Bundesliga 33. Spieltag ホッフェンハイム対バイエルン・ミュンヘン

■TSG Hoffenheim 2 – 2 FC Bayern Munchen
この段階でも4つのクラブに優勝の可能性が残されているのは良いことなのか悪いことなのか。自分は良いことだとは思っておらず、取りこぼしをするクラブの多さや、内容を含めて問題のあるクラブが残っていたり、状況を考えればここで大混戦になっておくべきではなかった。もちろん、混戦になったお陰で見る側としての楽しみは出たわけですけど、王者としての戦い方をできるクラブがいないのに、来季のチャンピオンズリーグに出場してしまうと思うとぞっとしますね。また大失態を晒すだけになるのではないかと今から心配してしまいます。

バイエルンは次の監督が決まりましたが、あの忌まわしきファン・ハールだというのがバルセロナも応援するものとしては残念な限りです。彼自身の経歴には問題なく、むしろ素晴らしいものであるとしても、幾つか存在する致命的なミスが自分の中で彼の評価を下げています。もしかするとバルセロナの当時の会長の影響が自分の中で色濃く残って、それを誇張したがっているだけかもしれませんが、好意的に見られないのは確か。また言動においても、バイエルン・ミュンヘンを率いて何も問題を起こさず勤め上げることが可能なのかどうかも疑問ですね。選手の揃え方と補強次第ではうまくいくのかもしれませんが、バイエルン・ミュンヘンとしてのアイデンティティをさらに崩壊されてしまうかもしれない戦術や戦い方をしてしまう可能性も考えてます。

この試合もルシオが右を務めているんですが、やはりセンターバックの選手でしかなく、酷い守備を連発してしまっていました。序盤は、中へ絞りすぎていて左から攻めてくる相手の攻撃を受け止めることすら出来ずに、縦へのスペースを大きく与えてしまっていることが殆どでした。それなら右のミッドフィールダーに献身的な守備を行える人材を配置すべきなのだけれど、ラフな守りは出来ても献身的には守れないソサを置くだけで、シュバインシュタイガーですらなので、ルシオの守り方ではチーム全体のバランスを崩している以外になく、特にはセンターバックのヴァン・ブイテンがルシオよりも右に出ていく場面すら見られていました。
その影響から、右を深くえぐられてからマイナスのパスを出されるだけで、ディフェンスラインの前にスペースが相当に出来てしまっている。中盤もシュバインシュタイガーとファン・ボメルの二人共が攻撃の選手で、アンカーを務めることも出来なければ、ディフェンシブ・ミッドフィールダーとして振る舞えるわけでもない。ディフェンスラインの前にあるスペースを全く埋められない状況に戻ってしまって、失望に近いものがありました。
ただし中央の守備では、シュバインシュタイガーの方が、ゼ・ロベルトよりも手堅くきっちりと行うため、プレッシャーをかける位置を高く保つときには有効だけれど、ポジショニングを含めて彼が後ろ向きの守備を綺麗に行うのは難しい。それに経験も違い、フォアチェックの役には立っていましたが、前を向かせないための守備をすることは難しく、当たりに行ったつもりが簡単にいなされてしまうことも多くありましたし、カウンターの鋭いクラブを相手にする守り方ではなかった。

1-1にされたゴールは、それまでフォアチェックをして相手の攻撃を遅らせることが出来ていたのに、先制点を挙げて気が緩んだのか、まったくエドゥアルドにプレッシャーがかかっておらず、フリーだった。一度溜を作られてしまった後の守備を考えることが出来ておらず、全体が相手に合わせて動き出すのを待つ姿勢になってしまっていた。片側のサイドに寄せられてしまったまま。そして右サイドバックとして不慣れな守りをしていたルシオは、ラインを整えることも出来ておらず、中へのカットインも単純に許してしまった。ルシオが見ておかなければならないエリアには誰もいないのに不必要なまでにワイドにポジションを取っていたのだから、振り切られて当然。

そして二失点目も同じくルシオのミスが目立った結果になってしまってました。クリアボールを繋がれ、一気にオバジに抜けられてしまった。その時に裏のケアをすべき中盤の守備を行う選手は何処にもおらず、センターバックのデミケリスが対応しなければならなかった。中の一人にもセンターバックのヴァン・ブイテンが対応し、セオリーである一枚余らせる守備は出来ていなかった。そしてまたルシオは自分のエリアに誰も存在しないことを知りながら、全力で中に絞ってケアをすることをしなかった。歩きながら戻ってくるだけで、セントラル・ミッドフィールダーのファン・ボメルやシュバインシュタイガーのどちらも戻ってケアをする姿勢を見せていなかったのだからこの失点は当然のものでしょう。どれもが出来ていなかったのだから、エドゥアルドがフリーで、あれだけの時間を使ってシュートすることが出来た。きちんとどちらかが守ってさえいれば、意識さえ持っていれば、あそこであれだけの時間を得ることは出来なかったはず。

失点をした場面だけではなく、多くの場面で守備を担当しているのは、ラーム、デミケリス、ヴァン・ブイテンの三人だけ。ルシオの守備が不安定すぎるため、ヴァン・ブイテンまでもが右サイドのカバーをしなければならず、中央には大きなスペースが出来ている。後半になって多少の改善があり、ゼ・ロベルトが入ったことで安定を得ることは出来ましたが、それでも駄目な中でマシになったというだけ。カウンターチームに押し込まれてしまうほどの出来でしたから。

続々と入ってくるヴォルフスブルクの得点が、ピッチの中にまで伝わっているように酷い試合でした。得点を量産する相手に、バイエルンそれ以上の得点を求められているにもかかわらず、左のラーム、ポドルスキ、リベリにおんぶにだっこの攻撃しかできていない。頻繁にポジションを取り直しながら、ワイドに高く、そして前に飛び出しながらパスを交換していく左の連携は素晴らしかった。それらは少ないタッチ数で行われて相手のラインを乱しながら裏へと飛び出す。スピードに乗った状態で相手に対処できるものではなく、いくつものチャンスをそこから作っていました。けれどそれだけしかないために、最後に立ちはだかっていたヒルデブラントは、スペインで全く輝けなかったのが嘘のように、勇敢さを保ち、いい守備をして止めていました。
2-2に追いつけたゴールもリベリの個人技によりもので組織的な崩しは存在しませんでしたしね。

対戦相手が難しい二つだとしても、勝ちきることは最低限必要なはずだ。次のことを考えれば、それをすることで相手にプレッシャーを強く与えられるようになるのだから、バイエルンとしてはやらなければならなかった。ヴォルフスブルクほどの得点を取れなかったとしても、勝っておかなければならなかった。そのための戦い方ができなければならないクラブがそれを出来ず、下手をすればチャンピオンズリーグ圏内から落っこちる可能性を出してしまったのでは話にならない。

ホッフェンハイムは素晴らしく、バイエルンは最低の試合でした。

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