Liga Espanola Jornadas 37. セビリア対バルセロナ

■Sevilla 2 – 3 FC Barcelona
試合開始当初のセビリアのマークはタイトでセンターバックのプジョルにこそ時間とボールを持たせていましたが、それ以外の選手には安定してボールを扱わせないだけの距離で相手を掴まえていました。特にパスを選択させないようにコースを切ることと収め先になるフォワードには明確に抑え込む意識ぴったりとついておく。受けに戻る動きにも対応するため全体をコンパクトに保っており、それがバルサのアンカーにすらボールを受けさせない守備を可能にしていました。

ただパスを中心とした攻撃に対応するための守り方で、パスを素早く動かせずゾーンを崩させない意図を含んでいましたが、その分ドリブルに対応するにはボールの出し手に対するプレッシャーとコースの切り方が甘く、パスをフェイントに使われてしまえば寄せていけなかった。それがマクスウェルの得意なドリブルでの中への切り込みをさせてしまい、フリーのまま誰が対応をすることもなくボールを出させてしまった。もちろn右からのサイドチェンジがその以前にあったからこそゾーンが崩れていたんですが、それでもパスだけを警戒していなければあれだけの余裕を与えることはなかったはず。

一度ドリブルで崩されたことからパスに対応する守備を主にしていたセビリアは、ドリブルに対しても対応をしなければならなくなり、それを必要以上に気にし始めてパスでの展開を抑えられていた厳しく当たれていた守備の距離を広げてしまい、一歩で掴まえてパスを出させない守備が出来ていたのが、シャビに前を向けるだけのスペースを与えてしまい、ウイングにもボールを受けてすぐ戻す選択肢しか与えていなかったものが、それ以外の可能性を選択できる余裕を与えてしまっていました。ドリブルの対応も縦のコースこそ切れているものの、横のコースを切れていないためにそれほど明確に抑えられていませんでしたし、余計にパスコースを作るだけになってしまった。
ケイタのフリーランニングによって縦に引っ張られるようにもなりましたし、ワイドに開いたボヤンへのサイドチェンジをも通してしまうようになった。ドリブルだけではなくそういった大きな展開を許してしまうようにもなったことから、細かく横に動かすパスにもセビリアは後手を踏むようになり、ゾーンを左右に動かされるようにもなった。バルサは横に動かしながらもきっちりと裏を狙う姿勢を持っていましたから、横の動きに対して前に出て潰そうとすれば裏に出られてしまうために前へ出られず、相手を後方に押し留めておけるようになり、それまでカウンターでサイドバックの裏側を利用されていた部分をも防いでしまえるようになった。

セビリアはフォワードのカヌーテやルイス・ファビアーノが収めてディエゴ・カペルを多く走らせて、攻撃に再三出てくるダニエウ・アウベスの裏側を利用しようとしていました。圧倒的なスピードで駆け上がるためにダニエウ・アウベスが後追いの環境で戻っても簡単には追いつけないためにピケが大きくサイドへケアをしに出てこなければならない。しかし中央には優秀なストライカーを二人置いてしまっているためにケアに流れることでスペースが出来てしまい、対応に難しさがった。それに加えてピケの対応がスピードの問題から予測に基づいているために早めに動きすぎてスペースを相手に用意してしまっている部分があった。それを押し込んで危険を感じなくなるほど封じられるようになったのは非常にいいことでした。

セビリアは左右に揺さぶられることとサイドに起点を作られてしまうことから、特にゾコラがサイドへ引き出されて中盤中央に誰もいないエリアを作り出す回数が増えてしまった。ゾコラはkびいしくめっしにマークをしにいく回数が多かったんですが、自分の本来いるべきエリアを外れてもマークをスイッチせずに自分でついて行ってしまっていた。それがセンターバック前のスペースを作るきっかけになり、シャビが多くは入れるようになっていましたし、シャビに注意をしてしまえばメッシがそこはいる回数を増やしてしまい、そして高い位置から裏へのパスが出せるようになる。
二点目は正に右へ相手を引き出しておいたことが生みだしたゴールで、ダニエウ・アウベスが中央に出来たスペースに入っているシャビへ出し、そしてボヤンは飛び出してゴールを奪った。

二点目が決定的となり、そこまで何とか保っていたラインをセビリアは下げてしまい、バルサのセンターバックがハーフウェーラインを越えていく回数を増やしていき、アンカーのセルヒオ・ブスケツも安定して受けられるようになり、ダニエウ・アウベスも遠慮無くオーバーラップを出来るようになった。セビリアは対おするために全体が下がってしまい、ボールを奪ってからカウンターに使えていたボールをフォワードが収めるのが難しくなり、収めたとしてもウイングが近く保てず長い距離を走らなければならず、時間がかかるようになった。その間にバルサが囲い込むだけの切り替えは出来ており、下げさせられる。そうするとさらにバルサのフォアチェックが下げたボールに対してパスコースを探すよりも先に向かってきてしまうため、さらにボールが下げられる。それだけ時間がかかってしまっていては、攻撃の中心となっていたサイドバックの裏を使う攻撃も見せることは出来ず、セビリアは攻撃に出ることすらかなわなくなってラインを押し上げて守備の再構築の時間を得ることもできなくなっていきました。

ただルイス・ファビアーノの決定的なシュートからセビリアが調子を一時的に取り戻して、カウンターからディエゴ・カペルを裏へ走らせることが出来るようになりましたが、それでも前後の分離が招く人数の低下から恐怖を与えるほどではありませんでした。後半に入って修正された守備によってフォアチェックからラインを押し上げて、守備の距離感を縮めて試合開始当初のように粘り強い守備をするようになり、攻撃も前半よりは機能する兆しがありましたが、バルサは上手くカヌーテやルイス・ファビアーノにボールを納めさせずポストプレイを許さず、セビリアの展開を遅くすることでウイングへ直接出させないように守れていましたし、裏へも出させないように出来ていた。そういった時間をかけさせる守備によってセビリアは一気に駆け上がりすぎてアタッカーがディフェンスラインに吸収されてしまい、厚みのないものになって効果的ではなくなってしまいました。

コンコが二枚目のイエローで退場になってからもセビリアはプレッシャーとリトリートを切り替えつつ上手く守っていたんでアスが、ボールを左右に動かし起点を作った後の中央のスペースは埋め切れていませんでした。前半よりは大きく改善された部分ではアリアmしたが、それでもバルサはバイタルエリアでボールを受けてそこからサイドバックの裏へスルーパスを出して走らせたり、あるいは直接シュートに向かえるように裏へ出してしまえる。距離が近いために精度の高いものが多く出せチャンスになるんですがパロップが当たっていたために追加点をその形で奪うことは出来ませんでした。ただ三点目を防ぐことまでは出来ず、そのゴールで本来なら勝負が決まっていたはずでした。あるいは決めきれなかったいくつかのシュートによって決めておくべき試合でした。

流れが一気に変わってしまったのは不注意によるカウンターを許して失点をしてからでした。それまできっちりと抑えられ、攻撃をされてしまうことも少なかったために油断があったのかもしれませんが、センターバックの前に広大なスペースが空いていた。アンカーがきっちりと埋めておくべきスペースにアンカーがおらず、ピケが後手を踏んで前に出なければならなくなり、遅れて向かうそれがスピードのある選手なら大きなプレッシャーになったのかもしれませんが、万全の状態でなく脅威になることはないまま前を向かせてしまった。それがディフェンスラインのギャップを生む結果になり、裏へ抜け出させる要因になってしまった。きっちりとセルヒオ・ブスケツが予め抑えておかなければならない部分でした。

この一点がセビリア勢いを出させてしまい、バルサは完全に浮き足立って全体が見えなくなってしまっていました。ファウルかクイックリスタートで二点目を決められてしまった場面でも、怖い選手であるルイス・ファビアーノを誰も見ておらず完全に出し抜かれてしまった。前半にもビクトル・バルデスが怒っていたように一瞬の切り替えで集中を切らせてしまっていて、それが非常に危険な状態を作り出してしまっていました。もし引き分けでもしたら首位が入れ替わってしまい、最終節は降格争いをしているようなクラブ相手でマドリーが転ける期待は出来ない。さらに全体に動揺が走ったようでもありました。

セビリアは得点から中央をしっかりと埋めるようになり、バイタルエリアを閉じてしまえるようになり、バルサは全体のバランスが取れなくなり、アンカーはまだスペースを埋められず、センターバックがサイドのケアに出るのをスムーズに行い得ないくらいに厚みのない守備をしなければならなくなっていた。押し込まれてカウンターで少ない人数で攻める以外に方法はなく、崩すよりも時間を使うことぐらいでした。それでもフォワードの三枚とダニエウ・アウベスが相手を押し下げて時間を稼いでくれるお陰でいくつか時間が取れるようになり、失点直後のような慌てふためいていた様子から立ち直っていき、セルヒオ・ブスケツはスペースを埋められるようになり、ケイタが下がってバランスを取り、二枚で中盤の底を担当するようにもなって安定した。
逃げ切りの体勢を整えられたバルサには浮き足だった様子は殆ど無くなり、時間を稼ぐプレイを中心とした一点を守りきるための戦術を徹底し始め、上手く相手を封じて試合を終える事に成功しました。

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