Bundesliga 10. Spieltag バイエルン・ミュンヘン対フランクフルト

■FC Bayern Munchen 2 – 1 Eintracht Frankfurt
チャンピオンズリーグの失態もあって、多少中盤の構成を変更させてのスタートでいた。ミュラーが左側に近いポジションを取り、中央にシュバインシュタイガー、右にティモシュチュクという形が表記として一番近く、システム表記なら4-1-3-2でしょうか。これまでのようにミュラーをフォワードと近い中央に置き、自由を与えていたものから少し変わっていたものの、やはり中に入る傾向が強く、右のティモシュチュクはバランスを取りますし、シュバインシュタイガーが上下動をする関係で一番攻撃的なのはやはりここでした。

問題が一つあり、ファン・ボメルがアンカーをするようになってしまうその形では、カウンターやドリブル時のスピードに乗って攻められてしまった際には、ディフェンスラインの手前で守備をする選手がおらず、簡単にポストプレイを許してしまう傾向にある。幸いにもフランクフルトがそれを狙ってこなかったお陰で弱点としてでる場面は少なく、同じく守備に問題を抱えるプラニッチの部分を縦に突破されることも少なかったためにこちらも目立たず。

攻撃自体は前節から変わらず、中央に偏り、トニの体格を活かしたポストプレイが中心となったもの。サイドの起点として使うのかと思われたプラニッチも序盤は中に入っていく意識が強く、サイドを盾に使おうとしているようには見えませんでした。お陰でサイドの組み立てはやはり無く、クロスの位置も低く、裏へ抜けるトニへアーリークロスで合わせる、その一点が武器になっているだけでした。あるいは奪ってショートカウンターからトニへスルーパスやアーリークロスからトニが収めて展開するなど、起点となるのは一人だけ。それを抑えればいいというのは明らか。
クロスの位置が低いということは早めに上げているということなんですが、それは相手の守備が整っていないとか、あるいはトニが裏へ抜けられそうなほど高く保たれているなら理解できるんですが、状況はでもそうではなく、引いて守られてペナルティエリア内に人数がいる。セカンドボールを拾えるほどの人数がいて、その状態で上げても効果は薄いわけです。高さ勝負で勝てても強いシュートを打てない、フリーで打てない。個人の問題ではなく、チームの方針としてその位置からやらせているから、これは改善されることは当分無いでしょう。選手が復帰してくれば変えるのかもしれませんが、あとは選手がこの戦い方に慣れて精度を上げていくぐらいしか期待できない。
サイドで早く上げてしまうために、ディフェンスをワイドに開かせて中央へスペースを空けてしまうことが出来ませんから、現状では中央の固められているところへ出して、そこから強引にこじ開けようとするばかり。自ら壁へ突っ込んで跳ね返されているような滑稽さがあります。

ファン・ボメルも相変わらずのパスを要求を多くしてますね。味方の選手はパスを出せるけど、そこでもらって何が出来るんだ、という状況でばかり要求をし続けているものだから、結局味方にもボールを出してもらえない状況が続いていました。動かない上にある程度緩くマークされている、コースも限定されているのに正確に渡さなければ自分が受け取らずサイドバックが受けに戻ってあげなければならないのだから、他の選手は嫌がるでしょう。さらにその通りにパスが出てきても失うのだから。一発のパスを狙いすぎてサイドへ出すパスはコースが切られていてカットされやすい。精度の高いパスを出しているけど、それ以上の効果をもたらしてくれません。

後半は多少改善されて、ラームが深く入り込んでクロスを上げたり、少しは相手ペナルティエリアの横にまで進出してからクロスを上げる場面が増えた。そうすることによって、引き気味の相手が戻りながら処理する必要の薄かったクロスに対して、きっちり戻りながらの処理をさせ、さらにマイナス方向も意識させられ、選択肢が増える。得点の匂いのするパスは深い位置からの方が多かった。
そしてお粗末な形から失点してしまったこともあって、バイエルンはよりがむしゃらに、フランクフルトは欲を出してしまったのか攻撃に人数がかかるようになってしまい、固く閉じていた守備の部分に綻びができはじめ、間延びしていったスペースを利用されてしまった。でも復帰したロッベンの投入がどうこうという試合ではなく、ただ中央に集めるだけの試合でしたし、間延びした部分を利用するだけの試合でした。ロッベンが深くまで入り込んでドリブルで変化をつけられるだけのスペースを前に持ちながら、左からのアーリークロスに専念する姿は幻滅でもありました。

前半はトニだけだった高さ勝負の所にマリオ・ゴメスも加え、二枚でパワープレイをして、その当たり損ねたものが幸いしただけで同点ゴールを挙げ、トニに代えてデミケリスを投入して、ヴァン・ブイテンを前へ上げてパワープレイをより鮮明にして逆転。それも意図的に逆サイドへボールを振って陣形を崩したのではなく、こぼれ球がそういった形になっただけで、人数をとにかく送り込んでの高さ勝負。
終始アーリークロスに拘って、パワープレイを繰り返して、やっとの事で勝ったけど、勝ち方としてはなんて最悪なんだと思ってしまう。こんなのをファンは見ていて楽しいんだろうか。自分はバイエルンのファンだけど、まったく楽しくない。
観客を挑発する監督の姿も問題で、昨季に懸念した通りに(開幕から)なってしまっているのは残念。どうせならこの試合を負けて、負けるところまで負けて一から立て直した方が、バイエルン・ミュンヘンというクラブにとってはいいんじゃないかとさえ思ってます。

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