Liga Espanola Jornadas 16. ビジャレアル対バルセロナ

■Villareal 1 – 2 FC Barcelona
両者共にフォアチェックを基本とした守備で、高い位置からボールを奪い押し込めるようにしており、中盤以後の部分で相当な渋滞が起こってます。特にバルセロナの守備がディフェンスラインを高く設定し、オフサイドトラップを頻繁に利用しながら踏みとどまるために状況によってはオフサイドにかけられるかどうかという難しい状況で裏へ飛び出されたりもしますが、基本は人数をかけて守っていることには変わりはない。
ただ、その裏への飛び出しに関してはケアしきれず、セルジ・ブスケスも含めて攻撃にかかったときに出来るディフェンスラインと中盤の間に両サイドバックもいないことも多いので、センターバック二枚で対処しなければならない場面が出てくる。状況が許せばリトリートして時間を稼ぐことが出来ますが、この試合ではピレスのポジショニングからそれをさせてもらえないことが多く、どちらかがチェックに行ったあとの対処は無理にトラップにかけようとしていたり、致命的なミスに近いかもしれない。
ビジャレアルは自分たちの前でボールを回させている場面が多く、設定されているラインはバルセロナのそれよりも低い。それで奪った後は長いパスを利用しつつ少ない数でシュートまで持ち込もうという意識でしょうね。カウンターになったときのスピードを大幅に上げていて、人数も後ろからどんどんと追い越していく迫力もあり、少ない人数で裏へ抜けることもある。狙いはきっちりとしていて、自分たちが狙っている部分がビジャレアルにも弱点としてあるんですが、その部分のスペースをマルコス・セナがいち早くケアしておくことによって、中央のポイントでためを作らせず前を向いたプレイをさせない、裏へ抜け出すタイミングを掴ませないと対処は完璧に出来ていました。
失点をした二つもその部分を使わせていたわけではなく、それぞれが一つのポイントでミスを犯しただけであって、マルコス・セナの部分を突かれたものではありませんでした。一つはケイタの入ってくるのを見失ったセンターバック、二つめはシャビが右へボールを流すものだと勝手に判断してしまった左サイドの面々のミス。どちらも弱点になるものではありませんし、上手く対応さえ出来ていれば失点するものではないんです。バルサが失点したギャンブルな押し上げからオフサイドを取り損ねて失点したものとは違う。
で、バルサは逆転以後、トゥーレ・ヤヤをセルジ・ブスケスに代えて投入をして、弱点となっていたライン前のスペースをケアするアンカーの仕事を徹底させることによって、守備の強化を図っていて、それと共にケイタを後方に下げることによって二枚のカバーに近くなってました。ピケの退場までは。
あの退場の処置は納得が出来ませんね。ピケの視線はきちんとボールを見ていましたし、ジャンプのタイミングも特別遅いものでもなく、体へ強く当たったわけでもなければ肘が出ていたわけでもない。この日のセットプレイやそれ以外の部分であった空中戦でファウルの笛が吹かれることも少なく、その基準からするとファウルの笛こそ吹かれてもカードが出るものではなく、しかも二枚目が出るようなプレイではないはず。

その後の猛攻も含めて見所はたくさんありましたが、試合内容ではビジャレアルが大きく上回ったけれど試合結果はバルサの勝ち。この辺を勝ちきることが出来るクラブは優勝争いに最後まで残ることが出来、タイトルの近くにいるはずですが、バルサのパフォーマンスが落ちてきたのは事実。ここまでの勝ち点差がある独走に入っているのは大きく、一番の重要ポイントであるクリスマス休暇前の試合を勝利で飾れたのも精神的に大きいわけで、その点では落ちてきたパフォーマンスをカバーするには十分な結果だった。

今年のリーガ・エスパニョーラはこれで見納め。気持ちの良い試合で締めくくって欲しいと思っていたけれど、それは欲が深すぎるでしょう。何せ、相手はあのビジャレアルだったのだから、勝っただけでも万々歳、ってね。

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