2009 年 8 月 のアーカイブ

Bundesliga 2. Spieltag バイエルン・ミュンヘン対ヴェルダー・ブレーメン

2009 年 8 月 17 日 月曜日

■FC Bayern Munchen 1 – 1 Werder Bremen
バイエルンが開幕早々にアリアンツ・アレナの観客からブーイングを浴びても仕方ないと思えるほど、開幕戦同様にこの試合もお粗末でした。

いくつか改善されたように見える部分はあり、特にファン・ボメルの怪我からティモシュチュクがアンカーに入った部分は効果が大きいようでした。アンカーが守備を中心に動ける選手であることで、サポートできる範囲が広がり、前節は右に回ったラームがリトリートとチェックのタイミングを掴むことすら出来ずに苦労していた部分を、上手くティモシュチュクがサポートすることによって数的不利にならない環境を作っていました。もう一つ、センターバックからボールを引き出すときに、いいポジションを取ってプレッシャーを受けないところにいる。ポジションの取り直しが早く、センターバックが可能性を探して迷うことなく出せる位置にいるのは大きく、動き直しも特に問題のあるもので張りませんでした。もちろんこれはブレーメンの攻め方や守り方にも左右されるもので、サノゴこそ居るものの、マルコ・マリンとハント、エジルというお世辞にも守備意識が高いとは言えない三人のアタッカーを抱えているために、アンカーの所にまで正確なプレッシングを行えませんから。ホッフェンハイムとは基本戦術が違うので、単純比較は出来ませんが、少なくともその部分はスムーズにいけるようになっていましたね。

ブレーメンがディフェンスラインを高く設定していたのも後方からボールを中盤に渡すスムーズさを産み出す要因の一つになっているようで、前節は過剰なほどに動かなければならなかったシュバインシュタイガーとアルティントップの上下動を相手が前に蓋をしてくれているお陰で抑えられ、バイエルンのディフェンスラインが例の如く押し上げられていなくとも、近い距離を保ちサポートの感覚が広がりすぎなかったのもいい要素ではあるようでした。ただ、そのブレーメンの高いディフェンスラインの裏を狙うことに固執するあまり、サイドから入れるクロスも早いタイミングで浅い位置から入れるものばかり。キーパーとディフェンスラインの間に入れることで触ればと句点になるとしてもあまりに単調に繰り返していては相手に対処されるだけ。それ以外にも縦へと急ぎすぎるあまり、裏側への単調なスルーパスからオフサイドの数を積み上げていくだけ。
時間をかけた攻撃がないから、バイエルンもブレーメンと同じように高い位置からのプレスをかけられず、高い位置で奪えず奪う位置が下がって同じ攻撃の繰り返しになる。前半はオリッチがいなかったため、サイドに開いてボールを受け、相手を押し下げる役割を担う選手がおらず、味方を押し上げるだけの時間を稼ぐ選手もいませんでした。

バイエルンは守備に回ったときに下がりすぎて、自陣ペナルティエリアに簡単に入りすぎていました。高さで注意すべき相手はサノゴとボロウスキぐらいなもので、サイドをえぐられているならそれでも構わないのですが、それほどサイドの攻撃力が高いわけではないからその心配は薄かった。それよりもドリブルの得意な選手の多いブレーメンを相手にペナルティエリア内で守ってしまえばファウルで止めることすら適わないわけで、設定されていた位置が低すぎるのではないでしょうか。
失点した場面は中央から崩されて先制点を奪われたものの、ディフェンスラインが下がりすぎて、中盤は前から奪おうとしていた。そのギャップによってディフェンスラインと中盤との間にスペースが出来、中盤が抜かれた後にサポートをする選手が足りなかった。それ以外の場面でも、スピードに乗って進んでくる相手に不用意に飛び込んでかわされ、スピードを落とすことすら出来ないことが多かった。この辺はホッフェンハイムと戦ったときと同じですね。遅らせることが出来れば対処できるだけの人数が近くにいるのに、それができずに追い越す動きにも対処していけなくなる。
ブレーメンのように、中盤とディフェンスラインで渋滞を起こすほど近づくのが良いとは思わないけれど、前へ向かうプレスとリトリートが一つの局面で共存できるほど今のバイエルンの選手たちが全体を理解しているようには見えないんです。

ただ、一つの穴を全体がカバーしなければいけなかった前節とは違い、シュバインシュタイガーも守備に忙殺されてアンカーと同列になったりはしませんでしたし、アルティントップがサイドバックの外側のケアをしなくて済んだ。ただ、ラームの右サイドバックはよくないですね。彼の武器の一つであるカットインするドリブルを自分自身で封じてしまい、連動した縦の飛び出しが単調になってしまう。クロス以外に選択肢が無く、裏へ早めに入れてしまうというチームの意図があるにしろ単調でした。結局その単調な中からアシストに繋がってしまったんですが、その場面ではブレーメン全体が弛緩していたとしかいいようが無く、崩した感覚はまるでありません。

あとはオリッチとリベリーが入ったことで、サイドから早いタイミングのクロスばかりだった単調なものから多少変わり、ドリブルで仕掛けて、深い位置まで相手を押し下げられることもあるようになった。とはいえ裏へのスルーパス一本に頼っている要素が強く、抜け目のないオリッチの動きでチャンスは幾つかできたものの――それだけですね。深くまで入り込み、相手に戻りながらの守備を強い、オフサイドの位置を無くしていったとしても、中でオリッチとゴメスの動きが無いのが現状で、動きながら、あるいは後方から押し上げている最中でなければ効果的ではありませんね。
同点になってから人数をかけて押し込む攻撃をそれなりにできるようになったものの、それはブレーメンが自陣深くへ下がり始めた、あるいはラインを保てなくなったことによるものが中心で、高い位置からプレスをかけてこなくなったのもありますね。ブレーメンには変化のつけられるピサロのような選手はやはり必要で、ヂエゴがいなくなっただけに余計のそのリズムの変化や、苦しいときにボールをキープして時間を使える選手のいない苦しさをを感じますね。

自分の見方が偏っているとはいえ、「どちらのクラブが良いか」というよりも、「どちらのクラブがより悪いか」という感じですねぇ。

Supercopa de Espana 1stLeg アスレティック・ビルバオ対バルセロナ

2009 年 8 月 17 日 月曜日

■Athletic Bilbao 1 – 2 FC Barcelona
多くの場面においてバルセロナの攻撃が本調子とは言えそうにありませんでした。
ビルバオの守り方がシャビを抑え、トゥーレ・ヤヤも抑えることで後方からのボールを前へスムーズに運ばせないようにするもので、昨季のセオリー通りの守り方でした。仮にイニエスタが入っていれば二人を抑えたとしても彼が後方のボールを引き出すための動きをして、三枚でディフェンスラインから前へ配球できるために相手は抑えづらくなるんですが、ケイタでは当然同じ事は出来ないわけで、多くの時間はこれに苦労させられていました。二人へのマークは密着したものではなく、遠巻きに三枚で囲い、パスコースを塞ぐもので、ボールを通されれば素早く寄せて前を向きづらくパスの展開を前へ出させないようにするもの。ポストプレイのようにいったん前へボールを収めさせて、そこからシャビの所へ戻せば前を向きフリーに近い状態でボールを持つことはできるものの、体格面でそれをやれるのはアンリぐらいなものですが彼の得意なプレイではありませんし、ボヤンにしても後方からのプレッシャーで精度を落としてしまっていくつもミスを犯していました。失点をした場面のミスも同じようなものだったと記憶しています。
痺れを切らしたようにピケが持ち上がる場面も多くあったものの、ビルバオの守備が前にかかっているためにそれも効果的な働きをしているとは言えず、困ったときのロングフィード頼みにならなかったのは唯一の好材料とはいえ、スムーズさはありませんでした。

攻撃にかかる負担が大きかった要因の一つとしてあるのは、守備の位置が後方に下がってしまっていること。ビルバオがフィードでも攻撃を出来るクラブだということが一つあり、フォアチェックをしてもフィードを出されてしまって意味が無くなってしまうことが多い。攻守の切り替えがそれほど遅いわけではないにしろ、前で奪うことが出来ず、ボールが相手のフォワードに収まることが多い。そうなるとセンターバックを始め、ディフェンスラインの選手たちが対応しなければならなくなる。守備の負担がそこに加わることで、他の選手たちはサポートに戻らなければならず始動位置が低くなり、ビルバオは高い位置に人数がいるため守備の位置が高くなり、シャビにプレスをかけやすい環境が出来上がる。その上、最後尾からの構築では時間がかかり、フォワードへボールを渡そうとすれば、距離が長すぎるためにパスカットも狙われる。本来なら後方のプレッシャーの少ない位置で回そうとするところにもプレッシャーが存在し、狙われる。
ビルバオのような戦い方をしてくる相手に長距離のチェイスは効果が薄いのかもしれませんが、それをしなければこの試合のように深くまで入り込まれてしまうわけで、誰か追いかける選手が欲しくなりますね。
ただ、前半終了から後半にかけて、フォワードが前で孤立することが無くなり、ポジションの修正から、相手の後方から展開しようとするときにパスコースに入り、相手の攻撃を限定したり遅らせられる場面が増えていました。さらに時間が経過していくことで、それまで相手にさせることが出来なかったバックパスをさせることも出来るようになり、守備の面では試合の中で改善が見られたのでよかった部分ではないでしょうか。センターバックにかかる負担が増えているのは非常に気になっていますが。

後半になっても攻撃の改善は殆ど見られず、守備が影響しているものの、低い位置でボールを持つことが多く、サイドバックの部分でコースを限定されて詰まってしまうこともありました。そこを上手くかいくぐることが出来れば、前に人数があまり一気にスピードアップできる環境が整っているのがいい頃のバルサなんですが、現状ではバルサの選手たちはここをあまり信用できていないようで、戻ってきてしまう。そして後方に人数が集まり、最初のプレスをかいくぐれても、先に人数がいないのでスピードアップできない。
それでもある程度シャビが高い位置でボール持つことができるようになっていましたが、フォワードの三枚を含め、前にいる選手たちがビルバオのディフェンスラインに並んでしまっていて、それらが縦のギャップを作れていないため、パスコースが存在しないことが多々ありましたし、アンリが開き、右でペドロなりダニエウ・アウベスが大きく開いてワイドに使う、という場面も少なかった。
同点に追いつけたところはスローインからで強制的にワイドに使えたので、右から左へ流し、左で変化を使い、もう一度右へ戻してファーサイド。左右への揺さぶりがようやく出た形で、これが流れの中でコンスタントに出るようになれば、バルサらしい攻撃が見られるのかもしれませんが、選手の怪我の問題やコンディションの問題、色々あってまだ理想には遠そうです。元々がスロースタートのクラブですから、今はこんなものかもしれませんが。

ペドロのアピールにはなったものの、内容よりも勝負強さが発揮されただけって感じでしょうか。

FIFA09 – 新シーズン対応してみました

2009 年 8 月 15 日 土曜日

09-10シーズンが開幕している国は多くありますが、の移籍市場はまだ開いたまま。それでも現状の移籍を反映させて対戦してみました。背番号とかフォーメーションを対応させているのは殆どありませんが、まぁ、一応ってことで。

■Bayern Munchen 1 – 0 AS Roma
移籍を反映させたんですが、ローマは今のところ目立った補強は無し。それでも最初はこのクラブと決めているのがショウ氏なので、自分は移籍を反映させたバイエルンで対戦をしてみました。ここだけは新しいシステムに合わせているんですが、バイエルンの攻撃がアレなので似せて作っているから立ち行かなくなってしまってます(わら
ただ、中盤の構成が厚くなったお陰で中盤でつぶし合うばかりでシュートまで持っていけるのはごく僅か。あってもミス絡みというお粗末さが如何ともしがたかったです。

■Juventus 0 – 2 Inter
インテルに移籍してしまったエトーさんのお陰で散々な目に遭いました。自分はバルサのスタイルをある程度守ろうと彼に一本裏に抜けるパスを出したりはしないんですが、見事なまでによくやられましたね。単純に出されるだけで行けそうな気がしてしまうからプレッシャー感じまくり。自分がバルサを使っているときはこんな感じだったんでしょうね。いや、もう、異次元なくらい軽い操作感だったそうです。ブッフォンがキーパーをしていなければ何点取られていたことやら。

■FC Barcelona 2 – 0 Real Madrid
前の対戦からダービー状態が続くようになってしまいました。この辺はダービースキーとしては仕方のないところでありまして…。
とんでもない補強をしたマドリーに対してバルサは現在マクスウェルとイブラヒモビッチくらいなもので、その二人を出場させてみたものの、まだ二人の使い方が今のところ解らず全く試合で活きてきませんでした。ショウ氏も苦労していたものの、マドリーの方は両サイドに位置するアタッカーに物を言わせてスピードでえぐりまくってくれるんでもう大変。FIFA 10が発売されたらマドリーを使う人たちでオンラインはあふれかえりそうだなぁ。バルサのファンとしては倒し甲斐があるというか、負けたくないから困るというか、嫌な環境です。
基本的に試合はgdgd。

■Manchester United 0 – 0 Manchester City
選手が入れ替わることがどれだけチームに影響を与えるのか、その見本のようなもの、とも言えるんですがユナイテッドは元々がこのゲームで優遇されているようなものでしたからアレなんですよね。殆どの局面で、チームを殆ど使わなくなっていたショウ氏が不慣れさを発揮しつつ、選手の動きが全く噛み合わなかって一方的な試合でした。それでも点を取れなかったのは自分が下手なのに他ならず――。

FIFA09 – シーズンが始まりまして(2)

2009 年 8 月 12 日 水曜日

実際に09-10シーズン用の移籍をFIFA 09でやってみているんですが、セーブとロード、そしてチーム選択の煩わしさに負けてしまいそうなほど時間がかかってます。ただそれも最初だけで選手名での検索もスペルさえ解っていれば簡単に行えますし、前述のセーブとロードを回避しながら全体の移籍を楽に行えるようになったので、このままなら新シーズン対応の移籍も自分で出来そうです。問題なのは背番号なんですが、こちらはどうあがいても地獄のような作業にしかならなそうなのでバルサとバイエルンができればいいかな。あとはローマとかユーベとか。

さて、このエントリは前の続きの二試合です。

■Bayern Munchen 2 – 1 Boca Juniors
珍しく南米のクラブでボカです。リーベルは恐らく使ったことがあるはずなんですが、ボカは対戦記録にある分としては初めてかな。どこかで使った気もしますが忘れました(わら
それにしても初めてフリーキックでまともな位置に行ったと思ったのに、今度はクロスバー。この日は本当にゴールマウスが敵のようでした。ただ、コーナーキックの部分は、「これはトニに決められるパターン」とショウ氏が言っていたとおり、トニがゴール。まぁ、なんていうかバイエルンの強みですよ、この辺は。とか言ってたら、きれいに決められて同点。それほど時間がかからずに追加点を入れられたお陰でなんとかなりましたが、いやはや。

■PSG 0 – 1 AS Roma
あっさりと自分が使う目的の一つだったジュリが負傷退場でがっかり(´・ω・`)
普通の接触で怪我をしてくれるから怪我のしやすい選手ではフィジカルコンタクトを避けたい、とはいってもあのポジションに何故かローマの選手を吹き飛ばすほどのパワーを持っているんだから当たられても逃げずにプレイしてしまう。で、結果それです。
ゴールは決められたもののキーパーが孤軍奮闘してくれて止めまくり。大活躍をしてくれても肝心のディフェンスで応えられなくて申し訳ないほど抜かれまくり、打たれまくり。こちらはカウンターでしかシュートできずにボッコボコ。
ええと、ほら、PSGは初めて使うから(w

FIFA09 – シーズンが始まりまして(1)

2009 年 8 月 11 日 火曜日

欧州では09/10シーズンが開幕した地域がちらほら出てきましたが、ゲームの方ではFIFA10が10月に発売されるまでは、大人の都合で08/09シーズンのメンバーのままです。オフラインであれば手動で移籍をして新シーズン対応にすることも出来ますが、何しろチーム数が膨大で選手の数値をいじるためにはEXPを稼がなければならないので難しく――。
気が向いたら移籍を手動でして対戦してみたくもありますが、今回のショウ氏との対戦は昨季のメンバーのまま。

■Germany 1 – 2 AS Roma
最初に選ばれるのはローマで、こちらはバルサかバイエルンがパターンなんですが面白味に欠けるので珍しくナショナルチームとクラブチームにしてみました。開始から途中までは中盤のつぶし合いよりも、相手のペナルティエリア付近まで近づくことはできているもののカットされてシュートまで行けず、というのが大半で、初めてのチャンスらしいチャンスが得点。さすがにあのカウンターと残っていた人数で二択を防ぐのは難しく、当たり前といえば当たり前。その分、決める方にはプレッシャーがかかるわけですが(わら
と、順調にいったのは最初だけ。自力に勝るショウ氏に徐々に攻め込まれる回数が多くなり、自分の比較的緩めなディフェンスの前でキープされたり戻して組み立て直されたり。スルーパスはコースに入って防げているものの、クロスから同点ゴールを許し、こちらの残りの攻撃はポストに防がれ、得点できないまま。「いける」と思ってもあと一歩がうまくいかなかったり、ポストに防がれるのが試合勘というか、慣れというか、実力というか。ポストに当たって逆転されたのは運が悪かったというよりも、自分のマークを捨てて辺りに行けなかった優柔不断さが原因です。

■FC Barcelona 1 – 0 Russia
キックオフからのトゥーレ・ヤヤを使った奇襲は常套手段です(ぉ
フィジカルとテクニックに優れた彼の意外な上がりを利用するってのは便利なんですが、決めきれなかったのは痛かったです。それから序盤はペースを保てたものの、シュートまで行けたのは奪われたボールを奪い返したものばかりでお世辞にも綺麗な形とは言えず、逆にサイドを崩されてマイナスのパスから決められそうになったり。あれは大外しだったお陰で助かりましたが、それまで手にしていた流れを失うには十分でした。その後は攻められつつシュートは打たれないままgdgdな感じが続き、またポストに阻まれて駄目かと思ったら、上手くこぼれてくれたボールのお陰でエトーがゴール。本人はもうバルサにいないわけで、身体能力に頼りまくりのサッカーをしている自分としては辛いところ。バルサのファンとしても非常に残念な限り。

Bundesliga 1. Spieltag ホッフェンハイム対バイエルン・ミュンヘン

2009 年 8 月 10 日 月曜日

■TSG Hoffenheim 1 – 1 FC Bayern Munchen
欧州の中では比較的早いタイミングでドイツ・ブンデスリーガが開幕したわけですが、バイエルン・ミュンヘンはプレシーズンマッチ殆どが同じものでした。プラニッチが左のサイドバックを務め、ラームが右へ回り、フォワードはマリオ・ゴメスを軸に据えていることも何も変わりません。

改めて基本のフォーメーションを書くとすれば4-1-3-2で、アンカーにはファン・ボメルが入り、その前に三枚が並ぶ形を基本とし、左からシュバインシュタイガー、バウムヨハン、アルティントップが並んでいました。実際に試合を動かすのはこの「3」の左右に位置する選手であることが多く、左右に流れることが多いフォワード一枚と、シャドーストライカーのように得点に絡まなければならない中盤中央は試合に重要な変化をもたらすとしても局面だけのもので、大勢を決するのはこの部分の選手となるようです。役割は多岐にわたり、上下動で攻守両面に働くのを第一に、ボールを引き出しに走り回り、左右のサイドバックが上がるスペースを作り、ドリブルで持ち上がる。過剰だと思えるほど役割が与えられているようです。プレシーズンマッチではこの部分にフォアチェックも期待して前からの守備も行いつつ高い位置からのショートカウンターを狙っているように見えたんですが、この試合ではそこまで手が回る様子はありませんでした。

まずファン・ボメルが後方にいるべきなのに、試合序盤は特にフォアチェックに参加してしまい、センターバックと中盤とのスペースを埋める動きをしようとしなかったことで、後方のケアを考えてチェックに向かわなければならなかった。この辺は昨季にバイエルンの守備が失敗をしたそのままを踏襲した形で、多少違うのは、ファン・ボメルの役割がアンカーに固定されたことで、ある程度守備のポジションに気を遣い、彼自身が寄せてくれるようになった、あるいは引っ付いて戻ってくれる可能性が増えたこと。それでもまだまだ戻りをさぼって歩いたり、不用心にフォアチェックしたり、安易に攻撃に参加して背後を取られてしまうことの方が多く、それを左右の選手がハードワークしてカバーしなければならない、場合によってはディフェンスラインに吸収されるほどこの日はその傾向が強く散々なものでした。

それに加え、序盤は相手に攻め込まれることが多く、早いドリブルとパスによってディフェンスラインが下がり、中盤が下がらざるを得ない状況になったのも大きな要素でした。ホッフェンハイムは全体を通して少ないタッチでボールを扱い、前を向き、スピードに乗った選手へボールを出せる環境を作っており、バイエルンが寄せることは難しい状況でした。素早く縦と横に長距離に揺さぶられ、守備のエリアが下がってしまったのが状況を決定づけてしまい、フォアチェックが行えず、スピードに乗ったドリブルを許してしまい、ディフェンスラインは踏みとどまれなくなり下がらざるを得なかった。ホッフェンハイムの攻守の切り替えの早さもさることながら、早いパススピードと縦のパスと横のバランス、選手の距離感は素晴らしく、全体が縦にスピードに乗り、奪いきれない環境を作っていました。
一度ディフェンスラインが下がってしまうと、中盤のプレスが機能しなくなり、いくらハードワークを重ねたとしても、フォアチェックをし、相手に前を向かせないことを徹底できないのであればディフェンスラインは押し上げることが出来ない、そして鈍重なヴァン・ブイテンとバトシュトゥバーは素早い相手にそれをやることを嫌がっているようでもありました。攻撃時に大きく引いていたのが何よりもそれを物語っているようで、全体をコンパクトに保つのを邪魔していたかのようです。
お陰で上下動に時間がかかり、バウムヨハンはボールをもらっても精神的な余裕がないらしく限られたパスコースを前へ出すしか方法がないかのように、フリーの選手を見えずに詰まっている方向へ出すばかり。シュバインシュタイガーもボールを引き出すためにディフェンシブ・ミッドフィールダーのような位置取りをしなければならなく、アルティントップはサリホビッチに対応するためにサイドバックのように自陣深くまで戻っているから、パスコースが限定されてそうなるのは仕方ないとしても、向いた方向にしか出せていないのでは仕方が無く、プレッシャーの多い位置でプレイしているとしても、キープと組み立てるだけの余裕は必要でしょう。ボールをロストしてばかりでは……。

時間のかかった攻撃になれば、ファン・ボメルがプレスのかからない位置でボールを持ち配球することが出来るけれど、動き直しが遅いために味方に信頼してボールを出してもらうことが出来ず、結果として上がりすぎるためにオバシにぽっかりと空いた中盤の底のエリアを自由に使われてカウンターを受けることが何度もありました。そしてサイドから攻撃されたときには中をケアする人数の方に加わらないために、クロスに対応する人数が攻撃の人数と同数になり、ニアに入られてヘディングされることもありました。オバシは簡単にプレイすることで、ぽっかりと空いたエリアをケアしようと集まってくる選手を嘲笑い、カウンターの勢いを殺さないように上手く振る舞っていて、この試合における彼の動きはスペシャルだったと言ってもいいんじゃないでしょうか。同点ゴールを生んだ動きもそうでしたしね。

バイエルンは相手陣内でボールを支配する意図は見せていましたが、それが実を結んだのは得点を取ることが出来た一度くらいなものでしょう。多くの場面では長い距離のスルーパスを繋ぐ役割をやるべきファン・ボメルがフォワードを走らせるために使ってしまい、支配を妨げていましたし、何よりボールをキープし続けるには選手の距離感が非常に悪く広がっており、サポートを望めない状況にありました。自らの低いディフェンスラインと深く引き込むホッフェンハイムのディフェンスラインが相まって全体が間延びしていましたし、フォワードは孤立していたも同然でした。何度か左右でボールを持った中盤が相手サイドバックの裏へ長居するーパスを出してオリッチを走らせ、起点となるように動かそうとしていましたが、パスコースを限定されて苦し紛れに出している感が否めなく、相手に寄せられる速さから効果的に起点になることは出来ず、上がりを待つことも出来ず、単調に中へ入れるだけに終始していましたね。

バイエルンはゼ・ロベルトがいなくなり、リベリーも出場できない中で、誰かがゲームのリズムを変えたり構築し、支配するチャンスを狙っていかなければならないんですが、それを托されているはずのファン・ボメルがこの日は非常に単調なパスしか出せず、プレッシャーが殆どかかっていなくても後方にボールを出し続けたのも問題でしょう。もちろんそれにはあまりにもサポートが受けられない距離感が問題なのであって、特にプラニッチの孤立する頻度は高く、新規加入選手の多い今季序盤にあっては仕方のないものかもしれませんが、バランスよく動けていたティモシュチュク投入後を見ると、今までもファン・ボメルに対して否定的だったけれど、ますます否定的になってしまう。守備専門な動きをするティモシュチュクにすらボールを受ける動きで劣っているのではチームを円滑に動かす役割は担えない。そろそろファン・ボメルと心中するのはやめにしませんか? 自分の価値観とは全く合わない選手だけど、ドイツでは驚くべきほど人気があるから見る人によってはこの批判が不可解なんだろうけど、バイエルン・ミュンヘンというクラブにおいては必要ないんじゃないかと試合を見る度に思ってしまう。

この試合、バイエルン寄りのジャッジがなければどうなっていたことやら。

Pre Season LAギャラクシー対バルセロナ

2009 年 8 月 4 日 火曜日

■LA Galaxy 1 – 2 FC Barcelona
メッシが試合開始時にカピタンを務めていたのは興行的な意味合いが強いんでしょうし、観客がする反応も試合の持つ意味を強く物語っているようでした。こういう試合はMLSとLa Ligaのシーズンの違いや、色んな意味で評価しづらく、見るだけに留めておくのが無難なんでしょうが、個人的な記録とシーズン始まる前の準備なので。

序盤は特にギャラクシーのマークは緩く、チェックに来ないことが多かった。抑えるための手段となる、アンカーとセンターバックへのプレスもなく、自由に持たせてもらえ、低い位置からボールを展開することが容易で、ドス・サントスや、トゥーレ・ヤヤ、ケイタらが長距離のパスを狙っても、パススピードの違いからカットされずにフォワードにまでボールが渡っていた。フォワードに引っ付くマンマークをしてこないため、ボールを受けて前を向くまでの一連の動作はやりやすく、ダイレクトで戻すだけの余裕も、後方へ戻して組み立て直すだけの余裕も与えてもらっているだけに楽でした。ただ、体がぶつかったときのパワーは圧倒的にギャラクシーが上で、寄せることでのプレッシャーはあるわけで、マークの距離が遠く、徐々に選手へ寄せようという意図はあったけれど、それもバルサのプレイスピードの方が早く脅威となるには多少無理がありました。

新顔のマクスウェルは――それなりに知っている(そして十分に知られた)選手ではありますが――テクニックに優れ、寄せられたりプレッシャーのある中でのプレイでも冷静にボールを捌くことが出来ていて、ダイレクトで逃げることも十分に出来ていてバルサの中へ入っていくことは問題ないようでした。シウビーニョがしていたようなクレバーなやり方とはタイプが違いますが、左の攻撃力を強化するためのオプションとしてはいいもので、あとは慣れれば積極的に上がってくれるようになるはず。守備は、正対してボールを奪うやり方で、抜かれてしまう危険性が伴うものの、リトリートせず、他の選手の力に頼らない部分はリーガ向きとも言えるかもしれない。ただ、クロスへの対応を組織立ってやる部分はいまいちで、コーナーキック後に全員が押し上げた場面で、マクスウェルだけが残っていて、あわや失点という場面を作られたのはマイナスでしょう。これも慣れでどうにでもなる部分ではありますが。

中盤から徐々にギャラクシーはバルサのディフェンスラインにもプレスをかけるようになってきましたが、全体の体勢を崩して動くため、奪いきれず守勢の守備になったときに、明確なディフェンスラインを維持することが出来ておらず、ギャップをついた飛び出しを狙える上になっていました。さらに各選手へのマークがずれてギャップが出来ており、その後の処理はともかくパスが収まりやすく、中央へ選手が集まりやすい状況になっていました。流動的に動きながらも、サイドへいても中央へ寄りがちな選手が多いバルサにあって、この状況は渋滞を生みやすいもので、ダニエウ・アウベスまで中央に入り込むんだから推して知るべし。整然としていない守備の中へ流動的に多くの人数が入り込んで渋滞を作り出してしまえば攻撃らしい攻撃はなく、守備に回った瞬間にもバルサはいつも通りフォアチェックをするものの、リーガであったり欧州であれば、相手が接触を怖がってボールをバルサが奪えるものも、ギャラクシーの選手たちはフィジカルコンタクトを全く怖がらないために、バルサの選手たち、例えばボヤンやメッシらが当たっていかなければならない場面がある。ドス・サントスも含めて小さいがために、それらに対応するのが難しく、怪我などを考えて抑え気味にやっていた部分があるが、ギャラクシーにはそれらに対する遠慮がほとんどありませんでした。フォアチェックがフィジカルコンタクトに繋がり機能しづらい嫌な相手で、l選手たちが徐々にそれを嫌がって、前へ向かっていく仕掛けていく姿勢を消して、ボールを回すことに専念し始め、裏へ一発を狙う悪い癖が随所に見られました。仕掛ける姿勢は最小限でパスとオフ・ザ・ボールの動きでコンタクトを避けながら回しつつ、チャンスをうかがうけれど、消極的な姿勢につけ込まれて積極的な守備をし始めたギャラクシーにボールを奪われる場面が多く見られていました。リードし続けるならそれでもよかったんですが、ベッカムがフリーキックを決めて同点に追いつかれてからはもう少しの工夫が欲しかったですね。

後半からは、ようやくこれまでプレシーズンに出場して来なかった面々が出場してきたわけですが、アンリとシャビの存在は非常に大きくさすがの一言に尽きますね。アンリが入ることで左サイドの高い位置に安定した収め所が出来、ボールを奪われることも多くなく、囲まれた環境であっても前進することが出来る。それでいて、タッチライン際を広く使ってくれるので相手の守備を広げる役割をも担い、相手のまでボールを回すだけに終始しがちだった前半とは違い、相手の裏を狙うことも出来る。左で相手を引きつけておくことで、中央に中盤から選手が飛び出すことが出来て、前半になかったワイドに開いて裏を狙う攻撃がバランスをよくしていました。右から攻めるジェフレンも比較的開いた位置からスタートしていることで、右からの攻めの時にも左の高い位置にサイドバックに頼ることなく選手がいる形になって、両サイドバックを同時に挙げるリスクを冒さなくともワイドに攻めることが出来るようになった。右はプジョルが何度も立て直せる位置を取っていましたし、追い越す動きではなく、誰もいなくなったスペースを利用し、常に高い位置を取り続けることでそうなっていました。

ただ、両センターバックのテクニックが怪しいため、最後尾から前へ出すまでに苦労していました。サイドバックもアビダルとプジョルで展開力はないため、シャビへ渡せば奪われる心配が非常に薄く相手を引きつけて他のスペースを生みだしてくれるとはいえ、ボールを渡せないのでは……。本来はアンカーのブスケツが後方のケアをして大きく引き出しに動かなければならなかったんですが、この日はそれが甘かったため、シャビが苦労してボールを引き出そうとしているのが見えていました。途中からピケが入ってからシャビを経由しなくても安定して前へボールが出るようになったのはいいんですが、フォンタスとエンリケはマルケスとムニエサだった前半からすると大きく落ちるのは確か。

二点目はバルサらしい形に近く、外から中へ振って、中央でキープできる選手がディフェンダーの意識を前へ向けて裏へカバーとマークの意識を減らす、その段階できっちりと飛び出す。がむしゃらに裏でもなければ、ドリブルで延々と勝負するわけでもなく、ディフェンスラインの前で延々と回すわけでもない。相手の視線と意識をコントロールするいいものでした。

プレシーズンで、こんな試合だからこんなものなんでしょう。