2008 年 11 月 のアーカイブ

Liga Espanola Jornadas 13. セビージャ対バルセロナ

2008 年 11 月 30 日 日曜日

■Sevilla 0 – 3 FC Barcelona
両者共に守備のやり方は似たようなもので、より徹底されていたのがセビリアの方だった、という感じでしょうか。
ライン設定を高くして中盤にスペースを作らず、前で持たれても下がらない。フォワードを含めた守備をして、ゲームを組み立てる中盤に持たせないようにし、ビルドアップを容易にさせない。その中核を担っていたのがシャビをマンマークしていたマレスカで、彼がシャビにぴったりと付いていることで、特に序盤は前にろくなボールが供給できませんでした。
彼を外そうとピケが突っかけたりシャビが移動をすると、今度はカヌーテがマークに付き、その辺の連携も見事でした。別にこの攻撃の柱にもなるマレスカをマンマークにつかせる方法は日本人にとっては珍しくないもので、オシムが千葉や日本代表で阿部にやらせていたのがこれに当たるわけで、相手の攻撃の鍵を抑えるときに、攻撃の出来る選手で抑えることによって、奪ったときには相手の鍵に守備負担を強いることが出来消耗させられる、そのやり方ですね。途中でロマリク(というかロマリッチの方かな)に交代したように、両者共にハードワークになってしまうのが難点ですが、マレスカの間は徹底されていて、よく封じ込められていた。
ただ、先制点になった部分に関していえば、メッシが中央後方に下がり、シャビがフォワードの位置にまで上がっておくことで、そのマンマークから外れ一定のスペースのある中でボールを受けられるようになっていたのが大きな要因でしょうね。それ以外にも色々工夫していましたが、対応するよりも速く、それが出来てしまったがために、シャビが前を向くことが出来てしまった。パスはミスになったけれど、そこで勝負があったんじゃないかと思ってます。シャビが前を向けたから連動してエトーが走り出せていた。だから誰よりも速くボールに辿り着けた、ってことじゃないでしょうか。エトーがスーペルだったことには変わりがありませんけどね。もちろん、マレスカがやっていたことは間違いではなく、これ以後もよく封じ込めていましたから。ただ、ある程度の動きが出来ると、シャビが解って以後は、バルサが相手陣内でボールを回せるようになっていました。

セビリアの攻撃は、パスよりもドリブルとコンビネーションに寄るところが大きく、サイドをワイドに使うことが出来ているから、中央が活きているのもありました。特定のものではルイス・ファビアーノの裏へ抜け出す上手さとドリブルで抜き去るタイミングですね。裏へ抜けるタイミングはカヌーテとルイス・ファビアーノの方が、バルサのものよりも上手く、スピードのないセンターバック二枚の裏は相当な脅威になっていました。32分の抜け出しから倒された場面もPKでもおかしくなかった。というよりも、むしろあのタイミングで抜け出されて、後ろから追いかけて倒しているのだから、PKは取られてしまうはずだった。42分のカヌーテの抜け出しもセンターバックがついて行けていないものでしたから、あとちょっとの部分だけで得点できなかった、それだけでしょう。
ディエゴ・カペルの所は、途中投入されてからまったく持ち味を発揮できませんでしたね。怪我明けだというのもあるだろうけど問題はそこではなく、ボールを持たされる位置でが悪かった。彼がボールを持てた位置の多くはディフェンスラインの裏側に近いところで、スペースが大量にあった。本来彼は左サイドのディフェンダーの横でボールを持ち、仕掛けていく。ボールをもらうためのポジションとして、その位置と仕掛けるポイントがあって、裏へ抜け出してゴールへ直結していくわけではない。流れの中からゴールを狙うことはあったとしても。求めているプレイが違うのだから、右で起用した最初が間違っていて、左で使っておくべきでした。変化を恐れるのなら交代させなければいいのに、交代をさせた上で変化を恐れた監督のミスによるもので、ディエゴ・カペルを殺してしまったようなもので、そして二点目もロマリッチが付いておかなければならない場面で付いていない、徹底されていないミスで、これもまたマレスカから変えた事によるミスでしょう。ゴールキックが不正確だったのもありますが、フリーでアイデアを持ったヘディングをさせてしまったのが一番の問題で、あとは全てにおいてメッシが上回っていたとしか言いようがありません。三点目も含めてメッシは凄すぎる。ドリブルで突っかけて潰されまくっても、これだけの働きをしてしまったら文句は言えません。

エトーの次節出場停止はいつものことで、そうでもしていないと次の試合で出場停止になってしまう、いつもの現象があるからしかたのないことだと思っています。手本となるべきプロが、意図的にどうだ、という問題はありますが…。
ルイス・ファビアーノはセルジ・ブスケスに肘打ちをしてのレッドカードは、一発目じゃなく、二発目のプレイがカードの色を赤くさせた要因でしょうね。お互いに競り合っていたけれど、最初の部分はともかく、その競り合いの後のもう一つのプレイが心証を悪くしている影響。あれがなければ、流されて終わりだったはず。もしくは次の試合が別のものだったら、ということでしょうか?

FIFA09 – オフラインでBE A PROのマルチプレイ

2008 年 11 月 29 日 土曜日

オンラインの調子がアレなので、練習にもなるからとオフラインで以前のように遊んでみました。選手も依然と同様のメンバーを作成して、ポイントは多少荒稼ぎしてますが、トップチームでプレイするにはまだまだ弱いくらい。特にフォワードをやっている二人は、パスにまったくポイントを割り振っていないどころか下げていたりするので、狙ったとおりに飛ばないこともしばしば。ま、だいたいが裏へ抜ける選手にスルーパス一本というだけなんですけどね。他の選手が人間ならともかく、敵も味方もAIなのでこうなる罠。

UEFA Champions League -F- Matchday 5 バイエルン対ステアウア・ブカレスト

2008 年 11 月 28 日 金曜日

■FC Bayern Munchen 3 – 0 Steaua Bucuresti
メンバーを見る限り、ローテーション性を敷かないクリンスマンならこうするだろうというメンバーで、試合前の監督のコメント通り、全力で挑んでいると言えますね。通過順位如何ではノックアウト・ラウンドに入った途端に強敵に当たってしまう可能性もあるわけで、両方の可能性が残っている方がまだいいわけです。だから勝っておくべき。
もちろん選手たちもそんなことは百も承知のようで、前半10分までの間にどれだけの得点チャンスを作り出していたことか。あと少しの決定力がトニやクローゼらにあれば、立ち上がりのそれだけで勝負が決まっていてもおかしくないくらい、バイエルンがバイエルンでありつつポゼッションを高く保ち、カウンターは一本目で防げていました。不満点があるとすれば、ディフェンダー間でのボール回しが多く、中盤より前で相手陣内深くを揺さぶるものが多くなかったことくらい。

26分にあったゴールもオフサイドなんかではなく、絶妙の飛び出しとパスでゴールでしょう。それまでにも再三裏を狙うパスを出していただけにこの部分の狙いは明確で、フォワードの取りらかが常に裏を狙い、パスの出し手もそれを狙っている。ポゼッションとカウンター、両面を上手く使えたいいゴールだと思ったんですけどね。
この辺からステアウアが後ろに下がるだけの意識から、前へ積極的に向かってくるようになり、カウンター時の人数の増加やチェックの位置が上がったりはしていましたが、多少状態が好転する程度でしたね。立ち上がりのままならあっという間に切り崩されていたでしょうが、延命処置とするなら十分な効果でした。後半になって切り崩されたとしても、根本的な解決が出来ていなかったのでそれまでの延命処置でしかありませんでしたしね。
右サイドからのカウンターはスピードがあって、攻撃に上がるラームの裏を捉えていてカバーに入るヴァン・ブイテンは足が遅く、いい狙いだったとは思いますが、何にせよ、最初に設定されているラインが低くて、あのスピードに他が追いつけないのでは役に立ちません。

このレベルが相手ならば、攻撃でポゼッションをある程度保ちつつ押し込んでしまえるし、サイドの主導権も握れて裏も狙える。何より一番大きいのは、バイエルンの弱点である中盤とディフェンスラインとの間を狙われないということ。デミケリスがいれば彼の守備範囲の広さと読みの速さでカバーできる部分ではあっても、ルシオとヴァン・ブイテンでは致命的になりかねませんからね。それは途中投入でテストされたブレーノでも同じ事。

印象に残っているのは、エウベルが見に来ていたこと。なんだかインタビューも受けていたみたいですね。凄く懐かしい。彼が所属していたころが自分の一番好きなバイエルンだったなぁ。

余談ながら風邪引いて寝込んでます。風邪の症状が出る直前までショウ氏と一緒にいたんで、風邪がうつってなければいいんですが。

FIFA09 – CLもありましたが

2008 年 11 月 27 日 木曜日

CLもありましたが、自分が見た試合は少なく、観戦日記も書いていない事からも解るとおり真剣に見ていませんでした。自分が応援している二つのクラブが早々にトーナメント進出を決めていて放映が後回しになっていることも含めて、緊張感が全く出てこないので他の好カードを見ても書く気にはならないわけです。
だからこちらの動画を優先して、書く気が起きれば書こうかと思ってます。試合はleia v ガキ

■FC Bayern Munchen 1 – 2 AC Milan
開始早々のあっという間の先制点は、自分はこの対戦が始まる前に、BAPモードでEXP貯めプレイしていまして、そのお陰で多少はウォーミングアップが済んでいたから。そこへ来たばかりのガキ氏との対戦だったので、出足の面ではこちらが大きく有利だった。それだけです。いい流れだったと自分では思ってますが――。単純なミスを犯してしまうのはいつもの癖。さっぱり駄目なミスを最後尾とかペナルティエリア内でいつもやってしまうんだから、そりゃ失点する罠。そしてコーナーキックから逆転、とまぁ、あかんがな(´・ω・`)
ガキ氏はACミランの戦術が合わなかったらしく、後半からビルドアップのスピードを速めてカウンターを狙ってきてましたが、それが合いすぎてて困りますヨ。特に足の速い人たちには全く追いつけずシュートまで持っていかれるし。
ああ、ラームが敵にボールを渡してシュートまでいかれてしまった場面は、オフサイドの旗が上がっているので本当はオフサイドを取って欲しかったんです。そのままキャンセルして触らなければよかったんでしょうが、触ってしまって適当に出しちゃったのが原因。

■Sevilla 0 – 1 Newcastle United
はやい、はやいよマルティンス。予想外のスピードに、もっと中をケアして当たりに行かない方向で守らなければいけないのに、それもできませんでした。

自分はセビリアなのに、まったくディエゴ・カペルのチャレンジするドリブルも、ヘスス・ナバスのオーバーラップを誘発する溜めもまったくできずにフォワード頼みになってしまってました。優秀な2トップだとはいえ、他のサポートがなければ突破をするのが難しく、シュートまで殆どいけていません。というか、こねくり回そうとし過ぎというか、ドリブル突破を狙いすぎというか。そんな感じで自らチャンスを潰した感がたっぷり。

負けてばかりですが、最近勝ちましたっけ(;´Д`)
記憶にないや(w

FIFA09 – まずは慣れましょう

2008 年 11 月 26 日 水曜日

FIFA 09初心者がまず覚えておくべき所は、L2ボタンを押しながらトラップをすること、そして切り返しをすることでしょうか。それをすることによって格段にボールを取られにくくなって攻撃にスムーズに移行できるようになるはず。自分はそれをすることで多少マシになりました。L2にそんな効果が無かったとしても、R2を押さないようにしてタッチを大きくしないようにするための方法だと考えていれば問題はないはず。守備の時もL2を押しながら相手と正対しながらボールを奪うことを心がけていれば、守備も多少やりやすくなるでしょうね。最も重要なボタンはL2ってことで良さそうです。トレーニング代わりにそれをやっていれば上手くなるかも――。

ということで、ガキ氏もウイイレ式のボタン配置からFIFA用のボタン配置へと移行するようで、それの慣れのためにも対戦をしてみました。もちろん前述のことも説明しながらの対戦だったので、真剣勝負というよりは二人でトレーニングと戦術の項目をいじることで起きる変化を見ている感じでしたけど。

■FC Bayern Munchen 2 – 2 Juventus
この試合は、動画に撮るのを忘れてしまったためにアップロードできませんが、本当に良い試合だった。ガキ氏は左からのクロスからあの難しいヘディングで一点、それと自分のミスからごっつぁんゴールを決めて同点。自分の得点はトニが裏へ抜け出して決めたものと、あともう一つは忘れました(わら
とにかく、この日試合をした中で一番いいゴールが生まれたのはこの試合で、本当に録画できていなかったのが残念なほど。

■Real Betis 0 – 0 Lyon
リヨンの戦術が中央に人を配するものらしく、中盤での大渋滞が凄まじかったです。ベティスの攻撃を組織から自由に変更したり、ビルドアップのスピードを上げたりしなければ、中盤ゆったりと回しているスペースもなければ精神的な余裕もない状態でした。ベンゼマのスピードにやられているというよりは、フアニートとかが遅いってだけかもしれない。
それにしてもガキ氏が□プレス、つまり2ndプレスを多用して押しっぱなしの状態になっていることが多く、ボールを奪った瞬間にシュートになったりクリアになることが結構な回数ありましたヨ。それ以外にもディフェンダーが手を挙げたら100%オフサイドだったウイイレとは違い、より現実的にディフェンダーが手を挙げたからといってオフサイドとは限らない、つまりディフェンダーが判断するのではなく副審が判断するオフサイドに慣れておらず、手が上がったからオフサイドだと思ってベンゼマでせっかく抜け出しているのに雑にシュートをしてしまうとか。まだまだシステムに慣れてませんね。

■VfL Wolfsburg 0 – 1 AS Saint-Etienne
ちょ、サンテティエンヌ再びですか。ショウ氏と全く同じ展開ですが、それに合わせてこちらは今度は長谷部を使ってみようと思ってヴォルフスブルクに。フランクフルトとかグルノーブルとかまだ他にも日本人がいるクラブはあるんですが、ブンデスリーガを使いたいので。
それにしてもヴォルフスブルクは、前線の三人が起点になる、というよりも三人で攻めるの方が正しいかもしれない。ある程度高い位置で支配していないとサイドバックはもちろん中盤後ろの三枚も上がってきませんから、手詰まりになりやすい。素人が前へ前へと速攻に頼っている状態だと本当に難しい。何とかサイドバックを上がらせても、クロスが苦手な自分にはちょっと辛い。最後のオウンゴールとかもう(つД`)

■Arsenal 1 – 2 AS Roma
明るい材料よりも――というクラブ同士で対戦してみましたが、どうにもこうにもローマは苦手です(;´Д`) デフォルトの戦術がいいのか選手がいいのか、それともプレイヤーがいいのかは知りませんが、どうにも戦いづらい。苦手意識を誰かさんに植え付けられたからかもしれませんが(わら
それにしても二失点目のミスは酷い。ゴール前で何故相手にアシストをしているのかさっぱり操作している本人でも解りません。チャンスも狙ったとおりに動けてそれなりのシュートまで持っていけているんですが、肝心の決定力が自分に無さ過ぎて決められません。

FIFA09 – 三連休中のOnline-BaP

2008 年 11 月 25 日 火曜日

試合観戦分の日記を書かなかった時間をFIFA 09のオンラインに当てていたんですが、実のところ1.02のパッチが当たってからは初めてのオンラインプレイでした。オフラインではポゼッションやトラップの練習とか、どうボールを回せばディフェンスラインが崩れるのかを研究しつつ、真面目に試合をこなさずにやっていたんですが、パッチが当たってからはバランス調整がされたのか、特にスルーパスの部分に違和感を感じるようになりましたね。特にアシスト設定だと、よりディフェンダーに引っかかるようになった感じ。パラメータに影響されるのなら何も問題はないんですけどね。
で、オンラインといってもアンランクのBAPモードばかりです。まだどこのクラブにも所属をしていないので雑なやり方しかしていませんが、数試合やりました。

ArsenalとVillarealでは両方とも中央でプレイしていたんですが、あまりのラグの酷さに閉口していました。1.02以前の状態であれば、全くラグを感じることなくプレイできていたんですが、この日は最悪でした。最初の試合は0.5秒くらいは入力からタイムラグで動き、先読みで動けばなんとかなるとしても、急にボールを預けられてパス入力をしても出すまでの間に奪われたり散々。セスク・ファブレガスを使用して、本来は高い位置でプレイしたかったんですが、前に預けるとこねくり回して特攻する人がいたのでパスの出しどころが少なく停滞しがち。1アシストもどきはしましたが、結局は効果的な働きよりもチームとして機能していなかったので、前後運動に労力を割かなければならずレートは5。チームも負けましたが、その中ではこれでもまだマシなレートでした。

ビジャレアルの時は最も酷く、タイムラグは1.5秒くらい。最初はあまりの入力からのタイムラグの酷さに自分以外の誰かに操作を乗っ取られているかのような感じでしたが、いくら操作になれていたとしてもこれは無理。先読みでどうにかなるレベルではなく、パスワークに加われるレベルにもありませんでした。バランサーとして中盤の底から左右をケアしなければならない立場だったんですが、一度読みを外すと立て直せなかったのでさっぱり。それでもフォワードのお陰で勝てて、前後運動をあまりしなくても済んだお陰で安定していたらしくレートは6。

レートを無視してバランスを取ることに徹しようとして底を選んでいるわりには気にするという(笑
終盤の底の評価点をつける機能だけは、ウイイレの方が優れていますね。FIFAは「上がれ」「下がれ」と絶えず休み無く言われて、実際にその動きをしていたら過労死ものです。後方でバランスを取る仕事もパスを散らす仕事も評価されないんで、損な役回りですね。誰もやりたがらないわけだ。

今回書いたラグは、日本語版のパッチが悪いのか、それとも全てのパッチが悪いのか、ただ日本のユーザーが増えすぎて回線やサーバーが対応できていないだけなのか、自分の回線の調子がたまたま悪かったのか、それとも誰か特定のユーザーが足を引っ張っていたのかは知りませんが、ランクマッチで切断されたら元も子もないので、原因が特定されるまでランクマッチはお預け。

Liga Espanola Jornadas 12. バルセロナ対ヘタフェ

2008 年 11 月 24 日 月曜日

■FC Barcelona 1 – 1 Getafe
さすがに連勝は止まってしまいましたが、これまでが過剰な成績だっただけで、この試合自体は多少の問題は含んでいても今後の改善点が見つかっただけで悪影響を与えるようなものではないはず。交代を含めて一定の評価が出来る試合でしたが、欲を言えば交代と采配の一部が的確ではなかった所でしょうか。悲観的にならざるを得ない部分は。

バルサが主にやっているフォアチェックがこの試合機能しなかったのは、ヘタフェのボール回しがバルサのそれに対策をしてきたものだったから、というのもあるでしょうし、キーパーのアボンダンシェリの足下が優れていることから、キーパーまでのバックパスに余裕があることと、エトーが詰めていっても比較的安定した精度のフィードができることで、これまで程の効果を上げることができなかったのでしょう。それでもバルサは相手のポゼッションに近いパスワークには、いつもより精度と運動量がないにしろ連動したチェックをしていましたし、単純なリトリートではなく狙った守備をしてました。
それ以上によかったのがヘタフェの攻撃で、カウンターになったときの個人のスピードよりも、全体が上がるスピードとそれを理解しどこにポジション取りをしているのかを相互理解してあることでカウンターパスにスムーズさが増してより鋭く感じられましたね。あれは相当な迫力ですヨ。シュスターがぶち壊してしまったヘタフェのスタイルをビクトル・ムニョスがよく復活させたという印象ですね。シュスターの頃はただラフであり強く当たるだけでしたから。

ヘタフェの守備は主にサイドバックが上がらず、サイドバックのスペースを空けてしまわないことで両サイドからの攻撃を封じるものでした。サイドを得意としないボヤンや中で仕事をすることや少ないタッチ数で真価を発揮するフレブにはとても効果的で、そこにいられることそのものが脅威になっていました。前もポジショニングが的確でパスコースを消していて、シャビが中盤の中で受ける機会が少なかったのも、トゥーレ・ヤヤがボールを触れなかったのも影響を受けていた証拠。サイドへ押し出させて展開を迫るから、守る側は片面からの攻撃をケアすることに重点を置けばよく、いい位置関係でした。中盤で自由にさせないこと、下がりすぎないこと、と対バルサの手本となりそうな守り方ですね。カウンターも含めて。
失点した場面は、押し込まれたことで中盤がなくなり、こぼれ球を拾えなかったところから起こったもので、ああなってしまうとさすがに――。

気になった部分は、ボヤンは裏へ抜ける意識が薄く、ドリブルで仕掛けられず、キープも、あの柔らかいとラップでさえもこの試合はなかったところ。身体的な問題か精神的な問題かは知りませんが、この試合は最悪の出来。左でプレイするようになってから多少はそこにいることをアピールできていましたが、この試合の出来ならサイドで使うのは難しい。中央で一瞬の抜け出しに期待する方がいいのかもしれませんが、足下で受けたがるのなら同じ結果でしょう。
同じウイングを担当しているフレブも同じで、彼の場合は低めにも下がってきてしまいますから、起用するのであれば右でダニエウ・アウベスとセット、もしくはアビダルが復帰して以後でしょう。オーバーラップできる選手と合わせなければ魅力は減るので、出来れば中盤で起用したいところ。ペドロとアンリを投入したところで、フレブを交代させるのではなく、トゥーレ・ヤヤを下げてフレブのポジションを中盤へ移してしまった方が、この試合のケイタの出来を考えるとよかったんじゃないでしょうか。最後のグジョンセン投入後のケイタ左サイドバックの発想だけは最悪だった。やるならトゥーレ・ヤヤをセンターバックにして、チャンピオンズリーグ序盤でやっていた疑似3バックへしてしまった方が、役割が明確になってよかったのに。
もう一つは、ファウルの判定がバルサに辛いこと。タッチラインを割ったかどうか、ピケの競り合い、ディフェンスなど序盤だけでもそれだけの不満点があって、その苛立ちが先制点を与えるきっかけになったパスミスを生んだようなものでした。55分のダニエウ・アウベスの抜け出しもオフサイドではなかったし、リスタートもほんの少しずれているだけで蹴り直しをさせて、バルサが得意としているクイックリスタートからロングボールで展開しようとするのを潰しに潰されましたし、後半最後の方でペドロが潰されたものを流したまではよかったものの、そのあとのカードが出なかったり、違和感はたっぷり。
ただし引き分けた原因はそこではなく、審判のジャッジに苛ついてプレイの質を落としてしまったあのパスによるもの。あとはヘタフェのあまりにも上手い対応でしょう。