■Real Betis 2 – 2 FC Barcelona
やっとのことでミッドウィークにコパ・デル・レイらの試合が無かったと思ったら、今回は代表の試合があって、十分な休養は得られませんでした。ただ、ローテーションを使えるほどメンバーが戻ってきたお陰で、前節無理をして出場をしたプジョルを休ませれましたし、長距離移動だったマルケスも休ませられた。ただこうなってしまうと、経験のある選手と若手という組み合わせが出来ず、最後尾でのファウルの数やライン形成、クロスの対応もいまいち。ただ、その分ボールを持ち続けることでリスクを減らしていこう、としているのが見えましたが……、何しろセットプレイで失点するのはいつものこと。
ベティスの守備はプレッシングというよりも追い回すことが主な仕事で、ハーフウェーラインが一つのスイッチとして機能していたようでしたが、前半の早い段階でそれも辞めなければならなくなりましたね。バルサがその間はシュートまで持っていくことを主体とせず、ダイレクトやワンタッチでボールを回し続けることを目的とした戦い方に変え、どれだけ追い回しても奪うことは出来ない、という意識付けを上手くしていました。過度の消耗は避けたく、奪えないものを継続できるはずもなく、徐々に後方へと守備エリアを押し下げることは出来ていたんですが、ベティスの守り方が後方に下がるにつれ、前方のウインガーが長距離のディフェンスを嫌がって残るために、皮肉にもカウンターが機能していくようになってましたね。オフサイドだった三点目になったように見えた部分もそうでしたね。
バルサがワイドに使うようになった影響から、イニエスタやフレブのドリブルに対するサポートが薄く、シャビやケイタにも同じようにサポートが薄くなってしまっていました。特にイニエスタのドリブルが効果的にディフェンダーを翻弄していても、近くにサポートがいないためにパスコースが何処にもなく、ドリブルで仕掛けるだけになってしまって、中へ入っていく間に人数がかかってシュートコースさえも失ってしまうことが多い。縦に突破をしようとしても同じ事で、ケイタとセルジ・ブスケツにいい動きが出来ていないのが大きな要因でしょう。だからこそ、PKをもらうためだけのプレイをしなければならなかった。運良くPKをもらえましたけど、あれはシミュレーションと紙一重ですから、イニエスタにカードを出されてしまう可能性も強くあった。右にメッシが出場しているときのように、コンビネーションからドリブルの可能性を広げていくことができればよかったんですが、その後の交代投入された後は、サイドでサポートをしながら切り崩していく意識よりも、中に入って得点を取りたい意識の方が強くなってしまい、イニエスタが中盤に下がったこともあって左のサポートの回数は増えましたけど、距離感が悪く相手のマークを引きはがすほどの効果はなく、むしろマークを集中させてしまうような悪影響もちらほら見られました。そして後半も時間が経過していくと、ボールを受ける選手の足が止まり、相手のディフェンダーの足も止まっていることで、妙な密集状態が出来てしまって、裏のスペースが消えてしまっていました。
なにはともあれ、あれだけのシュート数がありながらPKの一点、そしてエトーの恐るべき個人技で二点目を取れただけで、支配率も含めて圧倒しているんですが、とにかく、ベティスの守備が中央を固めたものであること、バルサが外からの攻撃を厚くできないこと、リカルドの神懸かりセーブ連発も含めて、よくもまぁ、あれで同点に追いつけたものだ、というのが印象。素直にこの試合は負け試合だったと思います。支配率とシュート数はともかく、内容としては今後に悪影響を及ぼしそうなくらいに悪かったのですから。