2010 年 12 月 のアーカイブ

Copa del Rey Octavos 1stLeg バルセロナ対アスレチック・ビルバオ

2010 年 12 月 22 日 水曜日

■FC Barcelona 0 – 0 Athletic Bilbao
バルセロナはいくつかメンバーを変えてこの国王杯に臨んでいました。特にメッシとビジャを変えていたことは大きく、ストライカーを中央に置くオーソドックスなスタイルへと戻すのかと思っていましたが、イニエスタを中央に、ボヤンを左に出して、メッシが出場しているとき通りのシステムを継承させていました。ただボヤンはビジャよりも中央への意識が強く、タッチライン際に大きく開いてプレイすることは少なく、中へ多く入ろうとしていましたし、裏への意識もなく足下でボールを受けたがる様子が多く見られました。そのためイニエスタは中央で相手のミッドフィールダーと被るようにポジションを取るよりも、始めからバイタルエリアにポジションを取り、ボヤンの動きに合わせてサイドへとスライドしながら受けようとしているようでした。逆サイドのペドロにしてもこの試合の序盤は特に中への意識が強く、ウイングから中へポジションを多く移していて、サイドバックが空いたスペースへオーバーラップしてワイドに使う。サイドバックはマクスウェルとダニエウ・アウベスでしたから、どちらもウイングが中に入ったスペースを常に上がって利用していましたから、ウイングが中に入ったとしてもワイドな選択肢を削ることなくいられました。

序盤こそイニエスタはセンターバックと中盤との間に入り、相手センターバックに予め掴まえられない高さを保ち、バイタルエリアでボールを受けられていました。ビルバオも多少警戒してイニエスタへの寄せを早めていたもののラインを崩すことを気にして徹底してついていたわけではありませんでしたし、そこへの意識を常に持っている程度でした。ただバルサはウイングもそのゾーンに入れていましたし、全体を前がかりにしてその高さでキープすることで全体の位置を高めて攻守の切り替えを素早く、プレッシングによって相手の攻撃を潰してしまえるようになっていました。

安定した攻撃が出来るようになると、ビルバオを押し込んでしまえるようになり、それがシャビのコントロールをしやすくして、ケイタも前を向いてプレイできる状態を作れていました。ケイタは時折ミドルシュートや飛び出しも行っていましたが、それを積極的に利用するにはボヤンが中央に来て中のスペースを潰してしまっていましたし、イニエスタと距離を縮めすぎていたり、あるいはポジションを下げてしまっていました。全体を通して相手ディフェンスラインの裏で受けようとする姿勢がどの姿勢にも乏しく、ボールをその手前で回してしまっていました。フォワードの三人がバイタルエリアに入ってもそれ誰もが足下でボールを欲しがって受けようとしていましたし、サイドバックが横を使っても相手のサイドバックの裏であったり外側に追い出されて受けるばかりで直接の脅威にはなりませんでしたし、そこからのクロスも相手に戻りながらの処理を敷いていませんでしたから中央を固められている状況では対処されてしまいやすかった。特にフォワードもサイドバックも横並びになってしまう状態が多く作られていましたし、裏へ抜ける動きをされないことでビルバオは横パスに狙いを絞ってパスカットを狙うことが出来るほど果敢に前へ出てこられましたし、マークも十分に出来るようになった。それに加え、中央を固めておくことでスペースも消し、バイタルエリアも閉じられるようになった。元々ビルバオのライン設定が低かったために裏を使いづらい状態ではありましたが、そこをあえて飛び出していく姿勢が皆無といって良いほど無いことで、もしあったとしてもパサーはそこを見ていられず、あるいはパスが出せる体勢になくなってしまっていました。それをさせてしまっていたのも裏を使わなかった代償で、ビルバオがそれだけ前へのプレッシャーを強めていたからこそ、裏を見て、出せる余裕を奪ってしまっていました。

ドリブルでの変化も次から次に前へ向かってサポートが来てしまえば抜ききれなず、効果もそれほどありませんでした。徐々にボヤンが左をサイドバックに任せて中央に居座ってしまうようになるとよりイニエスタがバイタルエリアに入りづらくなり、ポジションを動かしながら相手を揺さぶっていく効果も薄れてしまっていました。中盤もシャビとケイタが同列に並んでしまっていることが多く、パスを出す際にそのエリアでも横パスになってしまい厚みを作れていなかったことも攻撃を停滞させた要因で、フォワードとの距離を広げてしまいパスが出せない環境を作っていましたし縦パスの選択肢を削り、バックパスの選択をしづらく横パスをフォワードに選択させてしまう要因になっていました。

後半に明確にビルバオが低くラインを保ってバイタルエリアを閉じて守り、戻りながらの処理をしてしまわないようにきっちりバルサを下がらせるような守備をしていました。バルサの改善はそれほど多く見られませんでしたが、シャビが前半よりも積極的に飛び出して相手の背後を狙おうと動きを見せたことで、それに注目が集まり、実際に裏へボールがでるようになり、ビルバオへようやく戻りながらの処理をさせることができるようになりましたが、それも継続出来ていたわけではなく、一過性のものでした。
メッシが投入されたことでようやくそれが形になりつつあり、イニエスタとシャビが両者とも高いポジションを取ってフォワードとの距離を縮めたことでより裏へボールを出しやすい環境と全体をコンパクトにしてパスコースを多く作り、横パスへ狙いを絞ったパスカットをビルバオへさせづらくなっていました。徐々に相手の背後へのクロスやパスを出したり多少の変化をもたらせるようになり、ゴールにより近い位置でチャンスが作れるようになって、シャビがボールを持った際に、一人だけでなく二人、三人と次々飛び出していく姿がようやく見られるようになっていましたが、それが見られるようになった頃には運動量が低下して、継続して出来る状態には無くなってしまっていました。

ビジャが投入されてからも全体の運動量が落ちているため彼の飛び出しもあまり目立ちませんでしたし、それ以外の選手の消耗が激しく、マークを外したりパスコースを複数用意するような動きが足りず、ボールホルダーがパスの出し所に困ってボールを持つ時間が長くなってしまっていましたし、フォワードはマークをされながら足下へボールが来るのを待ってしまい、リズムよくパスを回せなくなっていました。アドリアーノ投入からマクスウェルのポジションを上げ、ビジャを中に入れてもそれが変わることはなく、運動量とサイドの崩しは足りておらず、多少の突破力やクロスのスピードは出たが、中をきっちりと固められ運動量が低下した状態では、相手を下がらせてしまうだけでしか無く、依然として守備で足を出してくる余裕を残されてしまっていました。

明確な得点のチャンスは終了間際にコーナーのクイックリスタートからピケに合わせた部分くらいでしょうか。ここまでのリーガで好調だった試合内容そのままに裏への意識を強く持って試合に臨むことが出来ていれば、もっと多くゴールを脅かせていたのかもしれません。

Bundesliga 17. Spieltag シュツットガルト対バイエルン・ミュンヘン

2010 年 12 月 20 日 月曜日

■VfB Stuttgart 3 – 5 FC Bayern Munchen
バイエルンはシュバインシュタイガーを風邪で欠いて前節に引き続きベストメンバーを組むことは出来ませんでした。マリオ・ゴメスは復帰しましたがクロースを怪我のためにそのポジションには使えず、オットルを中盤の底に入れることで対処していました。

序盤には特に追い込まれるかのように見えるほど、カカウやポグレブニャクのスピードに苦労していました。特にブレーノの対応の緩さはボールを持ったときにカカウのプレッシャーを受けて簡単に追い込まれてしまっていましたし、もう一人のセンターバックであるティモシュチュクは守備時に彼の突破を狙うスピードについていけず、それに加えて左のボカも抑えなければならず、ファウルで止めるしかありませんでした。バイエルンはそれらのスピードのあるフォアチェックによって追い込まれる場面が多く、前へボールを運ぶことに苦労していましたし、シュツットガルトのプレッシングは組織的で、素早く寄せ前を向かせないようにしていましたからより前へボールを運ばせてもらえていませんでした。バイエルンのパスの距離は長く、芝の状態も悪いためにパススピードは遅い。裏を狙ってパスを出しているときであればカウンターを受けるような心配はありませんでしたが、バイエルンは足を止めて足下へのパスや横への展開をメインとしていましたから、それらのプレッシングを後方から直接受けてしまい前へ出せず下げざるを得ませんでしたし、ボールを待っている間にパスカットさえ狙われていました。それほどバイエルンのパスは足下に集中して動きを止めてしまっていましたし、シュツットガルトはよく動けていて対応の早さがカットできるほどの動きに繋がっていました。

バイエルンのブレーノやティモシュチュクも同じく相手を後方から抑えて受けさせないように、あるいは前を向かせないようにと強く当たることを考えているようでしたが、組織的にそれを行えていないために逆に利用されてしまう場面も見られていました。フォワードが受けに戻る動きについて行ってしまい、その間に中盤の飛び出しを受けてしまう。またドリブルにも対応し切れていないのに不用意に飛び込んでしまったり、センターバックのポジションが前後にずれてラインを形成できておらず、ボールを触る選手に任せっきりで抜かれたときのケアを考えていないようでもありました。
バイエルンのフォアチェックも機能しているとは言い難く、個人が勢いよく向かっていくことはあっても他は連動しておらず、コースを限定できたとしても誰もそのコースを塞ごうとしていないために相手は苦労せずに繋げていましたし、パスカットも狙えず、全力で追いかける一人の選手の周りには歩くか停滞しているだけの選手が多く、徒労に終わることが多くありました。通常の攻撃時からラインを上げてポゼッションの姿勢を見せようとしているわりには、ここのチェックが機能しきっていないのは問題で、相手の前への勢い、オーバーラップやカウンターを削ぐことが出来ず、簡単に押し下げられてしまっていました。

バイエルンはパスで崩すことが出来ているとはいいがたく、パスを繋ごうとしているときには預けて任せてしまうようなパスばかりで、その後の展開を用意できていませんでした。足が止まっている選手へ足を止めながらのパスではマークを受けている選手には辛く、後方からのプレッシャーを感じつつ前を向くのは難しいもので、個人がボールを運びつつ動いてパスを出す、それぞれの距離をドリブルによって縮めてから初めてパスが効果的に繋がるだけで、その時にのみスペースへのパスであったりリターンのパスがもらえるように動き直しているようでもあり、連続してその場合はパスで崩すことができていました。ただそれを意識的にやっているとは思えず、効果的な攻撃をしたと思っても単発で終わってしまい何度もそれを繰り返してシュツットガルトのプレッシングをかいくぐれていたわけではありませんでしたし、前を向きやすいパスのようなものはその後もありませんでした。
対照的にシュツットガルトはスペースへのパスを連続させて、オーバーラップのスピードを殺してしまわないように使って深くまで入り込めていましたから、それと比べると勢いがあまりになく、ポゼッションと呼ぶには後ろ向きすぎていました。前を向いてパスコースを探そうとする姿勢や距離を縮めてサポートを得ようとする努力、ハードワークをして前後を繋ぐのもシュバインシュタイガーがしていましたから、彼がいない影響が強く出ていたのかもしれません。

バイエルンは得点できる状態になかったんですが、相手の右サイドバック、ビチャクチッチがミスしてくれたお陰で先制点を得ることが出来ました。パスカットしたボールをそのまま奪われてくれたのが得点の全てで、カウンターや前への勢いを優先するチームにおいて、奪った直後に奪い返されるのはあまりにも致命的でした。他の選手は対応できずに裏へ抜けられてマリオ・ゴメスが決めて先制点。
このゴールがバイエルンの動きを活性化したのは事実で、シュツットガルトの動きに焦りから来る雑さをもたらしたのも事実でした。シュツットガルトのプレッシングが相手の手前をきっちり抑えるものから、追いかけながらプレッシングをしてしまったり組織的に向かっていかず、一人の選手に複数が向かってしまったり、それまでのような効果的な守りとは呼べなくなっていました。それに加え、バイエルンが足下のパスだけでしか構築できていなかったものが改善されていたんですが、シュツットガルトは未だバイエルンが止まって足下で収めてくれるかのようにカットを強く意識した守備を続けてしまっていて、相手を自分の前で掴まえようと続けていました。そのためバイエルンの選手が裏への意識を持ってしまっている状況に対応できず、すぐに二点目を奪えてしまいました。
バイエルンは守備面での改善も見られるようになり、フォアチェックによって限定されたコースに他の選手がきっちり入り、ディフェンスラインは収めようとするフォワードを始め、アタッカーを背後から掴まえて自由を与えず裏へも抜けさせないようにできるようになっていました。そして奪えるようにもなっていましたし、得点以前とは真逆になったかのようでした。

シュツットガルトは二失点の後にもう足が止まっていて、数的有利の状態で守備をしながらもリベリーのドリブルに対して誰も向かっていかずリトリートするだけ。奪われてからのカウンターだったとはいえ、人数が揃っていたのだから誰かが向かっている必要はあったんですが、それもせずただ義務的に下がっているだけでリベリーに広大なスペースと自由を与えてシュートを打たせてしまった。そんな状況であれば三点目を取られるのは当たり前でした。ただ後半になるとやっとシュツットガルトは元に戻ったかのように止まっていた足を動かしてバイエルンの動きを制限して、フォアチェックとそれに連動して相手を掴まえていられるようになり、カウンターにしても動いている選手再び利用できるようになり、あっという間に一点を返すことに成功していました。

バイエルンが前半終盤にあったいい流れを忘れたように三点差に余裕を持ってしまったのか、足下へのパスが連続してしまうようになり、再び前を向けるようなパスはなくなってしまった。前を向こうとする選手も少なく、リベリーやミュラーのような一部の選手だけが継続できていただけでした。このままの流れが続いていれば追いつかれるまで時間がかからなかったのかもしれませんが、またミスから得点をしてリードを広げることが出来たお陰で再び安全圏へと入ることが出来ていました。シュツットガルトは一気に萎んでしまい、それまであった運動量はあっという間に消え去ってしまいましたし、プレッシャーもカウンターもなくなってしまって、バイエルンが動けていなくても脅威になるほどではなくなってしまいました。そして5点目を決められたことも含めて、その後もシュツットガルトのお粗末さがあまりにも目立っていました。

その後もシュツットガルトの悪さばかりが目立つ試合になるかと思っていたんですが、バイエルンの足はそれ以上に止まり、前半の悪い時間帯以上に足を止めてしまい、非常に危険な状態を自分たちで作ってしまっていました。相手の足が止まりつつあり、点差も大量の余裕があることが影響してか、守備に対して真剣に相手を掴まえようとしたり、動きを制限してしまおうとせず、簡単にボールを受けさせてしまっていましたし、前も向かせてしまった。それどころか選手を見ずにボールばかりを見てしまっているため、背後に入られた選手に対する意識が全くなく、簡単に裏へ抜けられて二点目を奪われてシュツットガルトに息を吹き返させてしまっていました。大量の点差がなければ致命的な失点の仕方でした。

三点目の部分ではまたスローインからでしたが、後方から一気にオーバーラップしてペナルティエリア内に人数を大幅に増加させたシュツットガルトに対して、バイエルンはそれに誰もついていかず、もとからそこにいたセンターバックやサイドバックに任せっきりにして数的不利の状態のままクロスを許し、中も誰もマークに付くことなくフリーでヘディングを許してしまっていました。

バイエルンは結局自らが足を止めて試合の流れを手放してしまったために安定して試合を終わることは出来ず、その後もシュツットガルトのオーバーラップやランニングに押し込まれてクロスからピンチを作られたり、セカンドボールを拾われるばかりで、後方から駆け上がってくる選手を誰も掴まえていられませんでしたから、中に集められてから外を使われてしまえば、サイドバックは簡単にクロスを入れられましたし、バイエルンは動かされて防戦一方だったといってもいいのかもしれません。攻撃に出られたのも何とかカウンターをすることが精一杯でしたし、投入されたアラバが駆け回ったとしてもボールを引き出せたりキープの役に立つわけではありませんでしたし、守備の時もそれを飛び越えてフィードされるために効果はなく、後方に人数を溜めていた方がよかったのではないかと思えるほどで、ミスも多く、二点差のリードも十分に思えないほどでした。

今年最後のDFBポカルで同じ組み合わせの試合が行われるわけですが、それを考えるとシュツットガルトは次に響いてしまうようなお粗末なミスから大量失点をして試合を落としてしまったわけですが、バイエルンも大量得点後に一気に落としてしまったことでつけいる隙を次に残してしまいました。ただシュツットガルトの大量失点の殆どは崩されて失ったものではなく、単純なミスによる失点でしたし、バイエルンは崩されてのものでした。この試合の勝敗はともかく、次に向けて大きな不安を残したのは勝ったバイエルンの方かもしれませんね。

Liga Espanola Jornadas 16. エスパニョール対バルセロナ

2010 年 12 月 19 日 日曜日

■RCD Espanyol 1 – 5 FC Barcelona
エスパニョールは好調さを維持したまま対バルサ用に引いて守るようなことはせず、ラインを高く設定して攻撃に勢いをもたらしたまま試合に入っていました。特にオスバルドの動き出しが早く、それ以外のサイドアタッカーのカジェホンやルイス・ガルシアも動き出しを早くして積極的に飛び出すことで攻撃の形を作ろうとしていました。サイドバックとセンターバックの間にあるスペースであったり対応のギャップをついた飛び出しで裏を狙っていたり、あるいはサイドバックの外側や裏を取ってから縦へのドリブルをしてからのクロス、それらによってバルサの高いディフェンスラインの裏を使い、下げさせてから試合をコントロールしていました。
飛び出しだけでなくエスパニョールは前からのプレッシングも組織的で人数をかけてバルサに自由を与えず、特にセンターバックの二枚に時間を与えないことで中盤が引き出しに戻る時間も与えていませんでしたし、高い位置のそこへ出そうとするものに対してもディフェンスラインを非常に高く保って中盤をコンパクトにし、ハーフウェーライン付近の密度を高くしているため自由にもさせていませんでした。前後に分離することなくエスパニョールは攻守共にコンパクトに保っていました。

バルサはプレッシングを受けているときこそラインを下げてワイドに開かせていましたが、比較的ラインを高く保っているため両者が圧縮されて窮屈さが有りました。それを相手のプレッシングや固めている中盤中央を避けてボールを回すことでキープをしていましたし、バルサはサイドの積極的な利用をしていくことでそれをかいくぐっていました。中央を無理に利用しようとせず、ウイングへ早く私相手のサイドバックと対峙させてドリブルで押し下げてしまう。エスパニョールはラインを高く保つ為に開いているウイングに対して密着できていませんでしたから前を向かせてくれていて、キープに入ってしまうと積極的には寄せられなかった。それを利用したもので相手を押し下げてしまい、ディフェンスラインと中盤の距離を広げさせておいて、バルサはプレッシングで相手のディフェンスラインにミスを誘うことが出来ていました。ただそこから得たチャンスを決めきれていれば、もっと早くに相手を瓦解させてしまうことが出来ていたのかもしれません。

ウイングを早めに利用していくことで、バルサはサイドでの攻防が増えていて、特にアビダルを含めた縦の連携が増えていました。両者がコンパクトな陣形を保っていることから、距離が近くサポートしやすいこともあったのかもしれませんが、それでもよくサイドバックがウイングを追い越していくことで、序盤エスパニョールにサイドバックの外や裏側を使われてしまっていましたが、それをアビダルやダニエウ・アウベスのマーク為に引き戻されてしまうのを利用して押し下げて、エスパニョールの前線をオスバルドだけにしてしまえた。彼はその動いたサイドバックのポジションを狙おうと流れて受けようとしていましたが、一人であればセンターバックが流れることで対処できているため問題はありませんでした。むしろサイドの攻防で有利に立てたことが注意を外に向けさせて固められた中央を崩す役割を果たしていたのかもしれません。

先制点の部分ではエスパニョールの選手が倒れてファウルの要求こそありましたが、ファウルを取られるようなプレイではなく一瞬足を止めてしまう原因になってしまっただけでした。それによってバイタルエリアに戻りが遅れたことで入るだけのスペースが出来、メッシがそれまでプレイさせてもらえていなかったところへ入れていた。ペドロへのフィードによってディフェンスラインは足を止めてしまっていましたし、メッシがフリーになっていることでセンターバックの二人もどちらをケアすべきなのか迷いが見られていました。その結果どちらにもマークはつかれず、フリーで飛び出してしまえていました。

得点を取って以降も狙い自体は変わらず、バルサは裏へのパスを中心にしていて飛び出しはビジャとペドロを中心に行われていました。バルサの選手の距離は通常よりも近づいていて、素早いプレッシャーを近い距離のパスで預けてかいくぐれるようにしていました。それでいながら必ずワイドな位置にも選択肢を残していて、プレッシングによって相手が中央へ集められたところへフリーになったウイングへ渡して一気にプレッシャーをかいくぐる。それに気を取られてしまえば中央が薄くなる。メッシは中央に固執せずにサイドへ多く顔を出していましたし、相手のピボーテの所にポジションをわざと取っていました。そこでボールを受けてコントロールをすると同時に前を向いて相手の背後に入ってしまう。コントロールと少しのドリブルで自らバイタルエリアに入ってしまい、わざと予め掴まえられるポジションを選択することでその後のプレイでフリーになれるように選択して見えました。

後半になるとエスパニョールはプレッシャーこそ緩んでいましたが、サイドに人数をかけるようになり、ダニエウ・アウベスの所を特に二枚で攻めてくるようになっていました。数的有利を作ろうとしている意図が見え、バルサはダニエウ・アウベス一枚が右の守りを担当することになり、相手のサイドタッカーによって押し下げられてそこを何度も狙われることになってしまいました。バルサが相手の緩んだ中央を利用できるようになったことで、中央のシャビなどから扇状に展開してしまえるようになったことでウイングとサイドバックの連動が前半ほど必要なくなってしまったことが、相手のサイドアタッカーを下げさせられない要因になっていましたし、カジェホンに関して守備を免除されて留まっているようでもありました。
ただ横の選択肢の多さは相手の視線を動かし、足を止めてしまう効果は十分にあり、メッシが中央で受けてドリブルを出来るだけの余裕をもたらしていました。コースも塞げなくなっていましたし掴まえられなくなって、三点目のようなドリブルをさせてもらえていたのかもしれません。ゴール自体は素早く詰めていたペドロでしたが。

バルサは失点をした場面も含めて、中央よりもサイドの部分でバイタルエリアを利用されがちで、そこで受けられる回数を増やしてしまっていました。サイドバックはフォアチェックの延長線上でラインを整えていませんからセンターバックとのギャップがあり、センターバックはサイドへ引き出されがちでしたし、エスパニョールもそれを狙っているように一度チェックのために引き出してから裏を利用しているようでもありました。カジェホンの部分に関してはダニエウ・アウベスは予め掴まえておくような事はしておらず、センターバックとの間にスペースを作ってしまわないように絞っていたことで、タッチライン際を多く使われるようになってしまっていましたが、ペドロがしっかりと戻ってスペースを埋めてマークに付き始めたことで数的有利を作られなくなり、四点目以後にマスケラーノが投入されてからは、彼が予め右にポジションを取って掴まえやすく、厚みを作って守るようになったことでそこを利用されなくなりました。またエスパニョールが受けに戻って縦パスを収めようとするところにもぴったりとくっついて簡単には受けさせていませんでしたし、振り向かせて前を向かせてもおらず、その後の守備の安定に大きな貢献をしていました。

Liga Espanola Jornadas 15. バルセロナ対レアル・ソシエダ

2010 年 12 月 13 日 月曜日

■FC Barcelona 5 – 0 Real Sociedad
レアル・ソシエダは試合前は守備的な布陣で挑み、守備的に推移するのかと思っていたんですが、試合が始まってみると積極的な姿勢が目立っていました。前からのプレッシングにしても全体がスムーズにスピードを持って行って、寄せの速度が速く自由な時間を与えないほどでしたし、攻撃に移った際にサイドを駆け上がっていく動きや、受けに戻るフォワードと入れ替わるようにオーバーラップを仕掛けるサイドバックなど、特に積極的な飛び出しでサイドを利用していました。
守備の陣形も4-1-4-1に近い陣形を取っていて、ディフェンスラインと中盤の間にあるスペースをバルサに利用されて多くのクラブが失点していることを考えてのシステムのようで、下がり気味にプレイし、自由に動くメッシを捉えようと考えているようでした。

ソシエダのブロックは中央に構築されていて、フォアチェックもしっかり人数をかけて行っていましたが、それも中央からサイドへボールを押し出すように中のコースを切りながら行っていて、第一にバルサに戻りながらの処理を強いた上で追いかけ前を向いてコントロールさせず、振り向かせないことを考えているようでした。そして中央に出させずサイドバックを中心としてそこにボールを出させて、中へのコースを塞いで縦の利用に留めさせ、オーバーラップをしていく選手に対しても労力をいとわずつい敵フリーにさせない。中央から外へ押しだそうとしている守備で、バイタルエリアもアンカーによって閉じられていましたし、クロスなら構わないという姿勢だったのかもしれません。

ただバルセロナはあっという間にそれを崩して先制点を取ってしまったことでソシエダのプランを狂わせてしまっていました。メッシを掴まえておくべきディエゴ・リバスはメッシの万マーカーではなくバイタルエリア全体を見ておく必要があった。それがアンカーの存在を見て右サイドよりにポジションを移していたメッシを予め掴まえて置けないポジションにいてしまうことなり、彼にバイタルエリアで受けさせてしまった。中央を固める守備にしても、バイタルエリア右寄りでボールを扱われただけなのに、ペナルティエリアすぐ横に誰も守る選手がおらず、そこが大外であるほど中に絞りすぎていたことでペドロの飛び出しを許してしまっていました。それが二つとも得点に繋がったことで、バルサはさらにそこの利用を進めていったようでした。

メッシはアンカーの横側にあるバイタルエリアのスペースを突き、ボールを受けようと動くようになり、ディエゴ・リバスは失点から同じ形を作られないようにとついていくようになる。そうすると逆の左サイドのバイタルエリアに誰も守らないスペースが出来てしまい、そこをイニエスタが入って利用する。バルサのようにアンカーの横側に出来るスペースをセンターバックやそれ以外の選手たちが相互に補うようにしていれば、中央を固めていても防げたのかもしれませんが、あまりにもディエゴ・リバスにかかる負担が大きすぎる布陣でした。

ディフェンスラインも始めこそ中央に絞って中にスペースを作らず、クロスを入れられたとしても中央ではじき返そうとしているかのように密集した体系で守ろうとしていましたが、前述の部分や、バルサがサイドバックの外側へ積極的にダニエウ・アウベスをオーバーラップさせたりペドロやビジャを利用してそこの利用をしていたことで、中央を固めておくばかりでは攻撃を止められなくなり、プレッシングをしてサイドに押し出しても奪えず、ボールを入れられて連続して攻撃をされることに繋がってしまう。ソシエダはそれを嫌ってゾーンを左右に動かして守るようになり、片側は引き出されているようにサイドの縦の突破をケアしようと出て行くようになったことで、左右に揺り動かされることにはなりましたが、ようやく防げる形が出来たようでもありました。

しかしバルサはソシエダのプレッシングを苦にせず、メッシへマンマーク気味につかれてしまっても、シャビを中心としてサイドバックとウイングを利用してボールを回し、展開をサイドに持って行くことで問題なくポゼッションを続けていました。サイドを抑えにかかってくれれば中央にイニエスタやメッシを利用して展開をしていく。それぞれの動きを掴まえさせないほど素早く受けに戻って動き直すため、ソシエダはそれに対して付いて行き切れておらず、受けに動いてから掴まえようとしていることが多く一歩遅れている。そのためボールを受ける瞬間には寄せ切れておらず自由を奪うところまではいっていない。バルサが先制点を決めるまでは掴まれてファウルにされる場面はあったんですが、それがどんどんと無くなっていって、振り向いたり前を向いてコントロールできるようになり、それらから素早い展開ができるようになっていく。少ないタッチでの展開や、あるいはしっかり前を向いて持たれることで、寄せても奪えない状態を作られてしまい、ソシエダはプレッシングも出来ず距離を取って守らざるをえなくなっていました。特にファウルを出来なくなるほど近づけていないことでそれがよく解るようでした。

バルサは動き直しの部分でも素早く変化を加えていましたが、ウイングの横への動きも非常に多かった。ペドロもビジャも中へポジションを移してマークを引き連れて絞って守らせ、それと連動してサイドバックが上がってきたり、あるいはダニエウ・アウベスが中に入ってきたりという横や縦の動きを頻発することで、ソシエダは本来であれば距離を縮めてスペースを消していく守り方をしなければならなかったものが、ウイングを掴まえるために動けばサイドバックをフリーにしてしまい、それを気にすればウイングを自由にしてしまう。最初からは近い距離を保てず、離して自分のゾーンにいながら入ってきた選手を掴まえようとしても、そこでも動かれてしまうため受け渡しも限定も出来ていませんでした。ウイングへの寄せを早く掴まえようと専念したことで一時的に守備の立て直しが出来るようになったようでしたが、そのタイミングで中を使われてパスを回されて崩されて何度もペナルティエリア内に進入されて戻され手を繰り返してしまっているうちにソシエダの足は止まってしまい、飛び出してくる選手へ対応できなくなっていました。そしてイニエスタの二点目が入る要因になってしまった。そして何処のエリアでもフォアチェックができなくなってしまいました。

バルサが主導権を握っているためソシエダの攻撃回数は少なく、ゴールを脅かすものもそれほどありませんでしたが、主な方法は序盤と変わっておらずサイドを駆け上がるもの、それに加えてハイボールをジョセバ・ジョレンテに当てたり、裏を狙うもの。バルサは切り替えを素早くしていましたが、ジョレンテに収めさせないようにラインを押し上げて対応していましたし、裏へのボールやサイドを切り崩されたときには大きく下げて対応もしている。プジョルとアビダルの関係もチェックとカバーで役割を分担できていて前でパスカットをするにしても裏へ抜けられたときにでも対応できる状態にありましたから、どういった動きをされてもその段階では脅威ではありませんでした。

後半に入ってすぐはソシエダが再び前へ動いて足を動かしてプレッシングをし、再び奪ってからカウンターを狙って来ているようでしたが、バルサはそのラインを押し上げて来た相手の変化にも動じず、パスを出した直後の動き直しであっさりとそのプレッシングにでようとしていた意志を挫くほどかいくぐり、掴もうとする動きもかわしてしまっていました。相手にボールを触らせず囲まれても苦にせず、ボールを出した瞬間には動いていて、相手がまだボールの行方に気を取られている間にその場からいなくなっているほどでした。三点目はそうやって相手の意志を挫くやり方で取ってしまい、試合を決めてしまっていました。

ソシエダは中央のポゼッションに対しても全く前へ向かって出て行くことが出来なくなってしまい、バイタルエリアに入っている選手が受けに戻ろうとする動きにのみ注視していて、それをさせないように付いていくぐらいが主な守備になってしまっていました。それ以外は足を止めてバルサが自由にボールを動かすままにさせるほど彼らは出て行けていませんでしたし、バルサもたまにあるプレッシングも上手くかわしていました。そのためソシエダがはじき返してもすぐに拾って再攻撃を出来ていましたし、奪われてもすぐにプレスをかけて奪い返せていた。可能性があったのは除せば・ジョレンテに縦のボールを入れて彼が落としたところからカウンターをするぐらいでしたが、それをしようとしても、縦パスこそ鋭いボールで収められていましたが、あまりにも彼とそれ以外との距離が開きすぎていたためにスピードのある展開は狙えず、押し込んだり押し下げるようなプレイは出来ていませんでした。

ただバルサも全ての時間で集中しきることは出来ておらず、リードも多く圧倒していることからミスが多くなったり、運動量を減らして動き直していくことがなくなり、パススピードも遅くなったことで徐々にずれて個人での崩しに頼らなければならないことも増えていました。崩しきることは難しくなってしまいましたが、それでも少ない人数でチャンスを作れてしまうほどソシエダも運動量を落としてしまっていましたから、大きな問題にはなりませんでしたが、序盤にあったような接触プレイの数が増えてしまっていたことがバルサの運動量の低下を表していました。それでもバルサはソシエダの動きの質が大きく落ちた終盤にメッシとボヤンが追加点を決めて、守備を含めて最後まで大きく気を抜くような場面を作らずに終われたようでした。

Bundesliga 16. Spieltag バイエルン・ミュンヘン対ザンクト・パウリ

2010 年 12 月 12 日 日曜日

■FC Bayern Munchen 3 – 0 FC St. Pauli
マリオ・ゴメスがインフルエンザのために欠場することになったものの、代わりにクローゼが復帰を果たしてベンチ戻ってきていました。ただ彼が出場するような試合展開にはならず、フォワードとして先発したミュラーが最後までそのポジションを務めることになりました。

序盤からザンクト・パウリは勢いよく押し込んでくることを目的としていて、もう一つはっきりしているものは激しい当たりでした。フォアチェックによってバイエルンのディフェンスライン4枚に対して自由を与えずスピードのある展開を求めさせ、ミスを誘っていたりコースを限定してパスカットを狙っているようでもありました。そういった前から来るクラブの多くはそのチェックをかいくぐれば、後方への戻りながらの処理が疎かになっていてスペースを用意してくれていることが多いんですが、ザンクト・パウリは一つかいくぐったとしてもバイエルンが上がっていく動きを抑えられるほど素早く戻り、オーバーラップをしていく選手に関しても掴まえられるほど運動量を持っていました。

ただバイエルンも前節とは違い、ブンデスリーガの間に挟んだチャンピオンズリーグと同じように選手たちの運動量は比較的多く、パスコースを作る動きであったり、パスを出させるために動いて受けようとする動きがありました。足下で受けるために待ち構えてパスカットをされるようなことはなく、動きながら受けるためにザンクト・パウリが狙っているようなパスカットを何度もされるようなことはなく、個人の動きとドリブルによって相手の守備を突破してコースや次に上がってくる選手を探していられました。ただ全体としてみれば相手の方が運動量は多く寄せも早く激しかったため、一方的に繋ぐというわけにはいきませんでした。
それでもバイエルンの攻撃は運動量と引き出す動き、相手のサイドバックを外に引き出してその裏を使おうとするなど色々とアイデアを示して実際に実行するだけの運動量を持っていました。しかしストライカーが出場していないことはとても大きく、中にターゲットが存在しないことでサイドをえぐったとしてもクロスを入れて勝負することは出来ていませんでしたし、ニアに蹴って体を寄せられながらも戦って決めるような選手がいないことで引くボールも入れづらい状況にありました。ミュラーはサイドに引き出したり、中央で裏へ狙いを持って飛び出していくことは出来ていても、中央ニアサイドで潰れる役割を果たせていませんし、シュバインシュタイガーが代わりにそこへ入ることも多かったんですが、同じようにゴールに一番近い位置でプレイしているものの、ディフェンダーに動きではなく、ワンタッチでゴールを決めようとするものでしたから、選択肢としては本当にピンポイントでなければならなず、チャンスこそあっても得点という所までは難しいものでした。

バイエルンの守備もフォアチェックを基本としたものがある程度機能していて、ロングボールを入れられたり、ここまでバイエルンが防げていないタッチライン際を縦へドリブルされて使われることさえなければ、テクニックのないザンクト・パウリのディフェンダーたちでは捌ききれず、繋げずクリアも前へ飛ばせず外へ出させることもありました。しかしサイドを利用されることで引き戻されてしまっていますし、何よりタッチライン際でなくとも縦のドリブルに対してその勢いを削ぐことが出来ておらず、足を止めて守れず下がりながらの守備をしてしまって裏への狙いを持った相手に走られてしまっていますし、そこへのパスもタイミングを見計らって出せるほどドリブルに余裕を与えていることで危険な状態を作ってしまっていました。

ザンクト・パウリの守備の狙いはコースを限定してのパスカットであったり、早めに体を寄せて自由を奪おうとするいのが基本方針のようでした。失点をした場面ではそれをし過ぎたためにかわされ、ミスをした段階で勝負があったといってもよかったのかもしれません。、スタートのファン・ボメルの所が緩く、前を向かせてしまったことが先制点を与えた最大の要因で、そこから前へどんどんとパスを出させてしまい、プレッシャーがかかっておらずコースを限定し切れていない中でパスカットに向かってしまい、アルティントップに寄せる時間を得られなかったことで簡単に抜かれてしまい、先制ゴールになってしまった。
その時間のゴールもそうでしたが、アルティントップはサイドから中への動きをして相手のマークを外していましたし、ミュラーが右でプレイしていたこれまでであれば、ひたすら右のタッチライン際に張っているだけだったものが、外から中への横の動きが出来るようになっていて、そのことによって得られた得点でした。この試合はサイドアタッカーの二人が中に入ってプレイをする機会も多く、特にリベリーも守備時から中央寄りにポジションを取って他のアタッカー、シュバインシュタイガーとミュラーと近いポジションを保っていますし、これまでよりも自由を与えられているようでした。そういったボールに触る選手たちそれぞれの距離が近づいてサポートと関与しやすい距離を保てているのがこの試合の特徴といっても良さそうでした。

ザンクト・パウリは失点をしたとはいえ方針としては全く変わっておらず、プレッシングを中心とした守備をしてバイエルンのディフェンスラインにボールを置く持たせて戻りながらボールを扱わせて前へ出させない。そして横パスやバックパスなどをさせてそれと連動して人数をかけたプレッシングをして高い位置で奪ってのカウンター。それを狙っているようでした。そのためには激しい接触もいとわず、バイエルンの選手たちはそれによって多く倒れていましたし、ファウルも取られていました。それほどのフィジカルコンタクトを許してしまうほど、バイエルンの球離れや運動量が悪いようには思えず、ただザンクト・パウリの運動量と読み予測とかその辺によってそれが行われているようでしたから、ある意味では仕方がなかったのかもしれません。ただその激しい動きによってバイエルンの動きも活性化されている様子もあり、後半には特にバイエルンが相手に戻りながらの処理を強いるほど前からのプレッシャーを与えられていましたし、攻撃時にはプレッシャーをかいくぐれるだけの動き出しの早さを持っていて、体を寄せられる前にボールを離せてしまえているようになっていましたし、何より相手の背後へと動いて入り、そこでボールを受けることで瞬間的に寄せられないようにしているのが特徴的でした。相手と相手の間入るのだけではなく、その背後に入ることで捉えさせておらず、その上、フォアチェックによってバイタルエリアが空きやすいザンクト・パウリのそこへ、シュバインシュタイガーやリベリーが入っていて、外側を利用したとしても中にターゲットを二枚用意できない状況のため、二人が中でミュラーと近く三枚で崩せる環境を置く作っていたのはこの試合にとって大きな効果を持っていました。
アルティントップのドリブルも非常に効果的で、パスカットを狙うザンクト・パウリの守備も、前半ならプレッシャーをかけた上でパスを選択させてのパスカット狙いだったんですが、プレッシャーもかかっていないのにパスカットを狙ってしまうようになっていました。特にアルティントップはパスを出すフェイントによって相手を先に動かしてしまい、それからドリブルのコースを用意して仕掛けからゴールに近づいていました。普段のバイエルンにはない外から中への動きであることが相手を混乱させている要因の一つでもあるようで、非常に効果的にマークを引き剥がしてスペースを利用できていました。

ただ問題として大きく表面化してしまったのは、バイエルンが前から押さえにいったときに後方が全く連動していないことで、中盤とディフェンスラインとの間に大きなスペースがぽっかりと空いてしまっていて、常にそこで一人自由にさせてしまっていることでしょう。センターバックの二人は裏へ抜けられることを嫌がって前へ出ての処理を仕様としておらず、中盤は前へのプレスであったり攻撃時の飛び出しであったり、そういったもので利用しているため、背後を埋められておらず、サイドバックにしてもそこを絞って守るわけにはいかない。ザンクト・パウリがアサモアを入れてから同点に追いつきたい一心で前に人数をかけていているようになったことで、バイタルエリアを使われてそこでボールを触られる回数も多く、ゴールに近づかれる回数も多くありました。ただ失点しなかったのは、ザンクト・パウリが最後のシュートで決定力を出せなかったり、時間がかかりすぎてバイエルンがある程度戻れたことで、何度も失点しそうになり、試合を振り出しに戻らされる可能性すらありました。

ザンクト・パウリは攻撃に出たことで後方の守備に人数をかけて戻らせず、構築の時にも引き出しに来る選手が大きく減って展開のスピードを大きく鈍らせていました。運動量自体も低下傾向にあり、守備時にも相手にぶつかることが出来なくなってきていましたし、バイタルエリア自体も全く埋められておらず、バイエルンの選手は入りたい放題になっていました。それを止められるのはディフェンスラインだけだったんですが、バイエルンがこの試合裏への意識を持っていることでプレッシャーのかかっていない環境では迂闊に前に出てこられず、バイエルンはバイタルエリアにあるスペースを盛んに利用できていました。だからこそミュラーの飛び出しからPKを得られるような流れを作ることが出来ていました。ただあそこでレッドカードの退場は厳しかったのではないかと思っています。相手キーパーは飛び出しの失敗をしてボールに関与できない位置でしたからカード事態は仕方ないと思いますが、足を伸ばして倒す意図を持っていたわけではありませんでしたし、選手に対して向かっていったわけでもない。試合を決定付ける退場でした。
ラームがそれを決めて二点目。数的有利に二点差にし、その後ザンクト・パウリはお粗末なミスから三点目を献上して、完全に試合を決めてしまいました。

UEFA Champions League -E- Matchday 6 バイエルン・ミュンヘン対バーゼル

2010 年 12 月 9 日 木曜日

■FC Bayern Munchen 3 – 0 FC Barsel 1893
バイエルンは首位通過を決めてこの試合に臨んでいましたが、先日のブンデスリーガからメンバーはキーパーのブットの所をローマ戦同様にクラフトに任せている以外の変更はありませんでした。怪我人が多くいてそれらの選手を休ませることができないのは解りますが、センターバックは二人の優秀な選手を抱えているのだから、ローテーションや組み合わせを変更して試してみてもいいのではないかと思っていたんですが、監督はそれを選択していませんでした。

この試合もクロースにセントラル・ミッドフィールダーを任せて、シュバインシュタイガーを一枚上げてのスタート。大きな展開の精度を欠き、ボールを受ける動きの頻繁さや大きさはクロースにはあるものの、もう一人のファン・ボメルの運動量と動きが小さいために、そこに出されるボールが少なく、センターバックからの展開に難しさがありました。バーゼルが積極的に人にマークをつけてそこからの展開をさせないようにしていましたから余計にロングボールを蹴らざるを得なくなり、序盤の主導権を握られることになりました。またクラフトのキックが悪いため、よりキーパーからのキックで一気に中盤より前であったりサイドバックに渡すことも出来ず、最後尾からの展開は手詰まりの様子でした。

守備面でもセントラル・ミッドフィールダーの二人は、積極的に選手へ向かっていく動きこそあるものの、後方への守備やスペースを埋める意識に乏しいため、序盤から積極的にサイドバックの外側を縦へ突破を目指すバーゼルの攻撃とは相性が悪いようでした。外側をスピードで突破され、クロスを入れられたときに中の対応を出来るのはセンターバックだけ。あるいは逆サイドのサイドバックが中へ絞るくらいで、クロスの対応に厚みを作れず、クロスを跳ね返したり、中央へのパスを防いだとしてもスペースを埋められていないためにセカンドボールを拾われやすく、二次攻撃もそれ以上の攻撃も受けるはめになっていました。
押し込まれた展開からそういった状態だけならよかったんですが、全体をコンパクトに保てておらず、攻撃時には大きく下がって展開をせざるを得ず、全体が前後に伸びている中でフォアチェックをして相手の攻撃を防ごうとする意識が強すぎるために、相手のプレッシャーになってミスを誘えているものの、それをかいくぐられるとディフェンスラインの守備が聞かず、シュトレラーに走られそれに引っ張られて対応せざるを得なかったり、裏にある広大なスペースへ走られ、簡単に乱されてしまう。

バイエルンも相手を押し込んで、相手のサイドバックの外側を縦に使ってのクロスを多く狙うことでスピードのある展開を多くすることでバーゼルのディフェンスラインを下がらせてしまうことに成功し、バイエルンのフォアチェックが機能しやすいほど押し込めていられるようにもなりましたが、支配率を高めている訳ではなく、カウンターの延長線上のため、バーゼルのカウンターにでる推進力を奪えていませんでした。徐々にバイエルンのポゼッションが成功し始め、バーゼルを自陣に押し込めてサイドだけでなく中央からの攻撃も使えるようになり、特にマリオ・ゴメスらを裏へ走らせるようなミドルレンジのパスやアーリークロスによってゴールに近づけるようになっていました。特にリベリーはシャルケ戦でタッチライン際から全く動こうとしていませんでしたが、この試合は比較的フォアチェックに参加していましたし、中へ近づいてプレイする回数も増えていましたから、それが裏へのパスやアーリークロスに繋がっているようでした、縦への突破も選択できるようでした。彼が中へ動けばマークがそれに引っ張られて中へ入り、コンテントが上がってこられるスペースが出来る。ようやくと言っていい改善でした。

先制点はコンテントが諦めないし意志を強く示し、追いかけたからこそのゴールでしたが、彼が上がってこられるだけの連携が左では出来上がっていましたし、追い越せる環境が出来上がっていた。それが継続して出来ていたからこその先制点でしょう。問題があったのはバーゼルがラインを割るだろうという安易な予測に足を止めてしまっていたこと。そしてコーナーキックからすぐに追加点を決められたのもバーゼルの精神的な落ち込みがそこにあったからかもしれません。

バイエルンの守備はセントラル・ミッドフィールダーがカウンターを受けたときにきっちり下がってディフェンスラインの前を埋められるほど、下がってスペースを埋めるようになったことで、クロスを跳ね返したボールも拾えるようになっていましたし、中央へボールを移されてのパスやシュートを狙う動きにも対応が出来やすくなって、ある程度の安定をもたらしていました。そこから今度はカウンターへ出されるボールもアタッカーを戻らせなくても人数とスペースが埋められるようになっていることから幾つもの選択肢を持っていられましたし、スムーズに行えるようになっていました。もちろんバーゼルが得点を取らなければならないことで前がかりになったことも影響していましたが、後半には少しスローダウンしたものの、その傾向は続いていてカウンターからサイドバックの裏を利用し、そして三点目を加えることが出来ていました。

その後はスローダウンをして中盤の選手たちがマリオ・ゴメスを追い越したり同列に並ぼうとするような動きは減りましたが、シャルケで見た個人がばらばらに動くような部分は少なく、ボールに関与できる人数と距離は保てていました。バーゼルが守備の修正を疎かにし始めていたこともあって、マークを外して受けることも出来ていましたから、ポゼッションは高めていられましたし、多少のミスがあって繋げなくとも足を動かしてフォアチェックから奪い返せるようにもなっていて、効果的に試合を進められるようにはなっていましたが、余裕が出過ぎたことで、守備時に再びディフェンスラインのみで相手を掴まえておかなければならない状態も増えていましたし、また戻りが遅れてしまっていることも多くありましたから、そういった面で数的にも相手が同数になっていて失点してしまいそうな状況も作られてしまっていましたし、ペナルティエリア内に入られる回数もスコアを考えれば多すぎるほど入られてしまっていました。それは相変わらず最後尾からの組み立てにも影響していましたし、バイエルンの選手たちが後方に溜まってしまうことにも繋がっていて、運動量の低下や動き直しの遅さも加わっていました。

ただ攻撃自体は出来ていましたし、バーゼルの方も多く問題を抱えていましたから、シュートにも持っていけていました。前半のような厳しいプレスやマークを受けずに持ち上がってシュートも、クロスからのシュートも、裏へ抜け出すことも出来ていて、それ以上の得点が奪えなかったのはひとえにコンスタンソの頑張りが大きくあったからということでしょうか。

UEFA Champions League -D- Matchday 6 バルセロナ対ルビン・カザン

2010 年 12 月 8 日 水曜日

■FC Barcelona 2 – 0 FC Rubin Kazan
バルサは既に一位通過を決めていましたから、カンプ・ノウ開催、苦手なルビン・カザンが相手だとしてもメンバーを落として試合に挑んでいました。メンバーと当時にシステムも変更をしていてセルヒオ・ブスケツが中央に入る3バックのシステムを採用して、マクスウェルを中盤の左に、右にジョナタン、中央で縦にマスケラーノとチアゴ・アルカンタラという形でしょうか。アドリアーノをウイングにしていましたし、珍しいシステムでした。

セルヒオ・ブスケツが最後尾でボールのキープとコントロールをしながら試合を動かす役割はルビン・カザン相手には向いていたようでした。最後尾にはもう一枚ピケがロングレンジのパスで大きく逆サイドへの展開を意識させることが出来ていましたし、サイドバックを置いていない以上重要になるウイングへとコースを限定された後に出すのではなく、自らマークを受ける前に一気に渡せてしまえる環境は良いようでした。そこでボールを後方に戻してしまっていては効果は薄くなってしまいますが、アドリアーノもジェフレンも縦へ仕掛ける意識を強く序盤見せていました。
外を大きく早めに使っていく姿勢は、ルビン・カザンが中央を固めて素早いプレスと堅い守備によって支配しようとしている外側であって、対応をさせていませんでした。それでいて、中盤だけではなくセンターバックにもボールを動かせる選手がいることで、大きく外に広げながら中央を経由してもサイドチェンジできる環境は理想的に相手を左右へ走らせていました。最後尾でコントロール出来る環境はルビン・カザンの寄せとフィジカルコンタクトの関係のない場所で動かすことが出来わけで、中盤のジョナタンとチアゴは特にカザンのマークを受けていて、前をなかなか向かせてもらえないほど近い距離を保ったマークを受けていましたから、ここを引き剥がす為の労力を使うことなく相手を動かせたのは序盤としていい出足でした。ただジョナタンこそセーフティにプレイしていましたが、チアゴは多少は以後からのプレッシャーを受けていても前を向こうとする意識が強く、一つ目のコントロールでボールを奪われないように前を向けていましたし、リスクを恐れない動きは重要でした。

ただ復帰を果たしたジェフレンが再び怪我をしてしまい怪我で早々に交代をしなければならなくなったのは問題で、ビクトル・バスケスが代わりに出場することになっていましたが、この試合の流れの中では目立つようなプレイが出来ず、ウイングを縦に利用する狙いは減少せざるを得なくなってしまいました。それだけでなく今後のことも考えるとフォワードの層の薄いバルサにとって彼の故障は大きな問題。

カザンのカウンターはバルサのサイドバックが存在しないスペースを利用したもので、主に右サイドのピケの横や背後を狙おうとするものが多くありました。それは彼が前のサポートや展開のために前へ出て行こうとすることが多いためでもありましたが、中央寄りにポジションを取っていたことも影響していました。中央のセルヒオ・ブスケツもセンターバックではないためにサポートの対応に問題があり、そこを使われたときに寄せ切れていませんでしたし、コースの限定や一歩目が遅れることもありました。そのためカウンターの度に押し下げられてしまい、ルビン・カザンが固めている守備を前にしても人数をかけた攻撃が出来ていませんでしたし、カザンにバルサのコントロールが下がった位置、ディフェンスラインにあるのを見て、積極的に前からプレスをかけて最後尾からの構築をさせないようチェックに来させてしまうことに繋がっていました。

受けに戻る中盤に対しても同様にするようになったお陰でバイタルエリアが空くこともあるようになっていましたが、押し下げられたチアゴとボヤンの距離が開いてしまって効果的に利用できていませんでしたし、ドリブルで仕掛けることもありましたが、それを防ぐカザンは人数も布陣も整えていて、中に枚数を揃えて囲い込まれ、カットインはさせてもらえませんでした。そのためチャンスをいえばサイドに人数をかけて数的有利を作った上でクロスぐらいでした。サイドバックを置いていないお陰でクロスに対応できる人数も多くいましたが、高さが決定的に足りていないので相手は絞りやすく、クリアしやすかったようです。
そのため、サイドからのクロスでシュートにいたる場面は少なく、中央からいくつかのシュートは打てていましたが、そのどれもが遠すぎる上に相手のディフェンスラインを抜いてからのシュートではなく、どれも相手を前に置いていたり、他に引っ張られたギャップを利用してのシュートであってあまりにもシュートレンジとしては遠すぎでした。ギャップを作る、あるいはゾーンを動かすためのドリブルも、相手が固めている中では出来ず、手前で人のいないところを狙って横に動くだけでした。それでも相手の視線と注意を集めることが出来ていましたが、惜しむべきはその動きをしている間に連動してさらに相手を引きつけるようなランニングを出来ているのが、ボヤンかマクスウェルのどちらかでしかないということでしょうか。二枚同時にも動けていなませんでしたから、相手のマークが集中してパスは選択できず、裏へ飛び出す選手も出てこない。

そのボヤンも怪我をして負傷退場を余儀なくされてしまったことで右サイドバックへバルトラが途中出場で加わり、それまで3バックだったシステムを4バックへと戻していました。アンカーのマスケラーノはそのままにセルヒオ・ブスケツが二つポジションを上げるような形でした。特に右サイドバックを加えたのはカウンター時にカザンにそこを多く使われていて、ピケが引っ張り出されても対応が中途半端でしたから守備を考えれば十分な対応でしょう。その後は右側を使われる回数が大きく減ってピケがサイドに引き出されてしまうこともなくなり、守備は非常に安定していました。それどころかセルヒオ・ブスケツが上がったことで中盤全体を押し上げて高い位置でボールを収められるようになっていましたし、サイドでもウイングへ預けて終わりだった攻撃が、ウイングを中へ動かした後にサイドバックを飛び出させることでよりマークを受けずに人数をかけた攻撃に出られるようになっていました。全体が前がかりに人数を増やせたことで前からのプレッシングも出来るようになってコースを限定できていましたし、コースを限定できればマスケラーノが素早い潰しで前へ出られるようになっていましたし、ピケも積極的に収めさせないように潰せるようにもなっていて、守勢に回ったときにも全体をコンパクトに保ち、カウンターを受けて前後に分離がちだった部分を大きく解消していました。

後半になるとより明確に4バックのシステムへと戻したようになり、選手の距離が広がりすぎず、ボールに関与できる選手の数とコースが増えていましたし、パスを出すまでのタッチ数が減ったように思えました。ダイレクトで動かす場面も増えていましたし、少ないタッチの間に選手が動いてパスコースを作る、あるいは、それらを囮にして動き直しや飛び出し、ドリブルの仕掛けと、やれることが増えていっているようでした。ランニングで相手を引きつけて、そのスペースを別の選手が入って利用するようになったのは前半には見られなかったいい流れでした。

先制点を取ったことでよりバルサにとっては有利な状況が出来上がり、余裕を持ってボールを動かせるようになっていましたし、窮屈なエリアでのプレイを強いられていたチアゴもランニングやボールをもらって運ぶ動きに躍動するようになり、効果的にそれ以外の選手もフェイクを織り交ぜながら接触されないようなボールタッチを繰り返していけるようになっていました。

カザンは一点を先制されたことで前へ人数をかけるようになり、カウンターの時もフォワードだけではなく、しっかりと中盤も絡めて4人でのカウンターも飛び出しもするようになっていました。カウンターだけではなくプレッシングも前からより積極的に行っていて、バルサのディフェンスラインに対してゆったりと持って動かせる環境を嫌がって、サイドバックであったり開いたセンターバックの所にも勢いよく寄せて早くカウンターへという意識が見えるようになっていました。バルサはメッシ投入後しばらくしてから後方でのパスミスが目立ち、つまらないミスから連続して攻撃を受けてしまっていたのがなければもっと良い試合に出来ていたのかもしれません。カザンが選手交代をしてさらに前に出ようと人数をかけてきていたことも影響していましたが、単純なパスミスばかりでしたし迂闊でした。カザンは前からのプレッシングだけではなく中盤以降の選手たちも連動して前から向かってくるようになっていましたし、ラインを併せて高く保つようになったことでバイタルエリアを広げずコンパクトによく動いて防いでいましたし、ボールを保持し続ける難しさはありましたが、その分裏は空いていて、ビクトル・バスケスが上手く相手のラインに出来たギャップを抜け出してゴールを決め、二点目を加えた場面は上手くそれを利用したものでした。