Bundesliga 34. Spieltag バイエルン・ミュンヘン対シュツットガルト

■FC Bayern Munchen 2 – 1 VfB Stuttgart
勝てば優勝の可能性が多少あり、負ければ一気にチャンピオンズリーグ出場権すら失う可能性がある試合だったんですが、結果を書くとすると、順位の変動こそあっても以上でもそれ以外でもない試合に途中からなってしまっていましたね。ヴォルフスブルクは早い段階で得点を重ねて勝負を決めてしまい、もう優勝の可能性が全く見えなくなってしまっていた。ヘルタ・ベルリンも前半のうちに二失点をしてしまい、上下に動く可能性は極端に低くなってしまった。となると、この試合に関係してくるのは来季の日程ぐらいなものでした。

この試合はまた右にソサとルシオを置いた布陣でしたが、以前の試合よりはルシオの動きは改善されて見え、前の試合のような失態はしませんでした。準備をするだけの時間があったお陰でしょうけど、ディフェンスラインを整えることもある程度出来ているようになっていたものの、サイドバックの動きではなく、センターバックがリベロの真似事をしているだけに過ぎないもので、裏のケアであるとか、横のスペースのケアはいまいちでした。
それが露呈しなかったのは、シュツットガルトが積極的に左サイドからの攻撃を仕掛けることをせず、カカウが右、マリオ・ゴメスが中央にいたぐらいなもので、ワイドな攻めがそれほど無かったことが影響しているんでしょう。
バイエルンの攻撃も同じ事がいえ、全くワイドに使えていませんでした。攻撃は単発でフォワードに頼り、その影響から中央に集まりがち。得点も似たようなものでしたね。頼った相手がリベリーだったというだけで、ドリブルからポドルスキとワンツーで裏へ抜け出し、クロスかシュートか。形を見る限りではクロスを入れようとしたものが、ディフェンダーのブーラルーズにあたってオウンゴール。今のバイエルンにはあの手の形しか残されていなくて、左サイドでスピードに乗ったままパスを繋いで裏へ抜け出すだけ。それだけのタレントが左にそろっているということでもありますが、右が全く使い物にならなかったから仕方ないというか何というか。

序盤のバイエルンの守備は、高い位置からプレスをすることで後方の脆弱さを隠そうとしているようでした。サイドから攻められたとき、特にディフェンスラインが思いっきり下がってしまう。簡単にクロスがゴール前まで飛んでいく環境になっていて、相手を押し下げる努力をまったくしていない。それでいて、高い位置からプレスをしているのに、サイドでボールを保持されると誰も当たりに行かずに、簡単にクロスを入れさせる。クロスを入れられると危険な環境を作りながら、クロスを入れさせてしまう守りかたになってしまうから、一気に高い位置で奪ってしまおうとしているようにさえ見えました。ただ、そういったある程度組織化されたフォアチェックは、シュツットガルトの選手たちには効果的で、慌てさせ、的確な繋ぎをさせないのには十分役立っていた。ヒツルスベルガーに応えられる選手が、カカウ、マリオ・ゴメスだけだとして、それらの選手にキープ力があるわけではありませんから、上手く形を作れない。もちろんプレイスタイルが違いますしね。
ただし、ディフェンスラインが下がってしまうのはよくないことで、下がりすぎた影響から、マリオ・ゴメスにポストプレイを出来る環境を与えてしまい、それまで形が作れなかったのをある程度解消させる要因になってしまっていました。そして、ポストプレイで落としたものや、セカンドボールを拾われるようになり、下がりすぎたラインの前からミドルシュートを打てる環境をも与えてしまっていた。さらにゴメスが落とさなくても、別の選手が落としたものをゴメスが受けて前を向いたまま仕掛けることもあり、一本のパスを落とせれば、自由に前を向けるスペースが出来上がってしまう。ディフェンスラインの当たり方と、構築の仕方に問題があり、下がりすぎることと、その前を埋められる選手が未だに居ないから、そういった攻めを許してしまう。

戦犯とするならブーラルーズで、オウンゴールは仕方がないとしても、前半終了間際にあったミスは致命的なもので、上下のクラブがそれぞれこの試合を楽にしてくれていなければ、非常に大きなバッシングを受けることになっていたでしょう。単純なクロスをクリアミスし、トニにプレゼントボールを渡すなんて……。ただ、「急にボールが来たので」とでも言うべき外し方をトニがしてくれたお陰でなんとかなりましたが、非常にお粗末。

あとはバイエルンの三点目が取り消された場面も、前半にあったシュツットガルトへの不可解なオフサイドの判定からすると妥当なもので、あの副審の判断としては一貫していて問題なかった。
で、その不満が消えないうちに決められたゴメスのゴールは素晴らしく、とてつもないものでしたね。チームの流れを作り、バイエルンに精神的な落ち込みからリズムを崩させるには十分すぎるものでしたが、それまで。

なんというか、もっと大幅な変動が起こる可能性を考えていただけに、がっかりもしたけど安心もした。残りは選手の放出と獲得、そしてファン・ハールがどれだけバイエルンをぶち壊すか、といった程度でしょうか。個人的には来季には期待を持てる要素が今のところ無く、チャンピオンズリーグで恥をかかなければいいと思っているくらい。他のブンデスリーガの各クラブにしても、チャンピオンズリーグで戦えるかどうか。

コメントは受け付けていません。