■Osasuna 2 – 3 FC Barcelona
結果から書くとすると、この試合は負け試合のはずでした。国王杯からメッシが好調を維持しているかのようなシュートを開始10分頃に見せ、この試合も押し続けることが出来るのかもしれないと思ったんですが、動きの質が悪く、後半の入り方も悪く、その後も変化をつけられず、本来のバルサとはほど遠く修正しなければならない点に溢れていました。
オサスナは組織的にブロックを構築し、サイドから中央に至るまで引いて守り、十分なスペースを相手に与えず、裏をも利用させないようにきっちりとした守備体系を構築していました。ただそれだけなら多くのクラブがやっていることですから突き崩せるものなんですが、メッシやアンリにだけではなく、それぞれの選手がそれぞれの選手に飛び込まないように守っているために、間隔を守ったディフェンスを終始繰り返すことが出来ていた。、両サイドをワイドに使われても中央にスペースを作らず、シャビやケイタの飛び出しをさせないいい守り方でした。そしてバックパスをさせると押し上げを行ってセンターバックにまでプレッシャーをかけてパスコースをどんどんと限定していく。運動量は必要な守り方でしたが、無駄ながむしゃらさは必要なく、的確にコースを切って守っているために消耗はあまりないようでした。ただ、前半はその分攻撃を犠牲にしていて、バルサがサイドバックを含めて押し込もうとしている裏側を突く以外に方法は無いように見えましたけど。
バルサは変化をつけていればもっと早い段階でそれを崩せていたかもしれない。アンリ、エトー、メッシがポジションを入れ替える程度のことではなく、例えばメッシが中央におらず右からスライドしながらドリブルをしていくことで、相手ディフェンダーの守備ゾーンと目線をずらしていくことであったり(もちろんそこからシュートではなくパスを多用してさらに視線を動かすとか)、左右に振った瞬間に中盤以降から裏に飛び出したり、霧の影響で難しいようでしたがサイドチェンジで横方向に揺さぶり、ダニエウ・アウベスが上がったときに中に高さのあるケイタやセルジ・ブスケツを入れてみたり。そういう単純なアイデアでも何かしら変化をつけていくべき状態に見えたんですが、単調でロングボールが多く運動量も少ない。そこまできっちり守備ゾーンが構築されているなら、崩すには動くしかないでしょう? バルサは相手に持たせてカウンターなんて真似はしないのだから。
後半のバルサには緩慢さがあって、それが守備にも攻撃にも現れていました。どこか意思がはっきりせず、攻撃も守備も明確さが無いまま後方で回す機会が増え、前に出せないのではなく、前に出ない選手も増えていました。運動量が無く、フリーになる動きもないのはアトレチコ戦と、オサスナへなかなか入れなかったことが影響しているコンディションの悪さかもしれませんが、コパ・デル・レイに出場した選手は限られていますから、影響があるとは言えないはず。だったら何故あそこまで悪くなったのか。怠慢じゃなければいいんですが、得点を取れた事による余裕を持ってしまったのならなおさら悪い。前半の内容は余裕を持てるほどよくなかったというのに。
オサスナの汚点は、セルジ・ブスケツへの度重なるファウルと、彼が倒れているところでバルサが試合を止めようとしているのにボールを奪ってシュートまで持って行く卑劣さでしょう。セルジ・ブスケツが立ち上がろうとしていたとしても試合を止める意志は明白だたt。それを奪って選手がアピールしているにもかかわらず試合を進めていくのは、サッカーからはかけ離れている。これ以上にがっかりさせられたのは、プラシルがビクトル・バルデスと衝突をして倒れたとき。先のセルジ・ブスケツの倒れた部分はオサスナのファウルでしたから、審判が止めても問題が無く、バルサ側に主導権がある状態だった。ただ、このプラシルの場合はファウルではなく無理に飛び込んだプラシル自身のもの。試合を止める主導権はオサスナにはなく、バルサ側にあるべきプレイだったにもかかわらず、オサスナがしたようにバルサが攻めれば、キーパーまでもが飛び出して試合を続行できない状況を作り出して無理矢理ボールを外に出させるとか、ダブルスタンダードにもほどがある。あまりにふざけたオサスナのやり方には怒りすら覚えますヨ。それまでのいい守備が全て帳消しになるほど。
一度目の衝突でバルサから緩慢さが取り除かれて、闘志に火をつけるには十分な効果があったかもしれない。でも、それが前にかかる意識を増大させすぎて、後ろにスペースを作ってしまって逆転ゴールを許してしまったのはご愛敬。二度目はさすがにそうはいかず、よりモチベーションを上げてシャビがゴール。そしてメッシがゴラッソで逆転。エトーのぶち切れたミドルシュートも凄かったけど、嗚呼、まさか勝っちゃうのか。
ただ、内容が良いものではなく、得点を取りたい意識が働きすぎて、ゴール前に人数が集まりすぎている傾向があった。サイドを使わなければならないバルサがサイドを使えておらず、大渋滞を引き起こし、本当なら点を取れる状況になかったはずなんです。シャビのゴールの部分はいいとしても、その後の部分は特に。同点で終わるように見えたのが、あのメッシで勝負が決まり。運動量が足りなかったバルサに気持ちが入って運動量が上がり、運動量を上げていたオサスナはスタミナが尽きてきた。バルサの攻守が早くなって、そして繋いで時間を消費できるくらいの残り時間になっていた部分が決定的な要素。