Bundesliga 18. Spieltag ボルシア・メンヘングラッドバッハ対バイエルン・ミュンヘン

■Borussia Monchengladbach 3 – 1 FC Bayern Munchen
バイエルンは非常に運動量を多くスタートし、前からのチェイシングを中心としてグラッドバッハにボールをコントロールさせずにミスを誘い、自分たちのボールへとしようとしている。特にボランチとサイドバックまでがその意識を強く持って追いかけ、センターバックが一つ引いてカバーを行う。ただセンターバックの前を埋める選手を失いながら押し上げないため、目の前にはスペースが出来がちになってしまう。パスが出てくるタイミングを伺ってチェックに出て行くことこそあるが、もとのポジションが引きすぎているため、予測から先に動いてもパスカットはおろかボールを触られるより早く体をぶつけることも出来ておらず、相手のコントロール次第では危険を招きかねない部分がある。サイドを使われたときにも、サイドバックとのギャップを作りながら守っているため、その背後にボールを出される危険があれば常にセンターバックがカバーに向かわなければならず、サイドへラインをスライドさせて守らなければならない。ボランチや反対側のサイドバックの絞りが間に合えば問題ないものの、大きなスペースを中央に作りながら守ることには代わりがない。

長いフィードを中心として両サイドへ大きく振り分け、逆サイドを意識した展開を最後尾から狙いながら、ショートパスは同サイドに繋ぐ。常に安全な位置へとセンターバックを下げて戻せるようにしていることで中盤の中央を押し上げられず、復帰を果たしたシュバインシュタイガーは自由に動くよりも引き出しに戻ってバランスを取ることを優先させられてしまう。両サイドに開いたウイングを残して、そこに預けることで機転とする意識が強く働いているため、中央を縦に利用するような展開も作れず、そうするための人も用意できない。ポゼッションを取りながらも効果的なパスを出している回数は非常に少なく、グラッドバッハの守備に押されながらバックパスによってセンターバックやキーパーを利用する回数が増えてしまっている。そんな中でノイアーにチェイシングされて危険な状態の中でボールを渡し、誰も動き直してボールを引き出してあげようともせず孤立させ、ミスキックをさせてしまった。それが相手に渡り、マルコ・ロイスにゴールをプレゼントしてしまった。

バイエルンは失点以後もワイドにウイングとサイドバックを開かせながら、そこへのパスを中心に組み立てようとしている。大きく外へ開くことで相手を広げようとしているのかもしれないものの、パスを動かすだけで縦へ突破を狙う姿勢がないため、相手としては防ぎやすい。気をつけなければならないのはロッベンのみで、それ以外の選手に渡ったとしても、中のサポートが少なく距離も遠く、マークを外そうとする意識も乏しいため、バックパスを選択させればいいだけで、ウイングがダイアゴナルな動きをして、外から中への変化をつけてマリオ・ゴメスへのマークの意識を動かそうともしていない。チャンスがいくらかあるのは、マリオ・ゴメスの裏への抜け出しからオフサイドになった部分で、バイタルエリアをグラッドバッハも空けやすく、中盤が背後を埋め切れていないことからチャンスを作りやすくなっている。ただウイングを外へ残しているからそこにスペースが出来るわけではなく、カウンター気味に展開してようやく空く程度のため、バイエルンの横のパスで相手を全く揺さぶれておらず、押し込んでいてもディフェンスラインをコントロールする余裕すら持たれている。

バイエルンは相手を押し込めるようになって、ボランチの二枚を同時に高い位置へと保ち、中央を押し上げることでバイタルエリアへと展開、進入しやすい環境を作り始めている。ただパススピードが遅く止めてから動かすまでに時間を必要としているために相手に守られやすく対応を許している。中央に選択肢が増えたことで外から中へボールを動かしやすくなるはずだが、ティモシュチュクはマークの隙間にはいって受けるポジションを取り切れておらず、サイドバックやウイングが持った時に結局バックパスを選択させて相手に陣形を整えさせてしまう。外へ出しても同じ事の繰り返しで変化が無く、ウイングとサイドバックが二枚で連携する姿も見られない。バイタルエリアからウイング気味に寄ってサポートする意識が出始めてミュラーにしても、彼が孤立気味でボールをダイレクトで捌かなければ体を寄せられてしまい、前を向くチャンスすらない。オフサイドになる飛び出しすら徐々に出来なくなり、ミドルシュートしかゴールを脅かすものがなくなった。
そしてロッベンがボールを奪われたことを隠すための下手な演技をしている間にカウンターを喰らい、センターバックがサイドにスライドし、ボランチが埋められていないスペースをそのまま利用され、二点目を献上した。

後半に入ってようやくそれぞれがボールホルダーを助けるべく動いて近づき、サポートの形を作りながら個人で仕掛ける姿も見られるようになってきた。近づいてサポートをしながらパスを繋ごうとするようになったお陰で全体が動きながらプレイし、停滞した状態のままボールだけが動くのではなく、人が動くようになったことで横の変化やサイドバックとウイングの連携も見られるようになり、人を追い越していく姿も多少見られるようになった。それができるようになればバックパスの回数が減り、グラッドバッハの守備ブロックをそのままに待ち構えさせなくなり、左右へ走らせ、修正のために動かして消耗を強いられるようになった。左右の修正が必要になれば、ディフェンスラインを整えて押し上げることが難しくなり、ギャップを突いて二列目が飛び出すチャンスが生まれる。

アラバを投入してクロースとシュバインシュタイガーの二枚で中央に展開力とポジショニングを用意し、アラバを左に開かせておくことでラーム一人になりがちだった左側を二枚で崩そうとしているように見える。ただ外側を意識させて大きく展開することやクロスを狙おうとするあまり、出来始めていた近づくサポートとパスの横の揺さぶりが少なくなり、中央でパスを交換しても誰かが抜け出してゴールを狙うのではなく、サイドに流してからクロスの段階になってようやく裏を取ろうとするだけ。アーリークロスから反対側を狙い、こぼれ球を拾って勝負を仕掛ける単調な狙いと力業にも似た崩し方でしかない。グラッドバッハは中盤を下げて、外側へディフェンスラインを広げても中の人数を減らさず、スペースを広げてしまわないようきちんとブロックを構築しており、外へも中盤を下げて中のコースを二枚で塞いで展開を許さない。バイエルンがラフィーニャを投入して右のアタッカーを増やしたとしても、サイドで数的優位や追い越して変化をつけるには至らない。それどころか、パスを渡して連携もせず、ウイングの外を追い越そうとせずブロックの中へと向かってしまい、変化のない中央への無理な展開からカウンターを許し、駄目押しとなる三点目をさらに献上した。

三枚目の交代枠を怪我をしたヴァン・ブイテンに使わなければならなくなったのは自業自得で、ロイスを止めるために不必要に足を高く上げて引っかけたため、自分の足の上に倒れ込まれただけ。その交代がグラッドバッハの集中力を失わせたわけではないだろうけれども、直後のコーナーキックで一点を返し、可能性を繋いだ。しかしやれることは中央を固めるグラッドバッハ相手に、大きく開いた外からクロスを入れ続けることくらいで、ペナルティエリア内に多く人数を入れてボールに触れる可能性を増やすくらい。両サイドを大きく広げているお陰でファーサイドがフリーになりやすいものの、深くえぐらなければ効果は薄く、アーリークロスを多く狙っても、マークに付かれて先に触ることがやっとでセカンドボールを拾える位置に落とすことすらままならない。シュートの近くにまでは持っていけるようになってきたものの、グラッドバッハの集中した守備によって阻まれ、得点には至らない。そこまでの形をバイエルンが作れていないからこそ、グラッドバッハが対応できているということでもあり、彼らは最後までカウンターの姿勢を崩さずバイエルンに延々と攻撃されるような自体を作らなかった。

コメントは受け付けていません。