2009 年 5 月 のアーカイブ

Liga Espanola Jornadas 36. マジョルカ対バルセロナ

2009 年 5 月 18 日 月曜日

■RCD Mallorca 2 – 1 FC Barcelona
前日にレアル・マドリーが審判に二点目を与えてもらいながらも、不甲斐なく負けてしまったために、戦わずして優勝が決まってしまったバルセロナ。どういうモチベーション、テンションで挑むのか。もしかするとチャンピオンズリーグへの集中が途切れないように、メンバーを殆ど落とさず継続した戦いをするのかと思っていたら、唖然とするほどメンバーを落としてきましたね。さすがにマジョルカも順位の変動こそあっても、欧州の舞台に立てる可能性もなく、降格の可能性もない。どちらにとっても気合いの入る試合ではなかったのは確かです。

エトーがカピタンで、その他はカンテラから上げた選手が多く出場していましたね。プジョル、メッシ、シャビら休みが必要だと思われる選手たちはベンチにすら入らず、サモラ賞を確実なものにするために、ビクトル・バルデスはベンチに入るだけ。対戦相手に敬意を払う云々よりも、今は怪我が怖く、選手には休息が必要ということでしょう。

戦術的なものも意味はなく、この試合にも意味はないので書くかどうするか悩んだんですが、とりあえずざっと。もちろん、選手の動きに関しても状況が状況だから、まるであてにはなりませんが。

カセレスにはもっとリーダーシップを取ってラインをコントロールする意識を出して貰いたかったんですが、いつも通りにスピードがありカバーはある程度出来るが、ラインの形成に対する意識と飛び出しに対する注意が少なく、モチベーションの高い相手であればあっという間に失点をしていたことでしょう。それ以外の場面でも、ペナルティエリア付近で正対し、相手をマークしてパスを出されないように、あるいはドリブルで抜かれないようにしなければならない場面でも、不用意なまでに距離が広く空いてしまい、簡単にキックの種類を変えてクロスを中へ入れられてしまう。殆どプレッシャーにすらなっていないのは残念で、この様子であれば、チャンピオンズリーグ決勝に使うのはギャンブルかもしれません。

せっかく中盤で使って貰ったフレブも、スペースへ動き、ボールを受けて捌いていくことができず、自分の持ち味を発揮しようとする意識が強すぎてドリブルに固執し引っかかるばかり。もっと視野を広げてパスを選択することが出来ればよかったんですが、シャビのポジションをするには無理がありましたね。できれば、イニエスタの方でやるべきでした。プレイスタイルに幅を持たせられる選手のはずなので、残念でした。まさかダニエウ・アウベスにゲームメイクの大半を持っていかれるとは……。

ボヤンとペドロに関してはいつもの通り。いつもよりは若干開き気味であったり下がり気味で、エトーを戻らず、守備をしなくてもいい環境に置いておくために動いていたので、システムは若干4-1-4-1に近くなっていましたね。

そのアンカーを務めていたシャビ・トーレスは体格も良く、少ないタッチ数ながら安定したボール回しが出来ていました。アンカーとしての後方のポジションもしっかり取れていて、サイドから攻められたときには、ディフェンスラインの一枚前のスペースや、ラインの中に入ってカバーをするなど、バルサのアンカーらしい仕事が出来ていましたし、ライバルとされているセルヒオ・ブスケツ、つまりセルジ・ブスケツよりは今のバルサが必要とするアンカーに向いていて、後方で円滑に進めるだけの能力はあるようです。ただ守備はスピードがそれほどないようで押さえ込むのは難しい。激しく当たるなどモチベーションは見られんですが、もっと経験を積まないと自信を持つには難しく、本来の彼の良さを見るのは難しそうです。ポジションの取り直しやフリーになるためのポジショニングはまだまだ。

あとはオイエールは落ち着いてプレイしていましたね。二失点こそしましたが、一つ目は仕方のないもので、あれを反応だけで防ぐことができていれば、あっという間に2ndキーパーになれるでしょう。できることなら壁の構築などにもっと怒鳴り散らすぐらいのことをしていれば防げていたのかもしれませんが、無茶すぎる要求はしません。ただ、二点目を与えた場面のきっかけとなった、ダニエウ・アウベスの不必要なクリアは、状況を見られるキーパーが止めなければならず、そこから失点してしまったのだから、間接的な責任は彼にあるのでしょう。ディフェンスラインとのコミュニケーションや飛び出しのタイミングとかまだまだ課題はありますけど、幾つか見てきたキーパーのデビュー戦の中ではかなり落ち着いている方だったはず。いいキーパーになって欲しいものです。

それ以外ではほぼ全員が得点王を目指すエトーへ取らせようとパスを集めてましたね。いつかのシーズンでもフォルランにピチチを取られた記憶がありますが、あのころもエトーにボールを集めまくり、そして外しまくり、結果的に取れなかったわけで、その記憶を呼び起こすには十分な外しっぷりでした。もういくらシュートを放ったとしても得点を決められそうになく、途中からエトーが何本外すかのほうに興味が行きそうなほどでした。
最後の最後に審判からPKをもらい、それでも外して同点に出来なかったあたりがエトーの真骨頂ってところでしょうか。あのPKの判断からすると、決めなくて正解だったとは思いますが。

ともかく、この試合は勝敗は殆ど関係しない余分でしかありません。

Bundesliga 33. Spieltag ホッフェンハイム対バイエルン・ミュンヘン

2009 年 5 月 17 日 日曜日

■TSG Hoffenheim 2 – 2 FC Bayern Munchen
この段階でも4つのクラブに優勝の可能性が残されているのは良いことなのか悪いことなのか。自分は良いことだとは思っておらず、取りこぼしをするクラブの多さや、内容を含めて問題のあるクラブが残っていたり、状況を考えればここで大混戦になっておくべきではなかった。もちろん、混戦になったお陰で見る側としての楽しみは出たわけですけど、王者としての戦い方をできるクラブがいないのに、来季のチャンピオンズリーグに出場してしまうと思うとぞっとしますね。また大失態を晒すだけになるのではないかと今から心配してしまいます。

バイエルンは次の監督が決まりましたが、あの忌まわしきファン・ハールだというのがバルセロナも応援するものとしては残念な限りです。彼自身の経歴には問題なく、むしろ素晴らしいものであるとしても、幾つか存在する致命的なミスが自分の中で彼の評価を下げています。もしかするとバルセロナの当時の会長の影響が自分の中で色濃く残って、それを誇張したがっているだけかもしれませんが、好意的に見られないのは確か。また言動においても、バイエルン・ミュンヘンを率いて何も問題を起こさず勤め上げることが可能なのかどうかも疑問ですね。選手の揃え方と補強次第ではうまくいくのかもしれませんが、バイエルン・ミュンヘンとしてのアイデンティティをさらに崩壊されてしまうかもしれない戦術や戦い方をしてしまう可能性も考えてます。

この試合もルシオが右を務めているんですが、やはりセンターバックの選手でしかなく、酷い守備を連発してしまっていました。序盤は、中へ絞りすぎていて左から攻めてくる相手の攻撃を受け止めることすら出来ずに、縦へのスペースを大きく与えてしまっていることが殆どでした。それなら右のミッドフィールダーに献身的な守備を行える人材を配置すべきなのだけれど、ラフな守りは出来ても献身的には守れないソサを置くだけで、シュバインシュタイガーですらなので、ルシオの守り方ではチーム全体のバランスを崩している以外になく、特にはセンターバックのヴァン・ブイテンがルシオよりも右に出ていく場面すら見られていました。
その影響から、右を深くえぐられてからマイナスのパスを出されるだけで、ディフェンスラインの前にスペースが相当に出来てしまっている。中盤もシュバインシュタイガーとファン・ボメルの二人共が攻撃の選手で、アンカーを務めることも出来なければ、ディフェンシブ・ミッドフィールダーとして振る舞えるわけでもない。ディフェンスラインの前にあるスペースを全く埋められない状況に戻ってしまって、失望に近いものがありました。
ただし中央の守備では、シュバインシュタイガーの方が、ゼ・ロベルトよりも手堅くきっちりと行うため、プレッシャーをかける位置を高く保つときには有効だけれど、ポジショニングを含めて彼が後ろ向きの守備を綺麗に行うのは難しい。それに経験も違い、フォアチェックの役には立っていましたが、前を向かせないための守備をすることは難しく、当たりに行ったつもりが簡単にいなされてしまうことも多くありましたし、カウンターの鋭いクラブを相手にする守り方ではなかった。

1-1にされたゴールは、それまでフォアチェックをして相手の攻撃を遅らせることが出来ていたのに、先制点を挙げて気が緩んだのか、まったくエドゥアルドにプレッシャーがかかっておらず、フリーだった。一度溜を作られてしまった後の守備を考えることが出来ておらず、全体が相手に合わせて動き出すのを待つ姿勢になってしまっていた。片側のサイドに寄せられてしまったまま。そして右サイドバックとして不慣れな守りをしていたルシオは、ラインを整えることも出来ておらず、中へのカットインも単純に許してしまった。ルシオが見ておかなければならないエリアには誰もいないのに不必要なまでにワイドにポジションを取っていたのだから、振り切られて当然。

そして二失点目も同じくルシオのミスが目立った結果になってしまってました。クリアボールを繋がれ、一気にオバジに抜けられてしまった。その時に裏のケアをすべき中盤の守備を行う選手は何処にもおらず、センターバックのデミケリスが対応しなければならなかった。中の一人にもセンターバックのヴァン・ブイテンが対応し、セオリーである一枚余らせる守備は出来ていなかった。そしてまたルシオは自分のエリアに誰も存在しないことを知りながら、全力で中に絞ってケアをすることをしなかった。歩きながら戻ってくるだけで、セントラル・ミッドフィールダーのファン・ボメルやシュバインシュタイガーのどちらも戻ってケアをする姿勢を見せていなかったのだからこの失点は当然のものでしょう。どれもが出来ていなかったのだから、エドゥアルドがフリーで、あれだけの時間を使ってシュートすることが出来た。きちんとどちらかが守ってさえいれば、意識さえ持っていれば、あそこであれだけの時間を得ることは出来なかったはず。

失点をした場面だけではなく、多くの場面で守備を担当しているのは、ラーム、デミケリス、ヴァン・ブイテンの三人だけ。ルシオの守備が不安定すぎるため、ヴァン・ブイテンまでもが右サイドのカバーをしなければならず、中央には大きなスペースが出来ている。後半になって多少の改善があり、ゼ・ロベルトが入ったことで安定を得ることは出来ましたが、それでも駄目な中でマシになったというだけ。カウンターチームに押し込まれてしまうほどの出来でしたから。

続々と入ってくるヴォルフスブルクの得点が、ピッチの中にまで伝わっているように酷い試合でした。得点を量産する相手に、バイエルンそれ以上の得点を求められているにもかかわらず、左のラーム、ポドルスキ、リベリにおんぶにだっこの攻撃しかできていない。頻繁にポジションを取り直しながら、ワイドに高く、そして前に飛び出しながらパスを交換していく左の連携は素晴らしかった。それらは少ないタッチ数で行われて相手のラインを乱しながら裏へと飛び出す。スピードに乗った状態で相手に対処できるものではなく、いくつものチャンスをそこから作っていました。けれどそれだけしかないために、最後に立ちはだかっていたヒルデブラントは、スペインで全く輝けなかったのが嘘のように、勇敢さを保ち、いい守備をして止めていました。
2-2に追いつけたゴールもリベリの個人技によりもので組織的な崩しは存在しませんでしたしね。

対戦相手が難しい二つだとしても、勝ちきることは最低限必要なはずだ。次のことを考えれば、それをすることで相手にプレッシャーを強く与えられるようになるのだから、バイエルンとしてはやらなければならなかった。ヴォルフスブルクほどの得点を取れなかったとしても、勝っておかなければならなかった。そのための戦い方ができなければならないクラブがそれを出来ず、下手をすればチャンピオンズリーグ圏内から落っこちる可能性を出してしまったのでは話にならない。

ホッフェンハイムは素晴らしく、バイエルンは最低の試合でした。

FIFA09 – 今回はクラブで

2009 年 5 月 16 日 土曜日

珍しくオンラインのクラブマッチをしてみましたが、プレイしたのは三試合。一試合は途中で終わってしまったので、動画にしているのは二試合分のみです。一試合目と二試合目はleiaがANYで全員を動かし、三試合目はショウ氏がANYで動かしています。プレイヤー側はそれぞれの試合に表記。二試合目に関しては文字だけ。相変わらず自分は集中が切れると全く箸にも棒にもかからなくなる上に、集中を取り戻そうという気を無くしてしまうのはどうにかすべき。

■FC Barcelona(Players) 1 – 0 FC Barcelona
相手の人数は6人、こちらは3人というあまりにも変則的な構成で、全ての局面で数的不利を作られてしまうは当たり前だったんですが、相手のバルサが中盤を逆三角形ではなく三角形を基本形にしていた段階で萎えました。それは最初にいくつも凡ミスをしているところからしても明らか。
そしてこちらは好きなポジションを取って貰ったのでエトーとイニエスタを二人が動かし守備は一人だけ。守りきれるとは思っていなかったんですが、萎えたついでにいつもなら余程ではない限りしない、繋がず徹底したクリア、バックパスでキーパーまで安全に、というのをやってました。お陰で凡ミスの出所も減って、パスカットをショウ氏がやりまくってくれたおかげで守備の負担も減ってましたし。攻撃は前の二人へお任せ。ショウ氏の一発のパスからガキ氏が裏へというのがパターンで、極めて現実的でした。ガキ氏にはオフサイドになりまくってもらってでもゴール前にいて欲しかったので、数的不利をカバーするための思惑通りではありましたが、対戦相手や見ている方としては面白くないかもしれない。

■France 無効試合 FC Barcelona(Players)
動画として証明してもいいんですが、それはアレなのでやめておくとして、最初のプレイで相手が全く動かず、ボールを持ったままぼーっとしていることが非常に多く、バックパスしてぼーっと立つだけ。そこで集中の糸がぷっつりと切れました。先の試合よりももっと盛大に。そして守りきる気もでないまま失点すると、後は試合をぶちこわしにかかってしまい、味方からストップがかかって没収へ。文字通り得点を相手に献上しまくってたので集中力を取り戻すとかいう話にはなりません。
関係者の皆様にはここでお詫びを――。

■AS Roma(Players) 1 – 1 Chelsea
ここではヴチニッチとして参加したので、特に書くこともなく。ガキ氏はジュリオ・バチスタ。恐らくトッティを選びたかったんじゃないかと想像しますが。
こちらがクラブに参加できる最少人数の3人で挑んでいることもあって、相手が自分たちよりも数が多くなるのはよくあることで、この試合は相手は5人だったのが、何故か試合開始前には4人に減っていて多少楽になったかも。試合開始直後やその後の決定機で決めてもっと楽な環境を作れればよかったんですが、残念なことに決定力が無くショウ氏を楽にしてあげることは出来ず、カウンターから失点。あれはクラブマッチでは仕方がない失点、特に一人で全て守っている環境ならなおさら。で、得点自体は、珍しく今日二本目のガキ氏からショウ氏へのアシストで、自分が触っていたらオフサイドで取り消し(笑)という場面でした。「危ない」と思いながら逃げようとしたのに選手がボールに触ろうと一瞬動いて冷や汗でした。

Copa del Rey Final アスレティック・ビルバオ対バルセロナ

2009 年 5 月 14 日 木曜日

■Athletic Bilbao 1 – 4 FC Barcelona
よりにもよってこの決勝戦を怪我人だらけで挑まなければならないのは不運でしかありませんでした。イニエスタとアンリを欠いた左側は特に苦しく、この試合はプジョルが左サイドバックを務め、トゥーレ・ヤヤがセンターバックに入ったことから、より左側の攻撃力の減退を感じさせていました。ボヤンが左に回るにしろ、エトーが左に回るにしろ、それぞれの特性からして、イニエスタやアンリほど縦の突破で深くえぐり、そこから中を向いてドリブルで抜き去ることは殆ど出来ない。キープ力にしても二人ほどあるわけではなく、最初からゴールを意識した中へのものになりやすい。となると、ワイドに開いた展開を左側に求めることは難しく、サイドバックもプジョルだからオーバーラップからクロスも望めなかった。

開始早々のバルサは後方で回し展開先を見つけられなかった。ビルバオの守備が早い段階から連動して行われていて、シャビやメッシを囲い込む守備をされていたことから、展開先を見つけられず、アンカーのセルジ・ブスケツの所にも背後に一人は位置されていて、ボールが前へ出ない環境は十分にありました。ですが連動性は問題なくあり、相手のプレッシャーに気圧される部分はあったとしても、まだ勢いで負けることはなかったように見えました。相手のラフ気味に来るものに関しては警戒しているようでしたが、全体の密度を上げて、自分たちのパスが通る距離感を保つことが出来ていた。失点するまでは。

あっという間にコーナーキックから先制点をトケーロに決められたことで流れは一旗に立ちきられてしまいました。ケイタがマークに付いていたものの、バルサのこれまでの守り方同様に、この場面でもゾーンで守っていましたが、ニアサイドのケアは十分に出来ていてもファーサイドのケアは相変わらず甘い。キーパーに頼る部分が大きく、キーパーがケアできないスピードであったり、場所に落とされてしまえばこの有様になる。ジェステのボールもよかったし、トケーロのポジショニングもヘディングもよかった。だけどそれ以上にこの守り方の限界が見えてますね。コーナーキックに限らずセットプレイを得て、キーパーが躊躇する位置にクロスを上げて高さで競り勝てばいい。どのクラブと対戦したとしても得点を取られかねない弱点になってます。

バルサが勢いを失ったのとは対照的に、ビルバオは勢いをどんどんと増して、プレッシャーを与える速度は大きく増していました。シャビを抑えることに成功し、パスが回らないことからアンカーの横に並ぶまでの位置にまでシャビを押し下げていましたし、メッシにボールが入ったときには三人で囲い込んで潰している場面も多くありました。ボールを前に収めることが出来ず、その二人を抑えられてしまえば、欠場している選手らのように展開力ある選手が足りないために、バルサのディフェンスラインを押し上げることはリスクを考えると困難で、後方から押し上げが聞かないということは得意の前からのプレッシャーも機能しないことを意味し、相手に気圧されたように前が守備にいけず、後方は下げられ、前後に伸びきって戦わざるを得なくなってしまっていました。もちろん、ビルバオのディフェンスラインが低い位置を保っていることもあってフォワードがそこに留まり、シャビが下げられたこともあってロングレンジのパスが増えてしまい、ワイドに使えているわけでもなかったので、余計に後方から上がってくる選手が追い越せたり、連動した攻撃が出来なくなっていました。シャビが引いてこなければ、ボールの引き出しと展開がうまくいかないのだから仕方のないことで、それに合わせてメッシが近い距離を保つために下がってきては囲まれてしまい、上手く展開できないまま特にシャビ、メッシが上手く近い関係を保てず、パスが裏へ裏へと単調なものになっていました。もし、トゥーレ・ヤヤのゴラッソがなければ、疲弊していき、自滅していたかもしれませんね。
ディフェンスラインから、相手が引いで守っているところ、そのスペースが広大な部分を一人でドリブル突破し、ミドルシュート。バルサの面々が、誰一人裏へ抜けようとしていなかったのはとても問題でしたが、だからこそ彼がミドルシュートを撃つことになったんでしょう。これは功を奏したものの、本来ならそれに合わせて誰かが裏を狙う意識を見せてラインを押し下げつつ狙わなければならないんですが、誰もそれを見せなかった。なのにビルバオのディフェンスラインが、誰か裏に抜けようとしているかのように、リトリートしてくれたお陰であのシュートが打てただけで、半分はトゥーレ・ヤヤの素晴らしいプレイのお陰、もう半分はビルバオのミスのお陰でしょう。時間稼ぎも含めて、意識が後ろ向きになってしまっていた影響かもしれません。

後半になってからプジョルが上がる頻度が増えたのは象徴的な部分で、前線がボールキープしている間に上がることは少なかったんですが、それが上がれるようになっているということは、前でボールをキープできるようになってきているということでしょう。相手のプレッシングが上手くかからなくなり、ボールを回せるだけの時間が得られるようになったのもある。後方からの押し上げが、相手を押し下げ、一方的な形を作りつつありました。相手のプレッシャーも前半の消耗から緩んできていましたし、得点を取って以降は、バルサ側が開始直後のような勢いを取り戻しつつありました。そして伸びきっていた部分が解消され、それぞれの距離感が戻っていて、特にシャビからボヤンとメッシの距離が縮まり、ロングレンジのパスを出すことも減り、それらから前へ展開、横へ展開がスムーズに行われるようになり、相手のプレッシングも疲弊から少なくなり、ボールを回せるだけの時間を得られるようになった。
代わりにビルバオ側が押し込まれて前と後ろの距離が開いてしまい、ロングボールが増えてピケとトゥーレ・ヤヤに跳ね返される場面が多くなってましたね。

それらから予測のつくとおりの展開になり、コーナーキックのこぼれ球から展開して、最後はメッシ。三点目はカウンターからダニエウ・アウベスとメッシが相手を引っ張り、ボヤンが裏へ抜けて上手くゴールを決めて、殆ど勝負ありでした。ただ、先日のビジャレアル戦でそうだったように、二点差は安全な得点差ではないので、もう一点の追加点が必要だったんですが、今回はきっちりシャビがゴールを決めて勝負あり。
四点目がはいるとさすがにビルバオは目に見えて動きが落ちたわけで、先日のビジャレアル戦は、この三点差にするゴールが決められず後に追いつかれたわけですが、上手く教訓として出来たようで安心しました。大きく苦しみましたけどね。

試合以外の部分では、三点目の後に観客席から物が投げ込まれ、ダニエウ・アウベスに当たった場面がありました。スローインの最中で当たった物が何だったのか解りませんでしたが、プレイ続行できたわけで、大きな怪我にならなかったのは幸いでした。物が投げ込まれた周囲はアスレティック・ビルバオのサポーターしかいない場所で、得点差など状況を考えればどちらの陣営が投げ込んだのか明らかでしたが、投げ込んだ奴は即座に周囲のサポーターに囲まれ、警備員に連行され、ビルバオのサポーターたちは、そいつに向けて「出て行け」のコールを浴びせていました。投げ込んだ奴は最低で、周囲の人たちはそれを許さなかった。
自浄作用があるのは素晴らしいことで、悪いことが起こったにしろ、素晴らしいビルバオのサポーターたちの対応のお陰で大きな問題にならず終えられたのは喜ばしいことでした。まぁ、言葉を全て理解しているわけではないので、自分の勘違いが含まれている可能性がありますが、バルサのタイトル獲得も嬉しいことですが、こういった”いい対応”ってのも嬉しいことです。

FIFA09 – うって変わって

2009 年 5 月 13 日 水曜日

大量得点、完封試合だらけだった前回のFIFA 09エントリと同じ日に行われた試合です。もちろん対戦相手も同じで、時間があいてしまったわけでもなく連続して行ったのに、うって変わって得点数も減少してます。
今回の二試合のクラブ選択の優先権は、一試合目はショウ氏、二試合目はleiaです。

■Feyenoord 1 – 1 AS Roma
最初のピンチはゴールマウスに助けられて、二回目のピンチもゴールマウスに助けて貰って何とかいけるかと思ったら、そううまくはいくはずもなく跳ね返りを押し込まれて失点。
ただ、直後のプレイでPKを得たのは幸運なことでした。ゴールチャンスはゼロとは言わないまでも限りなくゼロに近かったんで、幸運は幸運だったんですが、選手が怪我、そして選手交代を挟んでPKのタイミングを逸してしまった感は否めずそのまま失敗してしまいました。あれだけの時間を用意できれば、自分が利き足側にしか蹴らないことを思い出すには十分な時間があるわけで――。
相手のミスからとはいえ、同点に追いつけただけでも戦力差と慣れを考慮すればいい方。

■FC Barcelona 1 – 1 Manchester United
バルサを選ぶとこの組み合わせにされてしまいそうだったからやりたくなかったんですが、やっぱり使いたかったので使ってしまいました。チャンピオンズリーグ決勝の験担ぎをしなければならなくなるので負けるわけにはいかなくなる。プレッシャーが大きくかかるので、なるべくならこの対戦はやりたくなかったんですが、仕方なく。
戦力は、確か両サイドバックが出場停止だった記憶があるので、それに合わせて両サイドバックを外して挑んでいます。戦い方にバルサらしさは微塵もありませんが(わら
途中に焦って周りが見えていない場面とかね。もう本当に、得点できそうなのに取らなきゃいけないと思いすぎてさっぱり。そして自陣でミスをするとんでもない部分まで。

負けなかっただけマシです。

Liga Espanola Jornadas 35. バルセロナ対ビジャレアル

2009 年 5 月 11 日 月曜日

■FC Barcelona 3 – 3 Villareal
何故かお祭りムードのカンプ・ノウにまったく溶け込めなくて、前日に自分がうっかりと立ててしまったフラグが自分自身をそうさせているのかと思っていたんですが、最後には引き分けて優勝できず。バルサならやりかねないとは思っていたけれど、見事な引き分け、だめぽっぷり。だけどほっとしたのは何故だろう。

ビジャレアルは2トップとイバガサとピレスを同時起用し、攻撃的な布陣で臨んでいました。形としては不タルのフォワードの下に三枚が並ぶことが多く、それらがポジションを動かしながら縦関係を作り、ワイドな攻めをするよりも中央を射抜くようなスタイルに見えました。ビジャレアルのスタイルからすると、不調時に陥っていることの多い形を自ら選択したようにも思えていたのですが、バルサを相手にした際のやり方としては正しかったようです。
アンカーのトゥーレ・ヤヤの両脇を利用してくるのはビジャレアルの恒例のやり方でもあって、センターバックが前に出てカバーをしたり、中盤のケイタ、シャビのエリアを下げて対応しなければならなくなるんですが、この日はフォワードに二枚を置くことでセンターバックを前に出てこさせない環境を作ってました。マルコス・セナ不在時には縦の関係が作れず苦労をしていたところに、イバガサとピレスでその関係を構築して、両脇を利用しつつ縦の関係で繋ぎ、センターバックの前への意識を利用して裏を狙う、理想主義的にみえるビジャレアルのサッカーからすると効率的なものでした。
ただ、そこにかけられる人数の多さは、対バルサとして考えてくるクラブからするとあまりに多く、ペナルティエリアに入り込む人数もサイドから攻めることが出来れば、バルサの守備の人数よりも多い瞬間があり、ファーサイドにまでボールを回すことが出来れば、必ずフリーになるほどリスクを冒した攻撃でもありました。

守備の部分でも、素早いチェックを利用し、特に左のサイドバック、アビダルがボールを持ったときのパスコースを大きく限定することで前へのスピードを遅らせることに成功していました。アビダル自体に大きなプレッシャーは与えられていなくとも、パスコースの先となる全員をしっかりと捕まえておいてパスを出せないようにし、センターバックがボールを持った時にも同様にする。バルサの選手たちが動けていないからというよりも、ビジャレアルがよく圧縮をし、短いパスを速いテンポで出させなかったというべきでしょう。

高い位置からボールを奪いにこられていたこともあって、ボールを受けようとするバルサは、止まった状態の足下でボールを受けようとすることが多くあり、前を向きながら、動きながらの展開をすることは二点目を取るまでは困難な状況にありました。ビジャレアルとしては、後方からプレッシャーを与えることは容易く、それ以上にパスカットを狙うことも出来る状態になっていて、素早いカウンターを狙うチームであれば狙えていたんでしょう。バルサは動きながら前を向いてボールを受けなければならないんですが、短いパスはきっちりとマークをされていて、動きながら前を向いて受けようとすると、ミドルレンジからロングレンジのパスになってしまう。そうなると精度は落ちるし、サポートの距離も離れていて、パスを回すことで相手の陣形を崩すことは難しい。それをイニエスタが溜を作ったことからショートパスに切り替えていけるようになり、それらからファウルをもらえたことでゴールが生まれ、一気にスピードの緩急を大きくつけるようになりました。
その変化はとてもよく、ポゼッションも上げることができるようになった。ビジャレアルの守備もきっちり付ききることが出来なくなり、ディフェンダーから展開するときもサイドバックから展開するときも、ボールの受け手をきっちりと蓋をしてロングレンジのパスを出すしかない状況を作れなくなった。中盤後方からシャビ、イニエスタ、トゥーレ・ヤヤ、ケイタらの所でパスを回せるようになり、前を向けるようになり、ワイドに展開できるようになり、相手のディフェンスをコンパクトに保てさせなくし、ワイドに開かせ、スペースを作り出して、いくつものチャンスを演出するようになった。
そうなると今度はビジャレアルが、前半途中までのバルサがそうであったように、ロングレンジのパスを使わなければならなくなった。精度を欠きやすいそのプレイのお陰で、バルサが今度はパスカットを狙えるようになり、追加点こそなかったものの、大勢は決したはずで、ペースダウンも容認できる状況になったはずでした。

ただ、それらを一気に変えてしまったのが、アビダルの退場でしょう。チャンピオンズリーグに引き続き、彼は必要以上に厳しい判断によって二試合連続の退場をさせられてしまったわけですが、恐らくあればPKであるべきでしょう。そこに全くの文句はなく審判の判断も正しいとさえ思っています。ただ、レッドカードを出すほど危険なプレイもなければ、明確に得点を取れる状況にはなかった。むしろ、アビダルが触れなかったとしても届かなかったのではないかと思っています。プレイ自体はファウルでしょうから、PKを与えるだけで十分な罰になったはず。あるいはイエローカードであってもよかったはず。
次の試合をチャンピオンズリーグ決勝のように両サイドバックを欠いて戦う予行演習だと思えということなのかもしれませんが、この試合に関して言えば、大勢が決して緩めていたバルサが、大きく蓄積された疲労も加わっていて、そこからもう一度引き戻すことは非常に難しく、たとえ疲労が無くても、こういった場面で集中を完全に元に戻すことは困難で守備的な交代をするほか無かった。
ただ、こういった自分たちの専門外、そして付け焼き刃な交代ほど裏目に出る可能性が高い交代はなく仕方のないものだと思っています。スタジアムが早い段階で優勝を煽りすぎ、ペースを緩めるきっかけを与えてしまったのも悪かった。あの状況なら仕方ないと思いますけどね。

負けを覚悟していない相手に対して、勝ったという意識を先に持ってはいけません。

FIFA09 – 大量点

2009 年 5 月 10 日 日曜日

実際のサッカーで大きな試合だとか大事な試合があるときは、個人的にサッカーゲームをやりたくなくなるんですが、それもある程度一段落したので対戦してみることにしました。諸々事情があるんですが、何しろ見る方に集中しなければならないことと時間的、日程的な問題もあって、結構大変、ということです。
今回はleia v ショウの対戦を三つ。残りの二つは別のエントリで。

バルサの試合が後に控えているというのに、このエントリ投稿前にショウ氏へフラグの発言をしてしまって激しく後悔しています。フラグというよりも、自分自身のジンクスというか何というか。睡眠不足が連続しすぎてもうだめぽ。験担ぎをよくやる人間が、それを自分から破ってしまうなんて何をやっているのやら。まぁ、関係のないことではありますが。

■CF Pachuca 0 – 3 Corinthians
デフォルトだとメキシコのクラブらしく、ビルドアップのスピードが極端に遅く、個人的に全く戦えない環境になってしまうので、その辺は大きく上げて戦っています。「らしさ」はなくなってしまいますが、とにかく前回の対戦から全くFIFAに触っていないくらいに久しぶりなので、慣れている環境でやるべきだったので。で、クラブ選びは負けても言い訳ができて、もし勝てればトロフィーが取れそうなところ、ということで(わら
コリンチャンスを選ばれたんで、あまりこちらが大きく不利、というわけでもなくなってしまいましたけどね。
そんな思惑を見透かされたように、さっぱりな操作から失点して、二失点目も同じくさっぱりな失点の仕方。そして攻撃の形は作れず、ループシュートまで決められ、先行き不安です。

■Werder Bremen 5 – 0 AC Milan
今度はショウ氏がチーム選択を先に行い、ミラン。こちらはUEFA Cup決勝を祝してブレーメン。お互いに比較的多く使っているクラブ同士なので、戦力差はほぼ無しといったところでしょうか。
最初こそ相手のスピードとテクニックにやられてしまったものの、パワーと高さではこちらの方が上。ブレーメンがそういった部分を活かすクラブでなくてもメリットはメリットなので、守備で後ろからがつんと当たってボールを奪ったり、クロスやフィードをことごとくはじき返したり、いい感じ。審判にまさかのアシストを決められそうになった場面はひやりとしましたが、横のスピード以外はほぼ対処できて危なげなく。
点を決めた場面もあれば、こぼれ球を決めさせてもらえた場面もあったり、運がよかったからこそ。ただ、ブレーメンにおいてピサロはかなりスペシャルな存在で、ヂエゴと、フリングス、エジル辺りが活躍をすれば十分に戦えますヨ。まぁ、UEFA Cup決勝ではヂエゴ不在な訳ですが……。

■Hamburger SV 0 – 3 FC Barcelona
どうやらバルサを彼は使いたかったらしいです。そもそも自分がバルサを使うことが多いので必然的に他の二人はそういったクラブを使う機会が減るわけで、たまにはこういう試合も良いんじゃないかと思ってます。が、HSVを先に選んでいたために守りきれる自身は全くありませんでした。これならレバークーゼンでアドラーに活躍して貰った方がまだ守りきれる気がした(わら
最初の奇襲で得点を奪えなかった時点で攻撃の手段は潰えました。バルサの高いディフェンスラインの裏側とか、トゥーレ・ヤヤの横のスペースだとか、狙うところはあるんですが、それらに向いた選手たちではなく、それを狙うと相当に無理のある戦い方になってしまうので出来ず、もう一個のチャンスも後半開始直後だけ。そしてミスから先制点を奪われて、連続してボコボコ点が入る始末。しかも凡ミスからPK献上とか、やってはいけないことまでやってしまうわけで、自分に呆れましたヨ。何とかPKは止められたんでよかったんですが、もうちょっと何とかすべき。