2009 年 12 月 のアーカイブ

Liga Espanola Jornadas 14. バルセロナ対エスパニョール

2009 年 12 月 13 日 日曜日

■FC Barcelona 1 – 0 RCD Espanyol
バルサの悪い部分が出ていたのは試合開始直後からで、後半になってから悪くなったというよりも、試合を通して悪いままでしたね。改善された部分は非常に少なく運動量が少なかった。精神的にも肉体的にもここの所の厳しい試合が響いているようで、判断力も遅く体も重そうでした。

試合開始直後にパレハのフィードから一発でチャンスを作られた場面は、体勢の整っていないところへ奇襲をかけられたと言ってもいいかもしれませんが、フィードへの対応を明確にしていないところが既に現れていました。センターバックがフィードに直接対応してしまって裏へのケアを出来ない状態を作ってしまっており、本来ならアンカーが直接対応しなければならなかった。その後幾つかあったフィードに対してもトゥーレ・ヤヤが対応する回数は少なく、ピケが対応してプジョルがカバーをする、あるいはその逆の形が殆どでした。前半はエスパニョールが人数を殆どかけておらず、フィードをされても一枚でセンターバック二枚を相手にしてくれるため、二人で縦の関係を作れてしまうので大きな問題に感じることはありませんでしたが、トゥーレ・ヤヤがここの所起用されていないのはここの判断が鈍くなってしまったせいかもしれませんね。

基本的にエスパニョールはロングボールを中心とした組み立て方をしているためにバルサがフォアチェックをして囲い込むことは少なく、囲い込んだとしても意図のないボールを縦に蹴り込まれてしまうため、囲い込む速度が落ちてフォアチェックをあまり機能させなくなってしまいましたが、スローインなどから連続して一度押し込んでしまえばプレスは機能し、相手の守備に厚みを持たせられなくしてしまえる。そうなっていけば、ロングボールを送ったとしても効果は非常に薄くなるため繋ごうとする意識が出てくる。おかげでプレッシングからボールを奪ったり、セカンドボールを拾うことが出来るようになり、いくつかボールの支配率を上げることが出来ましたが、それがこの試合効果的だったかというと疑問符が付きますね。

立ち上がりのペドロは非常にシャビと近い関係を保ってサイドに張っている時間が少なかった。中央に入ってきてダニエウ・アウベスの上がるスペースを空けられるようになったのは数試合前からなんですが、この試合はあまりにシャビに近い関係を保ち過ぎってポジションが被ることもあった。その上、メッシがするように、中盤とイブラヒモビッチの間を取り持つ動きではなく、高い位置で中に入って得点に絡む動きをしているため、ボールの収め所になれず起点にも慣れない。裏へ飛び出す動きをするにはディフェンダーに捕まれやすい位置であり、それほど効果的な動きでは無かった。ポジションチェンジをアンリとして左に回ったりもしましたが、流れの中での動きではなく、相手にマークの修正を強いることも出来ない。

押し込んだ状況になってもディフェンスラインの裏に出ようとする選手が殆どおらず、停滞した状態になってからアンリが裏へ出るだけ。ペドロもラインの中に入っているんですが、基本的な部分では、中央に人が入っておらず、エスパニョールの中盤の選手がディフェンスラインに吸収されているので、中央に人数が多く、起点を作るには難しかった。
いつもであればそこへイブラヒモビッチが入って相手を押し下げておいたり、守備の手前でボールを回す選手たちへ当たり行けないプレッシャーになっていたんですが、引いて受けるプレイを選択しているため、相手に前へ向かう守備を許していた節がありますね。
もっとイブラヒモビッチに高い位置でポストプレイをしてもらい、納めてもらってボールのスタート位置を高くすることで相手を押し下げてしまいたかったんですが、中央よりサイドに流れた位置で前を向けずに処理をする回数が増えていまっていましたし、周囲の選手が動いてスペースを作り出したり、ドリブルで仕掛けて裏を使う場面が少ないのも影響をしていました。

ポジションチェンジを含めて、ドリブルでも仕掛けずスペースを作り出す動きも積極的にしていなければ、相手を動かせず相手をマークの修正も容易にさせて、スタミナを消耗させられない。混乱もさせられない。幾つかシャビが飛び出したり、サイドから単純にアーリークロスを上げていましたが、安易に行うプレイはいくら不調のエスパニョールでも防げるわけで、幾つかの変化が欲しかったけれど、連動していない状況では難しい。
それでも途中からイブラヒモビッチが高い位置でボールを受けるようになったのは事態を好転させる要素で、中央でポストプレイをするようになった。それが出来れば、高い位置へ収める一本のパスから裏を狙えるわけで、組み立てたり、落としたり、それから自分が裏へ抜ける動きなど相手に幾つかの選択肢を考えさせることも出来て、連動した動きにもなりやすい。結局はその形から得点を取ったわけではなく、ファウルかどうかよく解らないシャビが倒されて得たPKで一点を決めただけでした。

後半に入って二枚を交代させたエスパニョールが前半とは違い勢いを出してきたのは明らかだったんですが、バルサは前半よりもさらに試合内容を悪化させてしまっていました。ピケが安易なミスをしたり、サイドバックの場所へプレスを受けて前へ運べなかったり囲まれてピンチを作ってしまったり、とにかくチャレンジするより前の低い位置で奪われる回数が増えて、前線へ繋げなくなっていた。その上不用意に奪いに行きすぎて奪えずに裏を使われたり、エスパニョールに前へ出てくる意識を与えてしまった。ボールをキープして押し込めなくなったことから、中盤のラインを高く設定されてしまうようになり、こぼれ球を拾われるようになった。フォアチェックもされてシャビやイニエスタに安定してボールを納められず、それらのポジションから前へパスが出来ないため、ロングボールが多くなる。ボールが来ないから前の選手がボールを引き出す動きをしていなくなって、出し所へ困って、後方でミスも増えている印象もありますね。あとはプレスへ対応に少し困っているようにも見えます。

前半にもあったものですが、後半に入ってもフィードに対するアンカーのトゥーレ・ヤヤの対応は全く修正されておらず、フィードに対応するのは相変わらずセンターバックだった。以前はここの処理が上手かったトゥーレ・ヤヤが別人のようにセンターバックに処理を任せて自分はその上がって処理をするセンターバックのケアに下がるだけ、というのも見られましたし、ポジションを前に取りすぎていて、ロングボールを収めるフォワードを前後で挟み込めていない場面も目立った。フォワードの下に近いポジションを取る選手をエスパニョールは置いていませんでしたから、それをアンカーが警戒して前に出る必要はなかったのだから、きっちり挟み込まなければならなかった。それが出来なかったことから上がったサイドバックの裏をピケが警戒に出ることができず、ダニエウ・アウベスの裏を使われる回数も多かった。もちろん、サイドバックの裏を狙えるようにエスパニョールが選手を配していたというのもありますが、アンカーが下がってきっちりと処理をしていればセンターバックのどちらかをサイドへ押し出しても問題なくなるため、全体の負担が減るはずなんですけどね。

もちろん彼だけ乗せ金ではなく、多くの選手をフリーで受けさせていて、ボールを受けた直後に振り向かせないようにするいくつかの当たりが足りていない。運動量とポジションの趨勢が足りていないために寄せるのがワンテンポ遅く、出来ないのであれば引いて守ることも視野に入れなければならないほどでしたが、思い切りよく切り替えられていない。サイドバックの部分でも特にサポートが足りておらず、攻撃に移ってもそうで、全体が間延びしてサポートが入ってもチェックにやられてしまい、停滞してしまった。繋げずに単純にクロスを入れる回数も多くなってしまうため、イニエスタを前に持ってきた効果が薄く、前で溜を作ったり、繋いだり、ポジションを動かしたりは出来ない。ボヤンが入ったことで安易なクロスが減り、繋ぐ意識が多少出ましたが、疲弊していてそれ以上の効果は感じられなかった。

それよりも何よりも、ラフなプレイが増えてもイトゥラルデ・ゴンザレス主審がさっぱりカードを出してくれなかったり、それでピケにはカードが出されたり、ゴール前でハンドをしてもカードが出る気配がなかったり、試合全体を荒れる方向に向かわせてしまった主審によって試合終盤は無駄なプレイばかりでした。バルサ側には苛立ちが見られて、エスパニョール側のラフプレイへカードが出ないため、それを助長し、バルサにカードを出させようとするプレイが増えてくる。試合を動かした殆どの要素は主審でしたね。バルサも非常に駄目な内容でしたが、決定的な仕事をしたMoMはイトゥラルデ・ゴンザレス主審へ。

非常に厳しい日程を戦ってきて、これからも続くわけですから、この試合は仕方ない。前の試合がこうなってしまう要素を孕んでいましたからね。

FIFA10 – デフォルトは6分

2009 年 12 月 12 日 土曜日

ここでプレイするときは主に試合時間を5分ハーフに設定して対戦しているんですが、実のところオンラインの試合時間がFIFA 10になってから6分がデフォルトに設定されてしまっているんです。これはランクマッチでもアンランクであっても同じ事なんですが、アンランクの方は設定で変更できるため問題ないとしても、2分試合時間が長くなっただけで大きく違和感を感じますね。
今回はショウ氏にオファーをしてもらって対戦をしたのでアウェー側。試合時間は6分。その分多くのシュートチャンスがあったかもしれない。
また英語音声なのは設定の変更をずっとし忘れているから(わら

■Catania 0 – 2 Leverkusen
森本の加速は相変わらずの早さでセンターバックが振り切られるともうお終いのようなものなんですが、やはりアドラーが後ろに控えてくれているお陰で安心できますね。何とか防いでくれるし、防げなければそれで諦めがつく。本来なら裏を取らせないようにしなければ行けないんですが、それは難しいことも多いわけで大変なんです。なるべく中央から攻められないようにサイドに押し出してクロスを多く選択してもらうようにしたお陰で中央に高さがあるので防げてましたが、肝心のサイドでの守備で縦のコースを切ってしまって中に入られることが多くて駄目ですねぇ。クロスを入れられるのこそ狙い通りなのに不用意に奪いに行くとか、もう。
攻撃はキープをメインにしてポゼッションを上げたりしようとしていたのがいつの間にかカウンターがメインになっていて、両者ともカウンターになってゴール前まで連続していたり、もう大変。

■AS Roma 1 – 1 FC Barcelona
今度こそポゼッションを、と無謀な考えを起こしていたら、センターバックの位置を入れ替えるのをまた忘れて、それに気付いたときにはもう失点しかけていて、左のセンターバックが反応せずに右のセンターバックが反応した、と思ったらそれがプジョル。遠回りした分だけ届かずにループシュートされて失点。先の試合では自分もループシュート狙ってますが、こうやって落ち着いて決めたいものです。で、直後にタイムを取ってセンターバックを入れ替え、これで安定した守備が出来るようになりましてだいぶ楽になりました。
が、同点ゴールはまたごり押しって……。

それにしても、09から10になって悪くなった部分の一つに、サイドバックのAIがありますねぇ。特にカウンター時に顕著になるんですが、裏を取られまいとするあまりディフェンスラインを整える意識が全くなくなって、大幅にラインを崩してリトリートしてしまう。その結果中央とのギャップが大きくできてスルーパスやロブパスで簡単に裏が狙えてしまう。いい加減このAIを修正しましょう、EAさん。それとたまにボールをトラップできず、触った瞬間に操作不能に陥る部分とか、ボールにロックされずに触れないまま付近をくるくる回る羽目に陥ったり、現実にボールを見失うのがないとはいわないけど、間抜けですねぇ。

UEFA Champions League -F- Matchday 6 ディナモ・キエフ対バルセロナ

2009 年 12 月 10 日 木曜日

■FC Dynamo Kyiv 1 – 2 FC Barcelona
大方の予想通り、難しい一戦になりましたね。試合後のスタッツのようなデータを見る限りでは全く苦労していないようにも見えますが、苦労の元凶はやはり最初の失点が強く影響していますね。

先手を取ってプレスををかけて来るであろうキエフをかわしていくために、パスを回して相手の運動量を削ってしまおうとする意図があったのかもしれませんが、センターバックには緊張感と寒さからか余裕がなく、ボールコントロールと動きとパス、どれをとっても勢いを持って試合に入ったキエフのプレスをかわすには不十分で、相手の思惑通りに先手を取られてしまいました。ピケのファウルで止めたのは理解できるところですが、あれでカードが出なかったのは幸いでした。立ち上がりでなければ間違いなくカードが出ていたでしょうし、そうなれば二度目のファウルで止めるプレイが出来ず、一気に勢いに乗られたときに止める手段を失うところでした。でも、そうなっていたとしてもまだマシで、失点から始まることにはならなかったはずなんですが、ビクトル・バルデスが前のデポルティボ戦でしたように、また彼自身のミスで失点をしてしまったのはいただけなかった。

出足をプレスで崩されてミスからの失点。浮き足立って見えました。
バルサはボールを回すが、裏を狙ったパスが流れてチャンスになる気配はなく、キエフの守り方の特徴からバイタルエリアは大きく空いているが、そこを利用できる選手はいないまま、中盤とウイングやイブラヒモビッチとの関係を近づけることがまるで出来ていませんでした。メッシにはマンマークがつき簡単にはボールを預けられませんでしたし、シャビらもリスクマネージメントのため、中盤のラインの手前でプレイをしているだけに過ぎませんでした。キエフが相手を前に捉えて前へ向かう守備をするからこそ、裏にチャンスが広がっているんですが、スタートしたばかりのバルサにはその余裕が無く、利用できるようには見えませんでした。
イブラヒモビッチへポストプレイを要求するパスを出せても、後ろから押さえられていて前を向く余裕はない。単純にはたくだけで仕掛けられないし、前方向へのパスも出せそうにない。イニエスタにしてもマークが付き、メッシには二人がかかりで寄せてきて激しく当たられるため、他の選手がキープ力を信じて押し上げるのは難しい環境でした。

徐々にワイドに開いていた環境からイニエスタやメッシが前後の動きと中へポジションを移しながらボールを受けられるようになり、大きく空いているバイタルエリアを利用する意図が見え始めていました。どちらかが中へ入れば、どちらかがワイドに開き、ディフェンダーの間隔を広げようと努力することもしていて、バランスを崩してまで中央のスペースを利用しようとはしていませんでしたが、シャビをバイタルエリアに入れようとする動きもある。あるいは、メッシとイニエスタが中に入り、シャビやイブラヒモビッチとの関係を近づけて、繋ぐパスを出せる環境を構築することもある。その際にはきっちりとケイタが開き、ダニエウ・アウベスが右を縦へ使い、ワイドに使う選択肢を残していて、自分たちの形らしきものを作れ始め、浮き足だった部分は消えていきました。

いくらか安定してボールを回せるようになったことから、大きく空いたバイタルエリアにはシャビが入り込み、イブラヒモビッチと二人で中央を担当できる回数が増えてきていました。イブラヒモビッチもダイレクトでボールを叩かなければならないほど寄せられなくなり、ボールをコントロールして前へ方向へボールを出すことも出来るようになっていました。ユーセフの所では張り付かれず余裕を持ててプレイできているようでしたね。

メッシが中央に入れば、マークが引っ付いてくるためバイタルエリアのスペースが消えてしまうんですが、前へ向かうスピードを出せる可能性はいくらかありました。多くの時間でイブラヒモビッチとの距離が遠く、ワンツーのような形や、近いパスで繋いで相手を動かし陣形を崩していくのも見られない。個人に頼ることが多く、その出来次第になるものの、攻撃には厚みはありましたし、動いてもいました。ですがあまりに相手の人数が多く、それに比べてバルサのフォワードでディフェンスラインと戦える選手は限られている。相手の7、8人を相手に4人しか入り込めていないのでは難しいわけで、パスを回しているだけでは人数の壁の前に防がれてしまうことが多かった。
イブラヒモビッチが起点を作り時間を稼ぐことが出来れば、バルサも前へ人数を多く入れて相手を押し込み、バイタルエリアを空けて形成される二つのラインの内側に入り込め、利用できるようになる。それまではいくらか考えてボールを出すことがあったんですが、ボールを保持し続けて、プレスを受ける前に考える時間が必要なくボールが回せれるようになっており、同点に追いついた場面では特に、お互いのポジションを理解できて考えずにダイレクトでパスを出せる状態になっていましたね。それまではボールを持っていても、相手に主導権を持たれて回させられている場面が多かったんですが、この時間帯を境にバルサが主導権を持ってボールを回し始めていました。お陰でイブラヒモビッチは安定して受けられていたのが、引っ張られたりぶつかられたりと自由をあまりもらえなくなりましたが、主導権は確実に握れるようになった。でも一点で満足しているかのようにも見えましたね。得点を取ろうとする動きが同点になってから明らかに増えて、代わりにキエフはボールを動かされ続けてボールを追う運動量が減り、足が止まり始めてました。

後半になると、前半の得点以後に押し込み続けて追加点を狙わなかったことからキエフが持ち直してまた最初からやり直し。チェックの足が止まっていたのが復活をして、低い位置の組み立てから迫ってこられるように戻ってしまいました。イブラヒモビッチのポストプレイにもきっちりと抑えがきいていて、フォワードとの関係も開いてしまっていました。近いのはイニエスタが中に入っている程度でしょうか。
あのキエフのバイタルエリアのぽっかりと空いた守り方は健在でいくらかそこを突ける可能性はあったんですが、まだ入り込めていなません。キエフの選手は、相手を正面に捕らえて守る。後ろへ向かいながら処理を強いられる、というのをやらせないように常に相手を正面に捉えている。バイタルエリアに入ろうとすると、きっちりと中盤が下がって正面に捉えた布陣になるんですが、常にボールサイドを見ながら正面に捉えているため、もっと近い距離で裏を狙えていたらシュートを多く打てていたかもしれません。

後半も徐々にまたイブラヒモビッチへのポストプレイのパスを出したときに激しく当たられず、前方向へ出せるパスが増えた。メッシがドリブルを仕掛けられるほど選手の密集を作られておらず、ファウルでは止められているものの、前半にあったような四人や五人に囲まれて中へのコースを切られていたものとは明らかに違う状況になっていっていました。メッシがボールを持てば、ドリブルを警戒するように意識付けられ、ドリブルを気にするあまり足が止まるようになってきた。本来ならチャンスなんですが、バルサの選手たちの足も止まってしまい、イブラヒモビッチと近い関係を取ったり、止まったディフェンスの背後へ入り込んだり出来ていない。本格的に足が止まり始めたのは、66分ぐらいでしょうか。高い位置で踏みとどまって中盤にプレスをかけられていたのが、かけられなくなり、バイタルエリアを縮めて、楽に前を見ておこうと意識がずれて見えました。
お陰で近い関係を保てて、押し込んで深い位置でパスが回せて得点を取ったときのようにある程度ダイレクトで動かせるようになって、動かしながら動き、近い関係を保ったままプレイできていたんですが、シュートまで持っていけないのが残念でした。むしろシュートまで持っていこうとする意識がほとんど無く、引き分けでいいという意識が色濃く表れていたようにも見えました。特にペドロが投入された時間帯ですね。

その中でチャンスを伺っていたのがメッシが自分のドリブルで得たファウルからフリーキックを決めて逆転しましたが、全体の動きからすれば予想以上の出来でした。怪我が少し気になりますね。

全体的な流れとして、勝つための動きというか、勝つために利用すべき部分を利用しなかったのが少し気にかかりますね。キエフの守り方と集中がそれをさせなかった部分も大きくあるわけですが、ボールを支配してもゲームを支配しなければ勝てないわけで、引き分けでも十分だからやらないのか、それともやれないのか。半分ずつぐらいの意識ですかねぇ。

UEFA Champions League -A- Matchday 6 ユベントス対バイエルン・ミュンヘン

2009 年 12 月 9 日 水曜日

■Juventus 1 – 4 FC Bayern Munchen
バイエルンはここの所の試合内容と結果の改善からメンバーが固定されつつあり、この試合もそのままのメンバーでスタート。改善の結果はこの試合の立ち上がりは見られず、縦へのフィードがいくつか続き、ユベントスの前を向いたままの守備に止められていました。フィードで裏を狙うのではなくその前で収めてしまおうとする意図とは反対に、ユベントスの最初の一本はバイエルンのディフェンスラインの裏側を狙われるもので戻りながらの対応を強いられました。その後のクロスもフリックヘッドでそらされ、背後の相手を気にしながらの処理をさせられていましたし、ユベントスの方に明確な狙いがあるように見え、バイエルンの立ち上がりはよくないように思えました。

バイエルンの守備は、ゾーンをボールサイドへ寄せてしまい、密集を作ることから始まっていました。一人に対して複数の目が行き届いているようにしておくことで、二人で激しく奪いにいったり、囲い込んで奪ってしまうことはそれほど無いんですが、限定された環境を作って思い通りにさせないことを優先しているようでした。逆サイドは大きくスペースを空けてしまうんですが、縦方向をきっちり切る守り方で縦へのドリブルをさせていないことは評価でき、深い位置からクロスを入れられたり、ドリブルでの崩しをされることはなかった。それでもいくつか問題は抱えていて、スルーパスを裏へ出されたときの対応も両者では差があった。どちらかといえばバイエルンの方が問題を抱えていて、トレセゲが裏へ抜ける動きをしたときにオフサイドを取れていましたが、後方への意識が足りておらずもし取れていなければ致命的なものになりそうでした。何よりも選手と選手の間に入り込まれ、体を寄せられない位置に入られていることが気にかかり、ユベントスのカンナバーロがきっちりと体を寄せたり、裏へのパスへいち早く反応できていることとは対照的でした。

ユベントスの守り方は、最後尾の四人+一人。フェリペ・メロがバランスを取りながら、カンナバーロが前へ後ろへの判断を行う。この二人がポジションを変えながらスペースを埋めたり、前へ出て奪いに来たり、後方のスペースをカバーすることによって安定したブロックを構築していました。中央に絞った攻撃をするのが多くあったバイエルンに合わせてか、中央に人数をかけて絞った守り方をするように徐々に変化をしていき、対応力は見事に見えました。
サイドバック上がりに縦を切り、ボランチの所を遠巻きに見ておく。構築がそこから始まるのを何度か見てのことでしょう。中央での構築をさせず、サイドに押し出すような守備をし始めていました。バイエルンの選手たちはサイドで窮屈な構築をすることを嫌がっているように見え、ボールを動かして中央から構築しようとする意識が垣間見られました。その影響からセンターバックのデミケリスがプレッシャーを受けていないため、持ち上がった。もしかすると中央が薄く感じたためかもしれない。でもそれはユベントスの狙い通りだったかもしれませんね。クロスもしっかりとそれまでのようにディフェンダーの背後に入れ、フォワードが前へ向かう意識を削いでしまわないように、勢いに合わせたところへ出している。そしてトレセゲも選手と選手の間に入り込み、マークを受けていませんでした。

バイエルンは繋ぎのパスをそれ以後少しの時間帯出せなくなっていました。失点をしたときのイメージが残り、サイドは防がれたまま。片側に寄せて守る影響から逆サイドが存在せず、大きくボールを振れない。そのため詰まった位置でボールを出さなければならないんですが、失点したときのように奪われてカウンターを恐れてしまう。バックパスで繋いだり横へ出したり、その間に守備を整えられて掴まえられてプレスを浴び、浮き球が増えてしまっていました。
ユベントスが先制をしたことから、守る体制に入り始めて少し引いたラインにフォワードが吸収されるようになってしまい、フィードをそこへきっちり当てられたとしても、こぼれ球を拾う位置に選手がいない。バイエルンは前へ人数をかけて、クロスに対して大きく人数を入れて可能性を増やしていんですが、前後の分離を招いてしまって、チャンスを連続して得るのは難しく、人数の多い場所へクロスを送り込んでいて可能性は感じましたが、全体の流れを得るほどではなかった。何よりも、ニアで潰れる役目が出来るオリッチにボールが集まっていたんですが、それはきっちり潰されている。ディフェンダーが体を寄せられる位置にポジションを取っているために、ヘディングにまで仮に持っていけたとしても、精度のある強いヘディングはできず、ゴールをそれほど脅かすことはできていない。選手の間に入り込めていない、入り込ませない守り方をされていましたね。

ただ、流れを変えてしまったのがあのPKでしょう。ショートカウンターからマルティン・カセレスがオリッチを倒したんですが、PKの判断は微妙なものでした。カセレスの足は伸びていないし、足をかけずに留めようとするものでした。オリッチはしっかりと足をからめていて、足の接触はあった。審判によってはダイブを取った可能性があり、何もなく流される可能性も大きくあった。だけど明らかに足がボールに届かない場面でスライディングをしてしまったマルティン・カセレスは非常に分が悪いですね。もっと状況判断をしっかりして迂闊な選択をしなければ問題なかったかもしれませんが、あそこからクロスを入れられて中央のマリオ・ゴメスに決められていたかもしれない。でも流れを失う選択だったのは確かでしょう。
キッカーになったブットは、やはりブット。今のバイエルンのメンバーを見て、この場面で安定して蹴られるのは彼ぐらいなものでしょう。止められれば一大事ですが、さすがのPK職人で何も問題なく決めてしまう。止める方にも決める方にもどちらでもやれてしまうんだから、相変わらず凄い選手です。

まだユベントスは引き分けても問題ない状況だったんですが、バイエルンの改善と共に彼らのミスも目立つようになってしました。バイエルンは、それまで縦のコースを切っている以外は見ておくことの多かった守備を、ボールを受ける選手へ二人で当たるようにした。それがユベントスのミスを誘い、安定して繋がせなくなった。カウンターを受けそうなら、体を預けてファウルにする。体を預けられるほど近くに選手がいるということでもあるんですが、ユベントスの縦への意識が減り、クロスを上げる回数が著しく低下した。フォワードの抜ける動きに合わせたパスも減り、距離が遠くなって精度はなくなり、焦りからディフェンダーの間に入り込む動きもなくなった。

オリッチが流れて受けて、シュバインシュタイガーも左へ。そして追い越しながら構築をしていく。それのバランスをプラニッチがとる形が多く見られるようになり、マルティン・カセレスの外側や裏を多く狙うようになった。オリッチの動き出しの早さが活かされていましたね。
押し込んでクロスの連続で相手を押し下げて、人数をかけたまま攻められるようになった。それまでのバイエルンであれば前後の暮雲利からセカンドボールが拾えていなかったんですが、どんどんとコーナーキックを含めてボールを中央に送り込み続けた結果、ユーベは対処するためにどんどんと全体が下がってしまい、全体に厚みが無くなってしまった。前へ運ぼうとしてもボールを引き出す選手がおらず、サポートもいなくなった。セカンドボールを拾えず、パスコースがないままクリアするしかなく、またバイエルンの攻撃になる。
バイエルンはサポートが非常に近くなり、これまでの試合ではあまり見られなかったほどにパスコースを相当数維持しながらボールを回して、動いている。足下だけではなく、裏へ狙う動きもあるからこそ、足下のボールが受けられる状況を作っていました。ユベントスが引いているからこそなんですが、サポートの距離が適切なため、セカンドボールを拾えていました。

後半にそのままの流れで入ってしまったのはユベントスで、何とか全体のリズムを改善してからポウルセンを投入すればよかったんですが、流れを改善できないまま投入してしまったために、より攻撃の構築が難しくなってしまっていました。
ユベントスは、ヂエゴがキープできるまで前へ上げられず、上がってきたとしても縦に二枚の関係がサイドで保てていないため、バイエルンが縦のコースを切ってしまうのは容易く、後方からの押し上げがないため変化が少ない。出し所に困って奪われたりミスも多くありますし、一人の選手が閃きによって解決しなければならない場合が多くありました。
守備でも前半のよかった頃の四人+一人の関係が保てなくなり、フェリペ・メロがスペースを埋めるのではなく、スペースが存在しないのにディフェンスラインに入り込んでしまっているケースが多く、カンナバーロも前へ出てボールを奪いに行く場面がすくなくなってしまいました。その分、ポウルセンが入ってスペースを埋めるのかと思いきや、少し高めからボールへ当たりに出てしまい、ディフェンスラインとの距離は開いてしまってスペースを埋める効果はまるでありませんでした。バイタルエリアを使わせてしまい、最初は防げていた守備も、縦を防げなくなり、サイドを利用させてしまうようになった。

そうなるとバイエルンは引いた相手にミドルシュートやクロスを入れ続けてしまえるようになり、大量にあったコーナーキックからのチャンスを作るのも難しくなかった。ブッフォンがこの試合は殆どキャッチせずにパンチングでしのいでいたそのままが逆転ゴールを生む結果になりましたが、それ以上に逆転の場面では、それまでヘディングをする選手には体を寄せられていたのが、フリーでヴァン・ブイテンへヘディングをさせてしまった。あれだけの人数がいれば、全員に体を寄せきるのは不可能でしょうけど、それ以外でもディフェンダーの間に選手が入り込んできて、それを掴まえられなくなってきており、焦りがユベントスを支配しているのが解りますね。ユベントスが明確な意図のないボールしか出せなくなり、バイエルンが最後尾をハーフウェーライン以上に上げられるほどに楽な展開になってしまっていました。

交代やスタジアムの雰囲気も含めて、ユベントスには何かを起こせるだけの要素が無くなっていて、唯一可能性があったとすればアマウリぐらいでしょうが、それを活かすための環境がないのでは、彼に得点を期待するのは酷でしょう。

FIFA10 – フレンドリーグで対戦を

2009 年 12 月 8 日 火曜日

いまいちよく解っていないんですが、フレンドリーグというのを作って対戦をしてみました。オフラインのラウンジモードみたいに順位表が見られたり、自分が関与していない試合の試合結果が見られる、というのを期待していたんですが、非常に簡素な作りで順位表も明確なものはなく細かいデータもない。クラブも最初に選択したものしか使えない様子。
対戦する試合数も決まっているようなので、ずっとこのデータを引き継いで対戦成績をゲーム上で管理していくことは出来ない。個人で小さな大会を開催するのには向いているかもしれませんが、名前のようなものを期待していたらがっくり来るかもしれない。
まだ一名参戦していないので、ショウ氏と二人だけで対戦してみました。

■FC Barcelona 1 – 0 AS Roma
バーチャルプロがいなかったからもしかするとランクマッチ扱いになっているんでしょうか。その辺の仕様は未確認ですが、データをダウンロードさせられるので自由なチーム構成で戦えないのは確か。英語実況なのは対戦を申し込まれるまでマネージャーモードを個人的な趣味から実況を変更してプレイしていたため。それを元に戻すのを忘れてしまったのでこんなことになっています。
天候が雨だったのでスキルムーヴを安定して使える状況でパスを回せなかったんですが、回せたとしてもそれを利用できなかったはず。何よりもマネージャーモードのバラバラな動きが染みついてしまっていて、どうにも支配率を多少高める程度で精一杯。シュートも少なくないようもいまいちだったんで、一試合だけを動画にするには無理がありましたが、一応長めに編集したり、ペナルティエリア付近のプレイを入れることでお茶を濁してみました。

FIFA10 – 快気祝いってことで一つ。

2009 年 12 月 7 日 月曜日

様々な事情から対戦できていませんでしたが、オンラインで対戦が出来たのでそれを。毎度のことですがしばらく触っていなかった影響を最初の試合で感じてしまったため、本来の配置に近づけたりはせず、ゲーム的な配置をしてみました。そういうのは好きじゃないんですが、負けるのも嫌いなので。
それにしても、戦術設定がオンラインで対戦するときに出来ないのは何故?

■FC Barcelona 0 – 0 Manchester City
サイドバックを広げておきたかったんですが、中に絞ってしまってちょっとバルサっぽくないんですよね、デフォルトの設定は。センターバックのプジョルとピケやマルケスの関係も逆なんですが、09の頃から全く変わる気配がないのも残念。今回は珍しくセンターバックの位置を修正し忘れなかったんですが、サイドバックの位置とかまでは設定していなかったのでそのまま。いくつかチャンスらしい形を作ってもシュートまで持っていけなければ意味無し。守備の部分でヌルヌルと抜けられてシュートを打たれたり、どうにもこの辺が焦りすぎでした。

■Bayern Munchen 2 – 1 AS Roma
一つ前の試合で明らかに試合勘の部分で劣っていたので、ケアするためにウイングの左右を入れ替えて利き足と同じサイドに置いています。カットインせずに高さを活かしてクロスをヘディングで――という思いがあったんですが、縦への突破がままならずその回数は少ないまま。
それよりも驚いたのが、「選手 1」の存在。この黒人選手は誰だ。ジュリオ・バチスタは出場しているけど別にいるし、トッティの位置をこなす選手がローマにいたっけ? と思っていたらショウ氏のバーチャルプロの選手でした。得点は決められてしまったものの、トッティの方が怖い選手なんで、そのまま出場してもらっていてもよかったんですが、一応アレなので交代してもらいました。その交代直後に二点目を取れてしまったようなもので、流れを切っちゃったので申し訳なかった気もしてます。
得点自体はヴァン・ブイテンのパワーを活かしたごり押しゴールとか。お粗末なミスをしてしまって決められたり、こぼれ球への反応勝ちとかきれいには決めてません。

■Germany 2 – 1 Netherlands
絶好調のキースリンクを使わないと始まらない、ってことで起用をしていますが、本来はストライカーの場所で起用すべき所を、デフォルト設定のままマリオ・ゴメスと共存させて一枚下に置いてみています。それが当たったのかどうかは解りませんが、あっさり先制点を取られたところにミドルを決めてくれて同点。
雨で試合が見づらかったり、球足が伸びたり伸びなかったりして、結構天候には苦労してますねぇ。

Liga Espanola Jornadas 13. レアル・マドリー対アルメリア

2009 年 12 月 6 日 日曜日

■Real Madrid 4 – 2 Almeria
試合の流れが幾つかあり、どちらもが試合の主導権を握り、ミスも絡みつつ良い試合になっていたのに、勝負を決めてしまったのが非常にインチキ臭いプレイとジャッジ、それと暴力行為では後味がよくありませんね。

スタート時から主導権を握っていたのはレアル・マドリー。グラネロがボールをよく触り、右に流れたイグアインや上がってきたセルヒオ・ラモスを多く利用して単純にクロスを上げず、ドリブルで仕掛けて体勢を崩して低いクロスを入れることを中心としていました。きっちりと中央を固めている相手へ、多少の変化をもたらしながらクロスを入れる試みはよかったんですが、中の選手がスピードに乗って入ってきていないため、中央の陣形は崩れていませんでした。幾つかあったチャンスもパスミスから得たもので、だからきっちりとスピードに乗って仕掛けられただけで、上手く自分たちでペースを変えることは出来ていないようでした。それでも得たチャンスを決めていれば一気にマドリーのための試合になるほどアルメリアの出来は悪かったんですが、シュートをきっちりと止めきったヂエゴ・アウベスを褒める他ありません。

アルメリアの出来の悪さは守備から攻撃へ移る際に激しいプレッシングを受けて、満足にボールを繋げていなかったのもで、球離れが少し遅くなったところを奪われ、早くしてしまえばパスミスやコントロールミスからピンチを招いてしまう。カウンターになればマドリーは少ない手数でシュートまで持っていけており、彼らにとっては問題はないんですが、手数が少ないのは個人の力に寄るところが大きく、手数をかけた場合には満足のいく崩しにはなっていない。縦へ向かうスピードがパスを回したときは大幅に減少していて、多くの選手が足下でボールを受けたがり、スペースへ動きながら受けていないのが大きいのかもしれない。そのため前へ向かう推進力を得られず、パスを出す選手までもが足下へ出してしまうようになり、ある程度前でボールが止まってしまうと全員の動きが止まってしまい、上がってくるサイドバック以外に追い越す動きが無く、前の選手も停滞する。足が止まっているディフェンスにドリブルは有効なんですが、強くドリブルで攻めるわけでもなく、チャンスになった場面のように、動きながらの攻撃を持続できない。
クリスチアーノ・ロナウドのドリブルは、ある程度下がってきて開始される。効果的にスピードに乗る方法を知っていため効果的に見えるんですが、サポートがあまりに遠い。ワンツーが期待できる位置に他の選手がおらず、パスを預けたり、他へ展開するコースもほとんど無い。マイナスへ戻すばかりで、ディフェンスラインを押し上げさせてギャップを作り、裏を狙うならいいんですが、守備をドリブルに集中させてしまっていて、脅威にし続けるには難しい。サイドチェンジから得点を演出することには成功しましたが、パターンは限られてしまいますね。

アルメリアは前半にファンマ・オルティスや、カルー・ウチェ、クルザが頑張って前へボールを運ぼうとしていたんですが、推進力はそれぐらいなもの。パスによる展開は、マドリーの運動量によって防がれてしまい、パスをある程度繋げたとしても、崩すには連動した動きが無く、サポートに現れてパスコースを造ろうとする選手はいるものの、それをやるころには、マドリーが戻って守備の形を整えているため効果的ではなく、逆に守備の人数と陣形を整える結果になっていました。マドリーが残しているカウンターが脅威になっているため、アルメリアは守備に人数を割かなければならず、前後を分離させて低いラインを形成させる要因になっている。そのため中盤が上下動を多くしなければならず、距離が長いためにカウンターに時間がかかる。パスを繋げられれば、それは問題にならないんですが、繋げず、縦の二人が連携する程度しかないため、問題になっていました。
それが後半になって、パスで繋ごうとする意識を減らして、個人のドリブルで持ち上がるようになったことと、守備面でもフォワードへ出てくるボールを受けさせて下がってしまうのではなく、受ける前に収められるパスをカットするように、前への守備を出来るようになったことも大きい。奪った勢いのままドリブルできるようになり、ドリブルのコースもよくなった。一人で行けるところまで行く、その意識は強くなり、上手くプレスが機能しなくなったマドリーは、それまでパスカットを中心として連動できていた守備の足が止まったマドリーはドリブルのコースを切り、パスをさせることでプレスを機能させてカウンターをしていたんですが、その前へがむしゃらに向かうプレスをドリブルやボールコントロールで外されるようになった。後方から上がってくる選手を無理に待たず、寄せてくる相手や、フォワードの動きについてくるアルビオルやペペらを利用して、もとにいたポジションが空いたところへドリブルをする。

この頃からアルメリアが主導権を握っていて、前半を見る限りでは無理だと思えていた同点ゴールをソリアーノが決めるきっかけになりましたね。マドリーの弱点の一つでもある守備の薄さ。最初のフィードにセンターバックが対応したことで出来るディフェンスラインのギャップを利用してサイドバックの裏へ出る。その後戻りながらの守備を強いられるマドリーは、マイナス方向をケアするため後方に二列目のラインを作らなければならないんですが、ディフェンスライン四人だけが戻り、ピボーテのシャビ・アロンソが戻っていない。彼しかこの試合の守備的な中盤を担当する選手がいないのだから、この形の時も戻らなければ致命的になるわけで、この時は運悪くディフェンダーが足に当てたこぼれ球を決められたましたが、二列目を押さえるべく守備の陣形を整えていたら、こんな事にはならなかったはず。
マドリーの足はさらに止まってしまい、二点目も奪われて逆転をさせてしまった。

逆転されたことで、前へ向かいながらの攻撃が少なくなり、ボールの始動位置が低くなりました。ボールを支配できているものの、全体が前へ向かいながらのプレイが出来ていないため囲い込む事は難しくなく、パスの収め所へプレスが来るようにアルメリアが出来るようになった。ドリブルでスピードに乗せてもらうことすら難しくなった。スペースではなく、足下でボールを受けて、前を向く。その一連の動きが余計な時間になっているんですが、しばらくの間はそれを必要としないドリブルを効果的に使えていたのはアルメリアでした。マドリーも似たようなことをしていましたが、狙ってやっているのではなく、フォワードが足を止めてしまっているから仕方なくドリブルを仕掛けているようにしか見えませんでした。
アーリークロスで強引に前を向きながら動くプレイをマドリーはさせるようになり、それによって、戻りながらの守備をアルメリアにさせるようになったものの、中へ入る選手の少なさや勢いの無さからあまり効果的ではなく、相手に恐怖を与えるほどではありませんでした。ミスさえなければ。
イグアインが勝負強さを発揮して同点ゴールを決めたお陰でマドリーは復活をすることができて、主導権の入れ替えがここでも起こった。再びマドリーがリードする可能性も大きくなってきていたんですが、その後が非常に悪かった。

クリスチアーノ・ロナウドの素晴らしいダイブによって得たペナルティキックによってマドリーが逆転をしましたが、どう見てもゴールを実際に決めたベンゼマはキックよりも相当早くペナルティエリア内に進入しており、あれは無効とするのが妥当なゴールでした。PKの判断自体はよくあることですから問題にならないとしても、ベンゼマはクリスチアーノ・ロナウドのシュートフェイントの際に入ってしまっていますから、非常にインチキ臭く、マドリーらしい勝ち方としかいいようがありません。せっかく止めたヂエゴ・アウベスが可哀想になるほど。

一気に試合を壊してその後の追加点を生むのは容易でした。さらに悪かったのはその後にクリスチアーノ・ロナウドが悪質なプレイをして退場した部分。ボールを奪われた腹いせに相手の足を思い切り蹴るなんてかなりの暴力行為で、二枚目のイエローで退場になりましたが、一発レッドで退場にしていても十分だったかもしれません。
これさえなければ、マドリーの試合ではよくあること、で済ませて苛立つこともなかったのに。