■Algeria 0 – 1 Slovenia
序盤は一進一退のように見え、試合開始当初こそスロベニアが守勢に回ったときにディフェンスラインの前に備えておくべき選手が見たらずに、前からのチェックと中盤との連動から分離してしまっているように見えたものの、それもすぐに修正されてカウンターを受けたときにも中盤がすっと下がりスペースを消して相手の人数の少ないカウンターを掴まえてしまえるようになった。
アルジェリアはきちんと固められてしまう守備を相手に、始めはサイドバックの裏へ出すボールを中心としたカウンターをしていたものの、ボールの影響からか精度が整わず流れてゴールラインを割ってしまう場面が多く見られてしました。それでも相手の手前でいったん収めることが出来ていれば変化を加えることが出来ていたのかもしれませんが、中央で収めようとはしておらず、サイドから試合を組み立てるようになっていきました。タッチライン際をドリブルで駆け上がり、深く入り込んでからクロス。あるいは早い段階でサイドチェンジをして、片側に相手を寄せた後の逆サイドのスペースを利用しようとしているようでしたが、それもタッチラインを割ってしまうことが多く連続して攻められませんでしたし、逆サイドをスロベニアが空けないために広大なスペースからドリブルで入り込んでいく、ということはできていませんでした。
アルジェリアも守備ではきっちりと相手を掴まえていて、スロベニアが試合を低い位置から組み立てようとしているから縦へ出されるボールには体をぶつけて止め、動き直して受けようとするスロベニアの選手にはきっちりとマークに付いているため、スロベニアも満足な構築はさせてもらえず、どうしても後方やサイドバックがボールを前へ運ばなければならなかった。戻されるパスも多く、手詰まりになってフィードでフォワードへと出す回数も増えてしまった。こちらも精度が悪く頭を越えていってしまっているばかり繋がる気配はありませんでした。
ただ、スロベニア側は裏へ出しながらも中央を利用する意図を持っていたことで、一見無駄に見えたパスミスになるフィードを繰り返していながらもそれを布石にしてしまえていましたね。アルジェリアがサイドをドリブルで多く使えるようになって攻勢に出ていたこともありますが、それまで中央で動き直しても掴まえられていた部分で掴まえられず、ディフェンスラインの前で前を向きながらボールを受けられるようになった。そこから明確な崩しの形こそ出来ていませんでしたが、ミドルシュートを打てるようになっていましたし、それがセンターバックにフィードによる裏への選択肢と、手前で受けてミドルシュートの二つを考えさせるようになり、そして手前で受けた後に裏へパスが出されるのではないか、ということも考えさせるようになった。
先制点を得た形はそれで、二人のフォワードがセンターバック二枚の裏を狙うように動いたことで、ボールを手前で受けた選手に対してチェックに向かえず、余裕を持ってシュートをさせていました。スロベニアがサイドでボールを持っていたにもかかわらずアルジェリアの中盤が下がってスペースを消そうとしていなかったこともシュートを打てる環境を作った要因でもありますね。
ドリブルを中心にアルジェリアが攻めて、体を当てて止められる回数を減らせていたことや、途中出場していたゲザルがサイドからのクロスに対して、キーパーとディフェンダーの間に入るようにして再三合わせようとしていたこと、十分に得点を狙える環境にあった中でゲザルが退場をしてしまったのはその後の失点にとっても大きな影響を与えていたのかもしれません。あの失点はキーパーのミスと言っていいのかもしれませんし、ボールの影響としてもいいのかもしれませんが、退場さえなければそれらもなかったかもしれませんね。