Liga Espanola Jornadas 12. バルセロナ対ヘタフェ

■FC Barcelona 1 – 1 Getafe
さすがに連勝は止まってしまいましたが、これまでが過剰な成績だっただけで、この試合自体は多少の問題は含んでいても今後の改善点が見つかっただけで悪影響を与えるようなものではないはず。交代を含めて一定の評価が出来る試合でしたが、欲を言えば交代と采配の一部が的確ではなかった所でしょうか。悲観的にならざるを得ない部分は。

バルサが主にやっているフォアチェックがこの試合機能しなかったのは、ヘタフェのボール回しがバルサのそれに対策をしてきたものだったから、というのもあるでしょうし、キーパーのアボンダンシェリの足下が優れていることから、キーパーまでのバックパスに余裕があることと、エトーが詰めていっても比較的安定した精度のフィードができることで、これまで程の効果を上げることができなかったのでしょう。それでもバルサは相手のポゼッションに近いパスワークには、いつもより精度と運動量がないにしろ連動したチェックをしていましたし、単純なリトリートではなく狙った守備をしてました。
それ以上によかったのがヘタフェの攻撃で、カウンターになったときの個人のスピードよりも、全体が上がるスピードとそれを理解しどこにポジション取りをしているのかを相互理解してあることでカウンターパスにスムーズさが増してより鋭く感じられましたね。あれは相当な迫力ですヨ。シュスターがぶち壊してしまったヘタフェのスタイルをビクトル・ムニョスがよく復活させたという印象ですね。シュスターの頃はただラフであり強く当たるだけでしたから。

ヘタフェの守備は主にサイドバックが上がらず、サイドバックのスペースを空けてしまわないことで両サイドからの攻撃を封じるものでした。サイドを得意としないボヤンや中で仕事をすることや少ないタッチ数で真価を発揮するフレブにはとても効果的で、そこにいられることそのものが脅威になっていました。前もポジショニングが的確でパスコースを消していて、シャビが中盤の中で受ける機会が少なかったのも、トゥーレ・ヤヤがボールを触れなかったのも影響を受けていた証拠。サイドへ押し出させて展開を迫るから、守る側は片面からの攻撃をケアすることに重点を置けばよく、いい位置関係でした。中盤で自由にさせないこと、下がりすぎないこと、と対バルサの手本となりそうな守り方ですね。カウンターも含めて。
失点した場面は、押し込まれたことで中盤がなくなり、こぼれ球を拾えなかったところから起こったもので、ああなってしまうとさすがに――。

気になった部分は、ボヤンは裏へ抜ける意識が薄く、ドリブルで仕掛けられず、キープも、あの柔らかいとラップでさえもこの試合はなかったところ。身体的な問題か精神的な問題かは知りませんが、この試合は最悪の出来。左でプレイするようになってから多少はそこにいることをアピールできていましたが、この試合の出来ならサイドで使うのは難しい。中央で一瞬の抜け出しに期待する方がいいのかもしれませんが、足下で受けたがるのなら同じ結果でしょう。
同じウイングを担当しているフレブも同じで、彼の場合は低めにも下がってきてしまいますから、起用するのであれば右でダニエウ・アウベスとセット、もしくはアビダルが復帰して以後でしょう。オーバーラップできる選手と合わせなければ魅力は減るので、出来れば中盤で起用したいところ。ペドロとアンリを投入したところで、フレブを交代させるのではなく、トゥーレ・ヤヤを下げてフレブのポジションを中盤へ移してしまった方が、この試合のケイタの出来を考えるとよかったんじゃないでしょうか。最後のグジョンセン投入後のケイタ左サイドバックの発想だけは最悪だった。やるならトゥーレ・ヤヤをセンターバックにして、チャンピオンズリーグ序盤でやっていた疑似3バックへしてしまった方が、役割が明確になってよかったのに。
もう一つは、ファウルの判定がバルサに辛いこと。タッチラインを割ったかどうか、ピケの競り合い、ディフェンスなど序盤だけでもそれだけの不満点があって、その苛立ちが先制点を与えるきっかけになったパスミスを生んだようなものでした。55分のダニエウ・アウベスの抜け出しもオフサイドではなかったし、リスタートもほんの少しずれているだけで蹴り直しをさせて、バルサが得意としているクイックリスタートからロングボールで展開しようとするのを潰しに潰されましたし、後半最後の方でペドロが潰されたものを流したまではよかったものの、そのあとのカードが出なかったり、違和感はたっぷり。
ただし引き分けた原因はそこではなく、審判のジャッジに苛ついてプレイの質を落としてしまったあのパスによるもの。あとはヘタフェのあまりにも上手い対応でしょう。

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