■Real Madrid 2 – 6 FC Barcelona
勝てば勝ち点差7になり、負ければ1に縮まる。引き分けは言わずもがなで、いずれの結果が訪れるにしろ、マドリーの自力優勝が存在しないことは変わらなかったんですが、今後どれに集中すべきなのかを決める試合にはなりそうでした。そしてどちらに大きなプレッシャーがかかりこれからかかっていくのかを推し量っていく試合だと、そう思っていました。
レアル・マドリーは出場が危ぶまれていたロッベンを先発させて、序盤のプレッシャー位置の高さと素早さを含め、最初から様子見の時間を作ることなく仕掛けてきていました。これまでの引いて守り、カウンターをして戦うスタイルを徐々に変化させてきたとはいえ、ここまで勝ち続けられたのはカウンターを中心とした戦い方をしたをしたことによるもので、失点をしないことから個人技で得点を奪い勝利してきた。それをこの試合になって豹変させたのは奇襲としては大きく役立ったとしても一試合通してするには無理がありました。特にディフェンスラインを高く保つことは、過去に何度か試してことごとく失敗しているように、この試合も怪しく、何度か裏を狙われているケースが目立ちました。オフサイドで辛うじて回避している場面もあれば、カシージャスの判断によって救われている場面もある。少なくとも言えるのはラインを整え裏への意識を持ちながらラインを押し上げているのではなく、中盤の守備へ連動性を持たせ、フォアチェックを機能させなければならないから押し上げているだけで、アンカーがスペースを埋めたり、後方に抜け出す選手にマークしたり、という後ろへのリスクマネージメントをしながらのものではないようです。カンナバーロにしろメッツェルダーにしろそれほどスペースがあるタイプではなく、カバーリングの上手い選手たちですが、それは低い位置で効果を発揮するものですから、非常にミスマッチだった。
中盤のチェックは、後方のラインよりはうまくいっていましたが、同じくフォアチェックを徹底しているバルサのものとは違い、コースを限定して後方の守備をやりやすくするものではなく、ボールを高い位置で奪い、そのままカウンターを狙ったものが多く、人数をかけてプレスをかけては居ますが、一つかわされてしまえばパスコースが存在し、一気に人数が減りそのしわ寄せがセンターバックに向かってしまうようなものでした。中盤でパスを構築する人材が相次いで怪我で離脱しているため、後方で奪い構築し得点を狙うよりも、ウインガーを配して高い位置でボールを奪ってカウンターで得点を取る方が望ましいのは理解できましたし、そうあるべきだとは思いますが、シャビやイニエスタのように殆ど苦にすることなくキープし続けられてしまえば、成り立っていないどころか傷口を広げているようでもありました。
序盤の奇襲の部分では、ロッベンには縦のスピードがあり、スピードに乗れる状態でボールを渡せる状態にあって、再三アビダルの所を脅かし、ロッベンではなかったにしろセルヒオ・ラモスのクロスからそのサイドを破った。ただそれもグァルディオラがプジョルに修正を指示した辺りからうまくいかなくなり、セオリー通り二枚以上でロッベンの進行方向を塞ぐことにより、スピードを落とさせ中へのパスを選択させるようになった。その徹底からラサナ・ディアラからしかパスが出てこなくなり試合から存在感を失い、バルサの攻撃が左に寄っていることも影響して守備にも戻らなければならずスタミナを消耗し、怪我明けの整わないコンディションもあって、途中からは全く使い物にならなくなってしまっていましたね。
バルサの攻撃が左に寄ったのはメッシが中央に入ってきたことによるもので、エトーが右に押し出される形になっていたことも多少ありましたが、多くの時間はエトーの下にメッシがつく形になり、イニエスタやシャビにかかるフォアチェックのその後を上手くメッシが利用して中央の収め所として機能し、左のアンリや中央のエトーと近い関係を保ちつつ、高いディフェンスラインを狙いやすく正確なパスが出せる距離を取っていました。それらは中盤の消耗を減らす意味でも役に立っていましたが、右側の攻撃力の低下は際だっていました。ダニエウ・アウベスが前半は消極的だったこともあり、さらにエインセとマルセロの二枚が守備に参加できる環境にあり、ガゴやラサナ・ディアラがサポートに来ればメッシとダニエウ・アウベスの二人であってもスペースを消されてしまって上手く動けなかった。メッシが中に入った後のエインセとマルセロの消え方を見る限りでは、そこを意図して使わないことで彼らのもっていたプランを崩壊させる事が出来ており、重要なことでした。
あとはラサナ・ディアラは守備の貢献が大きく、彼が多くボールを触り単純にさばくのはマドリーの攻撃にとっても守備にとっても非常に重要なことなんですが、いつもボールの近くに居る彼をリバプールがそしたように、バルサの守備のやり方ではラサナ・ディアラがボールを触る位置が既にプレッシャーのエリアにかかっており、ノンプレッシャーから前を振り向いてボールを配球することをさせてもらえない。テクニックが無いわけではないんですが、プレッシャーのある中でのボールの処理は上手くなく、ここを抑えておくことでバルサがボールを得る確率はどんどんと上がっていく。さらに彼がマークをしている相手がシャビやイニエスタですから、ボールを奪われた後にはすぐにプレッシャーに来られる。近くにグティやスナイデルのように預けられる選手がいれば、そちらにすぐ預けることによって回避できたんでしょうけどね。
バルサではエトーが目立たなかったことが非常に大きく、彼が得点を取るための動きに終始したのは試合の行方が決した後ぐらいなものでした。それ以外はメッシが中央によってマドリーの左サイドの守備を無意味なものにしてしまった後のケアをエトーが行い、中央に絞ってこさせないようにしたり、サイドの守備に奔走したり、ゴールを得なくとも、チームの勝利を最優先にしたプレイをしていたように見えました。自分が得点を取れなくとも納得をしているような表情とプレイをしていて、目立たなかったからこその貢献があったんじゃないかと思っています。
あとは、レアル・マドリーの得点がバルサの本気を呼んでしまい、付け焼き刃のような高く保たれたディフェンスラインがバルサに有利な形をいくつも作ってしまい、がむしゃらなチェックが傷口を広げた。そんな印象でした。
ただ、次のチェルシー戦に向けては大きな弱点を露呈してしまい、先制点を与えたクロスは、トゥーレ・ヤヤとロッベンがぶつかって倒れたことに意識がいっていたのかもしれないけれど、プジョルのポジショニングが非常に悪く、二失点目のセットプレイの守備もニアサイドだけのケアしかできておらず、左利きのキッカーが蹴るボールに対する守備陣形の整え方とは思えないほどお粗末なものでした。セットプレイと高さに関してはチェルシーの方が得意なのは第一戦でも明らかだったように、徹底したクロスを上げられてしまえば、このギャップを利用されてしまうのではないかと思えるほどお粗末な守備でした。どちらの失点も勝負が決する以前の重要な部分ですから、気を抜いていたわけでも手を抜いていたわけでもない。ならなおさら危険だとしか思えませんね。
この試合に関しては、あえて口の悪い言い方するなら――というのは削除しておきます。浮かれすぎていたとはいえ、よくなかったので。
とりあえずヽ( ゚∀゚)/な状態で浮かれすぎで、何を書いているのか解らない。