■Uruguay(PK Win 4-2) 1 – 1 Ghana
序盤こそウルグアイはボールを縦と横に動かして様子を見るようにキープをしてガーナの出方をうかがっているようでした。それに対してガーナはディフェンスラインを高く保って中盤にスペースを作らず、その部分でのプレッシングを狙っている様子はありましたが、ウルグアイがセンターバック間でボールを動かしても奪いに来るほどのフォアチェックをしようとはしていませんでした。しあkし中盤のスペースの無さはウルグアイにとってやりづらさを与えているようで、裏を狙うことで押し下げてしまおうとするロングボールや奪ってから速攻を裏に出す姿が何度か見られ、素早いスアレスの抜け出しは見事でした。
トップ下を置かないウルグアイはボランチでボールを奪っても、そこから先にボールを運ぶのは本来難しいはずでサポートは遠いんですが、きっちりとヘディングやパスで前へと繋げてしまう技術は素晴らしく、それを受けるフォルランにしてもスアレスにしても、ボールを受けてから前を向く意識が非常に強くあり、実際にそれを実現できる技術を持っていて、ガーナが後方から抑えてはいましたが、密着し切れておらず体を半身しか押さえられていなかったり不完全なものが多く、それほど大きな影響を与えるところまではいっていませんでした。
両者が最後尾で相手の攻撃を受け止めて中盤へと繋ぐ、どちらも構築をするための一歩目を抑えられておらず、それが縦へのスピードを増加させる要因にもなっていました。ガーナはそれを掴むことも囲うことも出来ておらず、飛び出しとパスを許してしまっているて、ウルグアイは引いた状態が中盤へのパスを出しやすくさせてしまい、サイドバックが激しく当たる以外に強く当たれる部分を作れていませんでした。
徐々にガーナは飛び出しをされて試合を作られる要因になっていたスアレスに対して密着してマークが出来るようになった。ボールを受けさせず、前を向かせないようにしようとし始め、裏を単純に狙われないことでガーナはウルグアイの後方に多少のプレッシャーを与え始めていいました。安定して前へ出させないことを狙えていましたが、ウルグアイは中盤で奪ってカウンターを主軸として移行し始めていましたから、ガーナのプレッシングもあまり出番は得られませんでした。
ウルグアイは中盤で奪いカウンターの形が整い始めたことで、中盤のいくつかの選手がフォワードと連動してそれを追い越していけるようになりましたが、ガーナは人数を戻らせずに対応してしまう。中盤の攻撃がウルグアイのバイタルエリアに穴を作ってしまい、中盤が積極的に囲い込もうとするようになった。それがボールを奪われてからの縦の速攻に影響していましたし、中盤の裏へ飛び出されてしまうとディフェンスラインが対応に出なければならず、スピードに乗ったそれを止めることは難しく危ない場面を作るようになってしまいました。ディフェンスラインがそれを嫌がることで後方に下がってしまい、前後に分離してよりバイタルエリアを空けてしまうようになった。その後はギャンに収めるボールに激しくぶつかることで、コントロールを不正確にさせて縦のスピードを持続させないようにしていましたが、危険な状態でした。
前半ロスタイムにシュートを決められた形は、バイタルエリアを利用され続けたことでウルグアイはそこを利用されて落とされると、中盤が引き戻されてしまうようになっていた。この時も一度使われて中盤を圧縮されてしまってから、その手前からムンタリのミドルシュートで先制点を決められてしまった。
後半になってもウルグアイは中盤が積極的に囲い込もうとしているのは変わらず、改善された部分はある程度当たることが出来るようになったことでしょうか。前半は囲い込めても当たるところまで持っていけていなかったものが、不完全ながら当たれるようになった。それでもガーナは縦に急ぐ必要がなくなったお陰で、掴まえられていないときは前へ、そうでなければサイドや後方へ逃げる事が出来ていた。
その時間が長く続けばウルグアイを消耗させることが出来ていたのかもしれませんが、早い時間でウルグアイはフォルランがフリーキックを鮮やかに決めて追いついてしまった。ガーナは先ほどまでの戦い方は使えなくなり、展開を狙わなければならなくなってしまいました。
ウルグアイは主に裏へのボールを多用していて、いくつかボールを追い越している動きもあるんですが、キープして相手を引きつけながら追い越して裏を狙い使うのではなく、直接裏へ抜けるだけでガーナとしては対応しやすいものでした。バイタルエリアのような高い位置で受けてから利用するのではなく、その手前で受けてから長いボールで狙うものが多く、戻るフォルランに預けて、そこからドリブルやパスで展開を狙えるようになるまで単調な攻撃に終始していました。
ガーナは上手くギャンが受けてから全体が追い越していく連動性を持っていましたが、徐々に運動量が落ちて追い越していく動きが物足りなくなって、掴まえて対応されていくようになっていました。押し込まれてしまわず、対応が楽になったウルグアイが人数をかけてペースを握るようになっていました。
途中交代で入ったアブレウがディフェンスラインと戦うことで、体を張って押し下げてしまおうとしている。それによってバイタルエリアにスペースを用意しては入れるようにもしていましたし、ポストプレイの形を作ることで相手に収めるボールを警戒させてスアレスが裏への狙いが出来るようになる。相手のセンターバックに前後の選択肢を考えさせることでパスを通しやすくなっていましたし、フォワードの距離が近くなったことでサポートが近くパスでの崩しも狙えるようになっていました。カウンター時もその三人が残ることでどんどんと流れを引き寄せてはいましたが、得点には至りませんでした。
延長後半、終了間際まで両者共にシュートまで持っていけているもののミスが多くどちらも決定的な形を作れていませんでしたが、最後の最後で勝負を決めてしまえるような状況になっていました。フリーキックからガーナのシュートが続き、いくつか防ぐことはできたものの最後はスアレスが手でゴールになるボールを止めてしまい、退場。もしそれを止めていなければガーナが勝負を決めて勝ち上がっていましたし、止めたとしてもPKとなってそれを決めれば残り時間もなく、ベスト4に入るのはガーナのはずでした。
しかしながらそれを決められず、直後に笛が鳴ってPK戦へ。ガーナは直前のPKを引きずっているかのようにいくつかミスがありましたし、ウルグアイのキーパー、ムスレラが落ち着き払っていました。