Liga Espanola Jornadas 3. レアル・マドリー対ヘレス

■Real Madrid 5 – 0 Xerez
点差は開きましたが、書くほどの内容はほとんどありませんでしたね。
試合開始直後のクリスチアーノ・ロナウドのドリブルからシュートまでの一連の流れは圧巻で、ドリブルのキレはもちろん一番の見せ場は足の振りが小さく素早い中であれだけのシュートを打てることでしょうか。本当にあんなゴールを昇格組相手に開始早々に決められてしまうと、試合内容も落ちていってしまうのでファン以外は見ていても面白くなくなってしまうのが問題ですね。ゴール自体は素晴らしくとも早すぎて満足するには時間が大きく残っていますから。

へレスは最初の失点の動揺からというだけではなさそうなぐらいに、深くに攻め込むことを許して攻撃の開始位置が低いクラブでした。そのせいで、カウンターに移行しなければ攻撃の形を作るまでに時間が多く必要で守られてしまうのに、人数がかけられずカウンターのスピードアップすら出来ずに少ない人数で粘らなければなりませんでした。失点をしなければそんな連続で耐え続けるだけになっても攻め疲れを待って攻撃に出たのでも十分だったのかもしれませんが、プランが狂ったのを修正できるほど成熟しているわけでもないようで、低い位置で奪った後の繋ぎも雑でミスが多く、全くどうやって戦っていくのかスタイルが見えてきませんでした。
深くまで攻め込まれて全体を押し下げられていたものの、ディフェンスラインの上げ下げはある程度連動して行えていて、その部分はマシでした。中盤も押し下げてマドリーの中央へよりがちな部分のスペースを潰して攻撃の形を作らせないのには貢献していましたが、何とか防げている程度で、開始早々のように個人技で突破を狙われてしまえばどうにもならない要素も含んでいました。ただ、マドリーが拙いチームプレイをしてくれたお陰で何とか助かっていましたね。

マドリーはラサナ・ディアラがある程度前へ繋いでサイドを変えたり視野の広さを活かしているのが見られましたが、それも一定の時間だけでした。ポジションを前目にして、よく動いていて、守備に回ったときの一歩目を押さえることもきっちりとこなしていた。マドリーはピンチを未然に防いでいられたものの、相方がガゴでしたから、二人合わせてもリズムを変化させたり意表を突くパスが出ず満足のいくほどの展開を出せないのも事実。もちろん、そこより前の動きが悪かったのも二人が展開のパスを出せなかった要因でもありますが。

特にベンゼマのスペースをクリスチアーノ・ロナウドとカカが潰してますね。リヨンの時も中央に張っているフォワードではなく、サイドに流れて低い位置でボールをもらい、ドリブルの仕掛けや裏への飛び出しが必要で、ある程度の変化がつけられるだけの余裕を与えてもらえなければいい動きは出来ていなかった。それを今はカカが下にいることで戻れず、サイドのスペースにはクリスチアーノ・ロナウドがいて流れられない。反対側にはラウールと、彼の特徴を活かすだけのことをさせてくれないメンバーばかりで見事に消えていました。それらの選手が交代していなくなるまでの間、見事なぐらいの消えっぷりでしたね。
クロスの変化も乏しく、精度もさっぱりで、中の動きが無く、マドリーは中央から中央の崩ししか効果的ではありませんでした。クロスは中央の動きがないためか、高さがないためか、逆サイドまで常に流れていることが多く、そこに選手がいないことが中央に凝り固まっているのを示しているようです。
後方からの繋ぎの際にも前後が分離してしまっている場面も時間の経過と共に見られるようになり、長短織り交ぜてパスが出るのでもなく、縦へ鋭いパスが出るのでもない。後方で繋ぐのにも選手間の距離が近すぎて、それぞれが譲り合っているのも見られたり、距離感をそれぞれが保てないのが気になりますね。それがバランスの悪さにも繋がり、見ていてしっくり来ない事にも繋がっているようです。

ヘレスは左からの攻めが多く、そちら側から繋ごうとするプレイも多いんですが、連動性に乏しく、動きにも多いわけではなく、後方からの押し上げもない。テクニックもあるわけではないので繋ぎきって崩していくのは難しく、アイデアもいくつか練習で培ったもの以外は応用が利かない印象だした。それでもファウルをもらったりコーナーキックを得たりしているが、セットプレイの精度で言えば、最初のフリーキックをバーに当てた程度で、それ以外はさっぱり味方に合わせられていません。マドリーの守り方が上手いのではなく、精度がないので、チャンスとしては皆無でしたねぇ。
マドリーが流しているようには見えないんですが、守備が緩くなり当たりに行かなくなっていて、ヘレスの選手たちがサイドをえぐれるようになった時間帯もあったんですが、やはりクロスの精度を欠いたままで、降格候補の見本のような状態になっていますね。ここ最近の昇格クラブがそれぞれ大きな特徴を持っているクラブが多かっただけに、ヘレスの駄目さ加減が目立ちますね。

前線と中盤の底とが分離していてマドリーはグティの投入がそれを解消したようで、距離が近づき多少動くようになっていきました。そこへヘレスが守備の選手を次々と外して攻撃の選手を投入してバランスを崩し始めたこともあって、一気に何とか受け止めていた部分にほころびができはじめ、マドリーは連動性を取り戻し始め、セットプレからの得点でしたが、その一つが引き金となって一気に崩壊しましたね。決して崩したわけでもなく勝負強さの方が印象強い得点もありましたが、状態を考えればそれでもいいわけで、つまらなかった試合がつまらないまま終わるよりはましでしょう。
ベンゼマのカカもラウールもクリスチアーノ・ロナウドもいなくなってからの動きを見る限りでは、やはりリヨンの頃のように自由にサイドと中央を行き来できるようにスペースを用意してあげなければ機能しないんでしょうね。あるいはどちらかのウイングとして使ってあげるのも一つの手かもしれません。とにかくあの中央においてストライカーらしいストライカーを要求するのはまだ無理でしょうね。

とりあえず、グティからファン・ニステルローイへのパスはさすがで完璧でした。点差関係なくあれはいいもので、得点自体がお腹いっぱいにさせてくれるぐらいなものでした。
最初と最後さえ見れば十分、ですか。途中の部分は眠気を催すには十分なぐらいに退屈でした。

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