2009 年 9 月 のアーカイブ

Liga Espanola Jornadas 3. レアル・マドリー対ヘレス

2009 年 9 月 21 日 月曜日

■Real Madrid 5 – 0 Xerez
点差は開きましたが、書くほどの内容はほとんどありませんでしたね。
試合開始直後のクリスチアーノ・ロナウドのドリブルからシュートまでの一連の流れは圧巻で、ドリブルのキレはもちろん一番の見せ場は足の振りが小さく素早い中であれだけのシュートを打てることでしょうか。本当にあんなゴールを昇格組相手に開始早々に決められてしまうと、試合内容も落ちていってしまうのでファン以外は見ていても面白くなくなってしまうのが問題ですね。ゴール自体は素晴らしくとも早すぎて満足するには時間が大きく残っていますから。

へレスは最初の失点の動揺からというだけではなさそうなぐらいに、深くに攻め込むことを許して攻撃の開始位置が低いクラブでした。そのせいで、カウンターに移行しなければ攻撃の形を作るまでに時間が多く必要で守られてしまうのに、人数がかけられずカウンターのスピードアップすら出来ずに少ない人数で粘らなければなりませんでした。失点をしなければそんな連続で耐え続けるだけになっても攻め疲れを待って攻撃に出たのでも十分だったのかもしれませんが、プランが狂ったのを修正できるほど成熟しているわけでもないようで、低い位置で奪った後の繋ぎも雑でミスが多く、全くどうやって戦っていくのかスタイルが見えてきませんでした。
深くまで攻め込まれて全体を押し下げられていたものの、ディフェンスラインの上げ下げはある程度連動して行えていて、その部分はマシでした。中盤も押し下げてマドリーの中央へよりがちな部分のスペースを潰して攻撃の形を作らせないのには貢献していましたが、何とか防げている程度で、開始早々のように個人技で突破を狙われてしまえばどうにもならない要素も含んでいました。ただ、マドリーが拙いチームプレイをしてくれたお陰で何とか助かっていましたね。

マドリーはラサナ・ディアラがある程度前へ繋いでサイドを変えたり視野の広さを活かしているのが見られましたが、それも一定の時間だけでした。ポジションを前目にして、よく動いていて、守備に回ったときの一歩目を押さえることもきっちりとこなしていた。マドリーはピンチを未然に防いでいられたものの、相方がガゴでしたから、二人合わせてもリズムを変化させたり意表を突くパスが出ず満足のいくほどの展開を出せないのも事実。もちろん、そこより前の動きが悪かったのも二人が展開のパスを出せなかった要因でもありますが。

特にベンゼマのスペースをクリスチアーノ・ロナウドとカカが潰してますね。リヨンの時も中央に張っているフォワードではなく、サイドに流れて低い位置でボールをもらい、ドリブルの仕掛けや裏への飛び出しが必要で、ある程度の変化がつけられるだけの余裕を与えてもらえなければいい動きは出来ていなかった。それを今はカカが下にいることで戻れず、サイドのスペースにはクリスチアーノ・ロナウドがいて流れられない。反対側にはラウールと、彼の特徴を活かすだけのことをさせてくれないメンバーばかりで見事に消えていました。それらの選手が交代していなくなるまでの間、見事なぐらいの消えっぷりでしたね。
クロスの変化も乏しく、精度もさっぱりで、中の動きが無く、マドリーは中央から中央の崩ししか効果的ではありませんでした。クロスは中央の動きがないためか、高さがないためか、逆サイドまで常に流れていることが多く、そこに選手がいないことが中央に凝り固まっているのを示しているようです。
後方からの繋ぎの際にも前後が分離してしまっている場面も時間の経過と共に見られるようになり、長短織り交ぜてパスが出るのでもなく、縦へ鋭いパスが出るのでもない。後方で繋ぐのにも選手間の距離が近すぎて、それぞれが譲り合っているのも見られたり、距離感をそれぞれが保てないのが気になりますね。それがバランスの悪さにも繋がり、見ていてしっくり来ない事にも繋がっているようです。

ヘレスは左からの攻めが多く、そちら側から繋ごうとするプレイも多いんですが、連動性に乏しく、動きにも多いわけではなく、後方からの押し上げもない。テクニックもあるわけではないので繋ぎきって崩していくのは難しく、アイデアもいくつか練習で培ったもの以外は応用が利かない印象だした。それでもファウルをもらったりコーナーキックを得たりしているが、セットプレイの精度で言えば、最初のフリーキックをバーに当てた程度で、それ以外はさっぱり味方に合わせられていません。マドリーの守り方が上手いのではなく、精度がないので、チャンスとしては皆無でしたねぇ。
マドリーが流しているようには見えないんですが、守備が緩くなり当たりに行かなくなっていて、ヘレスの選手たちがサイドをえぐれるようになった時間帯もあったんですが、やはりクロスの精度を欠いたままで、降格候補の見本のような状態になっていますね。ここ最近の昇格クラブがそれぞれ大きな特徴を持っているクラブが多かっただけに、ヘレスの駄目さ加減が目立ちますね。

前線と中盤の底とが分離していてマドリーはグティの投入がそれを解消したようで、距離が近づき多少動くようになっていきました。そこへヘレスが守備の選手を次々と外して攻撃の選手を投入してバランスを崩し始めたこともあって、一気に何とか受け止めていた部分にほころびができはじめ、マドリーは連動性を取り戻し始め、セットプレからの得点でしたが、その一つが引き金となって一気に崩壊しましたね。決して崩したわけでもなく勝負強さの方が印象強い得点もありましたが、状態を考えればそれでもいいわけで、つまらなかった試合がつまらないまま終わるよりはましでしょう。
ベンゼマのカカもラウールもクリスチアーノ・ロナウドもいなくなってからの動きを見る限りでは、やはりリヨンの頃のように自由にサイドと中央を行き来できるようにスペースを用意してあげなければ機能しないんでしょうね。あるいはどちらかのウイングとして使ってあげるのも一つの手かもしれません。とにかくあの中央においてストライカーらしいストライカーを要求するのはまだ無理でしょうね。

とりあえず、グティからファン・ニステルローイへのパスはさすがで完璧でした。点差関係なくあれはいいもので、得点自体がお腹いっぱいにさせてくれるぐらいなものでした。
最初と最後さえ見れば十分、ですか。途中の部分は眠気を催すには十分なぐらいに退屈でした。

Liga Espanola Jornadas 3. バルセロナ対アトレティコ・マドリー

2009 年 9 月 20 日 日曜日

■FC Barcelona 5 – 2 Atletico Madrid
試合について書く前に一言書いておかなければならないので、そのことを先に書いておきましょうか。WOWOWにはうんざりだ。何故このビッグマッチを後回しにして中村俊輔が最優先なのか。しかも彼が出場しないのが事前にわかっていながら放送を差し替えることすらしない。レギュラーでもなく、怪我がちで欠場もする選手をファーストチョイスって信じられない放送をやってくれますね。何年サッカーの放送に携わっているのやら。ハイビジョンに拘らずにデジタル3チャンネルを分割して同時に複数の試合を放送こともできるはずなのに、それもやろうとしない。今季始まる前からこうなることが解っていたので牽制と抗議のメールを送っていますが、大久保の時のように三番手以降の放送に早めに設定して欲しいところですね、まったく。

肝心の試合ですが、天敵だと言ってもいいアトレチコ相手にプジョル、トゥーレ・ヤヤ、アビダルを休ませて挑んでいるのはある意味驚きでしたが、それでも戦力が落ちないのは嬉しい限りです。

開始早々にアンリがミドルシュート放ち、入りこそしなかったもののバーに当てた場面が物語っているように、アトレチコもチャンピオンズリーグを戦い激しく消耗しているようでした。疲労からの弛緩した入り方の最中に、放たれた意表を突く一撃は、バルサにとっては試合を動かす効果が十分にありました。アトレチコは緩んだままの気持ちを切り替えることが出来ておらず、開始早々の得点を演出してくれました。イブラヒモビッチの完璧な飛び出しと、セルヒオ・ブスケツの完璧なパスの二つが合わさったとはいえ、アトレチコの守り方は雑そのもので、ゴール自体も華麗なものだったのでバルサが上回った印象が強いんですが、その失点後のアトレチコを見ている限りでは、アトレチコが悪かったというべきでしょう。

アトレチコは戦う姿勢を前面に出したクラブであるのに全く選手を捕まえ切れていない。バルサの選手たちは単純にパスを出すのではなく、ボールを動かし相手を引き寄せながら出来たスペースへ選手が動いてパスをもらう。洗練された動きで、捕まえづらいものであるとはいえ、メッシにはマンマークが付くでもなく、ゾーンの近い選手が張り付くわけでもない。常に前を向いてボールを受けることが出来、ドリブルをする余裕さえも与えてもらっている。同様にアンリにボールが入ったときにも、後ろから当たって前を向かせない守備をするのではなく、リトリートしてラインを整えることを優先としている。パスを受けたにアンリとディフェンダーの距離は縮むどころか開くばかりで、あそこまで自由にプレイにさせてもらえるのは久しぶりだったのではないかと思えるほどに自由でした。
そういった守り方をしてくるために引き気味に守られてしまい、サイドバックを含めてワイドに開きすぎ、ディフェンスラインとフォワードのラインが揃ってしまってパスの出しどころを失ってしまうこともありました。それでも裏へ飛び出す意識をアンリやイブラヒモビッチが持っているのはチームとして状態が上向きになっていると捉えて良さそうです。悪いときであれば、守備と攻撃が同一のラインに並んでしまったときに、誰も裏を狙わなくなり相手に主導権を持った守備をさせてしまっていましたから。そして裏の狙いに対してきっちりとパサーも対応してパスを出せていましたし、アトレチコは裏へのケアが薄く、それ一本で攻めていけばいくらケアがなっていないとはいっても防げてしまうものですが、バリエーションの一つとして選択されていましたし、悪く見える部分は少なかったですね。

アトレチコは守備も鈍いものでしたが、カウンターも鈍くアグエロやシモンのスピードも活かせていません。フラドやマクシはスピードのあるタイプではないので仕方ない気もしますが、前へ向かうための迫力もなく、見えるのは色濃い疲労だけ。全力で追い越していく動きが見られず、バルサが前方を塞いでリトリートしているだけで自らスピードダウンをしてくれます。ただフォワードにボールが収まりやすい環境を作ってしまっているのはトゥーレ・ヤヤがディフェンスラインの前でフィルターになってくれるのとは違い、セルヒオ・ブスケツが前へ行ってしまうためですね。結局彼のプレイスタイルが変化したのは、昨季の終盤だけでした。
そうなると怖いのはアトレチコの得意ミドルシュートなんですが、それもあまり狙われておらず、再三にわたり狙われたのはバルサの右サイドの裏。効果的でもありますたが、そうでもなかったとも言える微妙なものでしたね。中や後方からの押し上げとかの問題の方が大きかったのでその印象が強いんでしょう。

二点目はシャビにボールが渡るまでは、半ば偶然のように相手にぶつかったものが含まれていました。この時は開始早々のアンリが放ったシュートの時とは違い、多少体を寄せてきていたものの奪いきるまでには至らず、シャビへのプレスは非常に緩く、広い視野を活かせるだけの時間を十二分に与えてもらっていました。その後のメッシのプレイはパーフェクト。これ以上ありません。主導権を持ってゴールキーパーを動かしていましたから。問題はオフサイドかどうかでしょうが、芝のラインが正確なら、ペレアが芝の色の変わり目より奥にいましたからオンサイドで問題ないでしょう。

バルサが二点を取ったことで吹っ切れたのか、ようやくアトレチコが連動した攻撃を行うようになりましたね。選手を追い越していく動きも増えましたし、サポートの距離が縮んでトリックプレイも合わせながら出来るようになって動きが活発になることで後方から前へ繋がりやすくなった。バルサのディフェンスラインがかなり高く保たれているその裏を狙おうとする意図があるようです。チグリンスキもピケもスピードがありませんから、怖いくらいに高いディフェンスラインでしたが何とか守っていました。幾つかミスがあってグリンスキのトラップミスからマクシに決定的な抜け出しをされましたが、何とかカバーが間に合いましたし、怖かったマクスウェルの守備も、カウンターの処理を誤り、シモンに奪われたり、左からの攻撃をあっさりと抜かれてクロスを入れられたりもしましたが、先に見たバイエルンのプラニッチとは大きく違い、きっちりクロスのコースに入って体に当てることが出来る距離感を保てているだけに問題はなく、それより前のポジションの選手たちがするプレスは悪くなかった。それ以上にアトレチコの攻撃が機能するようになったのは、彼らがよく動くようになり、本来の戦う意志を取り戻したからでしょうか。

そのまま五分の形になるかと思っていたら、それを打ち砕いたのがダニエウ・アウベスのフリーキック。例の如く全く枠に飛ばないんだろうと半ば諦めながら見ていたら、今日は守備のスライディングといい大当たりの日だったようです。行けると思っていた意識を叩き潰すには十分で、バルサも少し余裕を持ちすぎているプレイをし始めていましたが、そんな中でも追加点を決めて勝負は殆ど決まってしまいましたね。四点目のメッシの動きは形容しがたくただ驚くだけ。あの形からクロスにまであれで持っていくんだから、どうしようもない。そしてチャンピオンズリーグではケイタがペナルティエリア内に入り込めていけなかったのを解消していて、左から攻めたのに、ケイタがそこにいた。サイドバックとのバランスを取りながらも中に入れるほど余裕がある証拠と捉えることも出来るかもしれませんが、ちょっと最近のケイタはバランスを取りすぎな気がしますね。。

終始シャビが自由にボールを持てていた前半は一方的な展開だったものの、後半にはいるとようやくシャビにマークが付き、前を向くのが困難になった。メッシやイブラヒモビッチ、アンリは省エネモードに入り、オフ・ザ・ボールの動きで相手を引き剥がしてボールを受けようとしていませんし、裏へ抜ける動きも減らして単純なものにして、自分たちにマークが付けられたのを確認しているかのようでした。前半に一点を返されたとはいえ三点差を保っていますから仕方が無いんですかね。

アトレチコが前の方に人数を置いて守り始め、バルサはそこを人数をかけずに攻撃に移ろうとしている。ピケが持ち上がってみたり、シャビとダニエウ・アウベスで包囲網を突破しようとしてみたり、相手を動かすのを少ない人数で多くの人数を動かしている。
その最中にハーフタイムで気合いを入れられたのらしいアトレチコは戦う姿勢を見せてきていて、ファウルで抜かれるのを阻止する場面が多く見られるようになりました。バルサのファンからすれば怪我を気にして冷や冷やするものの、それがアトレチコらしさでもあり、ようやくそれらしさが見られたのは良いといえば良いのかもしれません。高い位置に人数を置いていることから攻撃になったときにも高い位置に人数がいるわけで、戻りの体力を使わなくなったバルサの前の選手たちと相まって数的に有利とまでは行かないまでも同数だとか、フリーの選手を作るのは連続して出来るようになってました。
バルサも戻る力こそ使わなくなっていたものの高い位置からのパスカットは狙っていて、特に横パスをフォワードが狙っている。気持ちが張りつめたプレイをしなくなっているが、それでも油断しきって流しまくっているわけでもない。相手に敬意を払っているといえばいいんでしょうか。

この点差のお陰で、過労気味だったシャビに替えてイニエスタを入れられたのは好材料。細かいパスの精度や味方選手とのイメージが共有できておらず、パスミスになるのは勘を取り戻すまでしばらくかかるかもしれませんが、あの人間離れしたドリブルタッチは健在。この試合中央にポジションを取る機会の多かったメッシと共によく前後左右に動き、ボールを引き出す動きをしていました。

同じくマルケスの復帰も好材料。これで右二人、左二人のセンターバックがきっちり揃ったわけで、プジョルがダニエウ・アウベスの代わりに右サイドバックを務めることがあることを考えると、非常にセンターバックのやりくりが楽になり、コンディションを保てるようになりますね。スピード面ではこの試合にアグエロにやられたり飛び出しによって裏へ抜けられたように難がありますが、高いレベルのセンターバックが4人もいるのだから。
ギャンブルみたいな高いラインの裏を何度も取られたものの失点をしなかったのは、今のアトレチコの状態だけでしょう。ミスからは簡単に失点をしましたが、ミスからであってその注意力が問題だけど、大量点後ですから、仕方ないものとして扱うしかない。もちろん問題にしなければならない点もあるものの、ミッドウィークにまた試合が控えていることを考えれば、手を抜いても仕方がない、かな。

審判がバルサに厳しかったのは気のせいにしたい。何せ主審メフート・ゴンサレスですから。でもロスタイムにパブロがメッシを倒した場面なんてのはレッドカードで当然だったし、細かいファウルの判断を考えればきりがない。メッシの抜け出しはファウルをされなければ即得点だったのだから、観客やファンが考えるのはレッドカードで当たり前。結局そのファウルの判断に不満を持った選手たちによってその後の得点が生まれて、得点を取るはずだったメッシが自分自身で決めたのだから、こんなもんですよね、サッカーは。

最後にもう一つ。次節、中村俊輔+WOWOWの犠牲になるのはレアル・マドリー。同時刻開催なのに、ビジャレアル対レアル・マドリーの好カードが後回しというとんでもないことを再びやってくれるようです。

Bundesliga 6. Spieltag バイエルン・ミュンヘン対ニュルンベルク

2009 年 9 月 20 日 日曜日

■FC Bayern Munchen 2 – 1 1.FC Nurnberg
バイエルンはメンバーが固定されてから久しく、ここの所の日程を考えても多少の変更を加えても問題無いように思えるんですが、怪我人の関係もあって固定されたメンバーのままでした。選手層は期待できそうにもないので、ファン・ハールがもし過密日程でコンディションを落とした選手が出てきた場合にどうするのか、ロッベンがフルシーズン戦えるとは思えないので、もしものときにはどうやって対応するのか、未だに見えてこないのは怖い部分でもありますね。

この試合では最初からプラニッチが前へ飛び出す動きが増えていました。それもロッベンのドリブルとキープ力があるからこそ、ディフェンダーを中と右サイドに引きつけてくれ、開いた左サイドを活用できるだけに過ぎず、オフ・ザ・ボールの動きは未だ難があり、体を寄せられるだけでボールをロストしてしまうのは相変わらず。プラニッチの軽い守備は未だ改善される傾向になく、引いて守るニュルンベルクの稀にあるカウンターにさえ手こずる有様。縦への突破へスライディングで飛び込み、ボールを外に出そうとしてもボールに当たらず抜かれる、ドリブルへ平行して付いていってもドリブラーとの距離が開きすぎてクロスへ足を出せる位置にもなく簡単に上げさせてしまったり、バックパスをさせて時間を稼ぐことすら出来ない。中へ絞ってしまって自分のエリアを放棄して飛び出されてクロスを入れられたりシュートまで持っていかれる。実際にその形から同点ゴールを決められましたし、直後に交代させられたことからも解るとおり、恐らく監督も不安視しているのかもしれません。本来一枚前の選手であるとはいえ、そのポジションで使っても全くフィットしていないわけですし、今後彼が出場機会を減らしていっても不思議ではないですね。スタメンで出続ければ監督を疑いたくなるほどの大穴に見えます。ニュルンベルクの攻撃回数が少なく、カウンターやプレイの精度がなかったお陰で一失点で済みましたが、精度を高く鋭く攻めてこられる相手ならどうなっていたことやら。

ニュルンベルクは引いて守り、ディフェンスラインに中盤が吸収されない程度に守りに入る。ディフェンスラインの前にアンカーを置く形ではなく、フラットなラインを形成して、ディフェンスラインと合わせて二枚のラインを形成している。それがきっちりと近い間隔を保っているために若干の苦しさはあるものの、ロッベンのようにドリブルで右から中へカットインしながら陣形を動かしていけば明確な対応が出来なくなり、形を維持することが難しくなる。バイエルンはサイドバックを含めて高い位置を維持して横のパスで徐々に相手を押し下げて浸食していくようなやり方でしたが、パスを出した後の動きが相変わらず少なく、横パスだけですから守備陣形は崩せない。けれど、後方に押し下げることにはなるため、支配率は試合を通して高かったように見えますね。それが効果的だったかどうかは別として。
ロッベンのようなドリブルがあれば守備陣形を動かせることが試合中に何度も証明されて居るにもかかわらず、ドリブルで仕掛ける意識を持つ選手が少ないのは如何ともしがたいようです。それでいて決定的な崩しのパスや意表を突くアイデアのパスで相手を混乱に陥れる選手がいないこともあって、ロッベン頼みは顕著ですね。
ニュルンベルクがバイエルンの進行方向をきっちりと塞いでいるからドリブルに向かいづらいというのもありますが、横方向のものであっても構わないわけで、さらに言えば、相手のマークが遠巻きに見ているだけで奪う姿勢すら見せていないのに、前を向こうともせず、相手が動いて近づき、ポジションを動かすまで待とうともせず、パスを淡々と出し続ける必要もないわけです。
ティモシュチュクは低い位置からロングフィードで左サイドへ、という形を作ろうとしていたり、高い位置まで一気にパスを通そうとしていましたが、そのフィードの精度は高くなく、味方にきっちりと合うには至らないのでアクセントにはなりきれていませんでした。ファン・ボメルが怪我から復帰すれば合わせられるし多少のアクセントになるのかもしれませんが、守備のきっちりと出来るティモシュチュクがそれができる事に意味があって、選手を置き換えてしまっては意味がないわけです。センターバックの二人にしてもバドシュトゥバーは多少勇気を持って前へ出せるものの精度はなく、ヴァン・ブイテンは前へのチャレンジもなかなか期待が出来ない。動きのない時に変化をつけられないのでは研究されてきたときに苦しいですねぇ。

30分のゴメスのシュートはラインを割らず、ライン上に落ちたためノーゴールで問題なく、審判はよく見ていましたね。一瞬ゴールかと思いましたが、何度も流されたリプレイを見ても審判の判断が正しく、試合が崩壊するのを防げたのは見ている側としては嬉しいものでした。
が、バイエルンの気持ちを上向かせる効果は多少あったのかもしれません。ドリブルが少し増えて、もちろん構築の段階ではパスに頼る要素が強いものの、狭いエリアで短い距離ながらドリブルをするようになった。ロッベンが中に入ってしまったために、そうせざるを得ない要素が出てしまったのもあるし、相手を引きつけてくれるようになったのもあるんですが、とにかく止まったままプレイするのではなく多少動くようになったお陰で、単純にボールをカットされて相手ボールになるのではなく、失敗してもこぼれ球になるようになり、シュバインシュタイガーがそれをミドルシュートで解消するようになった。それだけシュバインシュタイガーが近い位置でサポートできる状態にいるということで、いい兆しでした。

後半にはいると再びロッベンが中央から右にポジションを戻したことで中央に集まりがちだったスペースが戻った。そして右からカットインしてパスで連動して崩しを狙っていく。相手のゾーンを動かし、目線を動かすことができる攻撃は引いて守る相手に効果的でもあり、ニュルンベルクが前半よりは攻撃に出てきてくれるようになったお陰で試合全体にスピード感が多少出てきていましたから、より効果的に見えました。横に距離は短くともドリブルをすることで相手の目線を動かし注目をさせる。前半から出来るようなったことの結果が55分のオリッチのゴールに繋がったわけで、オリッチの抜け目ない動きはさすがですねぇ。

ただ、その後に一気に展開が変わるかと期待していたんですが、その傾向はなく、多少の動きとドリブルが増えてバイエルンが攻勢を強めたようにも見えますが、ニュルンベルクがボールを待つのではなく奪いに向かい始めたことと、得点を取らなければ負けという環境になってしまったことも関係するでしょう。ペナルティエリア付近でのパスは相手を崩す可能性が多少見えてものの、それ以外にはあまり変化が無くがっかりをさせられました。
そして前述の通りの失点があり同点に追いつかれたわけですが、それもロッベンのクロス一つで解消してしまって、呻ってしまうだけ。そこに至るまでの過程を見ていると、たまたまにしか見えないんですが、状況を一人で打開してしまうほどの精度を持っているロッベンっていうのが最大の武器なわけで、未だコンディションの上がらないリベリーを抱えている現在では彼に頼りっきり。もっとドリブルで打開するとか、チームとして連動してパスの後のオフ・ザ・ボールで崩していく、とか、色々連動しなければならない部分は多いはず。それらの改善がなかなか見られない中で勝っているのは勝負強いということなんでしょうが、根本的な改善をしなければならないと気づけない、ということにも繋がるかもしれません。

PES2010のデモ版が配布開始+レビュー

2009 年 9 月 18 日 金曜日

日本のストアでもFIFA 10の体験版が配布され始めましたが、欧州ではウイニングイレブンの体験版が配布開始されました。名称はいつもの通り、Pro Evolution Soccerのままです。FIFA10でも書いたようにこちらの方も、その簡易レビューを箇条書きで書いてみようと思います。日本などでデモがいつから配布になるかは各自調べてください。

こちらもまずは体験版をダウンロード後初めてプレイした動画をどうぞ。設定の為に一度だけ試合開始の所までは進めましたが、試合をするのはこれが初めて。設定を変えた部分はカーソルチェンジをセミアシストにしたことと選手名を表示するようにしたこと、難易度を一番高いトッププレイヤーにしてあります。以前のように製品版ではそれ以上の難易度があるのかもしれませんが、情報を仕入れていないので何も解りません。

PES2010のプレイした感想は以下の通り。時間の都合上箇条書き風です。

・収録クラブは、Barcelona, Liverpool, France, Germany, Italy, Spainと、代表が多く、クラブチームは二つしかありません。物足りない人も多いかもしれませんが、パッと見た限りではドイツ代表は全員実名で登場しているようです。スタジアムは総数は不明ですがいくつも収録されているようです。

・実況はありません。オプションで色々と変更できますし、新要素である戦術の細かな設定も可能。それによって何処まで変化するのかまでは試していません。

・移籍は反映されていますがモナコへ移籍したグジョンセンやジョルケラといった選手がまだバルサにいますから完全ではない。さらにプレシーズンにあれだけ出場したカンテラーノたちも全く存在していませんので、ウイイレ恒例の選手登録数の関係から若手たちの登場はないのかもしれません。残念。

・FIFA同様に体験版はHDDにインストールするためロードは比較的早い。2009の時に製品版がHDDへインストールできたのかどうかは知らないので、それとの比較などは出来ませんが、チーム選択やラインナップの変更からスタジアムの画面が出てくるまでは早いものの、ロード時間はそれなりにありますね。自由に動かせるFIFAがロードを体感的に減らしているので待つだけのこちらは少し長く感じますが計測をしたわけではないので悪しからずご了承ください。

・メニューは格好いいんですが、相変わらずユーザーが置いてけぼりにされたインターフェイスだとしか思えず、見づらく使いづらいものです。FIFAのメニューの階層設定も非常におかしく使いづらいものでしたが、種類こそ違えどどちらも同じくらいに使いづらく見づらいものです。フォントが大きいためこちらの方が文字は見やすいんですが、新しい戦術の部分なども後付の配置のような印象を受けてしまうぐらいに煩雑に見えます。日本語だと多少印象が変わるかもしれませんが、日本人向けにはインターフェイスはPS2時代の方がまだ優秀だったかもしれません。

・こちらも対応した360度のドリブルは非常になめらかで、動ける範囲の中で360度のドリブルに対応したFIFAとは違い、より自由に動ける印象が強い。トレイラーでは滑っているようなドリブルに見えていたんですが、この体験版ではその印象は薄く、きっちりとドリブルしている感覚で自由に動けています。こちらもメッシで中へ入るドリブルをしてみたものの、AIの違いもあって非常にスムーズでした。

・ボールコントロールは相変わらずどんな一流選手でももたついて一瞬の硬直があるように感じます。特殊な操作をすればそういったものを感じずにプレイできるのかもしれませんが、過去の作品で多用してたスーパーキャンセルすら体も頭も覚えておらず使えないのでその辺は解りませんが、それをしなければトラップすらスムーズにいかないのでは――と相変わらずの不満点。

・□ボタンのセカンドプレスは相変わらず使い物になりません。相手の進行方向にいる選手が動くのではなく、相手の背中方向にいる選手が動いてプレスに向かっていくのでまるで役に立たない。前方にいるディフェンダーはリトリートをするだけなのであてにすると大怪我をしそう。

・サイドバックが中に絞って守る癖は相変わらずで、戦術でなんとかなりそうな項目があるもののそれには期待できないと思えるほど、外側を大きく開けて守ってくれます。それで中央の守備が分厚くなるのかと思いきや、そうではなく中央のフォワードにマークに付かず、センターバックがボールウォッチャーになっているのも変わらない。

・体をぶつけた際のポジショニングとか、体の置き方を意識せずにごり押しでいってしまったり、密集になっても平然としていられたり、失点した場面のように体で押さえられず、自分の背中に置いているはずの選手にやられるのも相変わらず。ボールを奪い合いの場面が何となく違和感を感じる。根拠はありませんが(w

・AIはプレイヤーが動いたところを利用してくるので、相変わらずプレイヤーが動かなければ何ともなりません。AI同士の対戦をみると殆ど進化が見られないというか何というか。

・グラフィックは綺麗。ウイイレらしさは残したまま前作で感じた選手の似ていない感じは薄くなって、有名な選手はきっちりと似ていますね。選手がくっきりと輪郭を持って表示されているために、FIFAのように芝と同化して見づらい、というのはなさそうです。

・所々に入るリプレイを飛ばす際の「ピッ」とか「チッ」とか形容できそうな効果音がサッカーゲームのサッカーらしさをぶち壊しで、ゲームだということに引き戻させてくれます。時間表示や得点表示もサッカー中継っぽさが無く拘りが感じられない。

・セットプレイの画面が何故かしょぼく感じられる。
・ペナルティエリア内で強烈なバックチャージを喰らってもファウル無し。コナミエフェクトは健在か?
・クイックリスタートに出会いませんでした。

・クロスはアシストが強く、FIFAをやっていると合わせるのに相当苦労してヘディングにすら行けないのが、ボタン一つでピタリと合わせられるので楽。でもメッシの右足のクロスが抜群の精度でピタリとフリーの選手に合うのは微妙な気分になりました。

・パスの強弱のゲージが出ないのは久しぶりでびっくりしながらも、意外と思ったとおりにボールが飛ぶので二度びっくり。さすがにスルーパスはFIFAでもマニュアルにしない限り狙ったところに通し続けるのは難しいんですが、こちらもそれは同じ。

・特殊能力が少し変わりましたが、これまでのものに特殊能力Lv1とかLv2そんな感じに分けられたような印象でそんな大きな変化だとは感じません。種類を増やして強弱を付けることで、同じ特殊能力の持ち主でも効果に差が出るのは良いことだとは思いますが、あとはオフ・ザ・ボールの動きとかポジショニングとか改善しなければ活かしきれないんじゃないかと思う。

・レーダーが見やすい。
・ゴール後の雰囲気は変わらず。パフォーマンスを設定して遊びたい気分になりますねぇ。

あまり数をプレイできていないのでこちらもこれぐらい。
思っていたよりはいい出来ですが、思っていたとおりの部分も幾つかあってFIFAから戻ってこようと思う気にさせるほどの変化はありませんでした。もちろん肯定的な変化はそれなりに多く、シリーズのファンであれば楽しめる内容だと思います。今回はドリブルの変化もありましたしね。

と言いつつ自分はFIFA10しか選択肢になし、っと。

UEFA Champions League -F- Matchday 1 インテル対バルセロナ

2009 年 9 月 17 日 木曜日

■Inter 0 – 0 FC Barcelona
第一節の目玉として組まれた感のあるこの対戦も、終わってみれば凡戦といってもいい内容だったのかもしれません。エトー、モッタ、イブラヒモビッチの古巣との対戦であるとか話題もそれなりにあったんですが、それらの選手も活躍をしたとは言い難く、もしかすると他の試合の方が見ていて楽しかったのかもしれませんね。

試合の出足は両者共に積極的でした。メッシがカウンターからドリブル突破を仕掛けてシュートを放った場面で、それが試合を動かすきっかけになるかのように見られましたし、エトーの素早いチェックがバルサのセンターバックとキーパーがかわすバックパスに襲いかかり、ゆったりとしたキープと展開をさせませんでしたから、スピード感のある試合になる要素はあるように思えました。それが打ち砕かれたのは、インテルがボールを奪った際にあっという間に最後尾にまでボールを下げることを多くした部分。バルサがディフェンスラインを下げず、インテルが前目から守備をしていた時間帯でもあって前方が渋滞していたこともあるんでしょうが、安全な位置にまで下げてしまうことで攻撃へ映るスピードはありませんでしたし、バルサが余裕を持ってボールを回せるような環境が出来てしまうと、全くチェックにすら行かずに引いてしまう状況も多く作っていた。一気に試合開始直後の状態から鈍ってしまった感が強く、どちらがホームなのかすら解らなくなるほどでした。
それでもエトーのバックパスへ対するプレスは容赦なく続いていてさすがの運動量でした。特にピケとビクトル・バルデスのエトーのチェックに対して慌てていないのが余計に問題であるように見えて怖かったですね。二人とも単純で失点に直結するミスを稀にしますから、それがエトーのチェックによって誘発されるんじゃないかと冷や冷やしてました。

その後はバルサがボールを持つ機会が多く、メッシが中央にはいるなどのポジションチェンジや、ロングフィードをディフェンスの裏側に出してイブラヒモビッチに抜け出させたり幾つかチャンスを作っていましたが、最後の精度が整わないのは疲労によるものなのかもしれません。
ディフェンスラインがハーフウェーラインを越えていることが多く、トゥーレ・ヤヤを吸収して3バックのような瞬間があるのはいつもの通りなのですが、インテルもその部分を抑えに来てはいました。しかしそれが災いして、サイドバックの部分やその一つ前のシャビらの部分へのマークが疎かになり、パスを前へ繋ぎやすい環境になっていました。後方の守備も中央に寄っていて、メッシが中に入れば余計にサイドへスペースが出来上がる。プレスのかかる場所とそうでない場所の差があまりにも極端で、バルサはボールを回すことには苦労をしなかったんですが、手数のかかるパスに頼る部分が多く、ドリブルで仕掛ける機会が少ないために、相手のゾーンをそれ以上に崩していくことが出来ず、詰まっている部分にパスがいってしまうことがあり、ミスもあってカットされてしまうことも多々ありました。
もっとドリブルで変化をつけたり横の動きを加えたいところだったんですが、バルサがエトーの動きはきっちり抑えているようにイブラヒモビッチの動きはきっちり抑えられていて、ポストプレイすらままならず、ボールをきっちりと足下に収めることすら出来ていませんでした。
他にもアンリの調子が悪く、ディフェンスラインが下がっているとはいえ縦への突破も裏への飛び出しもなく、中へ切れ込む姿勢を見せてもバルサの選手が高い位置のサポートに現れず孤立。スピードのないピケがいることでアビダルがサイドへ流れるエトーのケアに後方へ残っていることが多く、ケイタがいつものようにフォワードを追い越すほどのランニングを出来ませんでしたし、中に入ってサポートも出来ず、戻す場所として機能している程度だったのがアンリの不調の一因でもあるかもしれません。メッシがドリブルを仕掛けてもシャビが上がってきても似たようなもので、活発に動いてくれるのはダニエウ・アウベスくらいなものでしょうか。
インテルも同じくエトーがポストプレイとキープを安定して出来ないところをバルサがしっかりと抑えていましたし、それに入れ替わるようにして飛び出すディエゴ・ミリートこそ不安材料だったものの、彼らも横への揺さぶりが弱いために二人がサイドへ流れてもそれほど大きな攻撃への繋がりは生み出せませんでしたし、不活発でしたね。

バルサは押し込んではいたものの、後半に入ってもやはり近距離で繋ぐよりも、中長距離で浮かせたパスを裏に出し、イブラヒモビッチを反応させるのが主なものになっていました。バルサのサポートの位置は縦にこそ近いものの、横のサポートが近い位置にはなく、ケアできる環境は限られたものでした。メッシとシャビはよく動き、近い関係を保っているものの、それをすることによって右からの攻撃頻度が落ちて左に頼る機会が増えていく。そうして左を例え突破できたとしても、ペナルティエリアに入っているのがイブラヒモビッチしかおらずどれだけピンポイントで合わせたところでルシオ、サムエル、キヴがいる中で得点をするのは至難の業です。右側から攻めることが出来ればアンリが中へ入ることもケイタが入ることも出来たでしょう。でも明らかに左に頼り、アビダルが上がれないのではシュートには行けません。
右から攻めることや中央から攻めることもあるにはあって、距離を近く保ちパスを繋いで展開していこうとするものもありましたし、ペナルティエリアに人数が入っているときもあった。それでも決めきれないのは不運な部分が幾つかあったり、人数が中央に寄りすぎてペナルティエリアが渋滞してワンツーで崩せる環境にないのにそれを狙ってしまったり、状況にそぐわないプレイが多かったかもしれませんね。

押し込んでいたけど、インテルの鉄壁の守備もあってそれ以上の言葉はないわけで、幾つかあった得点機をきっちり決めていればまた違った表現になったのかもしれませんが、リズムのない状態でのシュートがそうそう決まるとも思えませんでした。こういった状況になったときこそイブラヒモビッチに頼りたい所なんですが、決定機をきっちり枠の外に蹴る辺りが、いつぞやの誰かさんを思い起こさせますね。

UEFA Champions League -A- Matchday 1 マッカビ・ハイファ対バイエルン・ミュンヘン

2009 年 9 月 16 日 水曜日

■Maccabi Hifa FC 0 – 3 FC Bayern Munchen
バイエルンの出方は左サイドバックにプラニッチを置き、リベリーとロッベンの同時先発という攻撃的な布陣ですが、先の代表戦とブンデスリーガの影響からか動きに精彩を欠いていて効果的だとはいえないものでしたね。
センターバックは相手のプレスを受けるのを嫌がり、後方でダイレクトに近い形でボールを回してしまうので、相手のフォワードに追いかけさせて消耗させることが出来ず、左右に動かしても素早く動かしすぎるため全体のゾーンをずらすだけの効果もなく、中盤以降のマークもずらすことが出来ていませんでした。その中にあってオリッチはよく動きポストプレイで序盤は貢献していました。後方で動かせていない中で出せる場所はフォワードの所ぐらいなものですから狙いを絞られてしまいそうなものなんですが、マッカビ・ハイファがマンマークでそれに付いてこず、ある程度自由を与えてくれているからこそのものでした。
他の選手、リベリーやロッベンにしてもマンマークがつくわけでもなく、フォワードが前を向くだけのスペースを序盤は与えてくれていたお陰で、これまでブンデスリーガで苦労していたように、パスばかりでドリブルでの変化がつけられない、というのが少なく、ある程度キープできるお陰でプラニッチの攻撃参加もさせる余裕を持てていました。前を向いてのパスをさせてもらえることもあり、ペナルティエリア付近でファウルを受けることも出来ていましたし、これまでの苦労を解消できるかのように思えていました。
少ないタッチのパスもそれなりに効果的で、パスを出した後の動きもバイエルンにはあった。ロッベンが左右に揺さぶりながらドリブルをしてディフェンスを動かすこともしていますし、個人を見る限りでは十分にいいものだったんですが、チームで見るとさっぱり。これまでの動けていないバイエルンの流れが頭の隅にあるのか、各選手の動きを把握しきれていないため、最初の収めさせるパスこそ繋がってもその後のアイデアやパスの精度が噛み合わずミスパスになって相手に奪われるのが多くなってました。
オリッチは幾度となく飛び出しをしてボールの引き出しを狙っているものの、自分の得意なサイドでボールを扱えないために苦労していて、サイドに流れてプレイする可能性もあったんですが、リベリー、ロッベン、ミュラーが皆中央へ寄ってくるためにどうしても中央にスペースが無くなり、ワイドの意識がどんどんと減っていっていました。
その辺からでしょうか。マッカビ・ハイファは序盤に緩く前を防いでいるだけで選手を捕まえようとしていなかったんですが、徐々に自分たちのリーチの中にバイエルンの選手たちを置けるようポジションを取るようになり、ポストプレイも安定してさせなくしてきていました。密着していないため目立たないものの、的確なポジショニングでしたね。
痺れを切らせたリベリーが低い位置に下がってドリブルを開始したり、ロッベンがポジションを動かしたりしていくようになったものの、それらは皆、サイドから中へというものではなく、中央から中央であるためにさっぱり効果的ではありません。
バイエルンが状況が見えておらず、マッカビ・ハイファの良さを引き出しているような感じさえしますね。

バイエルンの守備も両サイドバックの部分で苦労してましたね。ラームは右側でプレイする際には中へカットインする選手を左足で止めるのが苦手なようで簡単に入れてしまっていましたし、プラニッチはそこが本職ではないために縦の突破への対応が軽くクロスを上げさせてしまうようなやり方をしてくる。自分自身の裏側を意識していない守り方をしていて前へ出てしまう事も多い。
多く狙われたのはプラニッチ側でバイエルンの左からクロスを多く上げられてしまう。ディフェンシブ・ミッドフィールダーの二枚がサイドのサポートをしたりディフェンスラインに吸収されてクロスに対応できればよかったんですが、それらの対応が甘い。そのため度々ラームの外側、ファーサイドがフリーになっていて、そこまでボールが鋭く到達すれば非常に危険になるように見えることが多く、利用されなかったからこそ目立たなかったものの非常に危険でした。
それに加えバドシュトゥバーはサイドバックのケアに出ることもあり、相手のスピードのある選手と対峙する機会がそれなりにあったんですが、対応に幾つか見られて不安でしたね。ポストプレイの姿勢を見せながらボールコントロールで裏へ抜けようとする動きには対応できず、スピードとクイックネスで抜きにかかるドリブルには背中を取られ続け、相手のスピードを殺すことすら出来ないのは今後の不安に繋がりますね。まだまだ経験が必要で、これから伸びてくる選手だとはいえ欧州の舞台ではまだ不安ということでしょうか。

後半になってもマッカビ・ハイファは徹底してリーチの範囲で抑える方法をとっていて、バイエルンが中へ中へと不味い攻撃をしていることもあってきっちりと抑えられ続けていました。もちろんその守り方は非常にフェアなもので、文句を言えるようなものではなく上手いものでした。
バイエルンが前半から続いていた、細かい動きの確認ミス、パスミスからピンチを作られる頻度が増え、勢いに乗ってカウンターをされる事も増えました。それぞれにスピードがあり、クイックネスから抜かれてシュートまでされて失点の危険がつきまとうようになり、相手が主導権を持ってカウンターが試合の中心となりつつありました。
バイエルンのミスの多さは日程の厳しさとコンディションに起因するのかもしれませんが、それにしてもミスが多い。ワンツーにしても常にずれていて、ぴたりと収まらない。裏へ出すボールにしても、出す先と全く意図があっていない。リベリーとロッベンの位置が近くコンビネーションを使えるならいいが、足が止まり始めているロッベンに、狙いも合わないのではどうにもならず、安定を求めて足下へのパスが増えて、スピードに乗れないままになってしまいました。それを変えようと無理矢理スピードに乗せようと出すからミスが多くシュートになりませんし、マッカビ・ハイファとは対照的でしたね。

それでも運がよかっただけとしか言いようがない得点のお陰で流れが一気に変わりましたね。それまで集中して耐えていられたマッカビ・ハイファの守備陣がマークを簡単に話すようになり、前がかりになってリーチの範囲の中へ選手を置いておくことが出来なくなって裏を取れるようにもなった。選手交代からオリッチが左に入ったことで持ち味の飛び出しが出来るようになり、サイドバックの裏を狙えるようになった。つまり多少ワイドに使えるようになったということで、相手が攻撃に出てくるようにもなりましたし、狙い所は増えた。
マッカビ・ハイファは得点を焦るばかりに、攻撃に出た場合も、同じ動きをして攻撃に選択肢を増やしたり、守備に迷いを生じさせることが出来ない。ただスピードに乗って前を向いたままというのは出来ており、チャンスにはなっている。攻撃の人数も増えてバイエルンはリベリーもロッベンも交代させて守備の人数を増やしましたからマッカビ・ハイファのペースと言えなくもありませんでした。残り時間が多く、スタミナ切れのように動きが鈍くなっているバイエルンが守りきれるかどうか不安があったんですが、ミュラーのゴールの時には、マッカビ・ハイファは足が止まっていて、もう守備らしい守備が出来ていませんでした。主導権を持った守備をそれまでしていたのが嘘のようにフリーにしてしまい、三点目もそうでしたね。

あの一点がなかったらどうなったのやら、という気もしますが、後半の動きががっくりと落ちたのを見るとマッカビ・ハイファも相当無理していたのは明らかで、どこかで崩す機会は訪れていたかもしれませんね。バイエルンの動きの落ち方も相当なもので、あの最悪なところからどう改善していくのかを見たかった自分としてはがっかりな得点でしたけど、結果は満足なんで、いいかな。試合数の少ないチャンピオンズリーグでは結果の方が重要視されて然るべきですから。

FIFA10(DEMO) – 体験版で対人戦

2009 年 9 月 14 日 月曜日

体験版が配布されてから比較的早い段階で対戦することが出来たので、その動画をアップロードしてみました。自分がAIを相手に対戦したときとはちょっと違う動きが見られる――かもしれません。久しぶりガキ氏とも対戦できたので動画は都合3つ。leia対ショウは三試合ほど対戦したんですが、最初の一試合はフルマッチで残り二つはハイライト。その後のleia対ガキ、ショウ対ガキの試合もフルマッチで収録しておきました。試合勘が鈍っている上に元々スキルムーヴを使わないので新鮮さは薄いでしょうが。

■FC Barcelona(leia) 3 – 0 Chelsea(Syou)
■Bayern Munchen(leia) 0 – 0 Marseille(Syou)
■Chicago Fire(leia) 1 – 0 FC Barcelona(Syou)
自分とガキ氏にとっては嬉しいことに、ファンのクラブが収録されていて体験版であっても全く困らないんですが、ショウ氏にとってはローマが収録されておらず他のしようクラブも収録されていないので残念な状態になっています。お陰でクラブ選択には苦労していましたが、体験版ですから。
対戦した感じでは特にクロスや浮き球などの落下点が解りづらく、ボールが浮いているのかそれとも落下しているのかの判断が難しいのが一点。これはもしかするとカメラの設定を変えれば問題ないのかもしれませんが試していません。もう一つはヘディングや浮き球をボレーしたり、それ以外にもシュートが若干難しくなったかもしれない。特にヘディングや浮き球を直接シュートした場合はは入力方向に忠実に飛ぶようになりすぎた印象で、枠に飛ばすのが難しい。アシスト設定であっても。

■FC Barcelona(leia) 0 – 2 Juventus(Gaki)
ずっとプレイしていないから手加減してくれとはいわれていたものの、全くその必要がないくらい強くて参りました。待ちのディフェンスが有効でもありますが、ぶつかって奪いに行くディフェンスも慣れない間は非常に有効なわけで――自分には相変わらず強敵となりそうですね、まったく。

■Marseille(Syou) 1 – 1 Bayern Munchen(Gaki)
このあとPK戦にもつれ込んで、それもプレイしたんですがあまりにも長引いてしまったんでカットさせていただきました。言葉で表すとするなら言葉のフェイントとどこでチップキックでシュートしてくるかの待ちの作業とミスでした。結果的にショウ氏の勝ち。