■FC Barcelona 6 – 0 Valladolid
チャンピオンズリーグのバーゼル戦であれだけのよくない試合内容を見せられてしまったので、この試合もどうなるのかと思っていました。その上、イニエスタ、アビダルが怪我をしてサイドバックにプジョルが入らなければならない層の薄さを感じさせられてしまったこともあって、試合前の不安はあったんですが、結果を見ると心配は杞憂に終わってほっとしました。
序盤こそバーゼル戦を思い出すようなスローペースで、ボールを繋ぐことにも苦労していましたし、攻撃になったときにサイドバックも中盤も上がり切れていない印象が強く、受けてしまっていたように見えました。バジャドリーの戦い方がそれまでのクラブのように引いて守り続けることを目的としておらず、攻撃に出て相手のサイドを切り崩すことを主眼としていたようですから、その勢いに当てられてた観もありましたが、一度バルサがチャンスを作ったあとはスピードアップする速さも生まれて、いつものように戻りつつありました。
ただ、イニエスタやブスケスがいないことで、ボールを回す役割がシャビに集中しがちで、トゥーレ・ヤヤは高いキープ力で奪われずに配給できても、高い位置で繋ぐことは役割上しませんし、グジョンセンは飛び出しをして前線の活性化に努めていて、繋ぐ部分にはあまり関与していない。だからロングボールを多用することにもなりましたし、フリーになった選手にボールを出せなかったり、飛び出しに対応できないことも多かったわけですね。
それを改善できたのは、アンリやメッシのドリブルが、高い位置でパスを回せない部分の補完をしてくれたからで、ボールを運び、マークを引きつけ、そこからパスを出すことで役割の違う中盤の部分を問題が無くしてました。
バジャドリーも引いておらず、ラインをある程度の高さに保ちオフサイドトラップもかける。でもそのせいで裏を取られてしまうことも多く、失点もそこから生まれた。スピードに乗っている、乗っていないはともかくとして、ドリブルされている最中に、ボールホルダーにプレスがかかっていないと、いくらオフサイドかけようとしてもタイミングを見透かされてしまうわけですから、無理がある。
と、ドリブルとロングパスが多かったのは事実ですが、中盤でシャビやトゥーレ・ヤヤが圧倒的なキープ力を発揮してボールを奪われなかったことが、その先に繋がっていったわけで彼らの働きが少なかったわけではない。ディフェンスラインもね。守備は、相手の思惑通りにサイドをよく突かれていましたが、最後の所の集中力は保っていて何とか失点していないというだけでした。クロスを上げる前に潰しておきたい場面でもクロスまで持っていかれることも多く、ちょっと問題があるようにも思えましたが、クロスの精度を落とせていたから問題はなく、プジョルがあまりに完璧すぎてそれ以上は何も言えない。
こういう試合展開なら前半のゴールだけで打ち止めになってしまうケースも多いんですが、途中出場した選手たちのモチベーションと動きの質で、後半にだれてしまう時間帯が一部あっただけで、終わりが近づいてくる頃に得点を挙げて締めくくることができてました。これは次にも繋がりますし、だらだらと浪費しない試合は観客のためにもなって、観客がこの試合を後押ししたようにチームにも返ってくる。結果は最高。内容はまずまず。アンリも決めさせてもらえて、とりあえずは一安心。