Liga Espanola Jornadas 28. バルセロナ対マラガ

■FC Barcelona 6 – 0 Malaga
バルサが相手を押し込み、連続した攻撃をできているのは、フォアチェックというわかりやすいものよりも、ボールを奪われた選手がすぐに切り替えて奪おうとする姿勢を強く持っている。そのお陰で、最小限の動きでチェックでき、動きを限定出来ていることが大きいようです。そして周囲も連動をして囲い込み、マラガのカウンターに鋭さがないこともあって、ボールの出所を抑えるのが容易になっている要素でもあるようです。それに加えて、バルサが相手を押し込んでいることで、より多くの人数がそこにいて、チェックが素早くかかるようになっている。そして攻撃に人数がかかり、守備に人数がかかる。いいサイクルのまま状態を保てたのが、押し込み続けシュートを打ち続けられたのでしょう。

他に原因があるとすれば、マラガが低い位置を保ってしまっていることでより多く、より深く入り込めることや、バルサがイニエスタやシャビ、トゥーレ・ヤヤが低い位置を保ち、あえて人数の多いところで回すことはせず、低い位置で回しながら隙をうかがい、ボールに触れながら前線へと上がっていくことをして、リトリートしているマラガの弱点を利用しようとしたことでしょう。そうすることで、相手をおびき出しつつ、ディフェンスラインと中盤との間に少しスペースを作って、入ったり受けたり出来るようにしている。そして、下がりすぎたラインを相手にミドルシュートを多く放ち、次の布石へとしていましたね。

先制ゴールの場面では低い位置ボールを受けて、相手を引き出し、そこから長いパスを預けた。エトーは中盤の低い位置に相手が注目をして引っ張られていたスペースを利用し、ボールを受けに戻ったからこそあれだけフリーで受けることができました。そのエトーについて行けなかったのは、それまで散々打たれていたミドルシュートを警戒したり、アンリやメッシが中に入り込むことが多く、ついて行ってしまうことで、利用されてしまう怖さがあったからそうなったのかもしれない。人数はいるんだけど、いるだけで明確な意図を持った動きが少ないのがこの日のマラガで、それがメッシのゴールの時も、いつ行くのか、というのが選手によってバラバラで、カバーが入ってくることもない。二人で行ける場面がありながら、二人で行かず、個人個人でいっている。だからメッシは抜けてシュートまで打てた。二人が行けると状況は違うことになっていたはずで、ディフェンスラインはリトリート中心にしている。ピボーテがチェックにくるけど、バルサの中盤に引き出されていて後ろからになりやすい。後ろから追いかけられながら前は下がる。攻める側としてはアイデアを出しやすい状況になっていて、パスも視野を広く活かしたものが出せる。

そして前へ行かなければ自由にパスを出されてしまう、という意識が出始めたところへアンリが裏へ抜けてゴールを決めて、前にも後ろにも行けない状況にマラガはなってしまい、勝負はついてしまいました。で、前へ前へとなると、ディフェンスを片方のサイドに寄せられてしまって、逆サイドがフリーになってしまう。ボールへがむしゃらに向かっているなら、それでもパスコースを限定でき、自由に広く使わせないことも出来るんですが、ここまでゆったりとした守りをしてしまえば、こうもなりますね。

この試合で不安材料があるとすれば、シーズン序盤以来久しぶりにアンカーを務めることになったケイタだったんですが、そこを突かれてしまうほどの攻撃をマラガが出来なかったので、あまりその部分を注目しておくことも出来ませんでしたが、後半途中から攻撃を受けた場面では抑えきることができず、センターバックに入ったカセレスは成長具合をアピールできたのは良かったんですが、アンカーの部分は、トゥーレ・ヤヤ、イニエスタ、シャビの怪我で今後に向けての不安。特にイニエスタがいなくなった後からは、グジョンセンのポジションの取り直しが遅いのでタッチ数の少ないパス回しで相手陣内でボールをキープし続けることが出来なくなり、守備の時間帯が増えた。そしてカウンターを受けるようにもなり、大量得点からスローダウンしたと言うよりも、中盤がポジションを取り直す頻度の低下から上手くいかなくなっただけ。
いざとなればマルケスをアンカーにしてしまうことも出来るけれど、現状の生命線がフォワードの得点力よりも中盤の構成力にかかっているために、不安だと言わざるを得なくなりました。

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