Liga Espanola Jornadas 18. バレンシア対ビジャレアル

■Valencia 3 – 3 Villareal
ミゲウの出場停止で層の薄い右サイドバックを誰がやるのか、と考えてみたものの見当たらなかったんですが、アルベルダがプレイしていましたね。最初から最後までサイドバックらしい攻守の動きではなかったんですが、彼ならそれほど大きな問題にはならなかった様子。逆にビジャレアルの方は、ニハトとマルコス・セナが出場できなかったのが非常に大きく、ようやくマルコス・セナは出場停止で休めたけど、休みから復帰した選手はおらず、ここ最近の微妙な噛み合わなさを解消するには難しい状況のままでした。もっと明確なら大胆な方法をとって修正することが可能だったのかもしれませんが、まだビジャレアルの不安定さは続きそうです。

その不安定さを突かれたのが先制点の部分で、ショートコーナーからホアキンのクロス、そしてバラハのヘディング。開始1分のあまりにも早すぎるゴールはディフェンダーの油断からかもしれません。ショートコーナーで上手くディフェンスをずらしていたのもありますが、あれだけでフリーにしてしまうのは大きな問題でしょう。後半にも同じようにショートコーナーから失点しているだけに、ニアとファーのバランスや、誰がどのエリア、誰を捕まえておくのかが不明確なのかもしれません。あるいは慎重になりすぎてボールを捕まえておけないとか。

ビジャレアルも、早い段階で二つのゴールを脅かすシュートがあったんですが、ループシュートとヘディングの二つ共がバーを叩き、ゴールには至らず惜しかった。ここが決まらないのが今のビジャレアルで、決めてさえいれば、開始早々のミスを帳消しにして再び気持ちを入れ替えて挑めたんでしょうが、前半最後まで上手く回らなくなってしまったのは、決めておくべき部分を決めきれない所。
そしてすぐにアルベルダからスルーパス一本で抜けて、ビジャのゴール。本当に決めてさえいればこんな事にはならなかったんでしょうね。勿体ない。
あのゴールはセンターバックが掴みきれなかったミスが大きく見えるかもしれませんが、実際の所はアルベルダからのパスコースに誰も入らなかった、誰もパスの出所を潰そうとしていなかったのが原因であって全体のミス。ディフェンダーだけに責任を押しつけるのは無理でしょうね。イバガサが中に入り左の人数が少なくなるから起こる現象でもあるんですが、本来ならそれをサポートするマルコス・セナが出られないから、薄い部分が出来てしまう。彼の代わりを務められる選手が今のビジャレアルに居ないのも辛い部分。

ビジャレアルの攻撃が前半うまくいかなかったのは、個人で点を取ろうと焦りが強すぎるため。浮き足立っているようにも見えるくらいビジャレアルは得点を取りたがっていて、攻撃に移行したときに全体が中央に寄ってしまっていました。もっとサイドをワイドに使って、相手に守備の選択肢を広く持たせることが重要でしょう。
サイドでいるべきサンティ・カソルラであったりイバガサが中央に入ってゲームを組み立てなくてはならないので、そういう状況が出来てしまうんですが、それでも外側に人数をかけて切り崩すことが出来れば、ドリブル、パス、クロス、いくつかの選択肢を持って相手を惑わすことが出来るし、ニアとファーを一本のクロスで使え、ディフェンスを分散させることが出来る。それなのにカプデビラも中に入ってきてしまっているのだから、中でポストプレイをして展開しようとしても、ディフェンダーは外に引き出されていないので人数をかけられてスペースが埋まってしまう。さらに後ろから来る選手も中に向かうので守りやすい。アルベルダの守り方では右サイドバックとしての守り方が出来ておらず、本来なら不安定になりがちなところなんですが、それをビジャレアルが突けていないおかげで楽にやれている。そこから失点、となかなかならなかったのは、ビジャレアル側の攻撃が悪かっただけのこと。

後半になってワイドに使えるようになり、得点に焦って中へ中へではなく、サイドに開いてクロスでファーサイドをねらえるようになっていた。それで中央で納めたときに攻撃の種類が増えて抑えづらくなり、勢いが出てきた。そしてさらに中央に納められるようになり素早いプレッシャーをかいくぐることができるようになり、バレンシアの疲労からさらに繋げるようになってきた。そこへピレスを入れ、サイド他の選手が流れやすい環境を作った。それが同点のゴールに繋がることになったんでしょう。長かったけど。

で、やっと追いついたのに、あっという間に失点してしまうのが今のビジャレアル。何が悪いのかよく解りませんが、審判のお陰で命拾いだけはしましたね。さすがのメディナ・カンタレホですヨ。あれはPKじゃないけれど、ホアキンの当たりに手が出ていたのは確か。カプデビラの倒れ方からすると勢いのまま踏ん張れなかったことが大多数を占めていて、少数部分がホアキンの手でしょう。
なんという試合の壊し方だ。

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