Liga Espanola Jornada 15. バルセロナ対レバンテ

■FC Barcelona 5 – 0 Levante UD
クラシコを次節に控えてもメンバーを落とすことなく、むしろベストメンバーに近い構成で3-4-3を選択している。ミッドウィークにあるチャンピオンズリーグで休養を挟む予定なのかもしれない。

レバンテは全体を引き気味に、シャビ・トーレスをアンカーに置き、その前にウイングを下がらせて四枚を並べた形に近くしている。アルナ・コネを前へ残しているものの積極的にセンターバックへのプレッシングにはせず、ディフェンダーからフォワードまでをコンパクトに保って、中盤のスペースを消しにかかっている。潰しに素早く出るのは、中盤にボールが入った時。シャビが少し引き気味に相手の中盤の前でボールを受けるとスイッチが入り、セスクやイニエスタは、相手のウイングの背後、中盤の外側にポジションを取り、ディフェンスラインの前にあるスペースを使い、サイドバックが出てこられないよう、ウイングがしっかりと張ってゾーンを広げさせている。センターバックはメッシがピボーテの背後に入っていることで注意を払わなければならず、ピボーテの横にあるスペースへと大きく出ることが出来ない。メッシが下がってボールを扱っても、そのポジションと中央に誰もいなくなることはなく、シャビであったりセスクであったり、彼らがそこへ入ることでセンターバックを引っ張り続けている。先制点もその中で生まれた。シャビ・トーレスがもっとアンカーとして下がってそれを見て、センターバックの間を埋めていくのかと思っていたものの、ピボーテとして前へ積極的に出ようとして背後の埋め方が不十分で、アレクシス・サンチェスのダイアゴナルの動きや中盤からのポジションチェンジで入れるスペースを、センターバックとの間に作っている。

中盤に人数を多く置いてスペースを潰しながらも、ボールホルダーに厳しくチェックに行くのではなく、ボールを見ながらもブロックを構築するために残っている。そのためバルサはボールを動かすことに専念を出来て、マイナスのボールであったり、引けば自由に扱わせてもらえる。中へのコースを切るべくしっかりとゾーンを締めて、中央を埋めようとしているものの、ボールホルダーを多く自由にさせていることでパス自体は自由に選択できるため、窮屈であっても中を選択することは難しくなく、ただ選択できたとしても中に絞って守られていることでスペースはない。クエンカが中へ入らず右に残り続けることで閉じられたゾーンの中でしかプレイできないのではなく、大きくスペースのある右側を利用してクロスを相手の頭に残すことが出来る。対応するのは相手のウイングで、大きく引き戻すことでカウンターのチャンスも減らしていく。

センターバックには持たせてくれるのは変わらないものの、アンカーのセルヒオ・ブスケツから前のシャビら中盤に対しては、それまでボールホルダーに対してプレスをせず、自由に持たせる時間を減らしている。後ろに残ってスペースを潰すのではなく、人に向かうことで余裕を減らし、前を向いて立てパスを入れさせないようにした。ウイングが中へ絞るための時間や、中盤が下がったメッシの代わりに上がる時間も得づらくなる。そういった中でそれまでとは違い、少し上手くいっていなかった時間帯に、セスクのヘディングゴールが決まり、二点目。
そしてクエンカがメッシとイニエスタで相手を中へ集めた外からゴールを決めて三点目。

後半開始時に、イエローカード累積出場停止の可能性があったセルヒオ・ブスケツを下げてケイタを投入。
バルサは前半までは中盤の人数を中央へ集めて相手の守備を中へ集めていくことが多かったものの、後半になってからは中盤も相手のブロックの外へポジションが多くなった。アレクシス・サンチェスが中央にポジションを動かしてメッシが右に出るようになったことも影響し、レバンテはピボーテの背後に意識を集中することなくセンターバックに中央を任せてサイドバックが外に出てマークに付く、中央にサンチェスが残っていることで中盤からバイタルエリアに飛び込むスペースが無く、前後の入れ替わりが無くなっている。それが中央に人を集められず、相手も集められず、外にフリースペースを作れなくなった要因かもしれない。ただ、メッシが右から中へ、サンチェスが中から外へと動くことでマークを交換して外の仕掛けを作ることは出来ている。
コーナーキック後の展開からメッシが抜け出してゴール。

レバンテはサイドをしっかりとサイドバックが開いて守るようになっていることで、中央のディフェンダーの間が開いているものの、ウイングが戻ってサイドを埋めていた前半と比べるとウイングのポジションを高く保ち続けることが出来、攻撃に回ったときにアルナ・コネ一枚だけではなく、フォワードとして二枚以上を残していられるようになった。カウンターをする際にある程度勢いやスピードが出せるようになったものの、バルサのセンターバックを務めている三枚は、縦パスのカットを得意としているため、そこに収まるまでに奪うことも問題なく、サイドへ引っ張られて裏を使われてもスピード面でも問題ない。時間をかけることが出来れば、バルサのウイングがしっかりと戻ってサイドを二枚で抑えられるため、サイドを使われても数的不利に陥ることは少ない。

時間の経過と共に全体がばらけてそれぞれの隙間が開くようになった。細かなパスを連続させるよりも、縦パスを勢いよく入れられるだけ、パサーに対してチェックが遅くなる。ただ受け手が足下へ納めようとすれば、それをカットするだけの集中は相手も保ってきている。サンチェスの5点目となるゴールが決まり、ペドロ投入後のバランスの変化もあって、ワイドから中への展開が増えたものの、4トップに近づいてしまったことが縦の厚みを減らしてこぼれ球を拾い続けることを難しくさせ、レバンテにボールを拾わせてしまっている。

レバンテが攻撃に出て一点でも取ろうと、攻撃にかける重心を増やしてきているように見えるものの、それをケイタが下がってセンターバックが引き出されたあとをしっかりと埋め、3バックの状態をしっかりと維持している。その手前をシャビであったりイニエスタがリスク管理をして守備に戻り、ウイングの二人も外へと戻る。多少攻撃の選手が戻るには距離が開いているため遅れているものの、集中自体はきっちりと続いていて、攻守の切り替えもしている。ただ足を止めてから反転して戻るクイックさが落ちてしまうのは仕方が無く、動き直して上がっていくレバンテに先手を取られている。

イニエスタのゴールが取り消されたものの、最初のパスが出た段階では間違いなくオンサイドであって、その後に触ったのは全てレバンテの選手のみ。イニエスタの所にボールがこぼれてきたのもただのクリアミスであってバルサの選手は関与しておらず、オフサイドになる要素は何もなかった。他にもオンサイドのものをオフサイドの笛を取られたり、細かなポジショニングのミスであったり、ファウルの判断であったり、最後の部分でもそうだったように、審判に対しては不満の残る試合だった。

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