Copa del Rey Cuartos de Final 1stLeg エスパニョール対バルセロナ

■RCD Espanyol 0 – 0 FC Barcelona
当初はペレス・ブルール(表記の揺らぎではペレス・ブルイ)氏が主審を担当する予定だったんですが、この試合の主審はセサル・ムニス主審に変更されています。その原因となったのは、あの不満たらたらのことを書いたマドリーとオサスナの試合が非常に大きく影響しており、スペイン審判技術審議会も問題視してそう決めたそうな。
さすがに昨季荒れたダービーで、しかもマドリーのライバルでもあるバルセロナが試合をし、マドリー寄りのエスパニョールとの対戦であり、マドリーは敗退済み、この条件を考えれば、あのオサスナ戦のジャッジにどれだけの理由があり、何もそういった意図がなかったにしても変更せざるを得ないでしょうね。試合を円滑に、そして選手と観客に不満を与えないように進めるためには。
と、個人的な好材料があったかと思えば、エスパニョールの新監督にあのポチェッティーノがなるニュースが出てきて驚かされましたヨ。もう本当に、現役時代を知る選手が続々と監督になっていくんだから、歳をとったと嫌でも実感してしまいますね。――という部分よりも「監督が解任され、新しい監督が就任した次の試合は”買い”である」と言われることが多いんですが、今季の前例としてはその部分がクラシコにもあり(チャンピオンズリーグを挟んだけれど)、あともう少しで引き分けそうになったのは記憶に新しいことろ。今回もまた直前で監督が就任し、挑んでくるわけで、これは厄介なことと言って問題ないでしょうね。見る前から気が重い。

バルサはフエラだということもあって、リーグ戦のメンバーとは違うフォワード陣を今回もローテーションで用意して、ボヤンが真ん中、イニエスタとフレブが左右という形ですね。ようやくダニエウ・アウベスも休みをもらえてます。ディフェンスラインはプジョル、マルケス、カセレス、シウビーニョと、ローテーションとはいえ、きっちりとしたメンバーで挑んでいて、勝敗はどうであれ失点はしたくない、というのは明確な布陣だったんですが、開始早々に攻め込まれたことと連続したセットプレイの影響からか、マルケスが怪我をして開始10分でビクトル・サンチェスが出場。以前のように不安定なセンターバックを彼にやらすことだけはせずに、右サイドバックに回したのは賢明な判断でした。その代わり右サイドバックを担当していたプジョルがセンターバックに回ってます。マルケスはその後試合をベンチから見ていたので大きな怪我ではなさそうですが。

出場している選手が選手なだけに、システムが4-3-3ではなく、4-1-4-1に近くなっている場面が殆どで、前線で溜めを作れる選手がおらず、ボヤンも含めて体を張れない。収めどころとなれるパワーを持っているのはグジョンセンやケイタぐらいなもので、セルジ・ブスケツもそれが出来ているけれど位置が低い。相手のディフェンスラインと中盤との間を狭めない戦い方、前に向かう守備の裏でキープして欲しいところだったんですが、ウイングの二人が下がるために、攻撃へ移る際に収めるまでに時間がかかり、グジョンセンが収めてから本来収めどころにならなければならないフレブが上がって来てボールを受け取っていました。これでは攻撃が立ち行かなくのは当たり前で、攻撃を中心としなければならないバルセロナが守備に終われるようになったのもこの辺が影響しているんでしょう。イニエスタも中へ入ることが多く、サイドの収めどころとしての動きを出来ていませんでしたし。
バルサの前線が相手に脅威を与えられていないから、エスパニョールのフォワードらも引いて守らなければならない事態にはならず、サイドバックも上がってこないからサイドアタッカーもそれほど戻らなくてもいい。前半にロングボールを跳ね返されてカウンターを受け続けていたのもこの辺の影響かもしれない。
あとは前でキープが出来たとしても裏で勝負を出来る選手が少なく、動きの部分で特徴を付けるよりもボールを持ってから特徴を付ける選手が多くいたのもまた突き崩せなかった要因かもしれません。そして高い位置でボールを回せないためにフォアチェックをやろうと思っても出来る環境になく、中途半端なプレッシングしか出来ず、ディフェンスラインに全て負担がかかってしまったような守り方になってしまったのもその影響でしょう。いくら前に向かう力がエスパニョールの方に多くあったとしても、あの攻守両面は非常にまずく、前述の通り、安定を図ろうとしたディフェンスラインを自分たちの手で機能不全にさせていました。

後半開始直後のように、個人の力だけで対応しきれない部分を片側サイドに選手を集めてしまうことで数的有利を作って、自分たちで支配しつつ高い位置でボールを回すことが出来ていれば奪われた瞬間にプレスをかけることも出来、状況の改善が図られたように見えたんですが、それを継続することが全く出来ず、前半から少しの修正が出来た程度止まり。メッシの投入を早め、イニエスタを中盤に下げることが出来ていれば、より一層の改善が出来そうな内容だったんですが、ボヤンとメッシの交代では現状の変化にはまるで繋がりません。バランスを変えずに個人の力で打開を出来るのであればそれに越したことはないが、打開できなくてもバランスを変えてリスクを冒すほどではない。とグァルディオラが踏んだのかどうか。
バルサのゴールチャンスはあっても一つか二つ程度。エスパニョールの方もシュートまで持っていけた場面は、バルサよりも多いのは当たり前だとしても、ゴールチャンスは多くなく、どちらも次の試合次第。バルサの方は結果だけを見れば狙い通りかもしれませんが、次を勝てなければ引き分けた意味もないので、より厳しい。

あとは当初心配していたとおり、幾分荒れた試合にもなりまして、セルジ・ブスケツは特にファウルを受けすぎてムキになっていた部分がありましたね。無理にテクニックを見せつけようとしていたり、厳しく当たっていったり、あるいは拘りすぎて前にボールを運ぶのが遅れていたり、そして余計にファウルを受けて――。主にエスパニョール側がふっかけてきているだけで、バルサはよく耐えていたと思いますヨ。これであの主審のままだったらと思うとぞっとしますね。

良い試合と悪い試合を交互に繰り返すようになってきたから、そろそろリーグでバルサが転ける日がやってくるかもしれませんね。ただ、ローテーションのお陰で、前の試合の内容を引きずっていない、修正していくのが楽だ、というメリットもあるわけで、この結果と内容が即ち次の試合に反映されるかどうか、ってのは別の話。

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