Liga Espanola Jornadas 24. バルセロナ対エスパニョール / バルセロナダービー

■FC Barcelona 1 – 2 RCD Espanyol
何を書くべきか決まっていますが、一応形式上これだけは書いておきましょう。

前半のバルサは、ここ最近の試合であまり機能させられていなかったフォアチェックを、多少はやれるようになっていました。シーズンの好調だった頃に比べると、それでもスピードが遅く、激しさもなく、一つ一つの連動性も薄く満足できるものではないにしろ、それでも試合中に徐々に上がっていくスピードからは、及第点になるほどのものにはなっていました。

ただ、もう一つの課題となりつつあった、ディフェンスラインのボールを引き出す動きは、この試合もなく、ピケとマルケスという、展開力のある二人がセンターバックにいるとはいえ、それだけで試合を組み立てていくことは難しく、サイドバックや、それよりも一つ前にボールが渡って初めて攻撃が開始される姿勢はもどかしくもありますね。本来なら積極的にパスコースを維持するために中盤が運動量を割かなければならないんですが、それを期待できる状態に今はなく、ディフェンスラインにプレッシャーを与えられることで、パスコースを失い、スピードアップが出来ないなど、悪い状態でした。たd、あその状態であっても、エスパニョールの守備は、センターバックとキーパーにのみプレッシャーを与えるものであって、サイドバックなり何なりにボールが渡ると、意識が一気に後方に向かってくれるお陰で、そこからは押し込んでいけていました。パスであれドリブルであれ。
ただ、ケイタやシャビの飛び出しも盛んにしていましたが、中央に人数をかけるエスパニョールの守備に対しては効果的ではなく、むしろ、ダニエウ・アウベスとアビダルの積極的な上がりの方が効果的で、それを活かすための飛び出しだったと捉えても良いのかもしれません。ただ、ゴール前を塞いでいる守備をこじ開けるのは難しいのは確かですね。

そして、せっかく一週間の時間を得たのに、イニエスタがその間に怪我をし、アビダルが怪我をして、万全ではないプジョルを投入してしまわなければならなくなったのは誤算で、それによって、機能していた両翼のサイドアタックの片方を失うことになり、純粋な攻撃力、というよりも、得点を取るための打開力は半減した以上のダメージを受けてしまいました。
これ以上に大きかったのは、メッシへのファウルから揉めに揉めた部分でしょう。あの判断の前から、審判がスタジアムと試合の雰囲気飲まれているのが目に見え、苛立ちさえ感じられるほどで、それはルール・ダービーで見た審判よりもさらに飲まれていました。判断基準の不明確さも目立ち、選手たちの苛立ちも見て取れましたが、それとケイタのファウルは別物。あのファウルは、アフターでもなければ、削る意図もなく、足にも行っていなかった。これに対して一発レッドというのは、それまでの基準からするとあまりにも異常で、先の騒動以後、審判が冷静さを失っていた証拠でもあるかもしれません。
見事に試合をぶちこわすことに成功した審判によって、選手たちにはより強い不信感を持たせて、アピールが増え、ファウルの判断の基準がふらつき、カードの基準も解らず、試合はどんどんと壊れ、エスパニョールの選手たちはそれを活用するためによく倒れるようになっていきました。それ以前から徹底して時間を稼ぐ姿勢を見せていましたしね。

退場による人数の不足で、相手の攻撃を中盤で受けきれなくなったバルサには、フォアチェックで抑えられるほど前に人数がかけられず、シャビやトゥーレ・ヤヤが下がってスペースを埋めるために動くようになっていきました。それで余計に、デ・ラ・ペーニャに余裕を持ってボールを納めさせている結果になり、彼の展開力を警戒するために後方へ押し下げられる悪循環に陥っていましたが、ミスが多くパスが繋がらないお陰で助かっている部分も多分にありました。ただフォアチェックが機能しないことで、サイドバックが上がっていけず、中盤を含めて、全体から押し込んでいくことが出来なくなったのは攻撃面においても大きなマイナスで、さらにウイングのアンリを一枚削って2トップにしたために納め所も失い、人数のかけられている中央から攻めるしか手段しかなくなってしまい、攻撃が立ち行かなくなる要因の一つになっていました。そうなると押し込むのは難しく、特にサイドの高い位置で受け得る選手がいなくなったために、攻撃時にサイドバックが上がらなければならなくなったが、フォアチェックも出来ず、高い位置での構成も人数のある守備に阻まれて出来ない、となると、サイドバックの上がりを頻繁にやることはできず、特に左サイドバックは万全ではないプジョルで、中央から左に展開したくとも上がってきておらず、パスコースが無く守りやすい者にしてしまっていました。

プレッシャーの薄く高い位置のウイングに納め所が無くなったことで、ボールを回す位置が後ろへ下がり、そこから展開するコースも少なく、ミスをする位置も下がってしまいました。その影響から、どうしようもできない位置でボールを失ってカウンターを受けることも多くなって、失点。ビクトル・バルデスがデ・ラ・ペーニャにパスをプレゼントして二失点目。あまりの凡ミスですが、それまでのミスが影響しただけで、ビクトル・バルデスがもちろん一番悪いにしろ、それまでの部分と、彼のパスを受ける選手の不明確さが、よりそのミスを起こりやすくしているのだから、彼だけを責めることは出来ない。ただ、悪態をつきたくなるのは否定しない。

何とか一点を返したものの、トゥーレ・ヤヤのゴールはセットプレイ、しかも相手のクリアミスによるもので、崩せたものではなく、ゴールが産まれる可能性は見ていて何も感じられませんでした。それでも何度裏を突かれようが、カウンターをされようが、ダニエウ・アウベスは上がりまくらなければならないのは、見ていて痛々しいほどでした。退場者が別の選手であれば、左にケイタがいて、二つのサイドから何とかやりくりできたかもしれないし、アビダルが負傷しなければ、ということも言いたくなる。
あとは、セルジ・ブスケツをフォワードにして、ポストプレイをさせ続けるなんて奇策も使っていましたが、それだけでしかなく、気持ちで持って行こうにも、あれだけの人数をかけられた中央から攻めるのは得策ではなく、かといってサイドから攻めることが出来る選手もいない。そしてセカンドボールも拾える環境になく、采配に疑問符を付けるにも十分だった。

総括としては、本当に久しぶりに本気でクソ試合だと言える試合に出会いました。バルサの動き、采配がどうだというのではなく、審判の判断によって壊された試合だということを理解しなければなりません。バルサの勢いがそろそろ止まりそうなのは、以前のエントリに書いたと思いますが、それ通りに止まるかと思っていた部分も、この試合の最初は改善できる可能性があるように思えていたのだから。

日程の都合上、マドリーらの試合もこの日に集中していましたが、見る事はないかもしれない。解っていたことだとはいえ、この状況なら審判は敵なんだ。いくらダービーが好きだとはいえ、容認できません。

※追記
スポーツナビのグァルディオラのコメントは意訳されすぎて意味が正確に伝わってこない。

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