Liga Espanola Jornadas 8. バルセロナ対レアル・サラゴサ

■FC Barcelona 6 – 1 Real Zaragoza
やはりダニエウ・アウベスがチャンピオンズリーグで怪我をしていたためにプジョルがサイドバックに入っていますが、カピタンも今はコンディションがよくないため、やはり右サイドバックの層が不安です。その代わりチグリンスキが復帰をしてくれたお陰で、センターバックは安定して回せそうなんですが、この日もプジョルは足を痛めたような素振りをしていたので気になりますね。

バルサはサイドバックの推進力に展開を頼る部分があるんですが、そこにプジョルが入っているため後方でボールを回しているときにプジョルから中へ、そしてメッシへと連動していけず、バックパスが中心となってしまい、前へ持っていく方法が少なかった。セルヒオ・ブスケツが下がって前への展開を探すことも多かったんですが、得点を取るまでは、出しどころがあってもそこへのパスをチャレンジしないなど慎重すぎる嫌いがありました。
ただ、シャビが受けに戻ってくるところへ、他のクラブであれば一人マンマーク気味について来る、あるいはフォワードへ受け渡して近いポジションを維持するのが常なんですが、サラゴサはあえてしなかったのか、出来なかったのか解りませんが、シャビの戻りを大きく許していましたね。
バルサも右がプジョルで推進力を得られないため、左側にマクスウェルが入ったのは良く、最初の守備で距離を取りすぎてクロスを入れられてしまって不安視したものの、守備の切り替えの早さや高い位置取りをしていることから他の選手と連動して奪えるようにもなりましたし、徐々に試合中に改善されていったので問題はなかった。攻撃面でも右の縦の突破が期待できない中で、イニエスタとケイタ、イブラヒモビッチと連動して左からの崩しを行い、中央に偏って密集を作ってしまうことなく出来ているのは大きかった。
特にケイタの存在はその中でも大きかったようです。左のウイングにスタートポジションをとったイニエスタも、流れの中ではやはり中央に入る機会も多いわけですから、左が空き気味になってしまう。ケイタはそれを見逃さずにポジションを取って収めどころにもなってくれましたし、引いていったときには高い位置に入りフォワードのように振る舞い、長いフリーランから飛び出しを狙ったり、フィードのターゲットになるなど役割は多岐にわたっていました。高いレベルで全てをこなしていましたから、この日の調子の良さはそれだけでも解りましたね。で、最終的にはハットトリック。守備の切り替えの早さや当たりの的確さも含めて完璧と言ってもいいほど。

気にかかっていたメッシのコンディションも前二試合よりは大きく改善されていて、ドリブル時のキレもある程度戻っていましたし、ボールのコントロールもしっかりとしていた。体重が急に増えたかのようなあの鈍さはなくなっていて、最初こそプジョルのサポートを得られずに右サイドできちんとした形を作れませんでしたが、シャビが受けに戻った後の中央を利用してドリブルを仕掛けてからは彼本来の動きに近づいていましたね。いいパスもありましたし、シュートもあった。先制点のアシストもできましたし、こちらも問題はないようで一安心。

イブラヒモビッチもサイドに流れた後の中央をケイタが利用してくれるお陰で無理に中央に居続けることが無く、左に流れて収めどころとして機能していましたし、裏へ飛び出しもポストプレイも、とコンディションの良さそうな動きをしていました。あの大砲のようなフリーキックもありましたし、クロスにニアで合わせたものもあった。オフサイドの多さは相変わらずですが、それだけ裏へ抜けようとする動きをしてくれるのはバルサ全体にとってプラスで、以前はその裏へ抜ける動きの少なさから相手ディフェンスラインの前で回すだけになり、相手に脅威を与えられないまま中央を固められてしまっていましたから、重要な動きですヨ。

二得点辺りからサラゴサの中盤のポジショニングがずれ始め、バルサの選手たちが積極的に戻って受け始め、連動するようになった。シャビが戻ってイニエスタが様々に動き、ずれたところを積極的に後方からパスが出るようになってきた。サラゴサは中盤のプレスも効かなくなり、寄せられなくなっていった。引いて守っているだけで、チェックへなかなか誰も行かず、ボールホルダーへ二人で待ちかまえても待ちかまえているだけ。チェックとカバーではなく待っているだけで、向かってくるのがテクニックのないプジョル相手でも同じようにしているだけで、それではバルサを抑えられるはずもなく、やりたいようにやられてましたね。
攻撃に移ってもバルサの切り替えの早さによって繋ぐことが出来ず、すぐに奪われてしまうため後方からの押し上げが期待できないのもありましたが、何よりサポートが遅く、アリスメンディへいったん収めてから展開しようと手数のかかる戦い方を選んだのがそもそもの失敗だったのかもしれません。彼へ収めても押し込まれているために近づくまでに時間がかかり、追い越していくスピードもなかった。ディフェンスラインの背後を突く狙いも少なく、逆サイドを意識し始めたのも後半になってから。後半になってからは裏へのパスが多少出てきたものの、まず受けてから裏という姿勢が抜け切れていない。そのため受けるためのボールの際に抑えられてしまい、二人以上が必要なパスをしてからもう一度飛び出しになる。最初から一発のパスで裏へ抜け出していかないと、バルサの鈍足ディフェンスへの脅威にはならず、ディフェンスラインを押し下げて攻撃の厚みを減らす効果も薄い。

何度か抜け出されて、ミスから失点もしましたが、やるのが遅すぎた。バルサはビクトル・バルデスのお陰で大事に至らずに済んでいますが、やはり許すべきではなかった。きっちりとミスをせずに最後までいきたかったですねぇ。いくらその後に得点を重ねて帳消しにしたとはいえ。

コメントは受け付けていません。