Liga Espanola Jornadas 31. ヘタフェ対バルセロナ

■Getafe 0 – 1 FC Barcelona
試合序盤はかなりのスローペースで展開し、両者とも出方をうかがっているようにさえ見えました。ヘタフェは中盤の所に人を置き、バルサのディフェンスラインにまでチェックをかけて動き回るような真似をせず、最後尾でのパス回しこそさせているものの、一つ前へボールを出し、そこからさらに前を振り向けるほどのスペースを与えないように気を配っているようでした。そういったある種消極的な追い回さない守り方からシステムが崩れることは相当に少なく、自分のエリアにボールと選手が入ってきてから行うために、効率的でもありました。しっかりとチェックはしていて、後ろに引いてしまうわけではないから、パスで崩されてしまう可能性は低く有効であるように思えましたが、後方からボールを持ち上がられたり、ドリブルで入り込まれてしまうと、それぞれのマークにズレが生じ、密集地帯が減ってしまい、脅威が小さくなってしまっていましたね。縦へのスピードアップをさせない、という点では十分だった気もします。
例えばスペースの少なさと、ボールサイドの片方に寄せて守ろうというのではないヘタフェの守り方では、相手を横に動かせない。そのため中長距離のパスを出せる機会が少なく、サイドチェンジをしようにも、そのチャンスを得ることも殆どありませんでした。その時間帯を大きく動かしたのはやはりドリブルで、イニエスタのドリブルが効果的に相手のマークをずらせて、注意を引きつけていました。実際にアンリのチャンスも演出しましたし、キーパーのストイコビッチが孤軍奮闘しなければ、前半で大きく得点をし、試合を決めてしまうほどでしたから。

ただ、先制点をバルサが決めてから、思い切りが良くなってダニエウ・アウベスのオーバーラップを見て、大きくサイドを変えるボールが出来るようにはなりましたし、ドリブル時の相手の対応も見えてきていました。ヘタフェの守り方は数的有利でパスを防ぐものであって、数的有利でドリブルを防ぐために陣形を整えているわけではなかったようです。ドリブルをする選手相手に二人でチェックをし、一気に寄せてしまう場面は殆ど見られず、チェックする選手の近くにディフェンダーがいたとしても、そのカバーをするかのように一歩離れたところにいて、一度に多くの選手を相手にするわけではないから、ドリブルで相手を押し込んでいける場面が多く作れたようです。

バルサは、チャンピオンズリーグのセカンドレグで、バイエルン相手に、ディフェンスラインの所で誰も戦わず、裏を狙うこともしなければポストプレイもせず、得点を取る意識の薄さを見せてしまい、不安視していたんですが、そういった心配は杞憂で、この試合でいえば、常に誰かがディフェンスラインに入り、裏を狙う姿勢を見せつつスルーパスを誘発させたり、その前でポストプレイもしてボールを収めてみたり、と様々なことが出来ていました。それだけで、状況の改善は明らか。大きく手を抜いていないのは十分に解りました。ドリブルと、裏へのパスと、ポストプレイのバランスがよく、どれかに固執していませんでしたしね。

後半途中からは、日程の厳しさと疲労から、オフ・ザ・ボールの動きが減り、ボールを引き出せなくなり、圧倒的な支配率だったものも失い始め、幾つかのピンチも招きましたが、その辺はもう仕方のない部分だと捉えて批判はしません。ただセルジ・ブスケツには不満があり、頭の中がお留守になっている瞬間があったようで、タッチミス、動きのミス、パスミス、チェックで軽すぎる、チームの中では相当にミスが目立っていました。失点の原因にならなかったのは運が良かった、と思うほどによくない状態を晒してました。彼だけはちょっと批判しておきたい。

この点差になってしまったのは、ここ二試合のようにバルサが悪かったのではなく、十分にバルサらしさを発揮し得点できるチャンスがあったのに、ただ単に相手キーパーのストイコビッチがよかったこと、運が悪かったこと、審判が得点機会を阻止しまくっただけのことです。

メッシが倒されたのも、エトーが倒されたのもPKを取ってもらえなかった。それらは得点に直結するプレイだから慎重になることは別に悪いことではなく、イングランドの某審判がしたように、シミュレーションという異常なジャッジをしなかっただけでもまともな方でしょう。ただし、メッシがオンサイドで抜け出したのもオフサイドを取られ、80分のゴールもまったくのオンサイドをオフサイドで得点にしてもらえなかった。お陰で試合の行方は最後まで解らなくなりましたし、リーガ全体を考えるとマドリーに多少のアドバンテージがあり、追いつける可能性があった方がいいのかもしれませんが、キーパーがファインセーブを連発し、いい試合にしていたものを審判が無下にしてしまった印象を植え付けるには十分です。
イニエスタには特に厳しく、もっとカードが出されていないと行けないくらいのファウルを受け続けたのに出されたカードは少なく、ダニエウ・アウベスのイエローカードは相手が勝手に転んだだけなのに出される異常さ。

もちろん、これはバルサ側を応援する人間が見た視点によるものなので、一方的な不満に他なりませんが。

それにしても、ここからの日程の厳しさは理不尽なほどで、セビリア、バレンシア、チェルシー、マドリー、チェルシーと続くわけです。コパ・デル・レイの決勝も来月にはあり、一つ派手に転げると、それがずっと続いてしまいそうなくらいに馬鹿かと思えるほどの日程ですヨ。全てを勝てたら奇蹟のようなものだなぁ。

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