2009 年 3 月 のアーカイブ

Liga Espanola Jornadas 27. アスレチック・ビルバオ対レアル・マドリー

2009 年 3 月 15 日 日曜日

■Athletic Bilbao 2 – 5 Real Madrid
自分が書こうと思えることはほとんど無い試合なんですが、一応書いておきましょうか。

ビルバオは、バルサ戦でもそうだったように、守備組織の作り方非常に悪かった。試合の入り方こそフォアチェックで相手の中盤より後方に圧力をかけて奪い、主導権を握れるかのような攻撃的な守備をしていて、バルサの時のように引いて守る一辺倒で相手に主導権を渡してしまうことはないのかと思っていたら、すぐにゾーンは下がってしまいましたね。前からいっている間は、ピボーテにプレッシャーをかけ、特にラサナ・ディアラにはリバプールがしたよりも精度は落ちるけど、行けていた。センターバックの間には一人が入り込んで引き下げる要素にもなり、期待が持てるかと最初は思えました。が、最初の勢いだけですぐに前からの守備が連動しなくなり、特にパスコースを限定した先に誰もおらず、ボールをもたれてしまうと引いて守る悪い癖が出てしまい、その繰り返しから中盤が空き、プレッシャーがかけられなくなってしまい、それまでボールを触ることが出来なかったロッベンがボールを触れるようになってしまった。そしてロッベンのドリブルを抑えるためにリトリートしていくがために、どんどんとディフェンスラインが押し下げられてしまい、基本位置がペナルティエリア付近に達するのにたいした時間は必要ありませんでした。

ただ、少し違うことがあるとすれば、レアル・マドリーがスナイデルを一枚下げてガゴの代わりにしていることでしょう。上手く機能し、守備に対する負担もビルバオの攻めではあまりなく、攻撃に移ったときにはプッシャーの少ない位置から前を向いて余裕を持ってパスを出せる。ここまで状況が作れていれば、ロッベンの先制点を得rんしゅつするパスを出すのも容易く、その後のチャンスを何本か作ったのも当然の出来事でしょう。

あとは、ビルバオの攻めが、中央を避けて通るように、サイドへ限定してしまったのも上手くいかなかった一つの要因で、ラサナ・ディアラやエインセが中へ絞る余裕さえ与えてしまい、中央のスペースをきっちり埋められた段階でサイドから勝負を仕掛けていた。これではいくら高さと強さがある選手がいたとしても、よほどのボールが良い体勢の時に送り込まれてこない限り得点することは出来ず、中央でラサナ・ディアラを引き出し、彼を奔走させ、中央のアンカーのような役割をさせず、ボールを奪った瞬間に囲い込めるように、いくつかの工夫をする必要がありました。

これ以上書くことはないでしょう。あとは、様々な要因から感情的なサッカーに終始し、サッカーとしてのサッカーをしている部分はあまりなく、一部に素晴らしいプレイがあったにしろ、冷静さを保てない人々の部分から質が落ちて、見るに堪えなかった。その辺は退場者と退席者、イエローカードの枚数などから簡単に察しがつくでしょうから、どうでもいい。審判が最初のコントロールを誤ったのも、こうなった要素の一つであるのを忘れてはいけない。

FIFA09 – 撮って出し

2009 年 3 月 14 日 土曜日

今回は対戦直後の録画直後。そしてすぐ編集で、すぐ放出。別に週末から週明けにかけての試合を多く見るつもりとかいうのではないんですが、後に溜めておけない状況なので、今のうちにアップロードしてしまえ、と。そろそろガキ氏とも対戦したいけど、さっぱり会うことすらできておらず、いったいどうなっているのやら近況すら解りませぬ。自分は自分で疲労で一杯々々な部分もありますが――。

■Sporting CP(Syou) 0 – 2 Bayern Munchen(leia)
これまたチャンピオンズリーグの組み合わせですが、あの大差のついた試合のように行くかどうか……というよりも、調子が悪かった前回の部分から勘を取り戻すために一番慣れているクラブを選んでみたら、ショウ氏が合わせた、というだけなんですけどね。
スポルティングがプレッシャーの厳しいチームでもなく、攻撃の速度も速くなく、中盤の当たりも大したこと無いお陰で幾つかのチャンスも作れてどうやら勘を取り戻せた? かと思いきや、最初のチャンスを決められていれば流れは解らず、カウンターで裏を取られてしまったことや、フリーキックで決められそうになったものなど、ピンチは数知れず。運がよかったことと、選手の質に差があったことだけで、本質は改善されてなさそうです。

■Real Madrid(Syou) 2 – 1 Liverpool(leia)
最初にリバプールをショウ氏が選択していたんですが、自分のことを考えてくれたのかレアル・マドリーになっていました。別にもうマドリーが敗退してくれたお陰で拘り無くマドリーでもプレイできる余裕が出来ているんで、マドリーを使ってもよかったんですが、お気遣い感謝。
先制点こそ、例のプレイのようにクリアボールで裏を取って得点できたんですが、その前もその後も、展開は実際の対戦カードの内容をひっくり返したかのようでした。自分のミスだと思うんですが、まるで中盤でボールが繋がらず、バックパスすらも駄目。状況を見て出せる市に出しているはずが、出してはいけないところだったり、出せないタイミングで出そうとしていたり、どうにもなりません。で、終始攻め続けられただけでいいところは何もなく、どうやらチャンピオンズリーグ仕様の色は出せなかったようです(わら

FIFA09 – チャンピオンズリーグがありまして

2009 年 3 月 13 日 金曜日

毎度の事ながらFIFAのエントリではお久しぶりです。
諸事情がありまして、またオンラインでの対戦動画です。オフラインで対戦することが出来ればもっと楽なんですが、オンラインならではの良さもあるってことで一つ。
それにしても、前回のエントリから、BaPモードすらもプレイしていなかったら、腕の落ち方が激しいこと。年度末だから、というよりも他のゲーム(ry

ええと、YouTubeがワイド画面化された影響からか、動画が高画質で表示できなくなり動画がカクカクする、という事態が起きてます。ブログに貼り付けた場合は大丈夫なので、ここで見てくれている限りは大丈夫なんですが――と思っていたら、高画質で表示されているっぽく直っているような…。よく解らないけど、よかった。

■AS Roma(Syou) 1 – 0 Arsenal(leia)
チャンピオンズリーグがの開催当日にプレイしていますので、その影響からアーセナルを選んでみました。そもそもアーセナルが合わないのは過去に使ったときに体験済みなのに、懲りずに使う自分は馬鹿そのもの。開始早々から凡ミス病が出てピンチを作ってしまったり、せっかく深い位置でスローインを得ても相手にプレゼントしたり、失点の場面も見当違いなところをケアしていたり。両者ともに決定的なチャンスは一度だけ。それを決めきることが出来たかどうかで運命が分かれただけで、どちらも結構酷かった気がする(わら

■Lyon(Syou) 1 – 1 FC Barcelona(leia)
先ほどの試合でショウ氏が先にチームを選んだから今度はこちらが先に――とかやっていたら自分と同じように、チャンピオンズリーグの組み合わせにしっかりあわされていました。せっかくだからと、リヨン戦に挑んだメンバーに全員合わせてみたもののカピタン・プジョルがいなくて(´・ω・`)ショボーン
開始早々のエトーのシュートが外れたのを見ると、ビルバオ戦だったかな、あれを思い出しました。そしてFIFA09のリヨンを相手にするのがとても苦手な事も思い出して、さらに決められないのが続いて嫌な予感がすると思ったら、見事に鈍足センターバックの間を割られて失点。どうにかしなくては、とバルサがよくやるショートコーナーで挑んでみたら、トゥーレ・ヤヤが受けに来て、中にいるのがメッシというとんでもないゴールでした(w
まぁ、この辺はどのサッカーゲームでも変わらないなー。
で、引き分け終了です。ちょっとメッセージを急ぎ送ろうとして、最後のホイッスルを録画できず。

■Juventus(leia) 0 – 1 Chelsea(Syou)
今度はこちらがホーム。この日は調子がよくないと自覚をしたので、自分にとって一番勝ちやすく、ショウ氏の苦手「だった」ユベントスで挑んでみました。そのもくろみは思いっきり外れて、相性云々よりも、自分の腕の劣化の方が大きかった。いやー、あと一歩までいけても、そのあと一歩が相当に大きく感じましたヨ。

■Manchester United(leia) 1 – 1 Inter(Syou)
またも開始早々に凡ミス、そして失点しそうになる殆どが凡ミス(w
とはいえ、これまでマンチェスター・ユナイテッドを殆ど使ってこなかったんですが、実際に使うとやっぱり相当にやりやすい。そりゃオンリアンでユナイテッドだらけになるわ。ってなもんです。ゴール自体はディフレクトしたものが前に来ただけのラッキなーものでしたけど、動きがみんな軽い軽い。それを活かして、ユナイテッドがしているようなエグい攻めを目指したものの、そんなものが出来るようなら苦労はしません。

UEFA Champions League First knockout round 2ndLeg バルセロナ対リヨン

2009 年 3 月 12 日 木曜日

■FC Barcelona 5 – 2 Olympique Lyonnais(Lyon)
バルサが復調を果たしたように見えたビルバオ戦は、ビルバオが引いて守ってくれたお陰で形が作れていた要素が強かったんですが、この試合はさすがに引いて守ってくる相手ではなかったので、立ち上がりは苦労をしていました。
特にポジションを頻繁に取り直すことをせず、受ける動きに関しては鈍いトゥーレ・ヤヤの所にマンマーク気味にして抑えにかかり、後方からの展開を抑えてしまおうとし、前に長いパスを出させるようにしていましたが、そこを抑えにかかっていたのがクリスとブームソンの二人。フォワードへボールを預けて、そこから展開を図ろうとするバルサに対して、徹底した密着マークをすることによって、ボールを受けた瞬間から激しく当たり、振り向かせることも左右へ展開させることもさせないように自由を与えないことを目的としていました。この守り方が出来るのは、今のバルサにフィードなどから裏へ抜けてくるプレイがないことに起因し、その恐怖がないからこそできる守備なんでしょう。ある部分ではうまくいっていましたが、その守り方が全ての失点の原因でもありました。

最初にマンマークを受けてポストプレイすらさせてもらえなかったエトーの所を、そのままの形で利用できるようになったのは、メッシが中へ入り、エトーと近い位置取りをすることで、センターバック二枚が同時にチェックに行くわけにはいかない、それを利用してのものでした。リヨンの守り方は特殊で、センターバックが積極的に相手に向かっていく。場所はどこであれ、フォワードへのチェックであれば、中盤の選手よりも前にまで当たりに行くことすらある。そのセンターバックが出て行ったスペースを、サイドバックや守備的ミッドフィールダーあたりの選手が埋める作業をする。だから、前へ出た瞬間に一人二人とスピードに乗ったまま進入していくと、抑える人数が足りなくなっていく。だからメッシがエトーの所に近くなったり、イニエスタやシャビが、より高い位置でサポートする形になった瞬間に、フォワードを抑える守備は成り立たなくなり、センターバックが前に行くリスクは非常に大きなものでした。

そして中盤の部分でトゥーレ・ヤヤが抑えられてボールが停滞する可能性を秘めていた部分でも、シャビだけならともかく、イニエスタもボールを引き出す動きに長けていてその三枚が連動することにより、そこを抑えても意味がないことを相手に示し、徐々にずらしていくことにも成功していました。シャビだけならばもう一つを抑えてしまえばいいだけですが、イニエスタがいることで選択肢が二つになるのは大きく、二つの選択肢が常にある。そこに注意を払ってしまうと、エトーやメッシの所につく人数が足りずパスを出されて、人数の足りないところにセンターバックがいかなければならなくなる。繰り返していくことで、リヨンのフォアチェックは全く機能しなくなり、押し込まれる一方になりましたね。バルサは押し込める展開になればなるほどフォアチェックが機能するようになっていくわけで、自分たちの得意な形を自分たちの力で作り出せるまでに復調した、としてもいいのかもしれません。

先制点になる場面、カウンターへ移行する前が象徴的でした。リヨンは完全にペナルティエリア前までほぼ全員が戻らされていて処理に当たっていた。そこへボールを奪ってカウンターをしようとしたが、バルサの方が人数が多くフォアチェックで遅らされて、スピードアップをして上がれなかった。それでも無理に攻めようとした結果が、個々の判断のばらつきを生んでアンリが裏を取った。それまで前へ前へというセンターバックがしていたチェックがリスクを生むものであるとしていたように、この場面もクリスはメッシへ収めるボールを警戒しそれに対して素早く激しく行こうとした、だが実際は、すぐ近くにポジションをとってたアンリが裏へ抜けるためのパスで、あまりに徹底していたことと、中盤の底の選手のディフェンスを軽視したのが最大の問題でした。
二点目の部分も、オフサイドかどうかの判断はぎりぎりのものだけど、対応に当たっていたのはディフェンスラインの選手だけ。中央のメッシが左に寄ることで、それを抑えようとするセンターバックとカバーのために、全体がバルサの左サイドに寄ってしまう。すると右サイドには誰もいない状況が出来てしまってエトーがフリー。中へ出されたボールにも、対応したのはディフェンスラインの選手で、中盤の選手は慌てて後ろから向かってくるだけ。しかも相当にスペースがあったのだから失点してしまうのは当たり前。

その二得点のあとは、アンリの前で受けるのか裏へ抜けるのか、その一つの動き、しかも小さなフェイクにすら振り回されてしまうようになって、厳しいチェックも意味をなさなくなりつつありました。左右へ大きく振り回すだけの余裕がバルサに出来、中を絞って守ることをリヨンにさせなくした。ワイドに展開してしまえば、彼らの守備のスタイルではセンターバックの一枚しか中央に残らなくなるために、常に中央で対応するのは、センターバック一枚とサイドバック一枚。バルサのように、クロスに対してペナルティエリアに多く入り込まないクラブであっても、どこかしら得点の匂いがするのは、相手の守りが守り方だから。

メッシのゴールの時も、守備をしたのはグロッソ、ブームソン、クリスの順番でした。中盤の選手はメッシの後ろから迫ることしか出来ておらず、セオリーとして、中盤とサイドバックの二人でマークをし、センターバックは中の選択肢を切らなければならないのに、センターバックがカバーに行ったのでは駄目。あとはエトーに決めさせるだけの戦い方をして、その通りにエトーが決めてしまったのも、エトーの所にいたのはセンターバック一枚とサイドバック一枚だけ。マクーンもトゥラランも何をやっているのやら。

勝負を決めるまでの全てのプレイにおいて、リヨンの守り方がセンターバックで守るだけのもので、リスクを忘れ、中盤を軽視しているかのようでした。バルサのフォワードを抑えるために、センターバックがマンマークをし、それ以外をリトリートするならわかる話ですが、中盤の選手がファーストチェックをせず、センターバックがやることのリスクの大きさは凄まじく、特にここまで徹底し、中盤の底を担当する選手が、常にバルサの選手の後ろから追いかけるようになってしまっていたのも、失点に共通する部分でした。ハードマークをするのは本来中盤の選手であるべきで、センターバックがそれをやるのは前時代的すぎる。かつてヴェルンスがラウールにそれをやってボコボコにされた試合を思い出してしまいました。途中からはこの点差なので書くことはなく、ラフでありつづけたリヨンに、守備も含めて失望です。

UEFA Champions League First knockout round 2ndLeg リバプール対レアル・マドリー

2009 年 3 月 11 日 水曜日

■Liverpool 4 – 0 Real Madrid
この試合中は、とにかくラサナ・ディアラはよく振り回されていました。リーガの試合では無敵の守備であるかのように感じるほどの彼も、リバプールの縦へ早い展開と、選手の持つ横へのスピードの両方へ対応することが困難で、潰すことも遅らせることも出来ずに苦労しているようでした。特に、ジェラードやバベルらの動きには手を焼いていて、最初はマンマーク気味にして引っ付いていく場面がしばしば見受けられましたが、スピードについていくのがやっとで、一つの切り返しで振り切られてしまっていました。そして外へと横の動きについていって、振り切られてしまうわけですから、中央で構えておかなければならない彼が中央におらず、本来ならもう一枚のピボーテであるガゴがそのスペースを埋めなければならなかったんですが、リバプールの縦の展開がそれをさせませんでしたし、スナイデルら前の選手が戻ることももちろん難しい状況にあるのは確か。そうなると、中央にいる選手にはセンターバックが対応しなければならず、一つかわされてしまっただけで、残る選手はキーパーだけ。非常に危険な守備を強いられていましたね。

危険な状況を作ったもう一つの要因は、マドリーの引いたディフェンスがリーガで復活を遂げた理由だったんですが、勝たなければならない試合で引いて守ることが許されず、全体が前に向かうとしているのも悪影響でした。攻撃の時にはディフェンスラインをハーフウェーライン近くにまで設定し、カウンターチームとしての戦い方を辞めてしまったようにポゼッションし押し込むかのような姿勢を見せながら、守備に回ったときにはペナルティエリア前までディフェンスラインを下げてしまう。なら全体が下がるかと言えばそうではなく、前の選手はフォアチェックを高く設定されていないリバプールの守備に対して行う。それを繰り返していけば前後が分離してしまうのは明らかで、リバプールの攻撃に対してラサナ・ディアラが右往左往しなければならず、そのスペースも埋められないのも明らか。リバプールにとって出所を抑えられることは恐怖でもなく、ロングフィードで勝負が出来るのだから、フォアチェックも大きな意味をなさない。
対するリバプールは、しっかりとカウンターにされそうになった瞬間に、マスチェラーノをはじめとして全員が守備の意識と切り替えを持って、ファーストチェックで遅らせてしまう。遅らせられないのならファウルできっちりと潰す。センターバックの所に来るまでに潰してしまうのだから、失敗したとしてもその後ろにいる選手がカバーすることは容易く、安定感の違いは一目瞭然。フォワードもディフェンスをしますが、追い回すよりも重要なポイントを抑えている、その抑える一点を明確に決めていた戦術の勝利でしょう。

抑える一点は、恐らくラサナ・ディアラ。彼のカバーは的確でポジショニングも抜群でスピードもある。守備においては非常に重要な存在で、一人で中盤の底を担当できるくらいの選手なんですが、それだけに攻守両面でボールの近くにいることが多く、さらにボールを触る回数も多くなる。もちろん、守備から攻撃に移る際に最も多くなるんですが、徹底してその部分にプレッシャーがかかるようにしていました。もちろん同じような役割を担っているガゴの所にも、プレッシャーを強くかけるようにしているように見えました。十分なテクニックとスピードもあって攻撃面でのセンスも持ち合わせているんですが、プレッシャーのある中でのボールの運び方が解らず、ポゼッションを狙う上では大きなブレーキになっていました。さらに、他の選手が持っているときもサポートに向かうんですが、その際にマーカーも連れてきてしまうので、よりパサーの選択肢を狭めている結果にもなり、パスの間隔をも詰めてしまっていた。
慣れるまでの時間がもうちょっとあれば、立て直すことは出来たんでしょうが、大きな問題を抱えていたがために、先制点となった部分で大きな失敗をしてしまいましたね。
ラサナ・ディアラは人につくことばかりを意識しすぎていて、クリア同然のロングフィードの落下点を意識しておらず、遙か後方に落としてしまっていました。どれだけ彼が混乱していたかがそれだけでわかるようなもので、その時にカンナバーロがカバーをしてヘディングにいかなかったことも全体の混乱ぶりを表しているかのようでもありました。ただ、その後のギャンブルなクリアをしようとした姿は頂けず、ペペが安易に倒れてしまったこともお粗末なプレイでした。あれがリーガの試合であればファウルを取ってもらえたかもしれませんが、審判の基準がリーガと同一のものではない国際大会だということを理解していなければなりませんでした。
ただ、あの段階でリバプールの選手が、きっちりと三人向かっていることこそが得点に繋がった全てで、この辺を逃さないところがチャンピオンズリーグに強いといわれる所以でしょうね。

あとの得点部分を振り返るとすると、ペナルティキックになった場面は不運としかいいようがないようにも見えますが、引いた映像で見れば、腕がボールの進行方向に向かって明確に動いている姿は心象が悪く、体に腕が引っ付いたまま方が動いているならともかく、離れてしまっていたところにファウルの笛を吹かれる要素があったのかもしれません。そしてペナルティエリア内だったのは間違いが無く、あのプレイにカードが出される必要はないんですが、ファウルのカードか、抗議のカードなのか、自分には解りませんのでその辺は割愛。そしてPKで顕著だったのが、蹴る側、つまりリバプールの選手たちが全力で詰めに走っているのに対してマドリーの選手たちが、もう立っているだけ、決められるのが前提とした守り方をしていた、その諦め方がこの点差を呼び込んでしまったようでした。

二点を取った段階から、リバプールはピボーテへの圧力も状況に応じて減らして、自陣深くにラインを二つ形成し、完全なカウンターに切り替え戦い方になりました。お陰で、マドリーがバランスを崩すきっかけになったカウンターを捨てて攻撃に自分たちでポゼッションし崩していく、そのやり方をさせ、自分たちはボールを回す位置を下げて、ディフェンスラインとその一つ前で回しながらマドリーを引き出す。自陣でボールを回している時間が長いんですが、そこへプレッシャーをかけていくには全体を前がかりにしなければならない。でもその間にもフェルナンド・トーレスや、バベル、ジェラードらは飛び出す素振りを見せていて、迂闊にディフェンスラインを上げて前からプレスをするのを手助けしようものなら、一発のフィードで裏を取られる。やりたいことをやらせてもらえない、ジレンマを抱えているようでした。

三点目の場面は、ラサナ・ディアラがサイドに引っ張られているのに、ガゴが中央を埋めることがなかった。左サイドに入ったマルセロもサイドバックのカバーに向かわなかった。お陰で、エインセとカンナバーロとの間にスペースが出来、しかもそれは一番致命的なキーパーの真正面に進入できるものを作っていた。四点目は仕方のないものとして割り切るしかないでしょう。

お互いの長所を消し合うガチガチの試合になるかと思いきや、相手の長所を消すことが出来ていたのはリバプールだけで、その仕組まれた土俵の上で右往左往しているのがマドリーだった、それだけでしょう。何度も何度も流れるような展開からシュートに持っていったリバプールの攻撃は、素晴らしいものでした。

あとは、ラサナ・ディアラがここまでチームを引っ張ってきたけれど、戦い方によっては大きなブレーキになりかねないということも判明してしまいましたね。素晴らしい選手なんだけど、周囲との協力がもっともっと必要でしょう。マドリーがカウンターを捨てるのならば、特に。
ただ、日程が楽になってリーガ一本に絞れるようになったのは脅威ですね。
バルサがどうなるかは知りませんが。

Liga Espanola Jornadas 26. バルセロナ対アスレチック・ビルバオ

2009 年 3 月 8 日 日曜日

■FC Barcelona 2 – 0 Athletic Bilbao
ようやくリーガでもイニエスタが復帰を果たしました。そのお陰で、ボールの展開とキープ力はあっても、オフ・ザ・ボールの動きで相手の隙間に入り込んでいくのがお世辞にも上手いとは言えない、セルジ・ブスケツをアンカーに置けるようになりました。それともう一つ、ここの所出ずっぱりだったダニエウ・アウベスはお休み。プジョルが右サイドバックを変わりに務めるんですが、左でプレイすることに比べると、やはり利き足の影響から展開する方向が限られて相手に防がれやすいのも関係なくなり、縦へ進めるようにもなるので、プジョルのテクニックが弱点にならず、やっぱり左より右ですね。

この試合の鍵になったのは、バルサでは前述の中盤の三人と右サイドバックのプジョル、ビルバオは守備組織の作り方を含めて全体でした。
バルサの中盤の三人は、全員がアンカーを含めて前も後ろも出来るために、センターバックからボールを引き出し前へ運んでいく仕事をそれぞれが出来ますし、誰かが上がった後をバランスを崩しながらカバーに戻ることも出来、ポジションも流動的に変更することが出来る。トゥーレ・ヤヤがアンカーをしていたり、ケイタが左に入っている場合はこういうあまりに流動的な動きは出来ないんですが、バルサ特有の動きをするにはぴったり。ある瞬間には、中盤の三枚がフラットになって全員が引いた位置でボールの展開を支えていたり、積極的に上がる両サイドバックの裏側をケアして二人がピボーテとして支えるようなこともしてみせる。で、そんなことをしているとフォワードと中盤との間にスペースが出来てしまいがちなんですが、この試合ではメッシが大きく中にポジションを取ることでそれを解消していて、フォワードと中盤の間で上手くつなぎ役をこなしていました。メッシがいるはずのスペースにはプジョルが積極的に上がり続け、高い位置取りをすることで、相手のディフェンダー一枚を最低でもワイドに開かなければならない状況を作り、メッシが中に入ったところを厚く守る、というのをさせない工夫をしていました。オーバーラップをして後方からスペースへ飛び出す動きはダニエウ・アウベスの方が上手く、ボールを受けた後の展開ももちろん彼の方が本職なので上手いのは確かですが、状況に応じてリスクを冒しながらも囮になる、というのはプジョルならでは。守備に回った瞬間や重要な局面ではしっかり守備のエリアにいますしね。クロスを単純に上げておくべき場面で上げなかったのは中の状況によるでしょうし、プジョルの場合はクロスを上げられるパターンが限られていますから単純にしようとすればコーナーキックになってしまう。それを避けたための処理だと思ってます。足のコンディションも悪そうでしたし。

ただ、そんな色んな事が出来たのも、全ては殆どのクラブが実施してきたバルサのセオリーを無視して引いて守ったビルバオによるものでしょう。引くことなく前からチェックに行き、特にセンターバックへプレッシャーを与えて展開をさせず、中盤の引き出しにパスを出させない、キーパーへ戻させ、ロングボールで競り合わせ、あとはファウルで流れをぶつ切りにする。ファウルの部分だけは実践してメッシは苦労してましたが、あとは全くと言っていいほどしてこなかった。
ボールを受けに戻るエトーに密着したマークが一つもなく、振り向くのも余裕なほどで、そこから展開されるものに対しても、下がりすぎたディフェンスラインが手を出すことが出来ず、中盤の選手たちが辛うじて対応する程度。センターバックに圧力をかけていないからバルサのディフェンスラインはどんどんと上がり、サポートが近く、奪われてもすぐに対応が出来る状態になっていた。そして中盤の構成から引き出すことが出来てまた展開。
後半になってセンターバックにもプレスに行くようになり、ビクトル・バルデスへ戻されたパスが、浮き球になって前線へ送り込む場面が見られましたが、あれを最初から行っていればここまで一方的な試合展開にはならなかったんでしょうね。

そして、下がりすぎてしまっているために、ファウルのエリアがペナルティエリア付近に集中してしまい、バルサのドリブラーたちを止めるために何度もそれが繰り返されてしまい、どんどんと押し下げられてしまう結果になって危険な位置でドリブルさせてしまう。その繰り返しから先制点のきっかけになるフリーキックも得ましたし、PKをもらった場面も、低い位置でイニエスタにドリブルを許してしまうのではなく、ペナルティエリアに入り込める位置でドリブルを許してしまったのが致命的でした。ファウルで止めるのなら、もっと早い段階で止めしかなく、あれがPKに妥当なプレイだったかどうかはともかくとして、下がりすぎなのは明らか。ファウルの判断も妥当でしょう。PKになっても先日の異常な判断とは違い、カードも出なかったし、十分でしょう。

あとはバルサのフォアチェックが機能しているかどうか微妙なところですが、相手のキーパーにまで足でバックパスをさせた回数はこの試合多かったはず。それを考えると十分に出来ていたといえるでしょうし、中盤で奪える回数も多く、自陣深くまで戻りきらなければならなかったのも、最近の試合の中では少なかったんじゃないでしょうか。

この試合は、前に渋滞を作ることが一度もなく、後方から順序よくボールが回って組み立てることがdけい、ワイドにも使えたし、裏も狙えた。最初のピンチや、幾つかあった裏へ抜けられた部分を除けばピンチらしい部分はなく(それが重要だとはいえ)、前半戦のバルサのようでした。ただこれは、ビルバオが他のクラブが見事に成功させていた手法をとらなかったことによるものなので、これで立ち直ったと言うつもりもなく、次のチャンピオンズリーグの状況と相手がそうですから、良い試合を次もしてくれるというつもりもない。でもきっかけとしては十分にいい方向を向いた試合だったと思います。
エトーらにとっては災難な試合でしたけどね。何本シュートをしても入らない。入る試合なら大量得点さえあり得たぐらいに崩しきっていたんですが、こういう日もありますから。

プジョルの怪我は三週間でチャンピオンズリーグには出場不可。
カードは多かったけど、久しぶりに審判に試合を壊されなかったので、それだけで気持ちよく見られました。が、お陰で書くことが雑になるという…

Liga Espanola Jornadas 26. レアル・マドリー対アトレチコ・マドリー / マドリー・ダービー

2009 年 3 月 8 日 日曜日

■Real Madrid 1 – 1 Atletico Madrid
ペペとスナイデルが出場停止で、それらのポジションを埋めることになったのは、グティ、マルセロ、ラサナ・ディアラでした。スナイデルのポジションにはマルセロが入り、それは何も悪いことではありませんでした。個人的にはロッベンを起用し活かすためには反対側の脅威が必要だと思っているので、縦のスピードとドリブルのあるマルセロがいて、ウイングのように振る舞ってくれるのはいい効果をもたらすのではないか、と判断していましたが、もう一つのポジションの埋め方は非常に悪かった。
右のサイドバックにラサナ・ディアラを置いていましたが、彼も稀にサイドバックをやることはあるとしても、本職は中盤の底で全体を引き締める仕事であって、サイドバックを本職としてやっているわけではないので、以前もサイドバックをやっているピボーテの動きそのものでした。しかもこの試合はグティがラサナ・ディアラのポジションに入ってしまったので守備の負担がガゴ一枚に与えられてしまう。遅攻であれ速攻であれ中盤のファーストチェックの役割を担っていたのがラサナ・ディアラで、そのカバーをガゴがしていた。そのバランスを崩すのは得策ではありませんね。何しろ不安定だった守備を立て直すことが出来たのは彼のお陰だったのですから。

アトレチコは、バルサとの試合でとやっていたように裏のスペースを利用することは難しい状態が続きました。カンナバーロのスピードはないんですが、セルヒオ・ラモスが後方の処理を苦手としながらもスピードがあるお陰で相互のカバーは出来ている。そしてレアル・マドリーのディフェンスラインは低く設定されていて、裏を利用するにはスペースが足りず、抜け出す動きを多用したり、フォワード二人がダイアゴナルに交差して、マークをずらしてしまうこともこの試合は望めそうにありませんでした。お陰で、家運tなーを得意とするチームでありながら、自分たちで構築していかなければならず、ある時間帯までは苦しんでいる様子が窺えました。特にサイドバックの裏側へアグエロが飛び出して試合を組み立てていく方が効果的だったんでしょうが、ラサナ・ディアラにしろエインセにしろ守備的で、オーバーラップの機会が無く利用は難しかった。
対するレアル・マドリーも堅守速攻でここまで連勝してきたクラブですから、本来なら相手の攻めを受けてしまってからカウンターで裏を利用したいんですが、カウンタークラブ同士のジレンマがそこにあるように見えました。特にレアル・マドリーにはグティを低い位置に入れていることで、そこに収めどころが出来てしまい、パスで組み立てることが可能になってしまったのが逆効果でもありました。そこに収めておいて、後の選手は前に上がっていく、しかし、繰り返しがどんどんと選手を前に溜めさせてしまって、フォワードのラインが相手のディフェンスラインと同じ位置になってしまって、そのフォワードのラインにフンテラール、ラウールはともかくとして、マルセロやロッベン、ガゴやグティらまで入ってしまって、飽和状態が出来上がってしまっていました。相手を押し下げる効果もあるので、ボールを受けること自体は可能になっているんですが、その後の展開は、振り向くか裏へ出ようとするかしか残されておらず、少ない選択肢が単調な攻めに変わってしまっていました。
アトレチコもカウンターのチームでありながら、自分たちで仕掛けなければならなくなっていたんですが、彼らの場合はフォワードのラインに他の選手が入り込むことは少なく、主にアグエロ、そこにフォルランが入るのが基本の形で二枚だけ。多くてもウイングのどちらかが同列にはいるだけなので、レアル・マドリー側のような停滞した形は生まれず、ボールよりも前にいる人数が少ないお陰で前へ動かしながらの展開をやれ、動きである程度の変化はつけられていました。問題があるとすれば、プレッシャーのかかりやすい中盤でボールを回すことが多く、ミスがカットに直結してしまうことでしょうね。

マドリーが失点した場面は、端的に言えばカウンター一発による失点。でも防ぎようがなかったとも思えず、対応の失敗が失点に繋がったように思えました。特にラサナ・ディアラが不味いことをしましたね。ピボーテの位置でプレイしているのであれば、カウンターを受けてあの状態になったとしたら、中にサイドバックの二枚が残っていてラサナ・ディアラがチェックに行った後ろのケアをしてくれるから最初にボールが収まったところへプレッシャーをかけて前への勢いをそぐことに力を入れても構わないんですが、自身がサイドバックで裏のサポート無い状態で奪いに行こうとした。その結果簡単に叩かれて裏へ。前を振り向かせてもいいからリトリートして時間を稼ぎ、相手に考える時間を与えてカウンタースピードを鈍らせてしまうのがベターでしょう。その間に誰か戻ってくれば守り抜く可能性が増え、キーパーと近づけば、キーパーを含めた守備が出来るようになる。やっぱり彼はサイドバックではないんです。ピボーテであるべき選手ですね。決めきったフォルランもあの流れで完遂したアトレチコも素晴らしいですが。

同点ゴールは、途中交代で投入されたイグアインから。ドリブルかパスかはっきりしていたそれまでの攻めとは違い、さらにフォワードのラインに人数がかかって並んでしまって動きが取れなかった状態とは違い、後方からドリブルで持ち上がり変化をつけたのがまず一つ。ロッベンのようにディフェンダーと密着するまでドリブルをしてしまうのではなく、それよりも早くボールを離し、パスによって変化をさらに与えたのが大きかったんでしょう。ただ、オフサイドだった事実は動かしようが無くオフサイド。ロスタイムの最後の最後、アグエロのオフサイドではないプレイをオフサイドとして終わらせ、またマドリーはレアル・マドリーは審判に助けられたんでしょうか。バルサが審判が敵かのように苦労しているところを見ると、楽なもんだと思わざるを得ないんです。偏見に満ちた見方だとは思いますけどね。

レアル・マドリーの攻撃は後半途中から改善されたように見えたんですが、それはアトレチコが一時的に攻め込んでいて、カウンターの応酬に近い形になっていたからこそ。中盤にラサナ・ディアラが戻り、そして押し下げられていたからカウンターを狙わざるを得なくなったから、本当に一時的にそうなっていてだけで、アトレチコが攻められなくなった途端に、また以前の試合のようになってしまっていました。
国王杯もなかったので修正できているのかと思いきや、相手が相手なだけに修正できていなかった。修正できていたけど実践できなかったのかもしれませんが、とにかく、連勝できていたのはカウンターあってのことでしたから、この日のゴールも、オフサイドをオンサイドとしてもらったおかげで得たゴールだけですし、個人で状況を打開しなければ、勢いはいつ止まってもおかしくない状況になってきました。いつかは止まるものではあるとはいえ、自滅に近いなぁ。バルサに似て。