Bundesliga 25. Spieltag ケルン対バイエルン・ミュンヘン

■1.FC Koln 1 – 1 FC Bayern Munchen
バイエルンはデミケリスが国際親善試合で負傷してしまったことから、ここまで固定されていたディフェンスラインを維持することが出来なくなり、バドシュトゥバーを本来のポジションであるセンターバックへと移し、左サイドバックには経験の浅いコンテントを起用することになっていました。本来先発で使われていたリベリはこの日はベンチから、ロッベンは風邪の影響からベンチ入りもしていませんでした。

ウイングの二人がいない試合となると、今季はオリッチがサイドバックの裏へと早めに飛び出してボールを引き出してカウンター気味に試合を展開する姿が多く見られていたんですが、この試合ではその場面はあまり見られませんでした。序盤は特にマリオ・ゴメスがボールを引き出すためにサイドに流れる回数が多く、左側ではミュラーがタッチライン際にポジションを取って受け、ワイドに開かせる役割を二人が担っているようでした。ただ、二人ともボールを受けて縦へとスピードアップする選手ではないことから、ボールを受けたら中へと動き、オリッチらと連動を目指していましたが、ボランチの二人とフォワードの一枚、あるいは逆サイドの一枚程度しか連動する相手がおらず、中央にぽっかりと空いたスペースにパスを出せるはずもなく、ケルンの網に捕まる回数が非常に多くありました。

バイエルンの前後の分断はケルンの低いライン設定に寄る部分が強くありました。ケルンのフォワード二人はバイエルンのセンターバックへのチェックをすることもありますし、前へ簡単に出させない工夫はしているものの、最後尾はフォワードを前に捉えておこうという意識があって下がっていきやすく、踏みとどまらない。サイドからバイエルンが多くの展開を目指していることもあって、中央から攻め手もらえれば踏みとどまれるだけのブロックの形勢が出来ていたんですが、サイドバックの外側を多く空けている守り方になっていたので、多くの回数そこへ入り込まれ、ラインを下げざるを得ない要素がありました。

ただそれはケルンにとっては好材料と呼べる部分が多くありました。
バイエルンはパスの距離が長く、止まっている時間が長くなってしまうため、パスカットされやすい環境になっていました。ケルンがラインの設定を低くしているだけではなく、フォワードの二人が、そのラインを押し下げる動きこそしてもボールを引き出すために下がる動きを繰り返してくれない。ミュラーとアルティントップがバランスを取ってボランチとの間に入ってくれればいいんですが、それをしていない。ワイドに開いてボールを受け、それから中へドリブルで切れ込むことはしても、ボールのない状態で中に入って起点となる動きはしていない。ミュラーは何度か中へポジションを移していましたが、それもフォワードと同列になる動きをしているだけで、中央で縦の関係を作る動きではなく横に広がって選択肢を広げるだけでした。

時間が経つにつれてバイエルンの攻撃パターンが硬化して決まってしまい、サイドへ渡してから中へを繰り返すばかりになっていました。ミュラーのその動きは読まれつつあり、その広報から上がってきて、比較的フリーで受けられるコンテントにしても、中へ入ってしまう。ペナルティエリア横のスペースを使うときだけ、そこからのクロスの可能性が強く印象づけられているものの、それより手前であればドリブルで中へ入ってくるというイメージしか無く、中央との距離感が悪いため、サポートを得られず、変化をつけられる恐れがないため、安心してケルンは対応をしている。右のアルティントップもそれほど変わらず、より横の動きが少ないために予め近いポジションを取られて縦のコースを切られたり、囲い込まれて縦や中の選択肢を奪われている場面もありました。
ラインが低いことでそこからでも裏へ出されて走らされる場面はありましたが、それほどの精度がないために脅威となるのは難しく、ケルンとしてはもう少し踏みとどまり高い位置を保つ勇気が欲しいところでしたが、バイエルンが縦を切られたことで中へ入っていってくれる、空いたスペースをサイドバックのラームやコンテントが使いに来ても、その活用が上手くないおかげで、追い越していくスピードを維持したままボールを受けられず、止まって受けてバックパス。手詰まりになるのが見えている中へパスをするばかり。

ケルンも引いて守る弊害から前に人がおらずカンターがままならなくなっていっていましたが、ポドルスキのゴールによって先制しているため、守りきれるその選択でよく、徐々に意思統一から守りは堅くなっていっていました。

後半になると前半は少なかったオリッチのサイドへ流れてボールを受ける動きが少し見られるようになりましたし、マリオ・ゴメスもボールを受けに下がる場面が少し見られるようになってきていましたが、どちらも中央の手薄さの改善には繋がらない精度で、サイドに位置する二人のアタッカーも前半同様に早めに前のコースを切られていて、縦へのチャレンジして突破することも選択しなくなって、ある程度フリーであっても中央や逆サイドへボールを預けてしまおうとする消極的な姿勢が増えていました。

そういった中でリベリとクローゼの投入はいい選択に見えました。クローゼはボールを引き出す動きの上手い選手ですから、縦の厚みを作る役割を果たしてくれますし、高い位置でのキープも期待できる。リベリーは消極的な選択をしがちなサイドにあって縦への仕掛けが期待できる。

それらの変化が実際に現れるよりも早く、シュバインシュタイガーの得点によって追いつけたため、実際にどうだったかという部分に関してはわかりませんが、内容自体は得点以後は劇的に改善されていました。距離があまりにも離れていてパスの展開をすることが難しかったファン・ボメルの位置を一列前と表現していいほど高くしたことで中盤中央にボールを収めるところが出来るようになり、フォワードとの距離も縮まり、安定した供給が出来るようになった。
ミュラーやラームも安易に中や戻したりしなくなり、チャレンジすしてクロスまで狙うようになった。クローゼが少し下がった位置でボールを触り、そこから前へ出て行くために、中央が平らに並んでいるだけだったのが、きちんと厚みのある状態が作れるようになった。クローゼのランニングはマリオ・ゴメスとミュラーらのサイドに位置する選手との隙間に入っていく。相手のサイドバックとセンターバックの間ですね。そのマークに付かれにくく、裏のスペースを利用しやすい場所へスムーズに出て行く。全体の流れを作っていたかもしれません。

気がかりな部分はコンテントが怪我をした部分でしょうか。この日のパフォーマンスは不安定なものではなく、計算のできるものだった。欠けた部分を彼が埋めてチャンピオンズリーグに臨めるかもしれないと思っていたんですが、デミケリスが不在となって人がいる場所がまた欠けてしまう。流れを持ち、逆転を狙う展開でしたからプラニッチを出場させるのかと思っていたんですが、余程信頼を失っているようでこれでも出場させてもらえませんでしたね。代わりに出たのは若手のデヴィッド・アラバ。恐らくデビュー戦のはずで、不慣れなポジショニングをしてあまりボールにからめず、次やその次を考えると少し不安になりますね。

この試合のスコアはどちらもが得点のチャンスを得ながらこれ以上動かずに引き分け。

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