Copa del Rey Dieciseisavos 2nd Leg バルセロナ対セウタ

■FC Barcelona 5 – 1 Ceuta
バルサは第一戦を勝利していることから大きくメンバーを落としてカンテラーノを中心として組む、あるいはリザーブメンバーに多くそういった選手を入れるのかと思っていたんですが、出場機会の少ない選手たちを中心に組む程度で、カンテラからはチアゴ・アルカンタラ、ノリート、バルトラが先発をしている程度で、ベンチにもセルジ・ロベルトとジョナタン・ドス・サントスがいる程度でした。

バルサは攻守の切り替えは序盤からよく、ノリートがあっという間に先制点を取れていましたし、それと攻撃面ではスタートとしては文句のないものでした。ただよかったのは攻守の切り替えだけで、それ以外のバルサの守備はとても相手に寛容するギルト思えるほどに緩く、縦のコースを明確に切るでもなく緩やかに付近に立っているだけで、中盤が積極的にプレッシャーをかけてそれにディフェンスラインが連動するような囲い込む姿勢は出せていませんでしたし、縦のドリブルと侵入を許してしまっていて、人数が揃っている状態でも役割が明確になっていないようで、皆が引いているか足を止めてしまっているためリトリートをする形になり、相手の近くに予めポジションを取ってカットを狙ったり、寄せてコントロールさせないようなことは出来ていませんでした。

バルサは守備の問題を抱えながらでも二点のリードを早い段階で奪ってしまえたことで余裕を持ってボールを扱えるようになっており、この試合ではセウタが中盤中央へ人数を入れて囲い込んで試合を構築させないように狙っているようでしたが、チアゴもケイタもそれを苦にせず、あるいはペドロやノリートも問題なくボールを扱えていました。ボールのコントロールする方向を相手の足が出ない位置へしっかりと置き、奪われないような体勢を作ることでセウタも寄せきれず、寄せたとしても離されるために徹底できていませんでした。それでも動き直してパスコースを作ろうとする動きに対して、スムーズに寄せて出すのを躊躇させることもできていましたし、バルサの中へ預けてワンツーで動き直し、ダイレクトでのパス、飛び出しを狙うプレイをよく注意してみているようで上手くコースには入れて防げていました。
中央に人数を入れる一方でサイドバックを張り出させて縦を塞いでいるようでもありましたが、中でボールを奪われないことバルサは縦に入れてそこを利用できていましたし、そこに視線を集めたりペドロらが中へ入ることでサイドバックやウイングが自由に使えるスペースをサイドに作り出していましたし、横のウイングの動きによってマークが緩くなりギャップが出来てのリートは序盤よく飛び出そうとしていました。

プレイ自体は見事だったんですが、チアゴのパスからボヤンが抜け出したものは、ゴールを狙えていたはずでしたし、相手が押してファウルになっていたのも理解できる範囲ではありましたが、あの判定は過剰だったかもしれません。PKが妥当な判断だったとしてもイエローカードで十分な範囲だったでしょうし、もしかするとファウルだけで済ませておいてもよかったかもしれません。退場にして数的不利を課した上で、PKも与えてしまう。ほどには自分には見えませんでした。が、PKもボヤンは決められず。

数的変化が訪れたあとはセウタの守備は足が止まっていて、修正があまり効かなくなってしまいました。バイタルエリアにバルサが四人程度入れていたとしても寄せてこず、掴まえようとしておらず、ラインを整え維持するか、あるいは裏へ抜けられる動きを強く警戒しているだけで手前で受けられるものはあまり気にしていないようになっていました。加えバルサの守備の切り替えもエンジンがかかったようにセウタに対して強く当たることが出来るようになっていましたから、攻守両面で主導権を握る環境は出来つつありました。それまで足を止めてしまって寄せられずリトリートしていた守備もしっかりとボールを奪うために向かうようになっていて、守備位置を上げることが出来ていました。ただその守備位置の上昇は、セウタがまだカウンターに対して人数をかけていましたから、かいくぐられたりカウンターを受けた時の危険を招いていて、マクスウェルらサイドバックの裏を多く使われる結果になっていました。センターバックがカバーに出ようにも、人がそこにも張り付いていてそれらをフリーにさせられないためカバーリングは出来ず、フリーで利用されてしまう。そして深くえぐられてクロスやシュートまで持ていかれてしまい、ピンチもありました。ようやくマスケラーノがサイドへ早めに流れて処理をすることで改善を目指せていましたが、結局は失点をしてしまった。
失点をした場面ではバルトラが相手に簡単にかわされてしまったのが直接の要因ですが、最初の部分でアドリアーノがマークやリトリートを選択するのかそれともチェックに向かうのかを判断できておらず、中盤が戻って寄せられていなかったことがそれを呼び込んでいましたしたが、どちらかに明確な動きが出来ていればバルトラも不安定なポジションを取らずに済んだかもしれませんし、二枚で連携されるほど相手に余裕を与えず、突破されることも無かったかもしれない。

後半になると相手を押し込み続けたことで守備位置を前に上げたとしてもサイドバックの裏を突かれてしまうほどセウタが人数をかけたカウンターを出来なくなっていて、フォアチェックもあまりリスク無く実行で出来るようになって一方的な試合展開に持ち込むことがでいていましたし、前後左右のパスやフォワードへ収めるボールに対してもとにかくバルサの方がテンポが速く、攻撃を連続させられていましたし、追加点をいくつも取ることが出来た。

次の試合を考えるとピケが出場停止なこともあってガブリエル・ミリートの怪我が非常に気になりますが、セルジ・ロベルトの出場やプレイもありましたし、チアゴも好調でいいパスもドリブルも何度も見せてくれていましたし、ノリートは前回の出場から比べると見違えるほど落ち着きを持って臨めていましたし、多くの選手が攻撃面で特にいい動きを出来ていて内容は良かったですから、満足できる試合だったはず。ただボヤンは得点こそ取りましたが、全員からプレゼントされたような得点でしたし、それ以外の部分ではまだトンネルの中、という感じでした。ファウルを要求しすぎる姿も調子の悪さを表している一つなのかな。

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