部分を利用して狭い距離から裏を取ろうとして成功しているものの、最後の部分でプジョルが締めて失点を防いでいた。

後半になってバルサは落ち着きを取り戻して通常の形に近い距離を保てるようになってきた。まずはフォアチェックでエスパニョールからポゼッションを奪い、前へ預けるパスを正確なものにさせず限定し、狙い所を作る。プジョルをはじめとしたセンターバックが予めマークにつけるような体勢を作って体を寄せて裏へ走らせず、納めさせもしない。そうすることによって押し下げられる回数が減って、センターバックからワイドなフィードを使えるだけの状況を中盤に残している。
ポゼッションにしても両サイドをワイドに残しているのは変わらないものの、均等に中盤がポジショニングをして左右どちらにも選手を残しているため距離が開きすぎていたものが、若干左に重点を置いたポジショニングになり、右のダニエウ・アウベスを右に大きく残してイニエスタをサイドに出してサポートの時間を増やし、守備に相手を戻らせることでプジョルやアビダルがハーフウェーラインを越えるタイミングを作ってバックパスから横への選択肢を作っていく。

ただその流れを持続させていくことは難しく、エスパニョールはすぐに前半のような徹底したフォアチェックと後方の押し上げをセットで行えるように集中を取り戻した。バルサを押し込み、繋がせないように意識を持って守って、攻撃になればしっかりと繋いでサイドに流れたフォワードが縦パスを落として再展開していく。バルサのサポートを遠くさせて安定したパスを出させないよう浮き球を使わせる。ただ前半と違って消耗しているように見えるのは最後尾の方で、縦パスに対して予め密着して奪えるポジショニングを取っていたのが、後半は体をつける所か、パスが収まった瞬間に体を接触させられず、一歩遅れてぶつかる、あるいはコースを切ることしかできなくなっている。ラインを整えて踏みとどまっているものの、それ以上の効果はなく、前を向くチャンスをいくらでも与えてくれている。

途中から4バックに変更をして安定したポゼッションを得られるようゆっくりとボールを回す時間が増え、無理に最初からワイドな選択肢を使わず、低い位置に起点を設けて横に動かすようにし始めた。サイドバックは攻撃のサポートとオーバーラップにも影響をし、守備に回ったときにはセンターバックの外側を使われていた部分を埋めることが出来る。ただ人数の増加は、誰が明確に相手を掴まえておくのかという部分にも影響を与え、プジョルが相手を掴まえて納めさせないようマークの距離を縮めて守備を引き締めていたのが、それぞれの隙間に入られ、ブロックを左右へ動かされ中央にスペースを作るわけにもいかないため、密着したマークとパスカットを狙いづらくなった。さらに時間の経過と共にエスパニョールが前へ人数をかけてペナルティエリアに人数を増やし、外からのクロスを入れられるようにした。バルサは3バックであればきっちりと厚みを保っていた守備が、4バックになったことでラインが整ってしまって、センターバックの前を埋めきる選手がいなくなってしまった。同点に追いつかれた場面ではそれが顕著に表れてしまって、マークすべき対象もセカンドボールを警戒すべき相手もいない中でセルヒオ・ブスケツがクロスに対応するポジションを取らず、相手の素晴らしい対応によってゴールを許してしまった。

バルサはなんとか一点を取るために攻撃を仕掛けようとしているものの、エスパニョールの攻撃の勢いも衰えず、攻撃し続けることをさせてもらえない。メッシは二度目のオンサイドをオフサイドと取られ、ペドロのシュートはハンドに阻まれ、審判の判断に泣かされた。最初から最後までエンジンがかかることがなかったメッシも攻撃をスムーズにできなかった要因なのかもしれないが、あまりにもエスパニョールの攻守にわたる徹底が素晴らしく、引き分けで終わったことには納得できるほどだった。

Copa del Ray Octavos 1stLeg バルセロナ対オサスナ

2012 年 1 月 5 日 木曜日

■FC Barcelona 4 – 0 CA Osasuna
開始早々にディフェンスラインをプレッシャーによって押し下げられ、クリアとなるフィードを跳ね返され、バイタルエリアから裏へ抜ける動きについていけずにファウルをしてしまった。それに代表されるようにバルサの後方に対してオサスナはフォアチェックによってプレッシャーをかけ、試合をコントロールしようとしている。キーパーがコパ・デル・レイではビクトル・バルデスではなくピントだということもあってバックパスから一気に再展開するとしても幅が狭く、距離も短い。さらにそれをサポートするために3バックの三人が大きく引いてワイドなポジションを取らなければならないこともあって、オサスナとしては思い切ってプレスに向かいやすく、切り替えるスイッチが明確で、ラインを押し上げやすくなっている。
バルサはセンターバックがプレッシャーにさらされて後ろに下がらなければならないことや、サイドを大きく使われることによって最初のポジションを押し上げ切れておらず、攻撃がカウンター気味にクイックな展開を増やしていることもコンパクトに保てない要素の一つになっている。センターバックのポジションが上げ切れていないことで、アンカーとの距離が少し空いてしまい、センターバック前で相手のフォワードのボールを触られて、納められ、裏への展開に加え、ファウルも与えがちになっていた。

バルサはダニエウ・アウベスをフリーにし続け、そこに起点を多く作っていた。ウイング気味にポジションを取りながらも、ペドロらの動きによって相手サイドバックのマークを受けず、その外側にスペースを作っている。オサスナがワイドに開いて外側をケアする守り方を取っておらず、フォアチェックをする分、中央に厚みを持たせるべくディフェンスラインを中へ集めていることと、バルサのウイングが中への動きを多用していることもあって自然とサイドバックが絞って守らなければならなくなっていた。先制点の場面では左から右に大きく振ったことでそのスペースをより明確なものにした上で、ダイアゴナルな動きでディフェンスラインを真ん中へ集めきり、再び左サイドに動かしてゴールを奪えるほどのスペースを作った。二点目の場面では、オサスナに中へ集められるという意識を持たせた上で、外を使わず中を使ったことでセスクへの反応を遅らせて、ループシュートを打てるだけの余裕を与えていた。

バルサはこの試合バイタルエリアへの縦パスをあまり利用してきておらず、サイドを主に使って前へボールを運ぼうとしている。そこから横へ展開することによって中央で攻撃の幅を持たせ、外でプレイしていた選手がその間に中へと動き直す。ペナルティエリア内に多く選手を入れて、その殆どが縦の単純な動きではなく、外から中への斜めの動きによって変化をつけながら入ってくるためオサスナとしては掴まえづらく、マークのずれをさらに利用されるため、対応したとしてもそれが新しいスペースを作ってしまっている。バルサはワイドに選手間の距離を広げた状態から縮め、細かくパスを繋げる距離にしてしまっていることで、動きだけではなくパスやコンビネーションで変化をつけやすくなっている。それに加えてペドロやクエンカが中心となって相手ディフェンスラインの背後へ飛び出しを常に狙って、ラインを一定の高さに保とうとしているオサスナの裏をとっているため、相手が前へ集中して出てこられなくしている。ビジャがいなくなったことでディフェンスラインを乱す飛び出しをだれもしなくなっていれば、パスを中心とした崩しに対して思い切ったパスカットに出てこられる危険性があるものの、この飛び出しと、そこへのパスをきちんと出していることによってそれを未然に防ぎ、パスと動きの変化の助けになっている。

オサスナは序盤こそバルサにフォアチェックからプレッシャーを与えてキーパーへ戻させて、ラインを下げさせることに成功していたものの、失点して以降そういった場面は見られておらず、ピントが触る機会を減らしていった。バルサは下げられていたことでフォワードを掴まえられておらずフィードを納められていたのが、事前にしっかりと掴まえられるようになって、フィードを納められてカウンターを受けることなく、しっかりと跳ね返すだけ密着できるようになった。守備が安定すれば、全体を引き戻される心配はなくなり、攻撃を連続させることが出来る。前半終盤にピントがボールを触る機会が増えたものの、序盤ほどのスピードや連動した脅威がないため、バルサが全体を押し下げられたり、下がりすぎてフォワードへのマークがずれるようなことはなかった。

後半開始時にはオサスナも集中をして、前半と同じようにディフェンスラインを高く、センターバックへのプレッシャーをかけつつスタートした。ただセンターバックに対して向かっていく頻度は少なくして、そこから前へ出るコースをきっちりと塞いでいる。前半は張るsが意図的にタッチライン際に縦パスを展開していたものの、後半開始時には、中へのパスコースを得られず仕方なく外から外へのパスを使わされている。コースを限定された上でのパスのため、オサスナの陣形を崩すパスにはならず、縦へも勝負をなかなかできていない。大きくサイドチェンジをすれば陣形の外側へボールを出して前へ仕掛けられるようになるものの、大きな展開に頼らなければならなくなっている。安定したショートパスを繋げていないことでフォワードは飛び出しのタイミングを掴めておらず、前半は相手のディフェンスラインを乱す飛び出しをペドロやクエンカが出来ていたものの、外側のゴールへ直結しないダニエウ・アウベスしかできなくなっている。

メッシが投入されてからはパスを中心とした展開の中にドリブルというオプションを入れられるようになった。特に中央のバイタルエリア付近でのボールタッチ、相手のマークを受けない納め所となれるようポジションを取っているため、セスクが飛び出しを行えるようになり、それまで中断させられていた裏へのパスと飛び出しを利用できるようになった。
オサスナは攻撃と守備が徐々に分離し始め、前後の間延びが大きく見られるようになったため、バルサのパスを限定するところまで持って行けず、パスからドリブル、そしてスピードアップと一連の流れを邪魔されることはほとんど無くなり、オサスナのディフェンスラインはリトリートしても数的な問題も解決できないままゴール前を埋めようとするだけで、仕掛けてファウルをもらうことも、引きつけてオーバーラップを利用することも出来ている。飛び出しも使われ、ドリブルもオーバーラップも警戒しなければならなくなったオサスナのディフェンスラインはフラットには保てなくなって、余計に踏みとどまることが出来なくなり、中盤と最後尾の境目が見えなくなるほどブロックを維持できなくなっている。

三点目を取って以降のバルセロナは、オサスナの間延びに合わせてしまって自らも間延びをして守備への戻りが遅くなってしまった。それに加えて、オサスナが狙いをセンターバックの前でいったん納めるのではなく、直接左右のセンターバック裏へパスを出して走らせることを始めたため、ゴール近くに迫られる回数も増えてしまった。しかし試合終了間際には前線の攻守の切り替えもしっかりと行えるよう集中を取り戻し、センターバックも先にボールを触り、裏へボールを出させないように、自分たちの前で捉えるようになった。しっかりと守備面での集中も取り戻して四点目も決め、いい形で試合を終えることが出来た。