Liga Espanola Jornadas 12. レアル・マドリー対レクレアティーボ

■Real Madrid 1 – 0 Recreativo de Huelva
マドリーにはテベスを獲得するとか、もすでに獲得したとか、そういった話しもありますが、これはファン・ニステルローイが離脱している冬の移籍ではないので、今季については何も明るい材料ではありませんね。来季から来るという話しを先に決めてしまうと、レンタルで来る選手も来づらくならないのかな。活躍次第で買い取りのオプションをつけてもらうとか、レンタルではなく完全移籍で安定した地位を得たいという選手も多くいるでしょう。この試合の怪我人の状況如何ではこの話を加速させなければいけないので誰かしら取らなければならないことに変わりはなく、来季の話が出てきてしまうとちょっとね。

序盤はレクレアティボの左からボールを持ち上がることが多く、展開もそこからのものが多かった。主にロングパスを利用した中央の裏か右サイドへ出されるもので同サイドへ出されるものは少なく、マドリーとしては的を絞りづらくあったのかもしれませんが、ミゲル・トーレスの不安定なポジショニングはあまりにも酷く、プレッシャーも相手に与えられず、かといって裏へ抜ける選手をケアできているわけでもなかった。ただ純粋にリトリートしてしまっているがために、全体の下がる意識と合わさってしまってボールを展開するためのスペースを相手に与えてしまっていました。
レクレアティボの守備はマドリーとは逆に高い位置からプレスをかけて、人にきっちりと付いているものでした。特にウイングの部分を抑えている意識が強く、組み立てに入る前の預けどころとしてのウイングを抑えておくことで中央の上がりを抑制して組み立てを遅らせていました。マドリーの組み立てが悪いので奪うところを決めていけることが大きく、それが9分のカウンターに繋がっているんですが、決定力がないのがよく現れていました。
ただ、後半からはマドリーのプレスが下がる方向ではなく前へ向かうように変えていけたお陰で、状態の主導権を握ったのがマドリーになり、レクレアティボの守備での優位性は消えて、奪いポイントも定められなくなっていましたね。もちろんこれには、マドリーが得点を取っていたから、というのもありますが。得点を取れていなければ、マドリーは攻撃を優先しなければならず、レクレアティボは形を継続することが出来たのだから。
得点を取るまでのマドリーの攻撃は単調で、プレッシャーから中盤でつなぐことが出来ず、サイドへ展開するボールも出せない状況が多く、セルヒオ・ラモスから縦へのフィードが多かったですね。ドレンテ以外の選手のポジションが中央に寄っていることもその要因の一つではありますが、中盤がフリーになるための運動量を多くできていないことと、サイドバックが上がるためのキープが前線でできないこと、フォワードにボールが収まらないこともあるでしょう。
中盤でボールが繋がらないのは相手がスナイデルが鍵だと見て徹底的にそこを抑えられていたからでしょう。グティもガゴも悪くはないんですが、グティは勝負を決めるパスに固執しすぎていてチーム全体を動かすパスは出せておらず、ガゴは繋ぐことは出来ても次を誘発できる状態では渡せない。スナイデルからのパスは決定的で動かせるパスになるんですが、さすがに先制点のミドルシュートの場面のように、低い位置から勢いをつけたまま上がってこられると封じきれませんよね。それまでは停滞した状態からゴールを狙おうとしていたのが、その場面に限っては動きながらだった。これが大きく、それまで封じられていたマーカーを自分の後方に置き去りにして、プレッシャーをかけられないようにした。だからこそのシュートでしょう。
それからあとは、動いている相手の前にあるスペースへパスが出るようになって状況は改善されていましたが、あのゴールがなければもっと悪いまま推移していたかもしれませんね。

11分の得点は取り消されましたが、スナイデルの完璧なスルーパスからイグアインが抜けた所で勝負あったはず。あれだけ完璧な形で抜け出していながら決めきれないから、ヒーローになりきれないんですよ。難しいゴールも多く決めていて、強いメンタリティを発揮できていればいるときは決められる。それでもこの試合の大事なところで決めなければならない、となったときに決められないのでは、この先の攻撃を担うことは出来ませんね。ただあれはボールがラインを割っていたかどうかは疑問で、正確にルールに則って考えればゴールラインを割っていないのでゴールであるべきプレイですね。ですが、タッチラインのところでもそうであるように、あそこまで出ていると割っていると判断されるのが通常なので仕方がないでしょう。そもそもイグアインが決めていれば問題なかった、という見方をしておくべき部分。
判定の所では69分のぺぺのハンドは間違いなくハンドでPKでしたね。体に手が引っ付いていたわけでもなく、足や他の部位に密着していたわけでもない確実なものでした。それを見逃してもらえたのは前述のそれよりもこちらの方が重大な判定でしたから、マドリーは審判に助けてもらったと見てもいいんじゃないでしょうか。得点力のないレクレアティボにとってはあまりにも大きな誤審で、この試合の流れを決めてしまうものでもあったのだから。

試合内容はマドリーが押していたものの、その多くは攻撃を作れない、得点力も展開力もないレクレアティボに、ある程度やらせてしまっていた部分もあり、自らの形もまるで作れず得点を取りに行こうとする姿勢もあまり出てこずに、試合終了を待たずして指笛が吹かれていましたが、試合終了のホイッスルが鳴って勝利が確定してもブーイングと白い旗ですか。少なくとも最下位争いをしている相手に、王者がする戦い方ではありませんでしたし、サポーターにとっては納得できないでしょうね。バルサ相手には専守防衛でしかなかったレクレアティーボにあれだけ、前から来られたのでは舐められているようなものですから。

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